プロフィール
ソフィの「死」から7年後。領主となったばかりのアスベルは、ラント侵攻軍に一矢報いようと、かつてソフィと出会った花畑に向かう。\n敵軍の兵器を崖下に落とすが、あわやもう一機に命を奪われそうになる。そこに降り立ったのが、死んだはずの「彼女」だった。
ミリーナの一言
この前、ソフィにカニタマを作ってあげたら目を輝かせながら食べてくれて、可愛かったの!お友達にも食べさせたいって言ってくれて嬉しかったなー。\n今度、イクスにも作ってあげようかな。
イクスの一言
やっぱり鏡映点の人は凄いな。一体、あの小さな身体のどこにあんな力があるんだろう?\nもしかしたら人じゃ無くて、別の生き物…、いやロボットなのかも…、ロボットだったら名前はロボソフィ?いや、メカソフィの方がしっくりくるかな。
Character | 目と目で通じ合う | |
---|---|---|
ソフィ | じーーーー……。 | |
ラピード | ……。 | |
カーリャ | あの…ソフィさまは何をやってるんですかー ? | |
ソフィ | …ラピードと、お話をしていたの。 | |
カーリャ | えっ ! ? 見つめ合っていただけじゃないんですか ! ? | |
ソフィ | 違う。ラピードの目を見れば何が言いたいかわかるの。 | |
カーリャ | ホントーですか ? どれどれ…。じーーーー……。 | |
ラピード | ……。 | |
カーリャ | あっ ! ラピードさま、カーリャのことを、可愛いと思ってますね ! | |
ラピード | ばうっ ! | |
ソフィ | 違うって。 | |
カーリャ | そもそも目を見てもわからないですよー。それで、お二方はどんなお話をしてたんですか ? | |
ソフィ | 家族の話。 | |
カーリャ | 家族 ? そういえばソフィさまのご家族ってどんな人なんです ? | |
ソフィ | アスベルがお父さんで、シェリアがお母さん。 | |
ソフィ | パスカルがお姉ちゃんで、教官がおじいちゃん。 | |
ソフィ | ヒューバートはアスベルの弟だからおじさんになるのかな… ? | |
カーリャ | ふむふむ、お父さまのご兄弟であれば確かにおじさんになりますねぇ…。 | |
ソフィ | そしてリチャードはね…兄貴。 | |
カーリャ | 兄貴 ! ? お兄ちゃんじゃなくて兄貴ですか ! ? | |
カーリャ | なんだかソフィさまのご家族ってすごいんですねぇ。 | |
カーリャ | そういえばラピードさまのご家族というとユーリさまですよね。 | |
カーリャ | ラピードさまはユーリさまのことをどう思ってるんですか ? | |
ラピード | ばうっ ! | |
ソフィ | 秘密、だって。 | |
カーリャ | えー ! 気になりますー ! |
Character | ハグ | |
ソフィ | ……ハグ ? ハグってなに ? | |
パスカル | ギュって相手を抱きしめる挨拶みたいなものだよ。 | |
パスカル | というわけでハグをしよう !いくよ、ソフィ ! | |
パスカル | ぎゅっ ! | |
ソフィ | ぎゅっ。 | |
パスカル | ついでに、ぺたぺたぺた……感動~♪ | |
ソフィ | パスカル、嬉しそうだね。 | |
パスカル | そりゃ、ソフィとハグできたからね。これだけで元気百倍って感じだよ。 | |
エステル | ふふっ。二人は仲が良いですね。何だか姉妹みたいです。 | |
パスカル | けど、ここまで来るのは大変だったんだよ。あたしにだけソフィはずっと触らせてくれなかったからね。 | |
エステル | ……触らせてくれなかった ! ?ラピードと同じです…… ! | |
エステル | ど、どうして触らせてもらえるようになったんですか ? | |
パスカル | そりゃあ一緒に旅して、数々の苦難を乗り越えてそして何度ダメでも諦めず触ろうとアプローチして~……って、ありゃ ? ソフィは ? | |
ソフィ | ラピード、こんにちは。 | |
ソフィ | ぎゅっ。 | |
ラピード | ワン。 | |
エステル | ラピードとソフィがハグしてます ! | |
パスカル | エステル ! ソフィにつづけ~ ! | |
エステル | ラピード ! さぁ、わたしとも―― | |
ラピード | …………。 | |
エステル | ……ラピード。 | |
パスカル | ありゃりゃ。行っちゃったね。 | |
ソフィ | エステル。 | |
エステル | はい ? | |
ソフィ | ……ぎゅっ。 | |
エステル | え、ソフィ ? | |
ソフィ | エステルもこれで元気でた ? | |
エステル | ……ええ。ありがとうございます、ソフィ。 |
Character | 職業体験 | |
ソフィ | シェリア、アスベル。わたし、働きたい。 | |
シェリア | ソ、ソフィ ! ?どうしたの、急に ! ? | |
アスベル | 働きたいって…… !まさか、お金のことを心配しているのか ! ? | |
シェリア | た、確かに最近は色々と出費が多かったけどソフィにそんな心配をかけてたなんて……。 | |
アスベル | ソフィ。お金のことは気にしなくていいんだぞ。俺たちもそんなに余裕があるわけじゃないが困っているほどでもないし……。 | |
アスベル | あっ、もしかしてお小遣いを上げて欲しいのか ?それなら、五百ガルドくらいは……。 | |
ソフィ | ううん、違うの。これを読んでね、お仕事したくなったの。 | |
シェリア | この本は……『よくわかる職業大百科』 ? | |
ソフィ | 働いている人たちのことたくさん書いてあった。 | |
アスベル | なるほど。それでソフィも働いてみたいって思ったのか。 | |
ソフィ | うん。ダメかな ? | |
シェリア | そうね……たとえば、ソフィはどんな職業に興味を持ったの ? | |
ソフィ | えっとね、まずは先生。リフィル先生の授業、いつも楽しかったから。 | |
ソフィ | それと、発明家っていうのも面白そう。パスカルのお手伝いも出来るかも。 | |
シェリア | そうね、パスカルは大喜びだろうけど同じ職場で働くことを考えるとちょっと心配になるわ……。 | |
ソフィ | あとはね、これもやってみたい。 | |
シェリア | これは……コックさんね。 | |
ソフィ | 美味しい料理をいっぱい作るお仕事。だけど、自分のお店を持つには何年も修行しないといけないって書いてあった。 | |
アスベル | ソフィは自分のお店を持ちたいのか ? | |
ソフィ | うん、カニタマのお店、やってみたい。 | |
シェリア | それはさすがに専門的すぎる気もするけど……。でも、興味があるみたいだしいい機会かもしれないわ。 | |
シェリア | 私、今度リリスがやってるお店の手伝いにいくことになったの。ソフィも一緒に、お手伝いする ? | |
ソフィ | いいの ? | |
シェリア | ええ、私から頼んでおくわ。 | |
アスベル | よかったな、ソフィ。頑張ってくるんだぞ。 | |
ソフィ | うん。料理が上手になったらアスベルたちにも作ってあげるね。 | |
アスベル | ああ、楽しみにしているよ。出来れば甘口のカレーも頼む ! | |
シェリア | ふふっ。その日は、私たちが思っているよりずっと早く来るかもしれないわね。 |
Character | 新しい気持ち | |
ソフィ | ここで料理をするんだよ。シェリアやみんなが美味しい食事を作ってくれるの。 | |
リトルクイーン | 料理……食事が美味しいことに意味があるの ?栄養を摂ることに変わりはない。ヒトはどうして料理をするの ? | |
ソフィ | 料理の意味 ? うーん……。わたしは美味しいカニタマを食べると一日がとっても楽しくなって、元気が出るよ。 | |
ナナリー | それに、何でも生でそのまま食べてたら人間はお腹を壊しちまうからね。 | |
ソフィ | ナナリー ! 説明してくれてありがとう。 | |
ナナリー | どういたしまして。二人ともこんなとこで何をしてるんだい ?つまみ食いしに来たんじゃないだろうね。 | |
ソフィ | ちがうよ。この子を案内してたの。わたしたちの暮らしをもっと知りたいんだって。 | |
リトルクイーン | そう……ヒトは理解できない。ヒトにとって、食事はただの栄養ではなく精神的な充足を得るための行為でもある…… ? | |
ナナリー | なんか、ややこしいこと考えてるみたいだね……。何かを理解したきゃ自分でやってみるのが一番だよ。ほら、この包丁持ってみな。 | |
リトルクイーン | ……こう ? | |
ナナリー | そうそう。こんな感じで野菜を切るんだ。……へぇ、上手いじゃないか。スジがいいね、あんた。あとは炒めて、味付けして……。 | |
アスベル | ん……なんか美味そうな匂いがするな。これ、作ったのか ? すごいじゃないか。 | |
ソフィ | うん、すごいんだよ ! | |
ナナリー | ああ、味もいい感じだよ。初めてにしては上出来じゃないか。こうなると、もっと難しい料理も教えたくなるね。 | |
リトルクイーン | ……わたしも、もっと知りたい。教えて欲しい料理があるの―― | |
ソフィ | あの子がみんなに褒められてよかった。…… ? わたし、どうしたんだろう。この気持ち……。 | |
アスベル | どうしたんだ、ソフィ ? | |
ソフィ | アスベル、わたしちょっと変みたい。あの子がみんなに褒められてすっごく嬉しいのに……少しだけ寂しいの。 | |
アスベル | それは……もしかすると、焼きもちかな。 | |
ソフィ | 焼きもち…… ?わたし、そんなこと思ったことない。 | |
アスベル | ソフィは、あの子を妹みたいに思ってるだろ。弟や妹ができるとそういう気持ちになるんだ。末っ子に注目を奪われるからなんだろうな……。 | |
ソフィ | アスベルも、そうだったの ? | |
アスベル | ああ。大人はヒューバートばっかり褒めてたからな。俺以外にも……フーリエさんのこと覚えてるだろ ?パスカルのお姉さんの。 | |
ソフィ | ……そういえば最初に会った時はパスカルのこと怒ってたね。 | |
アスベル | 怒るというか、うらやましかったのかな。でも、二人も仲直りできただろう。だから、お前もあまり気にするなよ。 | |
ソフィ | うん、わかった。気にしないことにする。……ふふふ、新しい気持ちを知れるなんて家族が増えるって素敵だね。 | |
アスベル | ああ、お前の言う通りだな。 | |
リトルクイーン | ……ソフィ。これ、カニタマ。教わって作ったの。元気が出るもの……あなたが教えてくれた。 | |
ソフィ | これを、わたしに…… ?ありがとう ! とっても嬉しいよ ! | |
アスベル | ――いい家族が増えてよかったな、ソフィ。 |