| Character | 12.答え合わせ |
| | リコレクション本編3話の第11コロニーで過ごした夜のお話です。 |
| コダマ | おーい、エルナトー。約束通り来たぞー。 |
| エルナト | しーっ ! 静かにしてくださいっ !隣の部屋では、ヘイズ様がご就寝中ですよ ! |
| コダマ | エルナト先輩のほうが声でかいじゃん……。それにヘイズ様が寝てから部屋に来いって言ったのはエルナトだろ ? |
| アイリス | それで、私たちから聞きたいことって何 ? |
| セイリオス | この第11コロニーで起こった出来事は大方報告を終えたつもりだったが不足でもあったかな ? |
| エルナト | いえ、そちらは問題ありません。ただ、聞きそびれていたことを聞いておこうと思っただけです。 |
| アイリス | 聞きそびれたこと ? |
| エルナト | アイギスの塔に貴方たちがいたことです。本来、あの場所は御召列車の発着場からしか入ることができません。 |
| エルナト | 当然、御召列車に隠れて乗り込んだのでしょうが警備はタナトス隊が厳重に行っていました。 |
| セイリオス | 成程、それで俺たちがどう忍び込んだのか知りたいってことか。 |
| エルナト | 私の判断であのときは見逃しましたが今後の警備体制を見直す必要があるかもしれない案件ですからね。 |
| コダマ | さすが真面目だな、エルナト先輩は。けど、多分あの潜入方法は俺たちにしかできないから、心配しなくていいと思うぜ。 |
| アイリス | ごめんなさい……私がエルナトの声を真似て警備の人たちの注意を逸らしたの。 |
| セイリオス | その隙に、俺たちがこっそり乗り込んだというわけさ。 |
| エルナト | ……成程、またコダマの悪知恵ですね。 |
| コダマ | え ? なんで俺だって決めつけるんだ ? |
| エルナト | ええ ! ? 違ったんですか ! ? |
| コダマ | いや、そうだけど。 |
| エルナト | なんですか ! いけしゃあしゃあと !イザヴェルに帰ったら、始末書を提出してもらいますからね。 |
| コダマ | ……まあ、そうなるよな。すみません、エルナト先輩。 |
| エルナト | それと、アイリス。念のためですが、今後はコダマに指示されても私の声を使うのは禁止にします。 |
| アイリス | はい、わかりました。でも、もう使う機会はないと思うけど……。 |
| エルナト | いえ、コダマならやりかねません。 |
| コダマ | さすが先輩。俺のこと、よくわかってるなあ。 |
| エルナト | ええ。その手段を選ばないところがコダマの強みでもありますから。ただ、ヘイズ様にご迷惑だけはお掛けしないように。 |
| コダマ | ああ、それは絶対に守る ! |
| アイリス | そこははっきり答えるのがコダマらしいよね……。 |
| エルナト | わかっているのなら結構です。 |
| アイリス | で、それに対して突っ込まないエルナトもエルナトだし。 |
| セイリオス | フフ……。まぁ、お互いヘイズ様のために動いている可愛い連中だってことさね。 |