プロフィール
自分を捨てた家族は彼女の近くにいた。神の眼奪還の為に同行してきた、セインガルド客員剣士のリオン。\nそしてその父であるオベロン社総帥ヒューゴ。しかし父は既に他の存在に支配されていた。弟も、父もいない。彼女は覚悟と共に、真なる敵へと剣を向ける。
ミリーナの一言
ルーティは元の世界ではレンズハンターって事をしてたらしくて、よく古い遺跡や洞窟にお宝を探しにいくらしいの。この前もその経験のおかげで次から次へとトラップを見破ってあっという間に遺跡の奥まで辿り着いたんだけど…。\nいざ宝箱を目の前にしたら「お宝~!」って走り出して、落とし穴トラップにはまっちゃってたわ。ルーティって案外かわいい!
イクスの一言
モンスターとの戦闘中に、ルーティが突然座り込んでいたんだ。\nモンスターにやられたのか?!と思って慌てて駆け寄ったんだけど、落ちてるお金を探してたみたいなんだよ。\nルーティは立派な術技だって言い張ってたんだけど、そんな術技あるのか…?!
Character | 遺跡探検勝負 | |
---|---|---|
ルーティ | よしっ…これで準備バッチリ。にししっ…金銀財宝ちゃんたち待っててね。 | |
ミクリオ | ルーティ、ずいぶんご機嫌だね。そんな装備を整えてどこに行くんだい ? | |
ルーティ | 決まってるでしょ。遺跡よ、遺跡。 | |
スレイ | 遺跡 ! ? ルーティ、遺跡探検に行くのか ! ? | |
ルーティ | な、なに ? やけに食いつくわね。あたしが遺跡探検しちゃ悪いっての ? | |
スレイ | いやいや悪くないよ ! むしろ良いことだと思う ! とっても素晴らしいことだと思う ! ! | |
ミクリオ | ルーティ…もしかして……。遺跡探検が好きなのかい ? | |
ルーティ | 当然でしょ。 | |
ミクリオ | そうなのか。実はスレイと僕もなんだ。建造の歴史的背景、柱の様式、建築意図、遺跡は奥が深くていいよね。 | |
スレイ | 同じ遺跡探検が趣味の人と出会えてオレ、すっげー嬉しいよ ! ルーティ、オレたちも一緒に行っていい ! ? | |
ルーティ | なに ! ? もしかして、あんたたち同業 ! ? あたしからお宝を横取りしようなんて百万年早いわよ ! ! | |
ミクリオ | …お宝を横取り ? | |
スレイ | 正々堂々、勝負しようってことだろ ? もちろん…受けて立つさ ! | |
ミクリオ | なるほど…。それなら望むところだ。 | |
ルーティ | あぁっ、もうっ。よくわかんないけど、あんたたちに負けてたまるもんですか ! 遺跡のお宝は全部あたしのものよっ ! ! |
Character | 類は友を、お金は仲間を | |
ルーティ | 買い出し終了っと。スタン、その荷物はリタに渡しておいてね。 | |
スタン | わかった。アジトに戻ったらすぐ渡しに行くよ。買い物に時間かかっちゃったから、結構待たせてるだろうしな。 | |
ルーティ | …………あっ。 | |
スタン | ルーティ ?いきなり立ち止まってどうしたんだ ? | |
ルーティ | ガルドみっけ ! あそこに落ちてるわ ! | |
スタン | えっ、どこにも……って、あそこの雑草の中で光ってるあれか ! ?あんなのよく見つけられたな ! | |
ルーティ | レンズハンター舐めるんじゃないわよ。これぐらい朝飯前よ。 | |
ルーティ | それじゃ、さっそく回収させてもらうわ。あたしの可愛いガルドちゃん♪ | |
ダークかめにん | おっと ! そうはいかないっすよ !こいつは俺がいただくっす ! | |
スタン | ダークかめにん ! ? | |
ルーティ | ちょっと ! 何よ、あんた !そのガルドは先に見つけたあたしのものよ ! | |
ダークかめにん | いや、先に拾った俺のものっす。こちとら溜まりに溜まったニャバクラのツケで1ガルドすら惜しいっすからね。 | |
ルーティ | そんなこと知らないわよ !自業自得じゃない !いいから返しなさい ! | |
ダークかめにん | なら力ずくで奪ってみるがいいっす。言っておくっすが、カメは剣よりも強しっすよ ? | |
ルーティ | 良い度胸じゃない。ソーディアンマスターの力、みせてやるわ。 | |
スタン | お、おい。喧嘩はやめろって。それに、そもそもそのガルドは落とした人のものだろ。 | |
ダークかめにん | 残念っすがこのガルドの持ち主が分からない以上は…………うん ? ガルドに何か書いてあるっす。 | |
ダークかめにん | ……リタ・モルディオ ? | |
ルーティ | リタ・モルディオ ! ?なんでリタの名前が書かれてるのよ ! ? | |
リタ | ちょっと ! あんたたち遅い ! | |
スタン | わ、悪い。頼まれたの、これだよな ? | |
リタ | そうそうこれこれ。ありがとね。そんじゃ。 | |
ルーティ | ちょっと待ちなさい。このガルドにあんたの名前が書いてあるんだけど。 | |
リタ | ああ、あたしが書いたのよ。 | |
ダークかめにん | 何でお金に名前書いてるっすか ! ?意味が分からないっす ! | |
リタ | 何でって、お金は使えば使っただけ、その人のところに戻ってくるのよ。仲間を連れてね。 | |
リタ | で、いつ自分のところにお金が戻ってきてもわかるように名前を書いてるってわけ。 | |
ルーティ | お金が……仲間を連れて……。 | |
リタ | そ。現に戻ってきてるでしょ。あたしが使ったのを誰かが落としでもしたのかもね。 | |
リタ | もういいでしょ ? あたし研究で忙しいの。そんじゃね。 | |
スタン | あはは。何かのおとぎ話みたいだけどこんな偶然もあるんだな。 | |
ダークかめにん | けど……どういうことっすか……。俺もニャバクラで金を使いまくったっすが俺のところには全然戻ってきてくれてないっす。 | |
ルーティ | 待って……それってリタみたいにお金に名前を書いてなかったからじゃない ? | |
ダークかめにん | なるほどっす ! つまりお金に名前を書いて使いまくればニャバクラ三昧できて大金持ちにもなれるってことっすね ! | |
ルーティ | いいこと聞いちゃったわね。帰ったら金庫のお金全部に名前書かなきゃ。あとイリアとロゼとアニスにも教えてあげなくちゃね。 | |
ダークかめにん | 俺は有り金全部に名前書いてニャバクラに直行するっす ! | |
ルーティ | お互い忙しくなりそうね !あんたも頑張りなさいよ ! | |
ダークかめにん | そう言う、あんたも頑張るっすよ ! | |
スタン | はぁ……またルーティに変な友達ができたみたいだな……。 |
Character | 少しずつ時間を重ねて | |
ルーティ | ふんふんふーん ♪うん、どれも新鮮 !やっぱり素材がいいとテンション上がるわね。 | |
ルーティ | これはあいつのために使うでしょ。これも……えっと、こっちは、っと……。 | |
リオン | マリアン、ここか ?今日のおやつなんだが……。 | |
ルーティ | リオンじゃない !ちょうどいいわ。あんたも料理作るの手伝いなさい。 | |
リオン | 料理の手伝い ! ?なぜ僕が…… ! | |
ルーティ | 働かざるもの食うべからずって言うでしょ。いっつもマリアンに甘えてんだから今日くらい頑張んなさいよ。 | |
ルーティ | それにほら、超高級卵が手に入ったの。これで特大プリン作ったらそりゃもうすっごく美味しいと思わない ? | |
リオン | く……っ !強引な奴め。プリンだけ作ったら戻るからな。 | |
ルーティ | はいはい。じゃ、卵割っといて。 | |
リオン | ……わかった。それにしても、良い食材ばかりが並んでいるな。 | |
ルーティ | でっしょー ?今日はあたしの稼ぎで仕入れたから感謝しながら食べなさいよ。 | |
リオン | ……野菜は少ないんだな。 | |
ルーティ | そうよ。だってあんた嫌いでしょ ? | |
リオン | …… ?なぜ僕の好みが関係あるんだ ? | |
ルーティ | そりゃ、あんたにも美味しく食べてもらいたいからね。でも、ちょっとは食べないとダメよ。大きくなれなかったら困るでしょ。 | |
リオン | な…… !僕を子供扱いするな。相変わらず失礼な奴だ。身長なら問題なく伸びている。これからだって……。 | |
ルーティ | ……そうよね。この場所で、これからたくさんご飯食べてどんどん身長だって伸びちゃうわよね。 | |
リオン | ……ああ、そうだな。 | |
ルーティ | 身長といえば、意外ね。あたしよりあんたの方がちょっと大きいんだ !ほらほら ! | |
リオン | おい、そんなに近づくな !……全く鬱陶しい。 | |
ルーティ | てっきり、あたしの方がおっきいかと思ってたわ。こんな風に肩を並べることなんてなかったから嬉しい発見ね。 | |
リオン | ……ふん。その程度のことで喜ぶのか ?骨の髄からお気楽な人間だな。 | |
ルーティ | なによ、相変わらず可愛くないわね。ほら、プリン食べたいならカラメル作っといて。砂糖を焦がさないように煮詰めるのよ。 | |
リオン | ……ああ。わかった。 | |
ルーティ | ふふ。なんか、変な感じね。身長だってそう。この場所に来てから、初めて知ることがたくさん。 | |
ルーティ | ねえリオン。これからもさ、少しずつでいいから……こういう時間を重ねていければいいよね。 | |
リオン | 僕は、別に……。…………いや。たまに、ぐらいなら―― | |
ルーティ | あーっ ! ちょっと !言ったそばから鍋焦がしてるじゃない ! | |
リオン | お、お前が余計なことを言うからだろう ! | |
ルーティ | まったくもう !こういうのも練習していかなくっちゃね。これからは、あたしがみっちり仕込んであげる ! |