ベリル・ベニト
「し、仕方ないなぁ~。ボクも一緒に付いていってあげる。」
「ボクのアートなスピリアがスパークするよぉ!」
テイルズ オブ ハーツ R
性:女
年齢:18歳
身長:148cm
体重:38kg
CV:千葉 紗子

プロフィール

宮廷画家をめざす自称天才画家。しかしその腕はまだ半人前で、世間から認められずくすぶる日々を送っていた。彼女がとる生意気な言動の裏には他者から自分を認めて欲しいという願望が混在していた。孤独に不安を覚えるスピリアはやがて黒い気持ちに囚われる。そんな時、彼女はスピリアを失くした少女を連れた少年たちと出会う。どんなに疑いの言葉で責めても「ベリルを信じる」と言ってくれたどこまでも真っ直ぐで強いスピリアの光は、黒い気持ちを解き放ち、彼女を救ってくれたのだった。彼らとの旅で彼女は成長し、いつしかそんな仲間たちのことが、何よりも大切な存在になっていく。

ミリーナの一言

宮廷画家をめざしてるだけあってベリルの絵はとっても上手なの。それでいて本人はあんなにちっちゃくて可愛らしいから、ギャップが凄くて驚いちゃうわ。少しへそ曲がりなところも愛らしいわよね。本当は抱きしめて頭をなでたいんだけど、本人が子供扱いされるのを嫌っているからなるべく我慢しているの。いつかイクスをモデルにした絵を描いてもらえたら嬉しいなぁ……。

イクスの一言

ベリルの絵は本人曰く「まだまだ」らしいんだ。俺から見たら十分上手いと思うんだけどな。アイゼンさんなんてファンになったみたいで、新作が描き上がるといつも一番に見に行くほどなのに。それに帽子のセンスも、芸術家って感じだよな。ベリルは帽子集めが趣味らしいんだ。クロエやデゼルを見て何か言いたそうにしてたけど、もしかして同じ趣味の人を探してるのかな。


Character広がるノーテン菌
ベリルはぁ~。シングたちが一緒だからって安心してたけどよく考えたら、これでボクも帝国軍って奴らに追われる立場になっちゃったんだよね……。
シング心配ないよ、ベリル !  ここには頼りになる人たちがいっぱいいるじゃないか。
シングそれに、オレたちだって元の世界で指名手配されたけど大丈夫だったし、今回もなんとかなるよ、きっと !
ベリルもうっ、シングはノーテンキすぎ ! !このままじゃボクの繊細なスピリアが不安でいっぱいになっちゃいそうだよ……。
カイルう~ん、参ったな……。
ベリルあれ、カイル ?  頭を抱えてどうしたのさ ?もしかして、ボクみたいに何か悩み事があるの ?
カイルあっ、ベリル。それがさ、また歴史のテストが赤点だったんだ。これなんだけど……。
ベリルどれどれ……。ああ……30点かぁ……。これじゃあ落ち込んじゃうのも無理ないかも……。
カイルそうなんだよ。最近はフィリアさんにも勉強を見て貰ってるんだけどずっと赤点続きで……。
カイルどうしよう……このままだとまたリフィル先生から大量の宿題が……。
シング――大丈夫だよ、カイル。
カイルシング ?
シングだってカイル。この前よりもいい点数じゃないか。次は絶対もっといい点数が取れるよ !
ベリルちょっとシング。あんまりテキトーなこと言ってもカイルの為にならないよ。もっと真剣に相談に乗らなきゃ……。
カイル……そうか。そうだよ ! !この前のテストは28点だったからオレ、ちゃんと成長してるじゃないか ! !
ベリルええっ~~ ! !  もう立ち直ってる~~ ! ?
シングうん !  少しずつでも点数が上がればいつか100点を取ることだって夢じゃないさ !
カイルオレがテストで100点 ! !何だろう……シングと話してたら本当に100点が取れそうな気がしてきたよ ! !
カイルありがとう、シング ! !よ~し、すぐに次のテストに向けて勉強するぞ~。
シングカイル、元気になったみたいで良かったね。
ベリルうん……あれは完全にシングのノーテン菌の影響だね。
シングん ?  どうしたの、ベリル ?
ベリルはぁ……。いっそのこと、ボクもノーテン菌がうつってもう少し気楽に生きてみたいよ……。

Characterグランパ
ロイド獅吼烈風っ !
シング獅吼烈破っ !
キン、キンッ、カキィンッ !
ベリルふんふんふん、いいよいいよー。もっともっと血湧き肉躍る戦いを、ボクに見せてくれよぉ !
ベリルうん、筆がどんどんノってきた !ケッサク中のケッサクが描けそうな予感がするっ !
クラトスほう、見事な絵を描くものだな。
ベリルうひゃぁっ ! ?
クラトスおや、驚かせてしまったか。そのような意図はなかったのだが、申し訳ないことをした。
ベリルあ、う、ううん。ボクの方こそ、ヘンな声出しちゃってごめん。
クラトスその絵画の技術は独りで身に付け、独りで磨き上げたのか ?
ベリルううん、違うよ。ボク、アラゴっていう師匠に絵の手ほどきを受けたんだ。……後はまあ、グランパの影響かな。
クラトスグランパ……ああ、祖父のことか。
ベリルうん。ボクのグランパはシンハラ・ベニトって名前で、描いた絵にスピリアが宿ると言われたほどの天才画家だったんだよ。
ベリルそして、その才能に惚れ込んだマクス帝国皇帝に宮廷画家として召し抱えられて、家にまったく帰って来なくなったんだ。
ベリル……それこそ、ボクのパパとママが事故に遭って、帰らぬ人になった時でさえもね。
クラトス…………。
ベリル……でも、ボクは誤解してた。グランパは帰って来なかったんじゃなく、帰って来れなかったんだ。
ベリル皇帝はグランパを幽閉して、身内の死に目にさえ立ち会いを許さず、『宝石姫の肖像』って絵を無理やり描かせてたんだって。
ベリル完成した『宝石姫の肖像』が国の宝と万人に認められて愛されたのは、涙と嗚咽と、遺されたグランマとボクへの慈しみから来てたんだ。
ベリルああ、グランパ……。ボク、いったい何にフンガイしてたっていうの ?何にケンカを売ってたっていうの ?
クラトス……そうか。辛い思いをしたのだな。
ベリル今だって、じゅうぶん辛いよ !ボク、グランパに謝りたかったのに。もう、その望みが叶うことはないんだ…… !
クラトス大丈夫だ。お前が抱いた思いは、きっと亡くなった祖父に伝わっている。
クラトス現に祖父の生き様は、今のお前に何かを残したはずだ。そうである以上、何も気に病む必要などない。
ベリル…………。そう、なのかな…… ?
クラトスああ。だから、お前はお前の絵を描き続けなさい。
ベリル……うん、ありがと。
ベリルなんか、胸がスーッとした。ボク、ずっと誰かにそう言ってほしかったんだよ !きっと !
ベリルボク……グランパの描いた絵を越えるような、歴史的ケッサクを描き上げてみせるさ !
クラトスうむ、その意気だ。
ロイドふーっ、いい汗かいたぜ !どうだベリル、いい絵は描けそうか ?
ベリルあ、ロイド……。
ロイドって、クラトスも一緒だったのか。二人で何を話してたんだ ?
クラトス……いや、何でもない。そろそろ私は失礼するとしよう。
シング――あれ ! ?  クラトスさん帰っちゃったの ! ?手合わせしてほしかったのにな。
ロイドな ?  俺も久々に稽古つけて欲しかったのに……。
ベリル(あの人もいつか、思いを伝えられるといいよね ! )