プロフィール
スピリアに宿る少女リチアを守るため、兄とともに故郷を離れソーマを探す旅に出る。女魔道士インカローズの襲撃をきっかけに彼女のスピリアは砕け世界中に四散し『優しさ』以外の感情を失ってしまうが、仲間たちの助けにより全ての感情のスピリアを取り戻す。迫るクリードの手から、リチアもこの世界の人たちも守りたい。感情を取り戻した彼女のスピリアには誰よりも強い希望の光が宿っていた。
ミリーナの一言
コハクが大好きな食べ物で、”サクランボ入りミソ焼きおにぎり”っていうのがあって、レシピを教えてもらったのよ。どんな味なのか想像が付かないけれど、今度作ってみようと思うの。おにぎりを食べている姿もきっと可愛いんでしょうね。美味しいって喜んでもらえるように、ちゃんとおこげを付けるのを忘れないようにするつもりよ。
コーキスの一言
コハク様の蹴りってすげえ鋭いよな。戦ってる時は滅茶苦茶頼もしいしさ !どうやってあそこまで強くなったのかって聞いたら、ずっと一緒にいたリチア様って人を守りたくて鍛錬を積み重ねた結果なんだってさ。コハク様の蹴りの威力はサンドバッグを蹴る音で雪崩が起きちまうくらいだっていうし、やっぱ努力は実るって奴なんだな !
Character | 心配性なお兄ちゃん | |
---|---|---|
コハク | ……シャーリィ。例の計画は上手くいきそう ? | |
シャーリィ | ……はい。順調に改良を重ねた結果ついに、完成しました。 | |
コハク | もう完成したの ! ?じゃあ……まさか ! | |
シャーリィ | コハクさんが考案したレシピ“クリームミソパン”は今日の夕食としてご用意できそうです。 | |
コハク | やったぁ ! ありがとう、シャーリィ~。ずっと完成を楽しみにしてたの♪ | |
コハク | わたしね、シャーリィたちが作ってくれたクリームパンを食べて思ったんだ……。 | |
コハク | 『もし、このパンの中に包まれているクリームがミソだったらもっと美味しくなるんじゃないか ?』って ! | |
シャーリィ | コハクさんはミソが大好きですしね。お兄ちゃんにも相談して、ミソに合うパン生地の改良を手伝ってもらったんです。 | |
コハク | そっか。それじゃあ、セネルにもお礼を言っとかなきゃ。 | |
コハク | でも、一緒にパン作りをしてくれるなんて本当にセネルとシャーリィは仲が良いんだね。 | |
シャーリィ | ふふ、そういって貰えるのは嬉しいです。なんだか少し照れちゃいますね。 | |
シャーリィ | でも、コハクさんだってヒスイさんとはとても仲が良いですよね ? | |
コハク | う~ん、そうなんだけど……お兄ちゃんちょっとわたしのこと、心配しすぎなところがあって、過保護っていうか……。 | |
シャーリィ | コハクさんもですか ?わたしも、そんなに心配しなくていいのにって、思うことはたまにありますけど……。 | |
シャーリィ | お兄ちゃんが優しい人だからそうしてくれるんですよね……。 | |
セネル | ん ? 俺のこと呼んだか、シャーリィ ? | |
シャーリィ | あっ、お兄ちゃん !ちょうどお兄ちゃんの話をしてたんだよ。 | |
セネル | へぇ、どんな話してたんだ ? | |
シャーリィ | うーん……女の子同士の秘密 ? | |
セネル | 秘密って……最近クロエとかともよくしてるよな。 | |
シャーリィ | ほら、コハクさんの為にパンの仕込みをしとかなきゃ !お兄ちゃんも手伝って ! | |
セネル | ああ、別に構わないが……。ちょ、シャーリィ。そんなに押さなくても……。 | |
コハク | ふふっ、シャーリィってば本当にセネルと仲がいいよね。 | |
コハク | でも、お兄ちゃんが優しい人だから……か。 | |
コハク | そうだよね、わたしが村から出るときもお兄ちゃんは付いて来てくれたんだよね。そのあともずっと、わたしと一緒に……。 | |
ヒスイ | ん ? おい、コハク、どうしたんだ ?こんなところで一人で突っ立って。 | |
コハク | ううん、何でもない。あのね、お兄ちゃん……。 | |
コハク | いつもありがとう。わたし、お兄ちゃんの妹で本当に良かったって思うよ。 | |
ヒスイ | なっ ! 急にどうしたんだよ、コハク ! | |
コハク | ふふっ、だから、何でもないってば。ちょっと言ってみたくなっただけ。 |
Character | コハク'sキッチン | |
ルドガー | よし、下準備はこれでオッケーだ。 | |
ファラ | あとは鍋で煮込めばアクティブタの角煮の完成だよ。 | |
コハク | ありがとう、ルドガー、ファラ !二人のおかげでここまで来られたよ。 | |
ルドガー | お礼を言うのはまだ早いぞ、コハク。 | |
ファラ | シングに美味しい料理を食べて元気になってもらう。それが今回の目的だもんね。 | |
コハク | そうだよね……。シングが喜んでくれるように頑張らなきゃ ! | |
ファラ | うんうん、その調子 !イケる ! イケる ! | |
コハク | よし !それじゃあ、鍋の中にミソを入れて……。 | |
二人 | ストーーーーーップ ! ! ! ! | |
コハク | …………はっ !そんな……わたし、また無意識に……。 | |
ルドガー | えっと、コハクがミソ好きなのは知ってるけど……。 | |
ファラ | 今回はシングに食べてもらう料理だしミソの味付けは控えめにしよっか。 | |
コハク | うん、頭では分かってるの……。でも、どうしてもミソミソな味付けにしたくなっちゃって……。 | |
ルドガー | 大丈夫、そうなったときは俺たちが全力で止めるさ。 | |
ファラ | コハクは、わたしたちを信じて料理に集中だよ。 | |
コハク | ……うん !わたし、絶対にミソミソじゃない料理を完成させてシングに食べてもらうんだから ! | |
シング | ただいま~ !うわぁ、すっごくいい匂いがするね ! | |
三人 | ……………………。 | |
シング | あれ ? どうしたの、みんな ? | |
コハク | ごめんね、シング。わたし、頑張ってるシングの為に何かしたくて料理を作ったんだけど……。 | |
ルドガー | まさか、完成したらミソミソになってたなんて……。 | |
ファラ | おかしいな。わたしたち、ちゃんと見てたはずなんだけど……。 | |
シング | ええっ ! 今日はコハクが作ってくれたの ! ?ありがとう、コハク ! ! | |
コハク | えっ、でも……ミソミソだよ ? | |
シング | そんなの気にしないよ。コハクがオレの為に作ってくれた料理なんだから嬉しいに決まってるじゃないか ! | |
シング | それに、ジィちゃんが作ったアクティブタの角煮も好きだけど、コハクが作ってくれるミソミソな料理も大好きだよ。 | |
コハク | シング…… !うん ! 今日は遠慮せずにたくさん食べてね ♪ | |
シング | もちろんさ ! | |
ルドガー | まぁ、これはこれで……。 | |
ファラ | 大成功、ってことだよね ! |
Character | マイミソ八号 | |
コハク | あ。ねぇ、パスカル。『これ』なんてどうかな ? | |
パスカル | どれどれ、見せて見せてー。ふむふむ……いい感じだよコハク !これで決まりだね ♪ | |
ヒスイ | おい、コハク。パスカルと二人して何やってんだ ? | |
アーチェ | あれ。もしかして今日の料理当番ってパスカル ? | |
パスカル | うんにゃ、学者的意見を求められてさ~。 | |
ヒスイ | 学者的意見 ? おいコハク。人選間違えてねぇか ?そういうのはクラースとかキールとか、なんつーかこう大丈夫そうな奴に聞いた方がいいぞ…… ? | |
コハク | もう、お兄ちゃん。失礼だよ。パスカルは親身に相談に乗ってくれたんだから。 | |
ヒスイ | そう言われちまうと、確かにな……。わりぃ、パスカル。妹が世話になったってのに。 | |
パスカル | いいっていいって。あたしも妹だからか、コハクとは波長が合ってさ。話してて楽しいんだ~ ♪ | |
アーチェ | あー……。ミソミソ言ってる時のコハクと、研究に没頭してる時のパスカルって、確かにちょっと似てるかも…… ? | |
ヒスイ | で ? コハクはパスカルにどんな学者的意見を貰ってたんだ ? | |
コハク | この木桶についてだよ ! | |
アーチェ | 木桶 ? 木桶なんて何に使うの ? | |
コハク | もちろんミソ作り ♪これから作るマイミソ八号にどうしても必要だったの。 | |
ヒスイ | 何号作ってんだよ ! ?お前ここに来てからミソ好きに拍車かかってねぇか ! ? | |
コハク | そんなことないよ ?元々、沢山のマイミソを作ろうって計画してたんだから。 | |
コハク | シングにも手伝ってもらっててね。今は土作りを進めてるところなの。パスカルには全体的なオブザーバーをお願いしてるんだ。 | |
アーチェ | ん ? ミソ作りなのに、なんで土を作ってるの ? | |
コハク | ミソの材料になる大豆を育てる為に必要でしょ ? | |
ヒスイ | そういうのかよ ! ! !本格的過ぎるだろうそれ ! ! ! | |
パスカル | 美味しいミソを作るなら良い土が欠かせないからね~。どんなに大豆が良くても、土が良くないと台なしになっちゃうよ。 | |
ヒスイ | そ、そいつはそうかもしれねぇけどよ……。まぁ、コハクがミソ作りに燃えてるのはわかった……。その木桶はミソの入れ物か何かか ? | |
コハク | そうそう ! ミソはね、入れ物もとっても重要なの !木桶や樽は木材だから、湿度や温度で膨張したり収縮したりして管理が大変なんだけど── | |
パスカル | ミソを仕込めば仕込むほど木材に発酵菌が定着して味がぐっと良くなるんだよー ♪ | |
アーチェ | つまり、木桶で作った方が美味しくなるってこと ? | |
コハク | そう ! パスカルの研究のお陰でね木桶を容器にして作ったミソはピーチパイとの相性が抜群にいいってことがわかったの ! | |
パスカル | ワインに合う肉料理とかあるでしょ ? アレだよアレ !いやーこれは期待が高まっちゃうねー ! | |
アーチェ | ピーチパイにミソ ! ?よくわかんないけど、アリなのかな…… ?後でクレアにピーチパイ作ってもらって試そうよ ! | |
ヒスイ | ピーチパイにミソ……。ま、まぁ、好きなもんは好きに食べればいいけどよぉ。さすがにちょっと心配になってきたぞ…… ! |