プロフィール
幼少期に刻まれた、養子に出されたことに対する憤りは、彼を少佐の地位まで押し上げた。軍人として赴いた故郷。敬愛していた兄と、死んだはずの少女との再会。大統領命令を受け、アスベル達とともに歩む旅路は、彼にとって大きなものとなる。
ミリーナの一言
最初に会った時は、何だか気難しそうに見えたけれど、少し意地っ張りさんなだけなのよね。その割に、パスカルへの言動は、とってもわかりやすくて微笑ましいわ。ただの仲間っていう感じじゃないもの。でもあまり周りで冷やかすのも良くないわよね。胸に抱いている想いはとても素敵なものだから、大切に育んでくれるといいなぁ……。
コーキスの一言
ヒューバート様の武器って二丁拳銃と双剣なんだよな。どちらも使うなんてちょっと珍しいから、なんかそういう流派があるのかと思って聞いてみたんだ。そしたらいきなりヒューバート様が、顔を真っ赤にして怒り出しちゃってさ。なんかやばいこと聞いちまったのかなぁ ? 横にいたアスベル様の顔を見て怒り出した気もするんだけど、何なんだろう ?
Character | サンオイルスター×アビスマン | |
---|---|---|
ヒューバート | ……アビスマン、ですって ? | |
エレノア | ヒューバートも興味ありますか ?実は私も気になっていたんですよ。 | |
ヒューバート | 別に……興味ありませんよ。ですが見聞を広げたいのでぜひ詳しく聞かせてください。 | |
ガイ | 簡単に説明すると子ども向け用の劇に出てくる正義の使者たちのことだ。 | |
ヒューバート | なるほど。ちなみにですがやはり決め台詞もありますよね ? | |
ガイ | 正義の使者、アビスマン参上 !……だったっけな。 | |
ガイ | すまない、俺はそんなに詳しくないんだ。 | |
アニス | 私たちアビスマンの格好させられたよね。アビスレッドにアビスピンク……ださっ。思い出すだけで超ださ~い。 | |
ガイ | ははっ……あれは微妙な体験だったよなぁ。俺は色も微妙だったし……。 | |
エレノア | そうですか ?子どもたちを守る正義の味方、私は素敵だと思いますよ。 | |
ヒューバート | ぼくもエレノアさんに同感です。子ども向けの物語と言っても、深いテーマがあるんです。 | |
アニス | はぅあっ ! ガイ、光属性の生物だよ !あの二人眩し過ぎて溶ける~ ! | |
ガイ | おいおい、それで溶けたらアニスは完全に闇属性ってことになるぞ。二人ともナタリアみたいなもんだ。 | |
アニス | あー、そうだった。オールドラントが誇る正義魔人 ! ナタリアだと思えばまぁ、何とか形を保てるかも ? | |
アニス | ――あ、ナタリアで思い出した。エステルに呼ばれてたんだった。 | |
ガイ | はは、同じお姫様カテゴリってか ?確かにそろそろ約束の時間だな。 | |
ヒューバート | 急ぎの用なんですか ? | |
エレノア | 異世界の珍しい話を聞きたいそうなんです。 | |
ガイ | それじゃあ、またな ! | |
ヒューバート | …………。 | |
ヒューバート | 正義の味方、アビスマン参上……ですか。アビスレッド、気になりますね。ですが、やはりぼくは―― | |
ヒューバート | 死んだ魚介を捕食するぜ !バッ バッ バババッ ! | |
ヒューバート | 砂浜戦隊サンオイルスター・レッド ! | |
アニス | ……ふっふっふっ。アニスちゃん面白いもの見ちゃった♪ | |
ヒューバート | はっ ! ? い、いや……これはですね。 | |
ガイ | 悪いな。アニスが忘れ物をしたって言うんで、戻ってきちまった……。 | |
エレノア | ヒューバート、いいじゃないですか。別に子ども向けのものが好きだって。人の好みは千差万別ですよ。 | |
ヒューバート | なっ、何を言い出すかと思えば… !ぼくはその、偶像ヒーローに興味は… !皆さん、勘違いはやめてください ! | |
ガイ | はは……。ヒューバートも結構素直になれないタイプなんだな。 |
Character | 恋は戦争 | |
ヒューバート | はぁはぁ……間に合った。 | |
ローエン | いつも講義には誰よりも早く着席しているヒューバートさんが、時間ギリギリですか。珍しいこともあるものですねぇ。 | |
ジェイド | いったい何をしていたのやら。よほど大切な用だったのでしょうねぇ。ローエンの特別講義が霞んでしまうほどに。 | |
ヒューバート | ただパスカルさんと食事をしていただけです。探りを入れるのはやめてください。 | |
ローエン | ほぅ。パスカルさんと。それで、いかがでしたか ? | |
ヒューバート | なっ。別に普通ですよ。もうこの話はおしまいです。 | |
ローエン | 残念ですねぇ。若者と恋バナで盛り上がりたかったのですが。ジェイドさんも聞きたいですよね ? | |
ジェイド | ええ、恋バナ大歓迎ですよ、弟くん♪ | |
ヒューバート | 教官といい、あなたたちといいなんでぼくの周りの大人はこういう人が多いんだ。ぼくとパスカルさんはそんなんじゃありません。 | |
ヒューバート | それよりも講義の続きです。これを見てください。アスガルド帝国との交戦をシミュレートした資料です。 | |
ローエン | どれどれ……ふむ。アスガルド兵は撤退準備を開始、と。私もこの予想は正しいと思います。 | |
ローエン | やはり攻め込めなかったのは痛手でしたね。男としても。 | |
ヒューバート | ? え、えぇ。ぼくも同感です。 | |
ジェイド | 慎重になり過ぎましたねぇ。侵攻状況に進展はなし。いやぁ、情けない情けない。 | |
ヒューバート | …………。 | |
ジェイド | おや。どうかしましたか ? | |
ヒューバート | あの……軍事の話ですよね ? | |
ローエン | 当然です。 | |
ジェイド | ヒューバート。講義中ですよ。場を乱すのはやめなさい。 | |
ヒューバート | あなたには言われたくないですが……失礼しました。 | |
ローエン | 戦闘が長期化する恐れがあります。何か打開策を考えるべきかと。 | |
ジェイド | エサを用意しましょう。 | |
ヒューバート | エサ ? | |
ローエン | バナナジュースを飲んでいる姿を見せるのですよ。きっとパスカルさんなら飛びついてくるはずです。 | |
ヒューバート | やっぱり軍事の話じゃないですよね ! ?どれだけ恋バナしたいんですか ! | |
ローエン | 恋も戦も同じようなもの。作戦は大切ですよ。 | |
ジェイド | 次の一手は決まりましたか ? 弟くん♪ | |
ヒューバート | ……もうあなたたちにイジられないよう時間に余裕を持って出席します。 |
Character | 楽しい授業参観 | |
リフィル | ……ということよ。ここまではちゃんと理解できて ? | |
ヒューバート | なるほど、おおまかな概念は理解できました。教え方が上手で助かります。 | |
リフィル | 熱意ある生徒に教えるのは私もやりがいがあるわ。でも、どうして急に魔鏡技術について勉強しようと思ったのかしら ? | |
ヒューバート | えっ ? それはその、パスカ――いえ、仲間の研究者との会話についていけるようもっと深い知識を身に付けたいと思いまして。 | |
リフィル | それはいい心がけね。……ところで、後ろで見ているあなたも生徒志望 ? | |
ヒューバート | 後ろ ? ――って、兄さん ! ?ここで何をしてるんです ? | |
アスベル | お前が何か勉強しているって聞いてさ。ちょっと見学しに来たんだ。 | |
ヒューバート | 見学…… ? ぼくが勉強するところを見て何の得があるんですか。 | |
アスベル | いや……お前が勉強するところってそういえばちゃんと見たことがないなと思って。お互い学校にいた頃は離れて暮らしていただろ。 | |
ヒューバート | だからと言って、今さら見てどうするんです。 | |
アスベル | 別にいいじゃないか。兄としては、弟の成長を見てみたいんだよ。お前は昔から頭が良かったからな。 | |
ヒューバート | 恥ずかしいからやめてください。子供じゃないんですから。 | |
リフィル | あら、授業参観ということなら私は別に構わなくてよ。 | |
アスベル | ほら、リフィル先生もああ言っていることだし。お前の邪魔はしない。約束する。 | |
ヒューバート | ……はぁ。仕方ありませんね。口論するのも時間の無駄になりそうです。では続きをお願いします、リフィルさん。 | |
リフィル | わかったわ。では、魔鏡技術についてのより実践的な理論を説明していきましょうか。 | |
ヒューバート | 実践的なものとなると、やはり魔鏡機器ですね。先ほどのキラル分子のエネルギー効率の話に繋がると考えれば……。 | |
アスベル | ……俺にはさっぱりわからないがヒューバートはついていけてるみたいだ。さすがだな、あいつは。 | |
ソフィ | アスベル、何を見てるの ?……ヒューバートの背中 ? | |
アスベル | ああ、勉強中のヒューバートを見守っているんだ。ソフィも一緒に見ていくか。 | |
ソフィ | うん、楽しそう。わたしも見守るね、ヒューバート。じー……。 | |
ヒューバート | ……あの。さすがにそんなじっと見られると集中しづらいんですが……。 | |
マリク | おいお前たち、ヒューバートの邪魔をするなよ。勉強中ぐらいそっとしておいてやれ。……どっこらしょっと。 | |
ヒューバート | ……そう言いながら、どうして二人と一緒に座ってるんです ? 教官。 | |
マリク | 若者の困った顔を酒の肴にしようと思ってな。これも精神修養だぞ、ヒューバート。何事にもうろたえない心を持て。 | |
ヒューバート | さっきと言ってることが真逆じゃないですか !――ああもう、気が散るので全員帰ってください ! | |
パスカル | あれ ? どったの、みんな集まって。弟くんの変顔鑑賞会 ? いいね~。あたしにも見せてー ! | |
ヒューバート | わっ ! パ、パスカルさん…… ! ?これは、その、いや、あの―― | |
リフィル | ……やれやれ。もう勉強どころではなさそうね。 | |
アスベル | ははは……。すまない、ヒューバート。 |