プロフィール
平穏な生活が一番だと、保守的に思うようになったのは幼なじみの彼女を支えてきたから。巻き込まれた冒険で様々な出来事を目の当たりにし、彼は自分の成すべきことを模索する。レイスが遺した想いを継ぎ、試練を通してそれぞれの正義や想い、仲間の過去を知る事で彼は変わっていく。大切な人がいる世界を守りたい。与えられた極光術はそのためにある。
ミリーナの一言
リッドさんがケリュケイオンに来てからというもの、お料理の幅が広がったの。いろんな食材を集めて来てくれるし、お肉をさばくのもやってくれるし。難点は、リッドさんの食事回数と量が多い事かな…。ファラがいないと作るのが追いつかないわ。リッドさんに合わせてると、イクスが太っちゃうかも…。
イクスの一言
今リッドに森での狩りを教わっているんだ。罠もいくつか作ったよ。動物の好物や、習性を逆手に取った仕掛けだから、工夫の余地がいくらでもある。調べて試すのがすごく楽しいよ。ん?何だ、カーリャ。「今まで一番即効性があったのはリッドの歌声」…あ、あれは罠じゃない。たまたまボアが足を滑らせたんだよ。
Character | 面白い話? | |
---|---|---|
ソフィ | ねぇ、リッド。メルディにね、リッドは面白い話をいっぱい知ってるって教えてもらったの。 | |
ソフィ | もしよかったら、聞かせてほしいな。 | |
リッド | んー…。面白い話かどうかはわかんねぇけど…。 | |
リッド | 昔々あるところに、そそっかしい女の子がいました。 | |
リッド | 女の子は、友達と一緒に畑仕事を一緒に手伝う約束をしていました。 | |
ソフィ | お仕事を手伝うなんてえらいね。 | |
リッド | そして、畑仕事を手伝う日になりました。二人の友達は、日も明けぬ朝早くから女の子が来るのを待っていました。 | |
リッド | しかし、いくら待てどいっこうに現れません。 | |
リッド | 朝ごはんも食べれず、おなかがすいた一人の友達は畑の野菜をつまみ食いしてしまいました。 | |
ソフィ | おなかすいてたんだね。 | |
リッド | すると、あとから来た大人たちにつまみ食いしたことがバレてしまい大目玉をくらいました。 | |
ソフィ | おなかすいてたのに、かわいそう。 | |
リッド | だろ ? ひどい話なんだよ。 | |
ソフィ | それで、その女の子はどうなったの ? | |
リッド | 畑仕事が終わり、女の子の家に行くと約束をすっかり忘れて、ぐっすり寝てましたとさ。 | |
ソフィ | 女の子に何もなくてよかったね。 | |
リッド | こっちは朝早くから駆り出されたあげく、腹も減って、大目玉も食らっていい迷惑だったっての。 |
Character | 受け継がれる意思 | |
リッド | はああっ !魔神剣 ! | |
スタン | なんのっ !魔神剣 ! | |
スタン | はぁはぁはぁ。今日のリッドは一段と稽古に気合いが入っていたな。 | |
リッド | ん ? ちょっとな……。オレたちを助けるために命をかけて守ってくれた奴を思い出してよ。 | |
スタン | ……。 | |
リッド | あの時オレにもっと力があったら、アイツは死ななかったんじゃないか……そう思う時があるんだ。 | |
スタン | う~ん。でもその人はリッドたちを助けることができたんだろ ? | |
リッド | ああ。レイスがいなかったらオレたちは今頃……。 | |
スタン | だったらそのレイスって人も満足だったんじゃないか ? | |
リッド | えっ ? | |
スタン | だってちゃんと守りたい人たちを守れたんだから後悔はしてないんじゃないかな。 | |
スタン | 守りたい人を守れなかった方が辛いしさ。 | |
リッド | ……そういう捉え方もあるかもな。 | |
リッド | なんか暗くなっちまった、悪い。アイツが守ってくれたように、オレももっと力を付けねえとな ! | |
スタン | じゃあそのために特訓だ ! | |
リッド | オレにしか出来ないこと……。レイスの意思、無駄にはしないぜ。 |
Character | 強くなる理由 | |
レイス | ……風神剣 ! | |
リッド | はああっ !魔神剣 ! ! | |
レイス | く……っ !さすがだな、リッド。私の負けだ。 | |
リッド | まだまだだろ。現に、さっきはレイスに一本取られたしな。 | |
レイス | その前は君が勝っただろう。今のところ五勝五敗……よい勝負だな。 | |
リッド | へへ。……こうしてまたお前と剣を交わすことができて嬉しいぜ !次で決めてやる。 | |
レイス | 望むところだ。 | |
スタン | いや~、二人ともすごいな ! | |
リッド | スタンじゃねえか。いつからそこにいたんだ ? | |
スタン | 割と最初から。声をかけるつもりが観戦に夢中になっちゃってさ。 | |
レイス | やあ、スタン。きちんと話すのは初めてだな。 | |
スタン | レイスさんとはゆっくり話してみたいと思っていたからここで会えて嬉しいです。 | |
スタン | レイスさんのことは、リッドから話を聞いていましたから。 | |
レイス | 私の話を ? | |
スタン | はい ! リッドとはしょっちゅう稽古してるんですけど稽古中よく―― | |
リッド | お、おい !余計なこと話すなって。 | |
スタン | あっ、ごめん、話しちゃいけなかったか ?良い話だと思うんだけどな……。 | |
レイス | それは興味深い。何の話をしていたかくらい聞いてもいいだろう、リッド ? | |
リッド | ったく、お前まで乗るんじゃねえよ。 | |
レイス | ははっ、すまないね。気になるところだが深追いするのはやめておこう。 | |
レイス | 気になることと言えば君もかなりの腕前とお見受けするよ、スタン。リッドと、よく稽古をしていると言ったね。 | |
スタン | はい、そうです。 | |
レイス | 君のような相手と稽古を積んだのなら今のリッドの剣技にも納得がいく。迷いのない、良い太刀筋だった。 | |
スタン | いえ、リッドの強さは俺のおかげじゃないですよ。たしかに俺もよく一緒に稽古してるけどリッドにはもっといいお手本がいたんだ。な ! | |
リッド | おい ! それじゃ結局話す流れになるだろ。……しょうがねえな。前に言ったろ、レイス。お前には大切なことを教わったって。 | |
リッド | オレはこの世界で、守りたい人を守る。そのために強くなるって決めたんだ。あの時の……レイスみたいに。 | |
レイス | リッド……。 | |
リッド | この世界でお前と剣を交えながらこんな話ができるなんて、なんだか不思議だな。 | |
レイス | ああ、本当に。だが嬉しく思うよ。……ありがとう。 |