プロフィール
微かに残る幼き日の記憶、残る風景は巨大な石が並ぶ遺跡の景色…弟と共に捨てられた場所。唯一の手掛かりである遺跡探しはいつしか彼女の目的となった。\n存在すらも疎まれるハーフエルフの姉弟は世の理から、ただ逃げるように旅をする。神託の村で「エルフ」として生きる、仮初めの平穏を得る為には仕方がないことだった。
ミリーナの一言
先生が料理当番の時にキッチンから妙な異音と異臭がする時があるの。\n何かの実験かなって思って聞いたら料理をしていただけみたい…。元の世界では弟さんが家事全般をやっていたのもわかる気がするわ。\nでも少し不得意な所があった方が魅力が増すかもしれないわよね… ?
イクスの一言
リフィル先生ってもしかして、たらいが苦手なのかな ?\n前に神妙な顔をして「あの時を思い出すわ」って話してたんだ。でもたらいが苦手になるって一体何があったんだろう…。先生は水が苦手みたいだし、船がわりに海を渡ったとか ? まさかな !
Character | 世界の闇 | |
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アーチェ | へえ~ ! あんたたちの世界にも精霊がいて、世界樹みたいなのがあってエターナルソードまであるの ! ? | |
リフィル | ハーフエルフに対する差別も同じとはね。 | |
アーチェ | あー、いやそっちほどキッツイ感じじゃないけどね。 | |
クラース | 恐ろしい程似ている世界だな。まさか本当に同じ世界の過去と未来なんだろうか…。 | |
マルタ | 月が二つあるのも同じだしね。 | |
ロイド | え ! ? 月が二つあるのか ! ?俺たちの時代には月は一つしかないぞ ! | |
マルタ | え ! ? あ、そうか。月が二つになったのはロイドたちの旅で世界が再生した後だったっけ。 | |
リフィル | 世界再生前の私たちの世界はミトスに歪められた世界ですものね。 | |
リフィル | 世界再生によって何かが変わったとしてもおかしくはないわ。 | |
クラース | そうなると、我々の世界とリフィルたちの世界が同じ世界かどうかそのミッシングリンクを握っているのは―― | |
エミル | え ! ? なんでこっちをみるの…… ? | |
クラース | きみは魔物の精霊であり樹の精霊らしいな ?何か知っているんじゃないか ? | |
エミル | あ、いや。僕は何も知らなくて…。もう一人の僕――ラタトスクなら知ってると思うけど、出てこないみたいだし…。 | |
マルタ | テネブラエって仲間なら何か知ってるかもだけど、こっちに来た時にはぐれちゃったみたいなんだよね。 | |
クラース | そうか、せめて同じ樹の精霊のマーテルを知っているか聞ければ…。 | |
ロイド | え ? マーテルってミトスの姉貴だろ ? | |
リフィル | ちょっ…ちょっと待って。このまま話し続けて、私たちの未来に関わる情報を知ることになってしまったら―― | |
アーチェ | え ? 別にいいんじゃない。イクスは隠してるみたいだけどどうせあたしたち――むごぁは ! ? | |
アーチェ | な、なんで口をふさぐのよ !息ができな――むごほっ ! ? | |
リフィル | さー、アーチェ。ちょーっとあっちへ行きましょうねー。だーいじなお話がありますからねー。 | |
リフィル | 言うことを聞かないと長髪眼鏡のややこしい軍人さんに一服盛ってもらいますよー ? | |
アーチェ | ! ? ! ? ! ? ! ? | |
クラース | …行ってしまったか。ところでエミル、さっきの話の続きだが―― | |
リフィル | クラース。貴方も来てちょうだい。 | |
クラース | むぅ……。 | |
ロイド | 先生たち、なーんか隠してるよな。 | |
エミル | うん。リフィルさん世界の闇に触れたわね…って顔してた。 | |
マルタ | 何を隠してるのか今度こっそり調べてみようね。 |
Character | 頼れる人 | |
リフィル | ロイド。遊び歩いているみたいだけれど宿題はやったの ? | |
ロイド | ――え ! ?あーっと、俺、買い出し頼まれてるんだった !先生、さいならー ! | |
リフィル | ちょっと待ちなさい ! | |
ジーニアス | 無駄無駄。ああなった時のロイドの逃げ足姉さんも知ってるでしょ ? | |
リフィル | ジーニアス。あなた、口の端にチョコレートがついていてよ。ロイドとつまみ食いしていたんでしょう ? | |
ジーニアス | ! ! | |
リフィル | まったく、だらしないわね。食べてしまったものは仕方ないからお説教の前に、歯を磨いていらっしゃ―― | |
キール | リフィル先生、ここにいたのか。この間の魔鏡技術の論文の件で少し話したいことがあるんだ。 | |
リフィル | わかったわ。弟と話をしたらすぐ――あら ? ジーニアス ! ? | |
マーテル | ジーニアスなら、走って逃げて行ってしまったわよ ? | |
キール | ぼくが声をかけたせいだな。悪かった。 | |
リフィル | いいのよ。もう、あの子たちったら……。 | |
マーテル | 先生でお姉さんで……。リフィルも大変ね。もし良かったら、私のことをお姉さんだと思って甘えてちょうだい。 | |
キール | 気のせいかも知れないが二人は生きていた時代こそ違えど年齢は殆ど変わらないんじゃないか ? | |
マーテル | そう言われてみれば確かに。 | |
マーテル | でもリフィルはいつも子供達の面倒を見たり研究のお仕事を手伝ったり大変そうだから何となく甘えて欲しくて……。 | |
リフィル | フフ……。性分なのでしょうね。それにずっとこうやって生きてきたから甘え方もよくわからなくて……。 | |
マーテル | そんなの簡単よ。ジーニアスやロイドがあなたにしているように。キールがメルディにしているように。 | |
キール | な ! ? マーテル、何を言ってるんだ ! ?ぼくはあいつに甘えてなんか―― | |
マーテル | うふふ。ごめんなさい。キールは昔のユアンを見ているようで可愛らしいから、つい……。 | |
キール | ぼくをあの男と一緒にしないでくれ。失礼する ! | |
マーテル | 怒らせてしまったかしら。謝ってこないと。 | |
リフィル | あれは照れているだけだと思うわ。大丈夫よ。……でも不思議ね。マーテルと話していると私も忘れていた甘え方を思い出せそうな気がするわ。 | |
リフィル | 私は……親に捨てられた子供だったから誰かを頼るのが苦手なの。 | |
マーテル | ハーフエルフの子供は、どうしてもそうなってしまうことが多いわね。私たち、思っていた以上に共通点があるのかも知れないわ。 | |
リフィル | ええ、そうね。もしかしたら……あなたは私の初めてのハーフエルフの友達……なのかもしれないわね。 | |
マーテル | まあ、嬉しいわ !じゃあ今から一緒にお茶でもどうかしら―― | |
リフィル | あ、待ってマーテル ! その先は行き止まりよ ! ? | |
マーテル | ――痛 ! ? | |
リフィル | 大変 ! もう、ちゃんと前を見ないと駄目でしょう ?念のため医務室へ行かないと。ほら、私の肩に掴まって。 | |
マーテル | ごめんなさい……。なんだか、リフィルの方がお姉さんね。 | |
リフィル | 言ったでしょう ? 性分なのよ。でも何かの時はあなたに甘えさせてもらうわね。 |
Character | 過激な気分転換 | |
ジーニアス | 姉さん、今日も忙しそうだね。 | |
リフィル | あら、ジーニアス。どうしたの ? 研究室に何か用かしら。 | |
ジーニアス | どうしたの、って……忘れたの ?今日一緒に出かける約束してたじゃない。 | |
リフィル | ……あ ! そうだったわ、ごめんなさい。色々と立て込んでいて、行けそうにないわ。私としたことがすっかり忘れるなんて……。 | |
ジーニアス | ううん、ボクは別にいいよ。でも姉さん、少しは休んだ方がいいんじゃない ?最近ずっと研究だなんだって、ろくに寝てないでしょ。 | |
リフィル | ちゃんと十分な休息は取っています。あなたは心配しなくて大丈夫よ。 | |
ジーニアス | ……姉さんって、いつもそうだよね。 | |
リフィル | いつも ? どういうことかしら。 | |
ジーニアス | 一人で抱え込んじゃうっていうかさ。本当は辛い時でも、ボクには「大丈夫よ」とかって言ったりするじゃない。 | |
リフィル | ……そんなことはなくてよ。過去にはそんなこともあったかもしれないけれどとにかく、今は本当に大丈夫です。 | |
ジーニアス | 頑固だな〜。……でも、こんなことだろうと思ってお土産を頼んでおいてよかったよ。 | |
リフィル | お土産…… ? | |
スレイ | ジーニアス !例の物、持ってきたよ。 | |
ジーニアス | ありがとう、スレイ !……はい、姉さん。本当は後で渡すつもりだったんだけどね。 | |
リフィル | ! ? こ、これは…… ! | |
ジーニアス | スレイたちが調べてた遺跡から、姉さんが気になりそうなものを持って来てもらったんだ。石の彫刻とか、古い壺とか……。 | |
ジーニアス | まぁ、ボクにはあんまり魅力はわかんないけど。姉さん、最近は自分の時間も作れなくて遺跡調査にも行けてないみたいだったからさ。 | |
リフィル | わからない ? わからないだと ! ?この石片に施された彫刻と壺の紋様における様式の大きな変遷がわからないのか ! | |
ジーニアス | あ、始まった。 | |
リフィル | 一つの遺跡から様式の異なる遺物が発見されたということは、すなわち少なくとも二つの時代あるいは文化圏の手が入ったということを意味している。つまり―― | |
ジーニアス | うん、喜んでくれてよかったよ。……もう聞こえてないと思うけど。 | |
スレイ | ジーニアス、これでよかったの ?リフィル先生を休ませたいって言ってたけど余計に疲れちゃったりしないかな。 | |
ジーニアス | 多分、大丈夫だよ。逆に元気になってるみたいだし。ほら ! 見てよ、あの怖い笑顔。 | |
スレイ | ははっ、それはそうかも。 | |
ジーニアス | こうしてる時の姉さん、ちょっと危ないけど……心底楽しそうなのは確かだし。たまにはハメを外させてあげた方がスッキリするかなって。 | |
スレイ | お姉さん思いなんだね、ジーニアス。 | |
ジーニアス | ……べっ、別にそんなことないってば !姉さんがストレス溜めてると、回り回ってボクの家事が増えたりするからだよ。 | |
リフィル | ふはははははーっ ! !もっと、もっとだ ! もっと遺物が見たいぞ !まだまだ考証材料が足りない ! | |
リフィル | 何をぼさっと見ている、ジーニアス。これを全て年代と文明の起源ごとに分類するのだ。さあ、手伝え ! | |
ジーニアス | はい、はい。……本当に仕方ないな、姉さんは。 |