プロフィール
亡きクリティア族の父が遺した魔導器――名を「ヘルメス式魔導器」、彼女は世界の秩序を護る者の代わりに破壊するべく槍を振るう。魔物に跨り各所を回る姿は何時しか巷では「竜使い」の名を囁かれることになった。素顔を明かさず、孤高の旅。だが彼女には苦楽を共にした魔物――相棒バウルの存在がいた。誰にも理解されない旅をしていた彼女、そんな中出会ったのは一つのギルド「凛々の明星」……その出会いは彼女を変えることとなる。
ミリーナの一言
この間ジュディスさんがメルディ達とウィスで遊んでいたの。勝負の様子を見ていたんだけれど、初めてとは思えないくらい連勝していたわ。聞いたら今までも色々なカードゲームで勝ち抜いた経験があるみたい。確かに言葉や視線、駆け引きの仕方とか……あの姿はさながら「伝説のギャンブラー」みたいね。でも、戦ってる時みたいにとても楽しそうだったわ。
コーキスの一言
ジュディス様の青いふさふさ、ナギーグって言うんだな。物に込められた意志を読み解く力が備わってるらしいんだ。そしたら、その話を聞いたリフィル様が目の色変えて飛んできてさ……謎の石版とか遺跡とか、色々解読して欲しいって。でも、クリティア族に縁のある物にしか作用しないらしくて……残念そうにしてたけど、逆に種族に興味を持ったみたいだ。解剖したいとか言い出しかねない剣幕だったなぁ。
Character | 営み・嗜み | |
---|---|---|
ジュディス | とても美味しいわ。ありがとう、ファラ。 | |
ファラ | 気に入ってくれた ? オムレツ得意なんだ。 | |
ジュディス | ふふ。やっぱりいいわね。人が料理してくれたものを食べるのは。 | |
ファラ | ヘンなの。なんだか料理食べるのが久しぶりみたい。 | |
ジュディス | 実際久しぶりだもの。 | |
ファラ | え ? そうなの ? | |
ジュディス | ええ。ずっと山に籠っていたから。バウルは街ですごせないもの。だから誰かの料理を食べるのは本当に久しぶり。 | |
ファラ | そっか。友だちのためにそこまでできるって、ジュディス、ホントやさしいね。さぁ、今は遠慮なんていらないよ。いっぱい食べて。 | |
ジュディス | ありがとう、ファラ。 | |
ファラ | それにしても山に籠ってたふうには全然見えないね。 | |
ジュディス | そう ? お風呂に入ったからかしら。 | |
ファラ | そうじゃなくて、服とか。 | |
ジュディス | 服は街で新しく仕立ててもらっていたのよ。 | |
ファラ | ちょ、ちょっと待って。お金持ってたの ? | |
ジュディス | ええ。山の動物の毛皮とか果実とかを売って、ね。 | |
ファラ | それなら街でご飯食べれば良かったじゃない。 | |
ジュディス | ご飯は山でも採れるもの。服は山では取れないわ。 | |
ファラ | そ、それはそうだけど……あれ ? わたしがおかしいのかな……。 | |
ジュディス | 気にしてはダメよ、ファラ。イケるイケる♪ | |
ファラ | うん、イケるイケる……ってやっぱりわたしがおかしいってことになってる~ ! | |
ジュディス | ふふ。可愛いわね。 |
Character | 今の君にできること | |
ジュディス | …………。 | |
エレノア | ジュディス、なんだか元気がありませんね。 | |
ジュディス | あら、エレノア。少し考え事をしていただけ。実はね、どうしようかと思ってることがあって。 | |
エレノア | 私でよければ相談に乗りますよ。 | |
ジュディス | ありがとう。じゃあちょっと槍を構えてくれるかしら。 | |
エレノア | 槍をですか ? こう ? | |
ジュディス | ありがとう。 | |
ジュディス | …………。 | |
エレノア | ? あの……ジュディス ? | |
ジュディス | エレノア、もし敵に懐まで踏み込まれてしまったら、あなたならどうするかしら ? | |
エレノア | え ? そうですね。間合いを広げるために、こう横に薙ぎ払って…… | |
ジュディス | 蹴らない ? | |
エレノア | え ? ええっと……確かに蹴る場合もありますね……。 | |
ジュディス | そう。じゃあ、敵に囲まれてしまったときはどうするかしら ? | |
エレノア | 囲まれた時ですか ?やっぱりこう、横に払って…… | |
ジュディス | 飛ばない ? | |
エレノア | と、飛ぶ ? | |
ジュディス | そう。そのあと空を駆けて包囲を突破するの。 | |
エレノア | え、ええっと……。 | |
ジュディス | じゃあ、最後にもう一ついいかしら。 | |
エレノア | は、はい。 | |
ジュディス | あの練習を止めた方がいい気がしてるのだけれど、どう思うかしら ? | |
エレノア | あの練習…… ? | |
アリーシャ | 咄嗟に蹴る… ! 咄嗟に、と、飛ぶ…… !そして ! 空を、駆け、駆ける……あいた ! ! | |
エレノア | あ、アリーシャ ! ! それは槍術じゃなくてジュディスだからできることで…… ! | |
ジュディス | やっぱりそうよね。 |
Character | 一槍必殺 | |
ジュディス | ――スイカ割り ? | |
レイヴン | そうそう、目隠しをしながら棒を持ってスイカを割れた人が勝ちっていうゲームよ。 | |
エステル | わぁ、なんだか面白そうですね。 | |
リタ | バカっぽい……。普通に切って食べればいいじゃない。 | |
レイヴン | それじゃあ海っぽいイベントにならないでしょ。ほらほら、せっかくだからこのメンバーでやるわよ。 | |
エステル | では、順番はどうします ? | |
レイヴン | クジはもうおっさんが用意してるから引いてちょうだい。 | |
リタ | ……結局やる流れになってるのね。 | |
レイヴン | それじゃあ、いくわよ――せーの、はいっ ! | |
ジュディス | あら、私が一番ね。 | |
レイヴン | じゃあ、ジュディスちゃんは目隠しをしといてね~。 | |
エステル | ジュディス、頑張ってください ! | |
レイヴン | は~い、他の人たちはジュディスちゃんにスイカの位置を教えてね。それじゃあ、始め ! | |
ジュディス | …………。 | |
レイヴン | おーい、ジュディスちゃ~ん。もう少し左よ~。 | |
エステル | えっ ? レイヴン ?スイカのある位置は逆ですよ ? | |
レイヴン | しぃ~、いいのいいの。ジュディスちゃんには悪いけど、こういうのは最後の人まで引っ張ったほうが面白いじゃない。 | |
リタ | ……よかったわね、おっさん。あたしだったら気付いた瞬間、おっさんに棒を振り下ろすところだったわ。 | |
レイヴン | えっ……リタっち、今さらっと怖いこと言わなかった ? | |
エステル | あの、ジュディスですけどちゃんとスイカの前まで行けたみたいですよ ? | |
レイヴン | ……えっ ? | |
ジュディス | ……きっとこのあたりね。――はああああああああっっ ! ! ! ! | |
リタ | ちょっと ! ! 思いっきり叩くからスイカが木っ端みじんになったじゃない ! ? | |
ジュディス | ごめんなさい。手加減はしたつもりだったんだけどもっと力を抜くべきだったわね。 | |
エステル | ……えっと、レイヴン。この場合はどうなるのでしょう ? | |
レイヴン | あ、あはは……。一応、成功ってことでいいんじゃない……スイカはなくなったけど。 | |
ジュディス | ありがとう、おじさま。なかなか楽しい遊びだったわ。 | |
ジュディス | でも、嘘を吐くのはよくないわね。ミステリアスな男性も素敵だけど私は素直なおじさまのほうが好きよ。 | |
レイヴン | は、はい……。もう、嘘は吐きません……。 | |
ジュディス | ふふっ。それじゃあ、新しいスイカを買ってきてもう一度みんなで遊びましょう。 |