プロフィール
憧れ、追いかけていたドンの死。思惑や欲が渦巻く、過酷な世界に足が竦んだ。それでもドンの最期の言葉を胸に、逃げることだけはしないと誓った。見栄を捨てまっすぐ向き合って気付いた、本当の強さ。ドンやユーリの背中はまだ遠い。だけど、仲間を守り抜くと決意した少年の目には「男」の光が宿る。
ミリーナの一言
カロルは手先が器用で、ガロウズと気が合うみたいね。でもあの年で錠前破りまで得意なんて…。そうそう、私のブレスレットの修理までしてくれたのよ。上手だし、パーツにも詳しかったから、あれは女の子にも作ったことがあるのかも ? うふふっ、甘酸っぱい青春の予感… !
イクスの一言
カロルは虫が苦手らしい。リタ製の殺虫剤がここでは効かないって言うから、みんなで新しいものを開発したんだ。整髪料でもあるんだけど、殺虫剤を髪につけるのはちょっと怖いな…。カロルが商品化しようって名前を考えていたけど、候補が「虫無視スプレー」と「虫刺しヘアドリル」ってどうなんだろう…。
Character | 一般人代表 | |
---|---|---|
カロル | ケリュケイオン…すごい…。こんな大きいモノが空飛んでて…人も多いし…。 | |
カロル | フィエルティア号よりずっと大きいや。 | |
ユーリ | なに物思いにふけってんだ ? カロル先生。 | |
ロイド | なんか悩み事でもあるのか ? | |
カロル | 悩み事っていうか、こんな大勢の人が同じ志で頑張ってるなんて…。 | |
カロル | ボクの知ってる、どのギルドよりすごい。なんだか圧倒されちゃって…。 | |
ロイド | なんだ、そんなことか。それならどしっと構えてればいいさ、カロル。 | |
カロル | え ? | |
ロイド | だってさ、カロルはユーリのボスなんだろ ?それって他のみんなに引けをとらない、すげえヤツってことじゃないか。 | |
カロル | そうかな…。うん…。わかったよ、ロイド !ありがとう!なんか自信出てきた !どしっといくね ! | |
ユーリ | ま、繊細なカロル先生にゃ刺激の強い面子だってのはわかるぜ。なんせここの連中は個性的な強者ぞろいだ。 | |
カロル | うん。なんかユーリやフレンやリタがいっぱい居るみたいな気分になっちゃう。 | |
ユーリ | あはははは!そいつぁ、カロル先生の出番が多そうだなぁ。 | |
カロル | もう ! ユーリ!茶化さないでよ !ち、ちなみにどんな強者がいるの… ? | |
ユーリ | んー…「精霊の主」とか、「魔物の王」の人格を宿している奴とか。 | |
カロル | 魔物の王 ! ? | |
ユーリ | 何千年も生きる「天族」ってのと、喋る剣を操る「ソーディアンマスター」ってのも何人か居るな。 | |
ユーリ | あとは「天使」に「聖女」に「親善大使」…。 | |
カロル | ちょっとちょっと !すごい単語ばっかりで頭が追いつかないってば ! | |
カロル | けど、それぐらい個性的で強者ぞろいってことなんだね。 | |
カロル | それで、ロイドは ? | |
ロイド | 俺か ? 俺は皆みたいに頭よくねーし、勉強もてんでダメだから…普通の人代表って感じかな ! | |
カロル | ホント ? ボクとおんなじ普通の人 ? | |
ロイド | おう ! おんなじだ !普通の人同士、一緒に頑張ろうぜ! | |
カロル | うん ! 一緒にね ! | |
ユーリ | ……ロイドの『これ』は十分に特別な個性だろ……。 |
Character | 色仕掛け | |
カロル | みんな、隠れて。アスガルド兵がいる。 | |
コンウェイ | 見張りかな。しばらく動きそうにないね。このままだと街の外に出られない。 | |
ルカ | ど、どうしよう……。荒っぽいことはしたくないもんね。 | |
ユーリ | ここはやっぱり色仕掛けか ? | |
カロル | なんでボクを見るの……。 | |
ユーリ | 別に。ただあっちの店でちょうど女物の服も売ってたと思ってな。 | |
コンウェイ | それなら……ルカくん、できるかい ? | |
ルカ | ええっ ! ? ぼ、僕 ?そ、そんな……無理だよ。 | |
コンウェイ | 自信がなくなってしまったのかい ?アンジュさんたちもルカくんの魔法少女姿を絶賛していたじゃないか。 | |
カロル | ルカ……女装したことあったんだ。 | |
ルカ | うん……はじめは恥ずかしかったんだけどみんなに似合ってるとか言ってもらって、そしたらちょっと自信持てて……。 | |
ルカ | ……女装がしたいわけじゃないけど、今は見張りを突破するためなら、仕方ないよね……。だったら、僕でよければ……。 | |
コンウェイ | ルカくん。立派だよ。 | |
ユーリ | いやぁ。ルカはすげぇな。ちゃんと自分の可愛さにも自信持っててよ。なぁ ? カロル先生。 | |
カロル | ちょっとユーリ ! ?なんでボクも自分の可愛さに自信を持て、みたいな流れに持っていくの ! ? | |
アスガルド兵 | なんだ騒がしいな……むっ ! ?お前たちは黒衣の鏡士の―― | |
ユーリ | 気付かれちまったなら仕方ねぇな。いくぜ、蒼破ッ ! | |
コンウェイ | ライトニング ! | |
アスガルド兵 | ――ぐはっ ! ! | |
カロル | うわぁ。倒しちゃったよ。結局、こうなるんだね。さっきまでのやり取りなんだったんだ。 | |
コンウェイ | 他のアスガルド兵が集まって来る前に逃げよう。カロルくんは残念かもしれないけど女装はまた今度すればいいさ。 | |
カロル | 別に残念じゃないってば ! |