Character1話【恩義1 再会は突然に】
コーキスよし、鏡界外に到着。このあたりは警戒が緩いみたいです、ミリーナ様。
ミリーナ以前、ロゼと皆で建設した市場がきっかけで最近開拓された場所だからだと思うわ。
ミリーナみんなが色々と根回しをしてくれたおかげでこのあたりなら比較的自由に行動しても問題なさそうね。
ミリーナもちろん絶対に安全なわけではないから周囲の警戒は怠らないようにしましょう。
コーキス了解です。レイヴン様が言ってた不届き者もどこかに潜んでるかもしれませんからね。
レイヴン街の平和を乱す不届き者…許すまじ。
コーキスな、なんだかいつもより真剣だな。そんなにヤバい奴なのか……。
レイヴンああ……放っておくのはマズい。
コーキスそいつはいったい何を…… ?
レイヴン聞いて驚くなよ……なんと……。
二人…………なんと ?
レイヴン……街の女の子たち全員、骨抜きにしやがったっ ! !いま、みんながそいつにメロメロ ! !
二人……………メロメロ ?
レイヴン街中の女の子たち全員がそいつに惚れてそいつの話しかしなくなっちゃって……。なにが貴公子さま~だ。
レイヴンもうおっさん……うらやま、じゃなくて悔しく、でもなく、こんな風紀が乱れきった状態を放っておけない !
ミリーナレイヴンさんが好んで観察していたナイスバディなお姉さんたちも貴公子さんに夢中になっちゃったんですね ?
レイヴンそうなのよ ! !ちょっと年下なのがいいって何 ! ?ミリーナちゃん、どう思う ! ?
ミリーナレイヴンさんはまだまだお若いと思いますよ。
レイヴンえっ……そう ?おっさんもまだまだいけちゃう ?
コーキスうおおおおおいっ ! ?レイヴン様、そんなことで俺たちをここへ呼んだのかよ ! ?
レイヴンそんなこと ! ?重大なことでしょ ! ?
通りすがりのお姉様――あ、きたわよ。ゼロスくん !
通りすがりの女の子あー、ゼロス様だ ! !
コーキス――え ! ? ゼロス様 ?
ミリーナ……もしかして、これですか ?レイヴンさんが言ってた不届き者って。
レイヴンえ ? ゼロス ?えー、貴公子ってゼロスのことだったの ?おっさん、全然気づかなかったわー。
ミリーナフフ、そうですよね。何より問題なのは風紀を乱す不届き者がいるってことですものね。
レイヴンそうそう、そういうこと。
ゼロスおっ、可愛い声が聞こえると思ったらやっぱり麗しのミリーナちゃん !まさに運命の再会……って奴かな ?
アルヴィンようやく合流できたぜ。そっちは……まぁ、生きてたみたいだな。
コーキスゼロス様にアルヴィン様 ! ?
ゼロス……んん ? 新顔かと思ったがもしかしてお前、あのちっこい鏡精か ! ?カーリャちゃんのおまけの。
コーキス誰がカーリャ先輩のおまけだ !コーキスだっ !
ゼロスああ、そう。確かそんな名前だったな。それよりカーリャちゃんはいないのかなー ?
コーキス……そういえばこういう人だった。
ミリーナカーリャは私たちのアジトに待機してもらっているんです。
アルヴィンへぇ ? 鏡精ってのはマスターの近くにいないと存在できないんじゃないのか ?
ミリーナその辺りの積もる話は私たちのアジトでしませんか ?
ミリーナゼロスくんもアルヴィンさんも私たちを探していたんですよね ?
ゼロス――そいつは話が早い。良かったな、アルヴィン。
アルヴィンまぁな。それじゃあ頼むわ。あとそこの……レイヴンだっけか ?そろそろ武器から手を放してくれよ。
レイヴンはい、そうですか――とはいかないのよね。
アルヴィンふっ……当然の反応か。確かに俺は三重ス――
レイヴンなんなの ! 若者ばっかりはしゃいじゃって !おっさん疎外感~ !おっさんも仲間に入れて~ !
アルヴィン俺が言うのもなんだがあんたも随分めんどくさい奴だな ?
レイヴンわかってるんだったらそういうこと言わないでよ。
コーキス……あー。面倒なかまってちゃんが増えたぞ。
レイヴンさぁさぁ、街の風紀を乱す不届き者も捕まえたことだしアジトに戻るとしましょうか。

Character2話【恩義2 それぞれの事情】
ジュードえっと……だいぶ話が長くなったから一度整理させて。
ジュードまず、元々アルヴィンはゼロスさんに雇われて救世軍に潜入したんだね。はじめは具現化とかもわからずに。
アルヴィンああ。訳もわからないまま、食っていくために傭兵やってたんだが腕がいいって評判になってな。
アルヴィンそれで情報屋が報酬のいい顧客を紹介してくれた……それが偶然にもゼロスだったってわけ。
ジュードその後、具現化について知り、世界情勢から判断して、生き残るために救世軍に協力することにした、と。
アルヴィンああ。もっとも救世軍の中でもマーク派として動いてたら、ファントムのスパイをやれって言われてな。
ジュードそれでファントムに正体がばれそうになってファントム側に付くフリをしなくちゃならなくなったんだね。
ジュードでも鏡殻変動で救世軍の半数以上がアスガルド帝国に吸収された時にゼロスのところへ戻った……。
アルヴィンゼロスたちはお前らの味方だってことがわかったからな。それが三重スパイになった顛末だ。
ゼロスそれを正直に俺さまにまで白状するとは。お前、なかなかいい性格してるよな。
レイアゼロスさん !アルヴィンが助けてくれなければわたしは今も捕まったままだった。だから…
ゼロスいや、別に責めてる訳じゃねぇよ。最終的には仲間として行動したんだろ。まぁ、可愛いところがあるじゃねーの。
ティポでも結局、自分のためだよねー ?
アルヴィンぐっ…。まぁ、そうなるな…。
ミラ=マクスウェルどの世界に行こうとアルヴィンは変わらないな。
アルヴィンお前ら、本当容赦ねぇな。
エリーゼ仕方ないです。隠し事してたのはアルヴィンですよ ?
アルヴィンお姫様の言う通りだ。でも、タイミングをうかがってたんだ。遅くなって悪かったよ。
ジュードアルヴィン。お帰り。
アルヴィン……ただいま。
ミリーナ一つ確認してもいいかしら。
ミリーナ確かアルヴィンさんがフィルを……一人目のフィルを匿ってくれたと聞いているんだけど……。
アルヴィンああ、正確には――
ゼロス――クラトスっていう俺らの仮の仲間つーかなんというか……。
ロイドクラトス ! ?やっぱりクラトスもこの世界にいるのか ! ?
ゼロスあー、もう、こうなると思ったんだよなぁ。
ロイドゼロス、説明しろ !
ゼロスあー、ようするにだな。俺さま、何故かクラトスと一緒に具現化されたのよね。
ゼロスだから嫌々ながら一緒に動いてた訳。
ロイドはぁ ! ?
ゼロスフィリップは今もクラトスと一緒にいるぜ。あと……ガロウズも。
コーキスガロウズさんは無事なのか ! ?
ゼロスぜーんぶひっくるめて無事だよ。何か伝言があれば伝えとくぜ。俺さまもまたあっちに戻るし。
ロイドえ ! ? ゼロスも合流するんじゃないのか ! ?
ゼロスいやぁ、俺さまがいなくて寂しい気持ちもわかるけどよ。
ゼロス俺さまがいないとあっちも色々大変なのよ。わりぃな。
ミリーナ……わかったわ。ゼロスくん、フィルに伝えて。ちゃんと話がしたいって。
ゼロス了解だ。
ゼロス――けど、ちょーっとだけこっちで羽を伸ばさせてくれよ。
ゼロスあっちはもうむさいおっさんだらけでうんざりなんだよー。
ゼロスこっちはおませな美少女からゴージャスな美女までよりどりみどりじゃーん。
アルヴィンゼロス、お前はそればっかりだな。
ゼロスおいおいおい。お前がここまで来られたのも俺さまのおかげだってこと忘れたのか ?
ゼロス俺さまが街の女の子たちをメロメロにしたらきっと噂になってミリーナちゃんたちが気づいてくれるっていう作戦、成功したろ ?
コーキスいや、それで釣れたのはミリーナ様じゃなくてレイヴン様だけど……。
ゼロスげっ、こっちでもむさいおっさんかよ。
レイヴン……どうせむさいおっさんは若者からつまはじきにされてひとりぼっちですよ。
コーキスうわ、また話の輪に入れなくて落ち込んでる ! ?
レイヴン別におっさん落ち込んでないわよ。ただ若者はまぶしくていいなぁって……おっさん寂しいなぁって…… !
ゼロスかまってちゃんか ! ?
アルヴィンあんたがそれを突っ込むかね ?
ゼロスはぁ ! ? 誰がかまってちゃんだ !
レイヴンほら、おっさんまたハブられてる……。
コーキスうぜぇ……。なんてうぜぇ大人たちなんだ……。
コーキスミリーナ様。いったん解散しませんか。俺、ちょっとやらなくちゃならないことがあって……。
ミリーナ……そうね。それじゃあゼロスくんは好きなだけ休んでいって下さいね。
ミリーナアルヴィンさん、わからないことはジュードさんたちに聞いて下さい。レイヴンさん、元気出して下さいね。

Character3話【恩義3 薔薇のハーレム計画】
コーキスあぁ……もう、わっかんねぇ。気がついたらもうすぐホワイトデーかよ。そろそろ何をお返しするか決めねぇと。
コーキスお菓子……けど俺、そこまで上手くねぇし。どうすりゃいいんだよ……。
ゼロスいいか ? この計画は内密に頼むぜ。
コーキス(……あれはゼロス様とアルヴィン様。それにレイヴン様もいる……。計画って……何の話だ…… ? )
レイヴンしっかしお前さん中々見所あるじゃないの。末恐ろしいわよ。
アルヴィン俺はうまくいくとは思わねぇけどな。
ゼロスだが……もしうまくいけばこのアジトは……俺さまのモノだ。
コーキス待て ! ! それはどういう意味だ ! ?
ゼロスおっと。こりゃまた面倒な奴に聞かれちまったな。
レイヴン……邪魔する気 ?
コーキスアルヴィン様もゼロス様もいい加減だけど俺、信じてたのに。レイヴン様まで……どうしてだよ。
レイヴンモテたいからに決まってるでしょ。
コーキスそんなの俺も同じ……って、えっ ?ちょっと待て。アジトを乗っ取るって話じゃ……。
ゼロスバカ。アジトの女の子たちをメロメロにする名付けて「薔薇のハーレム計画」の話に決まってるだろ。
コーキス計画ってそんなことかよ !
レイヴンそんなことって言い方ないでしょ。
コーキス……あのなぁ、お前ら鏡映点じゃなかったらぶん殴ってるぞ。いい年の男が三人揃ってアホか。
アルヴィンもっともなご意見だ。だがな、俺をこいつらと一緒にするな。
コーキスじゃあ何でここにいるんだ ?
アルヴィンただの暇つぶしだよ。ジュードたちはホワイトデーのお返しに頭抱えてたけど…。
アルヴィン俺、バレンタインの時はいなかったし。で、ぶらぶらしてたらこいつらのアホな計画に巻き込まれたんだ。
レイヴンおっさんは本気よ。
ゼロス俺さまに任せておけばバッチリよ !泥船に乗ったと思って安心してくれや !
二人ぎゃははははっ ! !
コーキスリタ様ならバカっぽいって言うだろうな……。
ゼロスなに ? お前は興味ないわけ ?かわいい女の子に囲まれてウハウハしたくないのか ?
コーキス……お、俺は別に。
アルヴィンおっと。お前もむっつりか ?頬が赤く染まってるぞ。かわいいとこあるじゃないの。
コーキスうるっせぇなぁ !まぁ……その、俺だって男だ。……興味がないわけじゃない。
ゼロスそれじゃあ参加決定な !決行日はホワイトデーだ !もう時間がないぞ !
コーキスあっ……待ってくれ。俺、まだホワイトデーのお返しを用意してないんだ。
ゼロス安心しろって言っただろ。この「薔薇のハーレム計画」は女の子たちへのプレゼントでもあるわけよ。
ゼロスつまり自分たちもウハウハ、女の子たちもウハウハってわけ !
コーキスそうなのか ! ? すっげー ! !どんな内容なんだ ! ?
ゼロス焦るなって。移動しながら説明してやるよ。言っておくが、誰にも漏らすなよ。こいつはサプライズなんだからな。
コーキスわかった ! 絶対に言わねぇっ !
アルヴィン口で言うのは簡単だけどな。誰か一人でも漏らしたら計画が台無しだ。
コーキスそれじゃあ誓いをたてようぜ !なんか秘密結社っぽいしさ !三人とも、手を前に !
レイヴンへいへい、了解了解。
ゼロスコーキス。誓いを立てる前に俺たちから一つだけ言っておきたいことがある。
コーキスなんだ ?
三人絶対に裏切るんじゃねぇぞ ?
コーキス当たり前だろ !
コーキス俺たちは「薔薇のハーレム計画」のために !「薔薇のハーレム計画」は俺たちのために !「薔薇の誓い」を今ここに示す !
コーキスよしっ、ここから俺たちは仲間だ !「薔薇のハーレム計画」、力を合わせてみんなで成し遂げようぜ ! 絶対に ! !
アルヴィンで、具体的には何するのよ ?
ゼロスもちろん考えてある。ズバリ……。
二人……ズバリ ?
ゼロス男磨きだ !
二人……お、男磨き ! ?
アルヴィン……しょっぱなからよくわからなくなってきたな。

Character4話【恩義5 美肌効果があるキノコ】
コーキスなぁ、ゼロス様。どうして「薔薇のハーレム計画」の第一歩が男磨きなんだ ?
ゼロスったく、何度も言わせんなよ。
ゼロスサプライズでホワイトデーパーティー開いてビシッと格好良く、女の子たちをおもてなしするためだって。
コーキスそこまではわかったけど……。
ゼロスで、俺さまの紳士っぷりと美貌で女の子たちをノックアウトする。そのための準備ってわけよ。
ゼロス確かに本来、その準備は必要ない。なぜなら俺さまはこのままでも十分なミリキがあるからな。
コーキスそれを言うなら魅力だろ。泥船といいミリキといいその間違いで魅力ふきとんでんじゃね ?
ゼロス小さい。コーキスくんは小さいねぇ。わかってんだからいいんだよ。能ある鷹は羽目を外すって奴よ !
アルヴィン知性があるとは思えねぇ発言だな。
ゼロスうっせーぞ、三重ヴィン !
ゼロスとにかく異世界でもロイドくんの周りはかわいい子ちゃんだらけだからな。念には念を入れて、美貌を磨くってわけ。
コーキスなんだかわかったようなわからないような……。本当にこの計画、大丈夫なのか ?
レイヴンちょっと。「薔薇の誓い」はどうしたのよ ?みんなで力を合わせるんじゃなかったっけ ?
コーキスちゃんと覚えてるよ。「薔薇の誓い」を破るわけねぇだろ。自分でやりたいって言ったことだしな。
アルヴィンそうだよな。俺たちは付き合いも浅いし、お互いをよく知らねぇけど「薔薇の誓い」の仲間だもんなぁ。お仕事より大切さ。
レイヴンたとえこんな一見おふざけの計画であってもまさか「薔薇の誓い」を破るなんてことあってはならないわよねぇ。
ゼロスだよなぁ。世の中が弱肉強食だからって最後に他の奴らを出し抜いて一人勝ちしようなんて絶対に考えちゃダメだよなぁ~ ?
コーキスそうそう……って、あれ ?言葉の裏に何か含みがあるような……。
アルヴィンおいおい、コーキス。気難しい顔は止せよ。いい男には余裕が必要だ。
コーキスま、まぁ。それはそうだな。
ゼロスよっしゃ、とにかく男磨きだ。まずはなんと言っても肌 !
レイヴン綺麗で潤いたっぷりの肌で女の子たちをメロメロにするってわけね。
ゼロスこの地図の場所にあるキノコにすげぇ美肌効果があるって話だぜ。どんなに荒れた肌も一発オッケーだとよ。
ゼロスただそもそも生えてる数が少なくて見つけるのが大変だって話だ。まぁ、頑張るしかねぇな。
レイヴン了解っと。じゃあ探すとしますか。四人いればなんとかなるでしょ。
コーキスあっ ! 見つけたぞ !ゼロス様、これであってるよな ?
ゼロスおぉ ! それそれ !コーキスくん中々やるじゃねーの !さっそく第一関門クリアだな !
コーキスよかった。さい先がいいな――
アルヴィンおっと。悪ぃな。こいつは頂くぜ。
コーキスアルヴィン様 ! ?何するんだよ ! ?「薔薇の誓い」を忘れたのか ! ?
アルヴィン薔薇は……いつか枯れるもんだ。
コーキス枯れるにしても早過ぎだろ !何名言っぽく言ってるんだよ !
レイヴンおいおい。傭兵くん。まさか一人だけ美肌になってモテようって気じゃないわよね ?
ゼロス俺さまを差し置いて許されると思ってるのか ?
アルヴィン勘弁してくれって。これもお仕事なのよ。
コーキスどんな仕事か知らねぇけどそのキノコは全員のものだ !独り占めはさせないぞ !
アルヴィンおぉ、威勢がいいねぇ。そこまで言うなら……。
アルヴィン男らしくかかってきな。
レイヴン後悔しても知らないわよ。
ゼロス男に二言はねぇよな ?
アルヴィン当然。全員まとめてかかってこいよ。
コーキスいくぞ ! !

Character5話【恩義6 大切な仲間のために】
コーキス追い詰めた ! ! キノコは返してもらうぞ ! !
アルヴィン――なっ ! !
ゼロスよくやった、コーキス。これで「薔薇のハーレム計画」は守られた。
アルヴィン……ちっ。仕方ねぇか。いいよ、持ってけよ。
レイヴン何よ。未練はないわけ。
アルヴィンもういいんだよ……。だから……俺は帰るとするわ。
アルヴィンごめんな。約束を守れなくて……。
三人…………。
アルヴィンじゃあな……。
コーキスなぁ……アルヴィン様。その仕事ってどんな内容なんだ ?
アルヴィンそれは……おっと。何でもねぇよ。お前たちには関係ないことさ。
ゼロス……もったいぶるなよ。吐いちまえ。
アルヴィンもう、いいんだって。
レイヴンおたくがそれで良くっても俺たちはもう気になっちまってる。な、コーキス。
コーキスそうだよ。レイア様が言ってた。アルヴィン様は本当はいい人だって。話してくれよ。
アルヴィン……エリーゼの手が荒れてたんだよ。洗剤がしみるくらい、ひどくな。
コーキスアルヴィン様……。まさかエリーゼ様のために……。
アルヴィン何が心配しないで、だよ。強がりやがって。
レイヴン……気を遣われちまったわけね。ガキをあやすみたいに。
アルヴィンそうだよ……。
コーキスそういえばエリーゼ様、大切な仲間のためにって炊事や洗濯の当番、すごく頑張ってた……。
アルヴィンいや、もう忘れてくれ。俺みたいなやつには当然の末路だ。
ゼロスおいおい、可愛いエリーゼちゃんが困ってるのに放っておける訳ないでしょーよ。
レイヴン遠慮せず持ってきな。
アルヴィンけど……。
コーキスさっきまでの勢いはどうしたんだよ。みんな、エリーゼ様のためならって言ってるんだから、持っていけよ !
アルヴィン……お前たち。
アルヴィンありがとう。
コーキス当然だろ。
レイヴンそれに男は見た目だけじゃないのよ。
ゼロスそうそう。いい男ってのは内面の美しさがにじむものだしなぁ。
ゼロスそんじゃ、気を取り直して――次は女性の扱いに慣れてもらおうか。俺さまの特別授業、ありがたく思えよ。
アルヴィンなんだよ。ずいぶん気前良いじゃないの。
ゼロスホワイトデー当日にミスられたらたまったもんじゃねぇからな。
コーキスそれで何をするんだ ?
ゼロスちょ~っと移動するぜ。ついて来な。

Character6話【恩義7 壺が幸運を呼ぶ】
レイヴンうひょー ! ナイスバディなお姉ちゃんがいっぱいいるじゃない !
ゼロスここで女性の扱いを磨いてもらうぜ。
コーキス……女の扱い ? 何をするんだ ?
ゼロス決まってるだろ。ナンパだ。
レイヴンそれならおっさんの出番ね。
コーキスレイヴン様、やけに自信満々だな。
レイヴン当たり前でしょ。大人の色香で可愛い子ちゃん、釣りまくってやるわよ。
ゼロスそれじゃあお手並み拝見だ。まずはレイヴンからな。
レイヴン任せときなさい。さぁ、アルヴィンくん。一緒に行くわよ。
アルヴィンうん ? なんで俺となんだ ?
レイヴンルックス担当は必要でしょ !
アルヴィン俺をエサにする気かよ !他力本願もいいところだな ! ?
レイヴンエサだけに頼るとどうなるかは経験済みよ !当然、俺さまもきっちりやるぜ !
ゼロスおっ。きれいなおねーさま発見♪しかもしいな並のデカメロン !誰もいかねぇなら俺さまがもらうけど ?
レイヴンうぉ ! あれはジュディスちゃん級 !おっさんがもらった ! !
アルヴィン結局一人で突撃してったけど大丈夫なのか ?
コーキスいやでも、さすがレイヴン様。ちゃんと会話弾んでるじゃねーか !年の功だな。
ゼロスこいつは俺さまのライバル登場かな ?女の子も微笑んでるし中々いい雰囲気なんでねーの ?
レイヴンたっだいま。いやぁ、悪いね。ちょっと予定入っちゃったわ。
コーキスレイヴン様、やりますね !
アルヴィンさっそくデートか ?どこに行くんだよ ?
レイヴン壺を買いに行くの。
三人…………。
レイヴンいやぁ。さっそく女の子に頼られちゃったわ。モテる男ってのも大変よねぇ。
コーキスあの……レイヴン様……。
レイヴンそれじゃあおっさん、デートに行ってくるわ。
アルヴィン冷静になれ !それはデートなんかじゃないって !
レイヴン止めないで !ちょっと良い値段の壺を買えばデートができるのよ ! !
ゼロスレイヴン、もういい。もういいんだ。冷静になれ !
コーキスどうしても行くって言うなら、「薔薇の誓い」の仲間として力尽くでも止める !
レイヴンふっ……「薔薇の誓い」 ?
レイヴンそんなものよりもおっさんは目の前のギガントを取るわ !そこをどいてもらうわよ !
ゼロスおいおい。俺さまたちとやる気か ?
レイヴン俺をただの面白いおっさんと侮るなよ。……本気で、行くぜ !

Character7話【恩義8 ゼロスのパーソナル】
アルヴィンはぁ……はぁ……。レイヴン、まだやるのかよ。
レイヴンこれも……ギガントのためっ ! !
コーキス……あれ ? そういえばギガントだかデカメロンだかの女の人いなくなってるぞ ?
レイヴン何だって ! ?
アルヴィンそういやゼロスの姿も見えないな。
レイヴンあ、あいつ……まさか……。
ゼロスたっだいまー♪
レイヴンゼロスくん、おっさんのギガントはどこ ?
ゼロスはぁ ? 知らねぇよ。愛想尽かして帰ったんじゃねぇの。俺さま人の獲物に興味ねぇし。
アルヴィンそれじゃあおたくはどこ行ってたんだ ?
ゼロスずっと戦ってて小腹が減ったからさ。街でちょちょっと女の子に声かけてきた。
アルヴィンなんで腹が減って女の子に声かけるんだ ?料理するなり店で買うなりするだろ ?
ゼロスまだまだだなぁ、アルヴィンくん。
ゼロス俺さまクラスになると女の子に声をかけるだけでおやつから宝石まで色々もらえるのよ。
レイヴンくっ……完敗だ……。
アルヴィンいやいや。普通はありえねぇから。
ゼロスそうだ。お前らも腹減っただろ。ウリボアだったかチキンだったか……とにかく肉をもらったからやるよ。
コーキスやった ! ラッキー !
コーキス……でもこれ本当にもらっていいのか ?木の箱に入ってるしもしかして高級品なんじゃ…… ?
ゼロスいいから受け取れって。俺さま元の世界ではそこそこお偉いさんだったのよ。
ゼロスこういう肉は食い慣れてるからな。お前らに譲ってやるよ。
ゼロスそれに俺さまたちは「薔薇の誓い」で結ばれた仲間だ。一人だけ腹いっぱいなのもおかしいだろ ?
レイヴンおっさん、そんなものよりギガントな女の子の方が――
ゼロス――わかったって。そこいら辺の話は俺さまとあんた二人きりで、な。
ゼロスあんた、中々面白そうだ。ちょっとばかし……親父に似てるしな。
レイヴン……親父さんに、ねぇ。まぁ、いいでしょ。
ゼロスほら、欠食鏡精。食材、持っていきな。
コーキスやったー !ゼロス様、ありがとうございます !
アルヴィンじゃあ遠慮なく。パパッといまから調理を……。
アルヴィンこりゃたまげた。とんでもなく上物の牛肉だぞ。
ゼロス……牛肉 ?
コーキスうおぉぉぉぉ……美味そう !
レイヴンそれじゃあバーベキューでもする ?いい物食べて、スタミナつけて男磨きってことでさ。
ゼロス――待ちな。その牛肉だけは渡せねぇ。返してもらうぜ。
レイヴンちょっと ! 手のひら返すの早過ぎよ !
コーキスアルヴィン様といいレイヴン様といいどうせまた女関連で「薔薇の誓い」を破る気なんだろ。
ゼロスちっちっちっ。俺さまがそんな薄っぺらい男に見えるか ?
アルヴィン見えるな。
ゼロスるっせぇ ! そいつはな牛肉が大好物のハニーことロイドくんにあげるんだよ !
レイヴンここにきてそっちなのね。けどまぁ、そういや好きって言ってたわ。
コーキスゼロス様でも男の友情を優先することがあるんだな。
ゼロスはぁ ! ? 甘い、甘いよコーキスくん。ハニーには恩を売っておいた方がいいんだ。
ゼロス何だか知らねぇけど、あいつの周りにはやたらと美人が集まってくるんだよ。
コーキス……下心丸出しの理由だな。まぁ、ロイド様はいい人だから譲っても構わないぜ。
レイヴンロイドくんに恩を売ったらギガントが付いてくるなら断る理由はないわね。
アルヴィン俺も賛成。
ゼロス……ロイドくん、待ってろよ。この牛肉、絶対に食べさせてやるからな。さぁ……お前ら、かかってきな !
アルヴィン人の話を聞いてたか ! ?俺たちは譲るって言ってるんだよ !
ゼロス別にいいじゃん。俺さまも戦わせろって。さっき少し食べ過ぎたから運動したいと思ってたんだよ。
コーキス完全にゼロス様の都合 ! ?
ゼロス別にやりたくないならいいんだぜ。どうせ俺さまの勝利は約束されてるからな。
レイヴンゼロスくん、そいつは聞き捨てならないね。
アルヴィン同感。負けて落ち込んだ末に骨と皮だけになっても知らねぇからな。
コーキス俺は……まぁ、剣の修行だと思えばいいか。
ゼロス……ははっ !こっちの水は甘くていいねぇ。
コーキスな、何だよ、いきなり……。
ゼロスわりぃわりぃ。
ゼロスまぁ、みんなそうなんだろうがこうして異世界に来て、面倒なしがらみが綺麗さっぱり消えちまったのが新鮮でな。
ゼロスまして、こんな馬鹿みたいなことをやってるなんてな。こういうのも案外悪くねぇ。
レイヴン…わかるぜ、何となく。人生にゃいろいろあるしねぇ。
レイヴンけんども……こっからどう生きてくか、どうやらそいつが大切らしいぜ。
アルヴィン何かいい事を言ってるっぽいけど、いま俺たちの目の前にいるお前は女好きなただのアホでしかないからな。
ゼロス俺さまをただのアホ呼ばわりねぇ。言ってくれるじゃねぇか。
コーキスそれじゃ、ゼロス様。腹ごなしの一勝負本気で行くぜ !
ゼロスおお、こいこい !返り討ちにしてやるぜぇっ !

Character8話【恩義9 野郎共の反省文】
リフィル――いい大人が、外出表への記入もしないでこんな時間までほっつき歩いて !みんな心配するでしょう ?
リフィル子どもたちへの示しが付きません。後で反省文を提出すること !よろしい ?
四人はい。心配かけてごめんなさい……。
リフィル今後このようなことがあればただではおきませんからね。
コーキスリフィル先生……こえぇ……。
レイヴンそう ? おっさんはあの冷たい視線もたまらなかったけど。
アルヴィンおたくも大概だね。反省文を書かせる女教師もだけどさ。
ゼロス反省文で済んでラッキーだと思っとけよ。リフィル様、教師なのに普通に蹴ってくるからな。
ゼロスそもそも俺さま、ここではお客様なのに反省文書かせるぐらいだからなぁ。まぁ、そういうところもしびれるんだけど。
コーキスあの……俺たち、ホワイトデーの準備、全然してないけど反省文書いてたら間に合わないんじゃ…… ?
アルヴィンそういやそうだな。
レイヴン女教師とのイケナイ関係を取るか、ホワイトデーのハーレムを取るか……悩ましいわね。
ゼロス馬鹿野郎。もしホワイトデーを取って反省文をばっくれてみろ。リフィル様に殺されるぞ。
アルヴィンじゃあホワイトデーは諦めて反省文を書くとしますか。
レイヴンおっさんのハーレム計画が……。
コーキス…………。
ゼロスどうした、コーキス。ハーレム計画が頓挫して落ち込んでるのか ?
コーキスいや。そうじゃなくて……俺、本当はただミリーナ様とカーリャ先輩にお返しをしたかっただけなんだ。
コーキスレイヴン様だってそうだろ ?
レイヴンま、まぁ……一応お嬢ちゃんからバレンタインもらったからね。
コーキスゼロス様とアルヴィン様も、せっかくのイベントなのに参加しなくていいのかよ。
アルヴィンだが現実問題、反省文を書いた後にパーティの準備するとしてホワイトデーに間に合うわけないだろ。
アルヴィン飾り付けとかお菓子の準備とかたった四人でできるわけがない。
コーキスそれならユーリ様やジュード様、ロイド様たちに相談して――
ゼロスそいつは良くねぇな。ロイドくんたちは真面目にホワイトデーの準備をしてたんだろ ?
アルヴィンいまさら遊んでた俺たちが頼るのは虫がよすぎるって話さ。
レイヴンあとで少年と青年に怒られることになりそうねぇ。
コーキスいや、だけど……。
ゼロスコーキスくん、しつこい男は嫌われるぜ ?「薔薇のハーレム計画」はここまでだ。とっとと反省文、片付けちまおうぜ。

Character9話【恩義10 薔薇のホワイトデー計画】
レイヴンはぁ……ようやく反省文終わったわ……。
アルヴィン思ったより時間かかっちまったな。
ゼロスはぁ~、疲れたぜ~。俺さま、そろそろおっさん共の住処に戻らねぇと……。
レイヴン……そういや、コーキスは ?
アルヴィン反省文を提出してすぐどっかに走っていったぞ。
コーキス良かった。三人共まだここにいた !
ゼロス何だよコーキス。何か用か――
ユーリほう。こいつらか。「薔薇のハーレム計画」なんてこと画策してた奴らは。
レイヴンちょっ、青年 ! ?なんでそのこと……、というかなんでここに ! ?
ユーリそれはこっちの台詞だ。ホワイトデーの準備もしねぇでなにだらけてんだよ。
カロルバレンタインのお礼の気持ちなんだから。ちゃんとしてよね。
レイヴンいやぁ。わかってるんだけどいまそういう雰囲気じゃ……。
カロルそれじゃあボクからの依頼。甘いお菓子を作ってホワイトデーにエステルたちにちゃんと渡すこと。
ユーリおっさんが甘い物苦手だってことは当然知ってる。だが拒否権はないぜ ?
レイヴン……ふっ。わかったよ。ちなみにおっさん、作るのは嫌いじゃないから。
ユーリそれじゃあその腕、見せてもらうぜ。
ジュードアルヴィン。ホワイトデーのお返し、一緒に選んでくれない ?何がいいか決まらなくて…。
アルヴィンまだ決めてなかったのかよ。しょーがねぇなぁ。買い物行くぞ、買い物 !
ロイドゼロスもさ、帰る前に一緒にホワイトデーやっていこうぜ。
ゼロスいやぁ、俺さまは遠慮しとくわ。
ロイド何でだよ。コーキスから聞いたぞ。「薔薇のハーレム計画」とかいうので女の子を喜ばせようとしてたんだろ。
ロイドゼロスはこっちの世界でもゼロスだなって安心したというか呆れたというか……。
ゼロスそりゃどーも。異世界に行ったからってほいほい人格変わる訳ないでしょーよ。
ロイドだったら、俺も変わってないってことわかってるよな。
ゼロスえ ?
ロイドクラトスのこととか、色々全部隠したまま出ていくつもりなんだろうけどそう簡単にはいかせないぜ。
ゼロス……そいつは嬉しいけどよ。でも――
ロイド――行かなきゃいけないんだろ ?わかってる。
ロイド本当は全力で引き留めたいけどゼロスのこと信じてるからさ。話してくれるまで待つよ。
ゼロス信じてる……か。俺さまロイドくんのその攻撃に弱いんだよなぁ……。
ロイドだったら、クラトスのところに戻る前に俺たちに協力してくれよ。そうしたら今回は引き留めるのを我慢するから。
ロイドホワイトデーってよく分かんねぇけどゼロスはこういうの得意だろ。
ゼロス……しゃーねぇなぁ。そんじゃまぁ「薔薇のハーレム計画」改め「薔薇のホワイトデー計画」を始めるか !
ゼロス野郎共、これから忙しくなるぞ !とびきりのパーティーを開くからな !
ユーリお祭りごとは嫌いじゃねぇ。
カロルそれじゃあボク、みんなに伝えてくるよ !
ジュードまずはみんなに集まってもらって事情を説明しなくちゃね。
ゼロスつまりちょいと時間はあるわけだな。というわけで……。
アルヴィンホワイトデーの準備の前に……。
レイヴンコーキス……。
ゼロス「薔薇の誓い」を破ってロイドくんたちに計画のこと話したな ?
コーキスパイセンたちの真似しただけだぜ ?何か文句でもあるか ?
ゼロスいいや。だが一応お約束をやっとこうぜ。
アルヴィン俺たちのためだったのかもしれないがたとえどんな理由があっても「薔薇の誓い」を破ったからには ?
レイヴン覚悟できてる ?
コーキス当然 ! 三人まとめてかかってこい ! !
三人よく言った !
ゼロスそれじゃあいくぜ !ホワイトデーの準備のため最後の男磨きだ ! !

Character10話【恩義10 薔薇のホワイトデー計画】
コーキスゼロス様、アルヴィン様、レイヴン様。みんなを連れてきましたよ。
三人ようこそ、ホワイトデーパーティーへ。
ゼロスどうよ ! 俺さま、似合ってる ?
コレットうん ! とってもかっこいいよ、ゼロス !
リフィルしゃべると三枚目、だったかしら ?
ゼロスリフィルさま、そりゃないぜぇ。
リフィルけれど、楽しいパーティに招待してくれてありがとう。
ゼロスいやいや、反省文のお返しですので。
リフィルフフ……。相当堪えたみたいね。
ロイドおーい ! コレット、リフィル先生 !木彫り……じゃなくてチョコ彫り作ったぞ !見てくれよ !
コレットわぁ~チョコのわんちゃん !ロイド、すごいね ! !
リフィルさすがロイドは手先が器用ね。
ロイド先生の分もあるからな。まだまだチョコ彫り作るぜ。
ユーリはいよ。二人ともどうぞ。
カロルボクからも。
レイヴンおっさんからも。
エステルわぁ ! ありがとうございます !
リタついでだから、あたしももらったげるわ。
レイヴン嬢ちゃんたち、ほっぺた落とさないよう気をつけるのよ ?

Character10話【恩義10 薔薇のホワイトデー計画】
アルヴィンほい、これ。たいしたものじゃないけどな。
レイアありがとう ! アルヴィン !
ミラ=マクスウェル貰ってもいいのか ?バレンタインはアルヴィンに何もしてやれてないが…。
アルヴィンいいんだって。日頃の感謝の気持ちってやつだよ。…っていうと、嘘くさいか。
エリーゼありがとうございます。その言葉は、嘘っぽくないですよ。
ティポアルヴィンにしては珍しくねー。
アルヴィンうっせぇ。
ジュードあぁ ! アルヴィン !一緒に渡そうって約束したのに !
アルヴィンおぉ、遅かったな。悪いが一足先に俺は渡したよ。
ジュード……そんなぁ。
ミラ=マクスウェル何か問題でもあるのか ?
ジュードえっと……それは……。
アルヴィンほら、なに恥ずかしがってるんだよ。いけって。
ジュードわ、わかってるから押さないでってば。
ミラ=マクスウェルどうかしたのか ?
ジュードえっと……これ、ホワイトデーの贈り物……――
コーキスミリーナ様。俺からも。その……これ、どうぞ。
ミリーナありがとう。わざわざクッキーを焼いてくれたのね。嬉しいわ !
コーキスいえ ! とんでもないです !
カーリャコーキス !カーリャの分はどこですか ?
コーキスちゃんと用意してあるよ。カーリャ先輩にはお世話になってるからな。
カーリャいやぁ、コーキスもできる男になってきましたね !
コーキスあははっ、なんだよそれ。
コーキスそれよりカーリャ先輩はミリーナ様にチョコのお返ししたのか ?
カーリャもちろんです。カーリャだってできる女ですからね !
ミリーナふふっ。ふたりも楽しそうね。
コーキス……よかったぁ。これでようやく「薔薇のホワイトデー計画」成功だ。
ミリーナ……えっ ?
コーキスちゃんと……ミリーナ様も楽しそうだから。
カーリャミリーナ様は笑顔が一番ですからね♪
ミリーナ……ふたりとも。
ミリーナええ。ありがとう。

Character#N/A
コーキスゼロス様、アルヴィン様、レイヴン様。みんなを連れてきましたよ。
三人ようこそ、ホワイトデーパーティーへ。
ゼロスどうよ ! 俺さま、似合ってる ?
コレットうん ! とってもかっこいいよ、ゼロス !
リフィルしゃべると三枚目、だったかしら ?
ゼロスリフィルさま、そりゃないぜぇ。
リフィルけれど、楽しいパーティに招待してくれてありがとう。
ゼロスいやいや、反省文のお返しですので。
リフィルフフ……。相当堪えたみたいね。
ロイドおーい ! コレット、リフィル先生 !木彫り……じゃなくてチョコ彫り作ったぞ !見てくれよ !
コレットわぁ~チョコのわんちゃん !ロイド、すごいね ! !
リフィルさすがロイドは手先が器用ね。
ロイド先生の分もあるからな。まだまだチョコ彫り作るぜ。
ユーリはいよ。二人ともどうぞ。
カロル僕からも。
レイヴンおっさんからも。
エステルわぁ ! ありがとうございます !
リタついでだから、あたしももらったげるわ。
レイヴン嬢ちゃんたち、ほっぺた落とさないよう気をつけるのよ ?
アルヴィンほい、これ。たいしたものじゃないけどな。
レイアありがとう ! アルヴィン !
ミラ=マクスウェル貰ってもいいのか ?バレンタインはアルヴィンに何もしてやれてないが…。
アルヴィンいいんだって。日頃の感謝の気持ちってやつだよ。…っていうと、嘘くさいか。
エリーゼありがとうございます。その言葉は、嘘っぽくないですよ。
ティポアルヴィンにしては珍しくねー。
アルヴィンうっせぇ。
ジュードあぁ ! アルヴィン !一緒に渡そうって約束したのに !
アルヴィンおぉ、遅かったな。悪いが一足先に俺は渡したよ。
ジュード……そんなぁ。
ミラ=マクスウェル何か問題でもあるのか ?
ジュードえっと……それは……。
アルヴィンほら、なに恥ずかしがってるんだよ。いけって。
ジュードわ、わかってるから押さないでってば。
ミラ=マクスウェルどうかしたのか ?
ジュードえっと……これ、ホワイトデーの贈り物……――
コーキスミリーナ様。俺からも。その……これ、どうぞ。
ミリーナありがとう。わざわざクッキーを焼いてくれたのね。嬉しいわ !
コーキスいえ ! とんでもないです !
カーリャコーキス !カーリャの分はどこですか ?
コーキスちゃんと用意してあるよ。カーリャ先輩にはお世話になってるからな。
カーリャいやぁ、コーキスもできる男になってきましたね !
コーキスあははっ、なんだよそれ。
コーキスそれよりカーリャ先輩はミリーナ様にチョコのお返ししたのか ?
カーリャもちろんです。カーリャだってできる女ですからね !
ミリーナふふっ。ふたりも楽しそうね。
コーキス……よかったぁ。これでようやく「薔薇のホワイトデー計画」成功だ。
ミリーナ……えっ ?
コーキスちゃんと……ミリーナ様も楽しそうだから。
カーリャミリーナ様は笑顔が一番ですからね♪
ミリーナ……ふたりとも。
ミリーナええ。ありがとう。