プロフィール
王族の色彩を持たぬ彼女には、幼き日に交わした約束が心の支えだった。相手がそれを忘れてしまっても、いずれ思い出してくれると。けれど、ルークに浮上した事実。神託の盾六神将、アッシュの存在。隠されていた己の出生の秘密。くずおれる彼女を救い上げたのは、仲間たちと民草だった。痛みをこらえ、ヴァン討伐のために進み続ける。王家の人間として生きてきた誇りを胸に。
ミリーナの一言
ナタリアと百物語を一緒にやってみたんだけど、頓挫しちゃったの。最初はよかったんだけど、途中から怖い話の雰囲気じゃなくなっちゃって。美人の幽霊の話で、「どのような美人ですの ?」から始まって、ついつい肌の手入れや、美容の話になっちゃったのよね。ナタリアって気品もあるけれど、天然でとっても可愛いわ。次はちゃんと怖い話で百物語を成功させるって約束したのよ。
コーキスの一言
魔界料理人ってマジでやべーよ。ナタリア様手作りの黒いクッキー食ったら、卒倒してその後数時間の記憶がぶっ飛んだ。鏡精にも影響を出す物体を作るって、どんだけすさまじいんだって話だぜ。これって、魔物の口ン中に放り込んだら……魔物もイチコロじゃねえの ?アーチェ様とかと手を組んだらとんでもない武器ができそうだよな。一回試してみてぇけど、怒られそうだよなぁ……。
Character | ダブルロイヤル | |
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エステル | あの……ナタリアさん ? | |
ナタリア | あら、エステリーゼ。私のことは呼び捨てになさって下さい。 | |
エステル | はい。では、私のこともエステルと呼んで下さい。 | |
ナタリア | わかりましたわ。それで、私に何か ? | |
エステル | あ、はい。ナタリアが元の世界では王女だったと聞いたものですから何だか嬉しくなってしまって。 | |
ナタリア | ああ ! 確かエステルは皇族だそうですわね。私の世界には同じ年頃の女性王族や皇族はいませんから、何だかとても新鮮ですわ。 | |
エステル | はい ! それにナタリアは読書も好きだと聞きました。私も本を読むのは好きなので……。 | |
ナタリア | まぁ……。共通点があって嬉しいですわ。 | |
ナタリア | 宮廷におりますと、自由に外に出ることもできませんから、本は視野を広げて知識を深めてくれる大切な存在ですものね。 | |
ナタリア | ……けれど、旅をしてみて、私がいかにものを知らないのかを痛感させられました。 | |
エステル | そうですね……。知識と経験は、どちらも欠かせないものだとよく分かりました。 | |
エステル | それに旅を通じて、自分が何者でどう生きていくのかという大切な問いにも答えが見えたような気がします。 | |
ナタリア | ………… !そう……ですわね。ええ、私も同じですわ。 | |
ナタリア | ふふ……。不思議ですわね。私たちまったく似ていませんのに共通点がたくさんあるみたい。 | |
エステル | 治癒術と武術を修めていることも同じですね。 | |
ナタリア | そうですわ !今度一緒に読書会をしませんこと ? | |
ナタリア | 同じ本を読み、お互いの感想を述べ合って見識を深めるのです。 | |
エステル | 素敵ですね !でしたら、他の方もお招きしませんか ? | |
エステル | ここには他にも読書好きな方がたくさんいらっしゃるんですよ。 | |
エステル | そうだ。いっそ部活動にしませんか ? | |
エステル | 皆さん、道場を開かれたり遺跡を研究したり、それぞれが集まって余暇の活動も楽しんでいますから。 | |
ナタリア | まぁ……楽しそうですわ !是非そう致しましょう ! | |
イリア | うーわー……。お花畑……。 | |
アニス | お上品……。あれが上流階級か……。 | |
二人 | ないわー……。 |
Character | この世界で生きるということ | |
ナタリア | マリアン、こっちの棚の整理は終わりましたわよ。次は何をすればよいのでしょうか ? | |
マリアン | ありがとうございます、ナタリアさん。ですが、こちらの掃除も終わりましたのであとは空気の入れ替えくらいでしょうか ? | |
ナタリア | わかりましたわ。でも、部屋の掃除というものはきちんとやろうとすると重労働ですわね。 | |
ナタリア | 各々の部屋は、各自がやっているにしても共有の場所はファラ生活向上委員会がやって下さっているのでしょう ? | |
ナタリア | 何だか申し訳ありませんわ。 | |
マリアン | いえ、私も何か皆さんのお力になれればと思ってやっておりますので。お心遣い大変感謝いたします。 | |
ミリーナ | ナタリア、マリアンさん。お疲れ様、そろそろ休憩にしない ? | |
カーリャ | 差し入れのジュースをお持ちしましたよ~。 | |
ナタリア | まぁ、助かりますわ。 | |
マリアン | では、お言葉に甘えて頂きましょうか。 | |
カーリャ | おおっ ! ナタリアさまのお部屋ピカピカになってますね ! | |
ナタリア | ええ。マリアンに掃除の仕方を徹底的に教わったおかげですわ。 | |
ナタリア | 私は立場上、城の清掃などに手を出せませんでしたから掃除に関しても知らないことばかりで……。とても恥ずかしいですわ……。 | |
ミリーナ | お姫様なんですもの。仕方ないわ。でも、今までだって十分綺麗に掃除できていたように見えたけれど……。 | |
マリアン | ええ。私もそう思いました。 | |
ナタリア | あの……笑わないで聞いて下さいますか ? | |
ミリーナ | ええ、もちろんよ。 | |
ナタリア | ……私、自分の腕でお金を稼ぐ手段を知りませんの。政などには多少の覚えもありますけれどここには私より詳しい方も沢山おられますし。 | |
ナタリア | カロルたちのように情報を集めることもできずロゼたちのようにお金を集めてくることもできません。かといって、料理の腕は酷いものですし……。 | |
ナタリア | それで考えたのです。せめて、広くなったアジトのお掃除をお手伝いできるようになろうと。 | |
ミリーナ | ナタリア……。鏡映点は望んで連れてこられた訳じゃないんだから、何もしなくても誰も文句は言わないと思うけれど。 | |
ナタリア | いえ、状況がどうであれ自らのいる場所で最善を尽くすことこそが人として大切なことだと思いますわ。 | |
カーリャ | ナタリアさま真面目ですね ! ?カーリャなんか、怠けていいって言われたらずっとお菓子食べて寝てますよー ? | |
ナタリア | いつまでもこういう生活ではいられませんでしょう ?この世界の状況が落ち着いたら、私たちはそれぞれこの世界に根付いていかねばならない。 | |
ナタリア | その時にアッシュやルークや……他のみんなの足手まといにはなりたくありませんから。 | |
ミリーナ | ナタリアの気持ちはわかったわ。それなら、掃除以外にも生活に役立ちそうなことを教えるわね。マリアンさんも協力してくれる ? | |
マリアン | もちろんです。 | |
カーリャ | 何だか花嫁修業みたいですね。ムフフフフ…… ! | |
ナタリア | いわれてみればそうかも知れませんわね。 | |
ミリーナ | ふふ♪ だったらアッシュさんにも花婿修行してもらいましょうか ? | |
ナタリア | いえ……。恐らくアッシュは料理も含めて私より何でも上手ですわ。今更花婿修行など……。 | |
ナタリア | いえ、後ろ向きになってはいられませんわね。目標はアッシュ越え…… ! | |
ナタリア | 料理以外ではファラ生活向上委員会のお手伝いができるぐらいにはなってみせますわ ! |