| Character | 16.パッといく秘密 |
| | リコレクション本編4話のアスガルドへ向かったときのお話です。 |
| コダマ | ……すげえ、あの転送ゲートってのに入ったら本当にパッとアスガルドに到着した。 |
| アイリス | 簡単に惑星同士を移動できるなんてどんな技術を使ってるんだろ……。 |
| ヘイズ | これは古の鏡士たちが作ったとされる転送ゲートだ。今やその技術は失われたも同然だがな。 |
| コダマ | それって、ヘイズ様でも作れないってことですよね ? |
| ヘイズ | ああ、私は魔鏡科学については詳しいほうだがそれでも扱える機能は、ほんの一部だ。 |
| エルナト | それに、もうこの世界に鏡士はいませんからね。ほんの一部でも機能を維持できているのはヘイズ様の研究があってこそです。 |
| コダマ | へぇー ! やっぱりヘイズ様は凄いや ! |
| バルド・M | 鏡士が滅びた世界……。私にとっては、あまりに受け入れがたい事実です。 |
| アイリス | そっか……バルドさんが仕えていた人たちっていうのも……。 |
| バルド・M | ええ、鏡士の血を引く方々でした。そして、おそらくこの転送ゲートを完成させたのも私が知っている方々の尽力があってのことでしょう。 |
| リワンナ | はい、その件はギムレイ家が保管する書物にも記されています。確か、名はフィリップ・レストン。また、別の名として『ジュニア』と呼ばれていたとか。 |
| バルド・M | そうですか……。 |
| ヘイズ | やはり、聞き覚えのある名なのか ? |
| バルド・M | ……はい。彼は本来、私の敵国に属する鏡士の一人でした。 |
| バルド・M | ですが、我がビフレストのために最後まで尽力してくれた方でした。特に、皇女であるメルクリア様をいつも慮ってくれたのです。 |
| バルド・M | そして、おそらく彼も……。 |
| アイリス | バルドさん……。 |
| バルド・M | いえ、そういった過去の出来事を確認するために私はこの地に来たのでした。感傷に浸っていてはいけませんね。 |
| ヘイズ | ……ああ、すまないが今は先行したアグラードのことも気にかかる。我々も急がなくては。 |
| リワンナ | …………はい。引き続き、案内はお任せください。 |
| セイリオス | コダマ、アイリス、俺たちも行くぞ。 |
| コダマ | ……なあ、セイリオス。俺が知らなかっただけで、イデアもアスガルドも昔から色んな人たちが守ってくれてたんだよな。 |
| コダマ | なんか今、アスガルドを実際に見たりバルドの話を聞いて感じたっていうか……。ごめん……なんか上手く言えないんだけど……。 |
| セイリオス | これまで歴史を紡いできてくれた人々への敬意、かな ?だとしたら、その人々に報いるためにも俺たちは幻影種を倒す手段を見つけないとな。 |
| コダマ | そうだよな。幻影種がいなくなれば、イデアもアスガルドもきっと平和な星になるはずだ。 |
| アイリス | うん、私たちは私たちのできることをやっていこう。 |