プロフィール
テレジアを救うディセンダーと旅する少女。失くした記憶に出逢った時、彼女は自らの罪に心潰され、一度は仲間の元を去る。失ったものは戻らない。しかし今ここにいる仲間と世界を守りたいという自分の声に気づいた時、彼女の胸に新しい希望の光が灯る。
ミリーナの一言
パスカって、世話焼きさんで、とっても優しいの。まるで髪飾りのお花みたいにほんわかしてて……。イアハートもだけど、とっても可愛くてなでなでしたくなっちゃう。世界には似た人間が三人いるというし、もしかしてもう一人いたりしてね。そしたら手が二つじゃ足りないわ。
コーキスの一言
パスカ様はカーリャ先輩を見ると、モルモっていう空を飛べる仲間を思い出すんだってさ。同じように小さくて飛べるらしいけど、羽根は腰についててプロペラみたいに回るっていうのが意味分かんねぇや。そいつもパスカ様も「ディセンダー」っていう、世界を救う ? 存在らしいぜ。そんな風に見えないけど、すげぇ存在なんだな !
Character | 見分け方 | |
---|---|---|
P・カノンノ | うん。私たちのいた世界ルミナシアにはカイルとそっくりな人もいたよ。 | |
カイル | そうなの ! ?名前も見た目も性格まで同じだったってこと ! ? | |
P・カノンノ | そっくりだったけど、ここのカイルと出会って話していくうちに違いもみえてきたかな。 | |
カノンノ・E | そうだね。似てるのに違うところがあるって戸惑ったけど、いまではだいぶ慣れてきたよ。 | |
カイル | オレもようやく二人を一発で見分けられるようになったよ。 | |
カノンノ・E | 本当 ? それじゃあ私はパスカ、イアハートどっちだと思う ? | |
カイル | イアハートでしょ。 | |
カイル | ほんわかなのがパスカ。元気いっぱいなのがイアハート。ジューダスから見分け方も教わったからね。 | |
カノンノ・E | 当たり ! 見た目が似ていても、ちょっとずつ性格が違うのわかってくれてるんだね。 | |
P・カノンノ | そういえばグラスバレーはどうしてるかな。 | |
カイル | グラスバレー ? 知り合いの人 ? | |
P・カノンノ | うん。ルミナシアにはもう一人カノンノ・グラスバレーっていう女の子がいるのよ。 | |
カイル | え、えぇ ! ?三人目のカノンノ ! ? | |
カイル | ど、どうしよう……。オレ、覚えられるかな……。あぁぁ……頭が痛くなってきた……。 | |
P・カノンノ | カイル。落ち着いて。まずは私たちのこと、ちゃんと覚えてくれたら嬉しいわ。 | |
カイル | わ、わかった。そうだよね。二人のこともわかるようになったんだからきっと大丈夫だよね ! | |
P・カノンノ | そうそう。カイルなら大丈夫よ ! | |
カイル | うん。おかげで気が楽になったよ。ありがとう、イアハート。 | |
P・カノンノ | カイル、私はパスカだよ……。 | |
カノンノ・E | 完璧に見分けるにはまだまだ時間がかかりそうだね……。 |
Character | 家事好き | |
P・カノンノ | ベルベット。スープの具材、全部いれたよ。あとはお鍋が煮えるのを待つだけ。 | |
ベルベット | あく取り、最後の味の微調整も忘れないようにね。あと、手が空いているなら今のうちに片付けをしちゃいなさい。 | |
P・カノンノ | うん。テキパキ、テンポよく手を動かすのも家事を効率化させるコツだもんね。えっと、まず生ゴミを―― | |
ベルベット | 待って。ジャガイモの皮は捨てちゃダメ。皮の内側で鏡を磨けば曇り止めになるんだから。レモンの切れ端も掃除に使えるから取っておくこと。 | |
P・カノンノ | そうなんだ ! メモメモっと。 | |
マギルゥ | ベルベットや、そうやって細かくネチネチと健気な嫁をいびる小姑のように言うておると、いつかパスカから皿に何か盛られるぞ。楽しみじゃな。 | |
P・カノンノ | もう、マギルゥってば。そんなことしないよ。家事を教えてって頼んだのは私なんだから。 | |
ベルベット | それに細かくなるのも仕方がないでしょ。パスカは基本的なことはほとんど出来てるんだから。指摘するのも細かいことばかりになるのよ。 | |
しいな | ベルベットがそう言うくらいだ。パスカの家事の腕前は相当なもんってことだね。 | |
P・カノンノ | そんな。私なんてまだまだだよ。 | |
ベルベット | 謙遜することないわよ。掃除や洗濯の手際もいいし、あたしが教える前からお米のとぎ汁の活用を知っていたくらいだもの。 | |
マギルゥ | ベルベットの家事の師は姉であったな。パスカにもお師さんがいるのかえ ? | |
P・カノンノ | ううん。人から教わったこともあるけどほとんどは本を読んだりして覚えたんだ。 | |
ベルベット | 独学だったの。すごいじゃない。 | |
P・カノンノ | もとから家事は好きだったからお手伝いとかしてたら自然と覚えちゃっただけだよ。 | |
しいな | そんなに家事が好きってのもまた珍しいね。 | |
P・カノンノ | そうかな。台所をコンロまでピカピカにした時とかすごく嬉しくなるよ。 | |
ベルベット | その気持ちすごくよくわかるわ。あと服についた頑固なシミが洗濯で落とせた時とか。 | |
P・カノンノ | 料理がいつもより美味しく作れた時もやった ! ってなるよね | |
ベルベット | ええ。食べてくれた相手が笑顔になってくれたときはつい自分も笑顔になっちゃう。 | |
P・カノンノ | 食べてくれた相手かぁ……。 | |
マギルゥ | パスカよ、頬が赤く染まっておるぞ。こうもわかりやすい反応をされると儂もいじりづらいわ。 | |
しいな | はは~ん、元の世界で一緒に旅をしたディセンダーって奴のことを思い出したんだね。 | |
P・カノンノ | えっ。どうしてわかったの ! ? | |
しいな | 表情をみれば誰だってわかるさ。パスカはわかりやすいからねぇ。 | |
P・カノンノ | 表情、か。つい自然とあの人のことを思い浮かべちゃったの……。なんだか恥ずかしい……。 | |
ベルベット | もう……それはこっちもよ。おしゃべりはそのくらいにしてお鍋の様子を見た方がいいんじゃない ? | |
P・カノンノ | あっ。そうだった。 | |
マギルゥ | 鍋もパスカのディセンダーへの想いもアツアツで敵わんわ。 |
Character | 小さな蕾 | |
カノンノ・E | ねえ、パスカ。次の街まではどれくらいかかるかな ? | |
P・カノンノ | えっと、この一本道を進めばあと少しみたい。でも、そろそろお昼だし、ちょっと休憩しよっか。 | |
カノンノ・E | 賛成 ! 今日のお弁当はサンドイッチだったよね。どこか座れる場所があるといいんだけど……。 | |
P・カノンノ | あの大きな木の下とかどうかな ?……あっ。 | |
カノンノ・E | どうしたの、パスカ ? | |
P・カノンノ | あの木、蕾ができてる。もうすぐ花が咲くのかな ? | |
カノンノ・E | ホントだ。……ちょっと残念。もう少し後だったら、満開の花が見られたのにね。 | |
P・カノンノ | うん……だけど、私は蕾も好き。 | |
カノンノ・E | そうなの ? | |
P・カノンノ | だって、これから少しずつ開いていっていつか綺麗な花を咲かせるでしょ ?そう思うと素敵だなって。 | |
カノンノ・E | そっか。なんだか、パスカらしいね。 | |
P・カノンノ | 私、変なこと言っちゃった ? | |
カノンノ・E | ううん ! パスカがそう思ってくれるならきっとこの木も頑張って花を咲かせるよ。 | |
カノンノ・E | そうだ ! 今度はグラスバレーも誘って、ピクニックに来ようよ ! | |
カノンノ・E | お花見しながらお弁当を食べたら絶対楽しいよ ! | |
P・カノンノ | そうね。ここは静かだし、ゆっくりもできそう。 | |
カノンノ・E | じゃあ、決まり !楽しみだなぁ、早く満開になってくれるといいね。 | |
P・カノンノ | でも、あまり急かすとこの木も困っちゃうかも。 | |
カノンノ・E | あっ、そ、そうだね !ごめん、あなたのペースでいいからね。 | |
カノンノ・E | って言っても伝わらないか……あはは。 | |
P・カノンノ | ううん、そんなことないわ。この木も私たちと同じように生きているんだから。 | |
カノンノ・E | だよね !よ~し、私、この子が無事に花を咲かせるようにいっぱい元気を送っておくよ ! | |
P・カノンノ | ふふっ、イアハートの元気をもらったらこの子も安心ね。 | |
P・カノンノ | それじゃあ、私も……。 | |
P・カノンノ | ――どうか、新しい命が芽吹きますように。 |