プロフィール
彼女は精霊の主マクスウェルなどではなかった。自分は駒で偽物だったと知っても、彼女の抱く使命は変わらなかった。それは、きっと、ジュードがいてくれたからだ。精霊も、人間も守る。断殻界をなくし二つの世界を統合する。そしてその時、彼女は本当のマクスウェルになるのだ。
ミリーナの一言
ミラって浮世離れしてるけど、とっても優しいし可愛いの。例えばね、この前戦闘で失敗して落ち込んでたら、ミラが頭を撫でてくれて…。不思議とほっとしたのよね。だからお礼に私もミラの頭を撫でてあげたの。ミラもほっとしてくれるといいなって。そういえば、イクスも小さいとき、私の頭撫でてくれたことあったな。
イクスの一言
ミラは知識も豊富だし、知らない文化の事を教えてくれて面白いよ。異なる文化圏では、ミリーナは俺の「ストーカー」らしい。 ん? なんで慌ててるんだ、ジュード?「いつも心配してくれる人のこと」だろ? …俺の方ももう少し、ミリーナに対して「ストーカー」にならなきゃ駄目だな!
Character | ミラ様のお悩み相談 | |
---|---|---|
ティア | …はぁ。 | |
ミラ=マクスウェル | ん ? ため息などついてどうしたのだ、ティア。 何か悩みか ? | |
ティア | いえ、悩みという程ではないのですが、 エドナ様とどうやったら親しくなれるのかが わからなくて…。 | |
ミラ=マクスウェル | なるほど。 それなら私に任せるといい。 | |
ティア | 何かいい方法があるのですか ? | |
ミラ=マクスウェル | 何もない。 だが、うだうだと考えるよりは 行動あるのみだ。 | |
ミラ=マクスウェル | というわけで今からエドナのところへ 押しかけるぞ ! | |
ティア | ええ ! ? 押しかけたりするのは さすがに迷惑ではありませんか ? それに強引だと、かえって嫌われることも…。 | |
ミラ=マクスウェル | 大丈夫だ。 人間の世界では 「押してダメなら押し倒せ」と言うだろう ? | |
ティア | いえ…それはちょっと違うような…。 | |
エドナ | 騒々しいわね。 何を騒いでいるのかしら ? | |
ミラ=マクスウェル | おお ! ちょうどよかった。 今からお前を押し倒す話をしていたのだ。 | |
エドナ | はぁ ? | |
ティア | ち、違うんです ! 実は…。 | |
エドナ | そういうことね。 ワタシと仲良くしたいというなら 特別に今度のお茶会に招待してあげるわ。 | |
エドナ | ただし、美味しいお菓子を 持ってくることが条件よ。 | |
ティア | 本当ですか ! ? ありがとうございますエドナ様 ! ミラ様もありがとうございました ! | |
ミラ=マクスウェル | ふむ。 よくわからんが上手くいって何よりだ。 | |
ミラ=マクスウェル | しかしティアは何故私やエドナを 様付けで呼ぶのだ ? | |
ティア | ミラ様は精霊の主で エドナ様は天族ですよね ? | |
ティア | 宗教的な存在であられるなら 敬う必要があると思って… | |
ティア | もしかしたら何か誤解がありましたか ? | |
エドナ | ワタシのことは大いに敬いなさい。 | |
ミラ=マクスウェル | 私は別に敬ってもらわずともよいが…。 同じ船に乗る仲間だろう、 堅苦しく呼ぶ必要はない。 | |
ティア | わ、わかりました。 エドナ様、ミラ…さ…いえミ…ラ…。 |
Character | 強いということ | |
ミリーナ | 何をしているの ?ミラさん、キール。 | |
ミラ=マクスウェル | ミリーナ。ああ、星を見ていたのだ。キールの望遠鏡でな。 | |
キール | ぼくの特製なんだ。よく見えるだろう ? | |
ミラ=マクスウェル | ああ。こうして見ると星というのは燃えているのだな。ゆらゆら揺れている。 | |
ミラ=マクスウェル | ほら、ミリーナも見てみるといい。 | |
ミリーナ | わあ……。すごくよく見えるわ。星って不思議。実はいろんな色があるのよね。 | |
キール | ああ、星の色はなぜ違うか知ってるか ?温度差だという説もあるし星の表面の物質という……。 | |
ミラ=マクスウェル | …………。 | |
キール | ミラ、もう望遠鏡はいいのか ? | |
ミラ=マクスウェル | ああ。この目で見る星の方がずっといいな、私は。 | |
キール | そ、そうか……。 | |
ミリーナ | キールの望遠鏡がダメってことじゃないわよ。ね、ミラさん。 | |
ミラ=マクスウェル | もちろんだ。こんなに星が大きく見えたのは初めてだ。キールの技術はすごいな。 | |
ミラ=マクスウェル | だが、こうして自分の目で見るほうが、星との距離や、自分の小ささがわかって……。とても自由な気持ちになるのだ。 | |
キール | まぁ、言ってることはわかるよ。研究に煮詰まっても、空を眺めてたら悩んでたことが馬鹿らしくなったりするし。 | |
ミラ=マクスウェル | ああ。風景とは不思議だな。前に見た星空とは同じではないのに今ここにある星空でその時の感情を思い出す……。 | |
ミリーナ | そうね、辛いことも、楽しいことも。 | |
キール | ……ミラにもそんな感情があるんだな。 | |
ミラ=マクスウェル | ん ? | |
キール | いや、いつも、毅然と構えてて、冷静に判断できる、強い人間だと思っていたから。 | |
ミラ=マクスウェル | 私は、正確に言うと、本当に強い人間ではない。強くあろうと決めただけだ。 | |
キール | そんなこと言ったら……世界には強い人間なんて一人もいないことになるんじゃないか ? | |
ミラ=マクスウェル | そうだろうか ? | |
ミリーナ | 私も、強くなりたいわ。そう思うのは、自分が弱いってわかってるからかもしれないわね。 | |
キール | み、ミリーナまで ?二人してそんなこと言わないでくれ。 | |
ミラ=マクスウェル | ふっ……。すまない、キール、弱い私たちを守ってくれるか ? | |
ミリーナ | 夜は暗くて怖いし、お願いね。 | |
キール | う、この二人が弱かったら、ぼくはどうなるんだ……。 |
Character | どこまでも大きな | |
エリーゼ | えへへ、できました、押し花のしおり ! | |
ミラ=マクスウェル | ほう、見事な仕上がりだな。花の色も鮮やかに残っている。 | |
レイア | 親指くらいの大きさの花だとしおりにピッタリだよね。可愛い~ ! | |
エリーゼ | ありがとうございます !せっかく押し花にしたから、何か作りたいって思っていたんです。 | |
ティポ | エリーゼ、ナイスアイディアー ! | |
ミラ=マクスウェル | ああ、私もそう思う。しおりならば日常的に使えるしな。 | |
レイア | いいな~ !ねえねえエリーゼ、わたしにも作って ! | |
エリーゼ | もちろんいいですよ !レイアの分も、ミラの分も作りますね。 | |
ミラ=マクスウェル | それはありがたい。花はまだあるのか ? | |
ティポ | うん ! この近くで摘んだ花もほかの街に行ったときに見つけた花もまだまだあるからねー。 | |
エリーゼ | ほら、もうこんなに押し花になっているんですよ。 | |
ミラ=マクスウェル | これは壮観だな。小さな花から大きなものまで、彩りも様々だ。 | |
エリーゼ | この中から、二人に合うのだと……。えっと、ミラはこの赤いお花とかどうですか ? | |
レイア | あ、いいね、似合うと思う !わたしはわたしは ? | |
エリーゼ | レイアは、この黄色いお花です !花びらが大きくて、元気な感じがぴったりだと思います。 | |
レイア | わー、すごくいい ! | |
ティポ | あ、でも、しおりだとおっきすぎかもー ? | |
ミラ=マクスウェル | 少々大きくても問題はないだろう。華やかなものになるんじゃないか ? | |
レイア | うんうん !おっきいの挟んでおいた方がわかりやすいし ! | |
ミラ=マクスウェル | …………。 | |
エリーゼ | ミラ、どうしたんです ? | |
ミラ=マクスウェル | いや……押し花というのはどの程度の大きさの花まで作れるのだろうか、と思ってな。 | |
レイア | 押し花のサイズ…… ?うーん、どうだろ ? 本とかでギュッと押すならそこからはみ出さないサイズ ? | |
ティポ | なら本をいっぱい並べれば、いくらでもおっきいの作れるんじゃなーい ? | |
ミラ=マクスウェル | それ以前に、この世界にどこまで大きな花があるかというのも気になるな。 | |
エリーゼ | 確かに……びっくりするくらい大きなお花もあるかもしれないですね ! | |
レイア | え~、なんか気になる !とにかくおっきい花、見てみたいかも ! | |
ミラ=マクスウェル | 大きな花を追い求め、旅に出る……。それもまた面白いかもしれないな。 | |
エリーゼ | 素敵です…… !まずは図鑑で調べて、実際に探すことから始めて……どうですか、ミラ ! | |
ミラ=マクスウェル | ああ、よさそうだ。そしてゆくゆくは世界でもっとも大きな押し花を作る。それを目標に、調査開始だ ! |
Character | 手合わせ | |
クレス | ――そこまで ! | |
ミラ=マクスウェル | ……ふぅ。流石だな、アルヴィン。私の動きを読みながら戦っていただろう ? | |
アルヴィン | 冗談。そんな器用な真似できねえよ。こっちは毎回避けるだけで精一杯だ。 | |
エル | あっ、クレスたちだ ! | |
クレス | やあ、おかえり、エル。ミラさんとの買い物の帰りかい ? | |
エル | うん ! ミラのお手伝いしたホーシューにお菓子買ってもらったんだ……って、ヤバ !これ、内緒だった ! | |
アルヴィン | ははっ、エルに隠し事はまだ早かったみたいだな。 | |
エル | そ、そんなことありませんー !って、アルヴィンもクレスたちと稽古してたの ?めずらしー。 | |
ミラ=マクスウェル | 私が誘ったのだ。元々、私に剣の使い方を教えてくれたのは、アルヴィンだからな。 | |
ミラ | へえ……。意外ね。そういうこと、あまりしないタイプに見えるけど。 | |
アルヴィン | 俺は真面目な仕事人間なんでね。依頼に見合う報酬さえ貰えればきちんと働くぜ。 | |
ミラ=マクスウェル | アルヴィンには色々と指導してもらっていたのだ。やはり、本の知識だけでは補えないこともあるからな。 | |
クレス | そうだね。実際に剣を交えることで分かることもある。みんなと稽古するようになって僕もより一層、そのことを実感しているよ。 | |
ミラ | ふーん……そういうものなのね。 | |
エル | ねえ ! だったらミラもクレスたちと稽古しようよ ! | |
ミラ | はぁ ? な、なんでそうなるのよ ! ? | |
エル | だって、ミラは今でもすっごく強いけどクレスたちと稽古したら、もっとも~っと強くなるってことでしょ ? | |
エル | エル、強くてカッコいいミラになってほしい ! | |
ミラ | そんなこと言われても……。 | |
ミラ=マクスウェル | 成程。では手始めに私と手合わせしてみないか。 | |
ミラ | あなたと ? | |
ミラ=マクスウェル | ああ、クレスとアルヴィンには横から見ていてもらう。 | |
ミラ=マクスウェル | 残念だが、私はどうも指導というのが不得手らしい。精霊の力の使い方についても、クラースに上手く教えることができなかったからな。 | |
ミラ=マクスウェル | となれば、こうして剣を交えて伝えるのが一番だろう。 | |
クレス | わかりました。僕も何か気付いたことがあればお伝えします。 | |
アルヴィン | ま、それくらいならサービスしておくか。 | |
ミラ | ……まるであなたが教えてあげるみたいな口振りね。 | |
ミラ | 面白いじゃない。言っとくけど、やるからには手加減しないわよ。 | |
ミラ=マクスウェル | ああ、私も全力の君の相手をしてみたい。 | |
ミラ | わかったわ。後悔しても知らないわよっ ! |