プロフィール
お節介なまでに他人に尽くそうとする彼女の仮面の下には、両親や村の人たちを自分のワガママで死なせてしまった罪の意識があった。レイスの言葉でようやく気付く。自分の時間はあの子どもの時のまま、止まっていることに。彼女もまた、変わり始めた幼なじみたちと共に、自らの過去と向き合う。その事実を明かしても変わらない自分、それはリッドが側にいてくれたからだった。
ミリーナの一言
ファラやメルディのかわいい服はラシュアン染めなんですって。ファラに教わって、染め物をやってみたの。いま布地を乾燥させているところで完成が楽しみ!…ファラはお料理もできるし、畑仕事も熱心だし、染め物もできるし、おまけにあんなに強くって、なのに誰にでも優しくてかわいい…女子力最強かも!
イクスの一言
ファラはすごく修行熱心なんだ。インフェリアでも有名なレグルス道場で厳しい修行を積んだんだって。一度付き合わせてもらったけど、数日間、まともに体を動かすことができないほど過酷だった…。リッドの忠告を聞いておけばよかったよ。今回のことで学んだのは「自分の力量を見誤るな」「何事もほどほどに」だな。
Character | みんなを笑顔に | |
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エリーゼ | ファラ、洗濯してくれたんですね。ありがとうございました。 | |
エリーゼ | 干し場の配置が変わってましたけど…。 | |
ファラ | ユーリとジュードに物干しのロープを張りなおしてもらったの。風通しよくなったでしょ ? | |
エリーゼ | そうだったんですね… ! ファラが来てから洗濯も、お掃除もお料理も本当に助かってます。 | |
ティポ | 昨日のオムレツ、すっごくおいしかったもんねー。ほっぺた落ちちゃうー。 | |
ファラ | あれはね、新鮮な生みたての卵と野菜を使ってるからだよ。 | |
エリーゼ | え ? でもここ何日か、街には寄ってないですよね。どうやって新鮮な食材を ? | |
ファラ | どうやってって… | |
ファラ | ニワトリを飼ってるんだ。空き部屋をひとつもらってニワトリ小屋に改造したの ! | |
ティポ | えー ! ? いつの間にー ! | |
ファラ | 野菜はね、船に作った温室で採れたものなんだよ。 | |
エリーゼ | このケリュケイオンに、ですか ? | |
ファラ | そうだよ。温室作りに必要な事はイクスとキールが調べてくれて、土壌作りはミラの四大の力を借りたの ! | |
ファラ | あとは牛乳のために牛も飼いたいところだけど…さすがに無理って言われちゃった。 | |
エリーゼ | 家事の他にも、いっぱい動き回ってるんですね… ! | |
エリーゼ | どうしてそんなに頑張れるんですか ? | |
ファラ | それ、リッドにもよく言われるけど… | |
ファラ | 答えは簡単 ! みんなが少しでも笑顔でいられるためだよ ! | |
ファラ | 美味しいもの食べたり、いい匂いのシーツで眠ると、幸せでしょ ? | |
エリーゼ | わかります… ! わたしたちが気持ちよく過ごせるのはファラのおかげですね。 | |
ファラ | みんなが協力してくれなきゃできない事ばっかりだけどね。 | |
ティポ | せめて、ぼくたちがファラを笑顔にしたいよねー。 | |
エリーゼ | そうですね…あ ! ティポをグニグニしませんか ? とっても癒されますよ ! | |
ティポ | 誰にでも触らせるわけじゃないけど、ファラにならいいよー ! | |
ファラ | ほんと ! ? 実はティポの事気になってたんだ~ ! では、お言葉に甘えて…。 | |
ティポ | はっ ! 殺気 ! ファラはケンポーの達人だったー ! | |
エリーゼ | 耐えてくださいね、ティポ… ! ファラの笑顔の為、です ! |
Character | そそっかしい女の子たち | |
ファラ | あっ ! 見て !あの男の人、嫌がる女の人に迫ってる ! | |
レイア | なにあれ ! ? 無理矢理、腕掴んで酷い !わたしたちで女の人を助けよう ! | |
クロエ | 当然だ ! あのような輩は許しておけない !私の剣で成敗してやる ! | |
リッド | ちょっと待て。 | |
ファラ | 何よリッド !放っておけっていうの ! ? | |
リッド | あの二人はたぶん役者だ。芝居の稽古でもしてるんだろ。 | |
ファラ | 役者 ! ? そんなわけ―― | |
クロエ | い、いや。待て。何やら急に仲睦まじい雰囲気になったぞ。 | |
レイア | ……あ、あれ ?あの二人……演技について話し合ってるみたい。 | |
リッド | な ? 言った通りだろ。 | |
ファラ | リッド、すごいじゃない。どうしてわかったの ? | |
リッド | あそこのベンチに台本が置いてあったからな。 | |
三人 | …… ! | |
クロエ | ハーシェル、緊迫した状況だったにもかかわらずよく気がついたな。 | |
リッド | まぁ、長年の勘も関係してるのかもな。 | |
レイア | 長年の勘 ? 過去にも似たようなことがたくさんあったってこと ? | |
リッド | 腐るほどあるぜ。たとえば、そうだな……。 | |
リッド | 昔々あるところにそそっかしい女の子がいました。そそっかしい女の子はある夜、畑の中をウロウロしている不審人物を発見しました。 | |
リッド | 日頃から道場で鍛えていた女の子はここぞとばかりに飛びかかりました。 | |
リッド | で、散々痛めつけた後、不審人物の顔をよく見たら何のことはない畑の持ち主だったそうです。おしまい。 | |
ファラ | その女の子……わたしのことじゃない……。 | |
クロエ | そ、そうだったのか ?一瞬、私のことかと思った。昔、似たような経験があってな……。 | |
レイア | えっと、実はわたしも……。 | |
リッド | お前らマジかよ……。 | |
クロエ | 今回の一件といい、気をつけなくてはな。 | |
レイア | ……そうだね。 | |
ファラ | 大丈夫だよ、二人とも。わたし、今までだって突然思い立って動いたことでも意外と最後にはなんとかなってきたんだ。 | |
レイア | 言われてみれば……。 | |
クロエ | 確かに……。 | |
ファラ | みんなも ? だったらなおさら、大丈夫 !うん ! イケる、イケる ! | |
レイア | 不思議とファラの言葉を聞くと何とかなる気がしてくるよね ! | |
クロエ | よし、私たちなりに気を付けて思った通り積極的に、だな ! | |
リッド | おいおい……。尻ぬぐいはファラだけで勘弁してくれよ……。 |