プロフィール
王族として育ち、災いをもたらし、さらに自身にまつわる\nあまりに苛酷な真実を前に、戸惑い、打ちのめされ、怯え悩む。\nそんな彼の傍には、時に叱り時に励ますティア達仲間の姿があった。\n少しずつでも進み続ける彼は、やがて本物のリーダーへと成長していく。
ミリーナの一言
イクスとルークさんと3人で買い出しに行ったら、ルークさんは嫌いなものが多いらしくて、ニンジンはヤダ、キノコは無理って、とにかく嫌いな食べ物が多いの。\nそれで、イクスも玉ねぎが嫌いって意気投合して…。もう、好き嫌いは良くないって昔から言ってるのに!
イクスの一言
ルークが昼寝をしてる時に寝言で「ブタザルが日記に落書きした」って言ってたんだ。ルークが日記を書く事も意外だったけど、それ以上に、ブタザルって…。\nルークの世界の生き物の名前なのかな?ブタに似てるサルなのか、サルに似てるブタなのか…。どっちにしても、可愛くは無さそうだ…。
Character | 頼れる兄貴 | |
---|---|---|
ルーク | ユーリ発見 ! | |
ユーリ | …またルークか。 | |
ルーク | またとは何だよ。 | |
ユーリ | メシ作り ! 飛空艇の掃除 ! 武器の手入れ ! お前の暇つぶしにはさんざん付きあってやっただろ。 | |
ルーク | 今度は剣だ ! 好きだって言ってたよな。 | |
ユーリ | たしかに言ったが、今ちょうど嫌いになろうと決めたとこだ。 | |
ルーク | そんな事言わずに、な ? ちょっとだけでいいから。 | |
ルーク | 他に剣術できる奴がいねぇんだもん。 | |
ユーリ | イクスがいるだろ、イクスが。 | |
ルーク | …イクスは10回連続で負かしたところで、ミリーナに睨まれたから逃げてきた。 | |
ルーク | なぁ、いいだろ ? | |
ルーク | 相手してくれよ。退屈なんだよ。 | |
ユーリ | …前から気になってたんだがお前、ずいぶんオレに馴れ馴れしくないか ? | |
ルーク | あ、悪い。ユーリって俺の幼なじみに似てるんだよな。 | |
ルーク | 持ってる武器とか、身のこなしとか、あとちょっと兄貴風吹かしてる感じとか。 | |
ユーリ | 別に兄貴風吹かしてるつもりはないけどな。 | |
ルーク | そうかな ? 面倒見がいいところあるような気がするけどな。 | |
ルーク | でさ、つい気安くなっちまうんだよな。 | |
ルーク | 頼むよ、ユーリ。 | |
ルーク | 剣の稽古つけてくれよ。 | |
ルーク | ユーリだけが頼りなんだよ。 | |
ユーリ | …やれやれ。わがまま坊やに付きあってやるとするか。 | |
ルーク | やった ! さすがジェイド。 | |
ユーリ | あん ? 何でそこにあの眼鏡の名前が出てくるんだ ? | |
ルーク | …しまった。 | |
ユーリ | おい、ルーク ? | |
ルーク | …いや、ユーリもイクスも相手してくれなくなってきたからジェイドに声かけたんだよ。 | |
ルーク | そしたらユーリなら「あなたしか頼りになる人がいないんです」って感じで頼み込めば折れるだろうって言われて…。 | |
ユーリ | ったく…いい友達もってんな。まぁいいや。やるならやろうぜ。 | |
ルーク | よーし ! じゃあさっそく…。 | |
ユーリ | あーそうそう。オレ、剣振り回してるとどんどん元気になるんで、仲間から戦闘狂って言われちまっててな。 | |
ユーリ | おまえが途中で止めたくなっても、オレが飽きるまで付き合ってもらうぜ ? | |
ユーリ | 覚悟しとけよ。 | |
ルーク | マジかよ ! ? | |
ルーク | そういう偏執狂のところもガイっぽいな ! ? | |
ルーク | ま、これで退屈しなくてすむならいいか ! |
Character | 字は心 | |
ルーク | ったく。なんだよアッシュのやつ。いちいち突っかかってきやがって。 | |
レイア | ルーク、どうかしたの ?またアッシュと兄弟喧嘩 ? | |
ルーク | 兄弟喧嘩っつうか……買い出し用のメモを書いてたらアッシュに字が汚ねぇって言われたんだ。 | |
ルーク | 確かに俺の字が綺麗だとは思わねぇけど別に俺以外はメモを見ないだろ。マジ余計なお世話じゃねぇ ? | |
レイア | わかる ! わたしもメモ書いてたらジュードにもうちょっと丁寧に書きなよって注意されたことあったんだ ! | |
レイア | 自分は妙に丸っこくて男らしくないキモイ字のくせに、わたしに突っかかって来るんだよ ! ? | |
ルーク | ジュードの字がどうかはわかんねぇけど放っといてくれって感じだよな !てか、字が汚くて悪いのかよ ! ? | |
レイア | 悪くないよ ! それにクラースやキールに聞いたんだけど学者には字が汚い人が多いんだって ! | |
レイア | つまり、頭がいい人は字が汚いんだよ ! | |
ルーク | マジかよ ! てことは俺たち頭良かったってことか ! | |
レイア | そうそう。わたしたちは地頭がいいタイプなんだと思うな。 | |
ルーク | 待てよ。だったら字を雑に書いてればもっと頭よくなるんじゃね ! ? | |
レイア | そうかもしれない !さっすがルーク、頭いいじゃん ! | |
ルーク | やっべー ! 俺、やっぱり天才だな ! | |
レイア | じゃあさっそく、いつもより雑にメモを書いてみようよ !お題は自分の欲しいものね ! | |
ルーク | よっしゃ ! 雑に書きまくるぜ !アッシュ……いや、最低でもジェイドより頭良くなってやる ! | |
レイア | わたしもジュードより頭良くなってやるんだから ! | |
ファラ | ふたりとも、晩御飯のアンケート取ってるんだけど何か食べたいものはある ? | |
ルーク | 悪ぃ ! いま手が離せないんだ ! | |
シェリア | ……うん ?二人とも何を……書い、て……。 | |
ファラ | シェリア ? どうかした ? | |
シェリア | キャアアーーー ! !その黒くてウニョウニョした生き物みたいなのは何 ! ?二人とも何てもの描いてるのよ ! ? | |
ルーク | い、生き物じゃねーよっ !これは字、文字だっつーの ! | |
ファラ | どれどれ……って、何これ ! ?これが文字なわけないよ !二人とも何か変なもの食べたでしょ ! ? | |
レイア | 違うの ! えっと、えっと……すっごく簡単に説明するとわたしたちは頭を良くするために―― | |
シェリア | ファラ ! やっぱり二人ともおかしいわ !字は心とも言うしきっと精神錯乱状態なのよ ! | |
ファラ | オッケー ! 緊急搬送だね !医療班に掛け合ってこよう ! | |
シェリア | 二人ともここを動かないでね ! | |
レイア | あっ ! 二人とも待って !ど、どうしよう……ルーク !大変なことになっちゃった ! | |
ルーク | お、落ち着けって !まずは深呼吸だ ! | |
レイア | そうだよね。すぅ……はぁ……すぅ……はぁ……。 | |
ルーク | よ、よし、落ち着いたな。あとは俺たちはまともだってちゃんとあいつらに説明して―― | |
レイア | ルーク ? どうかしたの ? | |
ルーク | ……なぁ、レイア。一度お互いに自分のメモ、見直してみようぜ。 | |
レイア | う、うん。いいけど…………あっ。 | |
ルーク | 冷静になってみるとわかるよな。俺たちってさ……。 | |
二人 | ……バカだ。 |
Character | 『兄』ってそういうもの? | |
ルーク | ガイから聞いたぜ。ヒューバート、アビスマンに興味があるんだって ? | |
ヒューバート | ガイさん、余計なことを…… !……こほん、あくまで雑学として関心があるだけです。アビスレッドが好きだなんてぼくは一言も―― | |
ルーク | アビスレッド ?なんだ。ヒューバート、意外と詳しいんだな。俺、アビスマンとしか言ってないのに。 | |
ヒューバート | ……っ !はめましたね、ルークさん。 | |
ルーク | 顔、こわっ !そんなつもりじゃねーよ。けど、気を悪くしたなら謝る。ごめんな。 | |
ヒューバート | ……いえ、ぼくの方こそ熱くなってすみません。しかしこの話が広まって、兄さんたちの耳に入りでもしたら、面倒なことに……。 | |
ルーク | アスベルたちは嫌いなのか ? ヒーローもの。 | |
ヒューバート | 嫌いなわけではないと思いますがぼくが偶像ヒーローを好むことで、いたずらに子供扱いされるのはしゃくですからね。 | |
ルーク | あー、なんとなくわかる気がするよ。そういうの。 | |
ヒューバート | そういうの、とは『子供扱い』のことですか ? | |
ルーク | そうそう。なんつーか、年上の兄貴風吹かせてくる奴って年下のことをすぐ子供扱いしてくるよな。 | |
ヒューバート | ルークさん……。あなたとはわかり合えそうです。あなたの場合は一体誰が『兄貴風』を吹かせてくるんですか ? | |
ルーク | ああ、昔はガイがうるさかったんだけどよ最近はアッシュがさー……。一時期双子のふりをしてたからなのかな。 | |
ルーク | 小言の内容がいちいち兄上っつーかむしろ父上っぽくなってきてムカつくことがあるっつーか。まあ、だけど……。 | |
ヒューバート | ……悪い気はしない、と ? | |
ルーク | そうそう ! 俺の言いたいこと、よくわかったな !さすが『弟』仲間 ! | |
ヒューバート | ……わかりますよ。きっと何歳になっても、どの世界に行ってもぼくは兄さんの弟なんでしょうね。 | |
ヒューバート | ……ところでルークさん。ルークさんもアビスマンの格好をしたんですか ? | |
ルーク | ああ、したぜ ! 俺はアビスレッド。ガイはアビスオレンジで、たしかアッシュはアビスシル―― | |
アッシュ | ――どこをほっつき歩いているのかと思えばこんなところで無駄口を叩いているとはな。 | |
ルーク | なんだよ、その言い方は !つーか、噂をすればなんとやらだな。ちょうどアッシュの話をしてたんだ。で、なんか用か ? | |
アッシュ | 貴様の頭の中にはおがくずでも入ってるのか ?今日は貴様が買い出し当番だろうが。ガイに迷惑をかけるんじゃねえ ! | |
ルーク | あ、いっけね ! そうだった !呼びに来てくれてありがとな。すぐ行くよ。 | |
アッシュ | 当たり前だ。貴様が遅れると今度は料理当番の奴が困るんだからな。少しは先のことまで考えて行動しろ ! | |
ヒューバート | ……ルークさんの言ったとおりですね。 | |
ルーク | へへっ。だろ ? | |
アッシュ | ……何の話だ。 | |
ルーク | 何でもない。じゃ、買い出しいってきまーす ! | |
アッシュ | いいか。寄り道しないでさっさと帰ってこいよ。余計な買い食いはするな。わかったな ! | |
ヒューバート | ……ふふっ。いってらっしゃい、ルークさん。 |