プロフィール
かつて世界を救った、父のような英雄になる。そう夢見ていた少年は聖女リアラの後を追って旅に出る。そこでわかったのは、自分が英雄ではないという無情な現実。だけど、歴史改変や、押しつけられた幸福が正しくない事はわかる。悲しみを乗り越え決意した彼は、やがて本当の英雄になる。
ミリーナの一言
カイルとスタンさんって、兄弟みたいだと思わない ?髪や瞳の色とか、寝ぼすけさんなところもそっくり !私も、カイルに同じようなこと言われたわ。綺麗な金髪と料理上手なところが、スタンさんの妹さんに似てるんですって。褒めてもらって、うれしい !…あら ? でもどうしてそんなこと知っているのかしら。
イクスの一言
カイルの仲間には、ふられマンの兄貴分と、変な仮面のストーカー剣士と、関節技をきめる弓使い、すぐに解剖したがる女博士…がいるらしい。このメンバーで一体どんな旅になるんだ…って思うけど、カイルを見てたら不思議とまとまりそうな気がする。英雄ってそういう懐の広い人間なんだろうな。凄く格好いいと思うよ。
Character | ロニとガイ | |
---|---|---|
カイル | 見てよユーリ ! あそこに見たこともない鳥が飛んでいるよ ! | |
ユーリ | そりゃよかったな。 | |
カイル | うわっ ! ユーリユーリ ! あそこに見たことのない島があるよ。 | |
ユーリ | …なんだか随分と懐かれちまったな。 | |
カイル | あっ、ごめん。ユーリってロニに似てるところがあるからつい甘えちゃって…。 | |
ルーク | ちょっと待った ! ユーリはガイに似てるんだよ ! | |
カイル | えー ! ?ユーリはロニに似てるよ ! | |
ルーク | いや、ガイだ ! | |
ユーリ | おいおいお前ら、騒ぐのはいいがオレにも意見を求めてくれてもいいんじゃねーの ? | |
カイル | ロニはすごいんだよ ! 女の人が好きでスケベだけど ! | |
ルーク | ガイだってすごいんだぞ ! 女性恐怖症なのに女が大好きで、スケベ大魔王って言われてるんだぞ ! | |
ユーリ | やれやれ、どうやらとんでもないやつらに似てるようだな。 |
Character | お夜食タイム | |
パスカル | ……チャカチャカポンでピコってなればいいんだよね。 | |
ジェイド | チャカチャカポン、ねぇ……。全て擬音で説明するのはいかがなものかと思いますが。 | |
パスカル | でもわかるでしょ ? | |
ジェイド | 残念ながら、伝わってしまっていますね。ただ、このやり方では、素材のエネルギー伝導率の干渉が大きすぎると思いますよ。 | |
パスカル | そうなんだよね。だからパワーが出ないんだなぁ……。う〜ん……。 | |
カイル | こんばんは。 | |
リアラ | 研究、お疲れ様です。 | |
カイル | 差し入れ持ってきたよ。シェリアさんからのバナナとセネルさんの焼きたてパン !いっぱいあるから、これで力をつけて。 | |
パスカル | おっ、気が利くね~ !ありがと ! | |
ジェイド | 一気に遠足のような空気になりましたねぇ。まぁ、ご馳走になるとしましょうか。 | |
パスカル | モグモグ……。 | |
ジェイド | …………。 | |
カイル | 難しい顔をして、二人とも何を悩んでるんだ ? | |
ジェイド | ある機関をつなぐケーブルの件なのですが予想以上に素材の伝導ロスが大きいのですよ。 | |
パスカル | エネルギーがダラダラにモレモレなんだよね。 | |
カイル | ふーん。聞いてみたけど、やっぱりオレにはよくわからないや。力になれなくてごめん。 | |
ジェイド | 大丈夫。もとよりあなたには期待していません♪栄養摂取を忘れがちな私たちのところへ食事を届けにきてくれたことは感謝しますがね。 | |
リアラ | ふふっ。相変わらず遠回しなお礼ですねジェイド。 | |
カイル | ルークさんとミリーナのおかげでジェイドさんの扱いにもすっかり慣れたよな。 | |
パスカル | さて、またメガネくんと研究の続きだね。差し入れのおかげで気分転換になったよ。あとは、あたしたちに任せといて。 | |
リアラ | じゃあ戻ろうか、カイル。 | |
カイル | うん。次はパン生地にバナナを練りこんだパンを作ってもらおう。 | |
2人 | ! | |
ジェイド | そうか。例の粉末を元の素材に混ぜ込んだら伝導性の高い素材を含有することであの特性を生かしたまま、伝導率を上げられるのでは ? | |
パスカル | なるほど〜。エネルギーがビョーンでスルーって伝わる ! ! | |
カイル | え…… ? ジェイドさん、パスカルさん、どうしたの ? | |
ジェイド | 良い子ですね、カイル。前言は撤回しますよ。あなたはとても役に立ちました。いいヒントを頂きましたよ。 | |
パスカル | ホント、お手柄だよ~ !これでバ〜ンって研究が進むね ! ! | |
カイル | え ? え ?ま、まあ、役に立ったんなら、どういたしまして……。 | |
パスカル | じゃあ、バナナパンも期待してるよ。 | |
カイル | うん。それは任せといて !セネルさんと頑張って作ってみるよ ! ! | |
リアラ | ふふふ。カイルはやっぱり頼りになるのね。 | |
カイル | オレ、なんだかうれしいよ !よーし ! 頑張ってパン作りを手伝うぞ ! ! |
Character | 同じ技でも違う技 | |
スタン | 行くぞっ、カイル ! | |
カイル | はいっ ! うおおおっ、爆炎剣っ ! | |
スタン | はぁぁぁっ ! 燃えろっ、爆炎剣 ! | |
カイル | くっ…… ! | |
スタン | ! 大丈夫か、カイル ! ? | |
カイル | あっちち……あ、はい ! オレは全然大丈夫です。でもすごい一撃だったなぁ、今の。 | |
スタン | ……ごめん、力が入りすぎたみたいだ。怪我しなくてよかったよ。 | |
カイル | 謝らないでください。そもそも同じ技で勝負してみませんかって言い出したのオレの方だし。 | |
ロニ | ホント、馬鹿なこと言い出しやがって。いくらお前も強くなったからってスタンさんと真っ向勝負なんて無謀にもほどがあるぜ。 | |
カイル | いやー、同じ技だったらオレも結構いけるかなって思ってさ。 | |
ロニ | 何言ってんだ、むしろ同じ技同士なんて経験の差が一番出るに決まってるじゃねえか。 | |
カイル | え、そうなの ?……確かに、よく考えたらそうかも。 | |
ロニ | お前なぁ……先に気付け。ま、でもほぼ互角で撃ち合えたのは十分すごいと思うぜ。 | |
カイル | ギリギリのとこで押し負けちゃって……。もっとスタンさんみたいに出来たらなぁ。 | |
ロニ | 俺の目には同じに見えたけどやっぱり当人同士にゃ違うもんなのかね。 | |
スタン | そうだなぁ……カイルの方がなんかグワッて勢いあったよな。俺のはブワッて感じでさ。 | |
カイル | えーっ、スタンさんの方がドバーンって感じでオレのはまだズバーンって感じだったけどな。 | |
ロニ | ……違いが全くわからんのだが。 | |
カイル | 全然違うんだって !スタンさんもわかりましたよね ? | |
スタン | ああ、わかるわかる。同じようで全然違ってるんだよな。なんていうか、すごく勉強になったよ。 | |
カイル | えっ、勉強 ? でも勝ったのはスタンさんですよね。 | |
スタン | あんなちょっとの差で勝ったなんて言えないって。カイルの技、俺にはないものを感じたんだよ。こんなやり方もあるんだなーって。 | |
カイル | オレにあって、スタンさんにないもの……。そんなのあるのかな。うーん、わかるようでわかんないな。 | |
スタン | 難しく考えなくてもいいって。カイルの技は、カイルが自分の冒険をしながら自分自身で見つけて磨いてきたんだろ。 | |
スタン | そういう経験が、技にも詰まってるんだと思う。だから、どれだけ似てたって俺とは違う。あれはカイルの技なんだよ。 | |
カイル | オレ自身の冒険か……。言われてみれば、そうかもしれません。名前が一緒でも、やっぱり別物なんですよね。 | |
スタン | そうそう。だから……「俺みたいに」なんて思わなくていいんじゃないかな。カイルの技はそのままでスゴいんだからさ。 | |
カイル | スタンさん……オレ、なんか自信湧いてきました !よーし、もっと冒険しまくってもっともっとスゴい『オレの』爆炎剣にしてやる ! | |
スタン | ああ、俺も負けないからな。それじゃもう一度行くぞ、カイル ! | |
ロニ | ……熱いねぇ、二人とも。さて、俺も一緒に鍛えるとすっか ! |