プロフィール
ルーティが営む孤児院で育ち、カイルを本当の弟のように見守ってきた。だが、それは彼にとっての贖罪でもある。自分がバルバトスに人質として捕まらなければ、カイルは父親を失うことはなかったと……。しかし、彼はその過去を自分の胸に刻み、今を生きるために戦い続けることを決めた。ルーティとの約束、そして、亡きスタンに代わり、彼はカイルを守る盾になることを誓う。もう二度と、大切な人を失わないために。
ミリーナの一言
ロニさんはカイルと本当の兄弟のように仲良しなの。無邪気な弟を見守るお兄さんって感じで、この前も少しカイルが出かけちゃったら「俺の可愛いカイルはどこに行った~ ! 」ってアジト中を駆け回っていたわ。ジューダスさんは呆れていたけど、私はロニさんの気持ちがとてもよくわかるの。私もイクスが知らない間に出かけたりしたら絶対に慌てちゃうわ。もちろん、そんなことが起こらないように私は常にイクスのことを見ているわよ。どんなことをしていても、イクスのことを考えておけば自然と視線はイクスにいくから見失わないの。この方法、ロニさんにも教えてあげなきゃね。
イクスの一言
ロニさんは、いつも周りの皆を鼓舞してくれて、いてくれるだけでその場が明るくなるような人なんだ。戦闘でも先陣を切って相手に向かっていくし、本当に頼れる存在だよ。ただ、この前、一緒に洞窟へ行ったときは普段と様子が違っていて、心配で声を掛けたら「暗い洞窟はお化けが出そうで怖い!」って大声で宣言されたよ……。ちょっと意外だったけど、誰でも一つや二つ苦手なものってあるだろうし仕方ないよな。でも、怖がってるときもあれだけ元気なら、お化けのほうから逃げていくんじゃないかな ?
Character | ふられマン インフィニティ | |
---|---|---|
ロニ | ……カイル。俺は今、重大な悩みに直面しているんだ。聞いてくれるか ? | |
カイル | 重大な悩み ?お腹の肉が掴めるようになったとか ? | |
ロニ | お前にはこの六つに割れた腹筋が目に入らねえのか ! ?いいか、俺が悩んでいるのはこのアジトがとんでもねー場所だってことさ。 | |
カイル | へっ ? いや、そりゃあ空中に浮いてるし凄いとは思うけど……。 | |
ロニ | そうじゃねーよ !周りをよく見ろ ! どこを向いても美女美女美女 !桃源郷か ! ! このアジトは ! ? | |
カイル | ……ロニ、あんまり皆に迷惑かけないでよ。 | |
ロニ | ああ、お前が心配するのもわかるぜカイル……。女性陣は当然このカッコイイ俺にホレてしまうだろう。すると、いずれ俺を奪い合う抗争が始まって……。 | |
ロニ | ああ、ダメだ。俺のせいでこのアジトに迷惑をかけちまう。悩ましいとは思わねえか、カイル ? | |
カイル | そんなことあるわけないだろ ?あのさ、ロニ。心配しなくても誰もロニのことなんて相手にしないって。 | |
ロニ | なにを ! ? この俺の美貌を疑ってるのか ! ? | |
カイル | 疑うもなにも、ナンパだって全然成功したことないじゃん。 | |
ロニ | ぐぬぬ……好き勝手言わせておけば…… !見てろよ、カイル !このロニ=デュナミス様の実力を ! ! | |
カイル | あっ、ちょっとロニ ! ? | |
ロニ | やあ、そこのお姉様。ここはひとつ、このロニ=デュナミスを生涯の道連れとして……。 | |
ジュディス | 結構よ。 | |
ロニ | なっ、なに ! ? 話も聞いてもらえない、だと ! ?……いや、今のは調子が悪かっただけだ !次こそは…… ! ! | |
ロニ | おっと、お嬢さん。少しお時間があったらこの……。 | |
しいな | あ~、悪いね ! ロイドたちから呼ばれて急いでんだ ! 話ならまた後で頼むよ ! | |
ロニ | ……そっ、そんな馬鹿な…… ! | |
カイル | もう諦めなよ、ロニ。 | |
ロニ | いっ、いや ! こんなはずじゃねー !俺だって、俺だってなー ! ! | |
ミラ=マクスウェル | 騒がしいな、何かあったのか ? | |
カイル | ミラ ? えっと、これは……。 | |
ロニ | 頼む ! 俺とデートをしてくれー ! ! | |
カイル | や、やめなよロニ !ミラだっていきなりそんなこと言われたら……。 | |
ミラ=マクスウェル | デート……。たしか、男女がどこかに出掛けることをそう呼ぶのだったな。ロニは誰かとデートがしたいのか ? | |
ロニ | はい、したいです ! ! お願いします ! ! | |
ミラ=マクスウェル | ふむ、ならば私が付き合ってやろう。丁度、町の本屋に出掛ける予定だったからな。 | |
ロニ | みっ、見たかカイル !これが俺の『必殺 ! 天空泣き落とし』 !やっぱり俺はやれば出来る男なんだよ ! | |
カイル | えっ ! ? うそっ ! ? | |
ミラ=マクスウェル | だがロニ。今回は購入したい本が多くてな。少し時間と手間を取らせることになるかもしれないのだが……。 | |
ロニ | 何を仰っているのですか、ミラ様。ミラ様の為なら、このロニ | |
ミラ=マクスウェル | そうか、ロニは頼もしいやつだな。こういう時は「お言葉に甘えよう」と言うべきなんだろうな。 | |
ロニ | ええ、いくらでも甘えてください。これからは、貴女がお出かけの際は俺が手を取って……。 | |
ミュゼ | フフフ、なんだか楽しそうね……。私もご一緒しても宜しいかしら ? | |
ロニ | なっ ! ? もう一人美女が俺の目の前に ! ?しかも、これは逆ナンというやつでは…… ! ? | |
ミュゼ | でもその前に、あなたには大事なお話があるの。少~しこっちに来てもらっていいかしら ♪ | |
ロニ | ええ、ええ ! 聞きましょうとも ! !麗しき女性の話ならいくらでも……。あっ、ミラ様 ! ちょっと待っててくださいね~。 | |
ミュゼ | あなた……ミラに手を出すなんて……。覚悟は出来てるわよね ? | |
ロニ | あ、あの……。一体なんのことで…… ! ?イテッ ! アギャッアア ! ! しっ、絞められる !たっ、助けてくれー、カイルー ! ! | |
カイル | ロニ……アジトでナンパは控えたほうがいいと思うよ……。 |
Character | 今度は必ず…… | |
ロニ | ——ふぅ、なかなかの手応えだったぜ。クレス、稽古の相手してくれてありがとよ。 | |
クレス | いえ、ロニさんの戦い方を見て僕も勉強になりました。まだまだ修行が必要ですね。 | |
ロニ | いや、こっちこそ色々勉強させてもらったよ。なるほど、クレス道場か……。腕を磨くには、うってつけだな。 | |
クレス | ええ、アジトには色々な使い手がいますからね。皆、積極的に参加してくれるので稽古も捗るんです。 | |
アスベル | ロニは元の世界のアタモニ神団というところで騎士をやっていたんだよな ?そこで技を磨いてきたのか ? | |
ロニ | あまり自慢できる過去でもねえんだけどな。全く……カイルだな、皆に言ってんのは。 | |
クレス | ロニさんと再会できたことが嬉しくてカイルも、つい話しちゃうんでしょうね。 | |
ロニ | まぁ、俺の場合、正確には“元”騎士、だけどな。 | |
アスベル | 辞めるときは惜しまれたんじゃないか ?俺が騎士学校に通っていたときもロニほどの手練れには出会わなかった。 | |
ロニ | そう言ってくれるのは嬉しいんだが俺にとってはカイルの旅に付いていく方がよっぽど大事なことだったんだ。 | |
ロニ | 俺はずっとあいつを傍で見守るって決めてるからな。それは異世界だろうが変わらねぇことだ。 | |
アスベル | そうか、誰かを守るための強さを求める気持ちは俺にもよくわかるよ。 | |
アスベル | 俺も、もう二度と目の前で大切なものを失わないために強くなると誓ったんだ。 | |
ロニ | アスベル……。そうか、お前にもそんな経験があったんだな……。大切な人を、失ったことが……。 | |
アスベル | ロニ ? どうしたんだ ? | |
ロニ | いや……前に、カイルが言ってたんだ。 | |
ロニ | 『反省は、するべきだけど後悔はしなくてもいい』その言葉、アスベルの話を聞いたらつい思い出しちまった。 | |
クレス | なんだか、いつも真っ直ぐに突き進むカイルらしい台詞ですね。 | |
アスベル | たしかに、カイルがいつまでも後悔をしてるなんて姿は想像できないな。 | |
ロニ | だろ ?まぁ、あいつもルーティさんからの受け売りだったみたいだぜ。 | |
アスベル | ……俺たちも、後悔だけはしないようにしなくちゃいけないな。 | |
クレス | そうだね、そのためには今も出来ることから始めていこう。 | |
アスベル | ああ、俺はもっと強くなってみせるよ。クレス、次は俺の稽古を頼む ! | |
クレス | わかった。僕も手加減しないよ ! | |
ロニ | 後悔しないように、か。そうだよな……。カイルを守るだけじゃねえ。この世界には、俺が守れなかった人も一緒にいるんだ。 | |
ロニ | ——スタンさん。今度は必ず俺はあなたのことも守ってみせますよ。 |
Character | 漢気修行 | |
ロニ | 漢気。それは震天裂空斬光旋風滅砕神罰割殺撃を極めるに欠かせない要素だと俺は思うわけだ。つまり、俺たちは漢気を磨かなくちゃならねぇ。 | |
マリク | そこでナンパか。なかなかいい修行方法だ。だが震天裂空斬光旋風滅砕神罰割殺撃仲間としてオレはお前の本音を知っておきたい。 | |
ロニ | あんたが羨ましい ! !それにフレンやユリウスも ! !もうふられマンは卒業してぇんだ ! ! | |
マリク | よく言った ! ならばオレも力を貸そう !歯は磨いたか ? 香水はつけたか ?震天裂空斬光旋風滅砕神罰割殺撃は放てるか ! ? | |
ロニ | どれもバッチリだ ! ! | |
マリク | ではそこの角を曲がってきた女性をナンパするぞ !さあ、足音が近づいてきている……。3、2、1……いまだ、いくぞ ! ! | |
ロニ | おっとそこの麗しいお嬢さん。もしよろしければこの絶世の美青年であるロニ・デュナミスとティータイムでも―― | |
二人 | ? | |
ロニ | げっ……。 | |
シェリア | えっと……教官もロニさんもいったい何をしているの ? | |
マリク | ナンパだ。 | |
ナナリー | へぇ…………。 | |
ロニ | お、おい ! 誤解するなよ !これは修行のためなんだ ! ! | |
ナナリー | なにが修行だよ ! どうせマリクやフレンやユリウスが羨ましいとかふられマンは卒業したいとかそんな理由だろ ! | |
ロニ | ど、どうしてそれを ! ? | |
シェリア | そして教官は悪ノリね……。 | |
マリク | ふっ、よくわかっているな。 | |
ナナリー | 困った男どもだね。まぁナイスミドルなマリクはまだいいとしても、あんたのは場合は煙たいだけさ。公害もいいところだからやめときな。 | |
ロニ | なんだと ! ? お前、今に見ておけよ !俺の溢れ出んばかりの漢気に惹かれて両手に花どころか俺の周りは花畑に―― | |
ナナリー | はいはい。なら今すぐ花畑に送ってやるよ。 | |
ロニ | あっ、ちょ ! ! や、やめっ…… ! !……あ、あはは……なんてきれいな花畑なんだ~。 | |
マリク | ロニ ! 戻ってこい !それはお前の夢見た花畑ではないぞ ! | |
シェリア | まったくもう……。教官も面白がって焚きつけるのはやめてくださいね。 | |
マリク | アジトには面白い若者が多くてついな。だがロニが天に召されるのは本意ではない。オレも気をつけると約束しよう。 | |
ナナリー | ならマリクに免じて、ここいらで許してやるよ。 | |
ロニ | し、死ぬところだったぜ……。くそっ、よりにもよってどうしてナナリーが―― | |
ナナリー | おっと、まだ満足できてなかったみたいだね ? | |
ロニ | 何をおっしゃいますか ! マリクと一緒にやるのは震天裂空斬光旋風滅砕神罰割殺撃だけと約束します ! ! |