シュヴァルツ
「嘆きの者が奏でる旋律が聞こえよう……」
テイルズ オブ レジェンディア
性:女
年齢:22歳ぐらい(外見)
身長:175cm
体重:?kg
CV:川澄 綾子

プロフィール

争いの絶えぬ未熟な世界に降臨した『虚ろなる導き手』。負の感情を糧とし、すべてを無に還すことで人の子らを苦しみから救わんとする。立ちはだかるは人の子らの意志を尊重し、共に歩む『時の紡ぎ手』。世界の存亡をかけた戦いに導き手は敗れ、対となる紡ぎ手と共に消滅した。だが忘るるなかれ。導き手は人の子の業より生まれ、子が望めば再び現れるのだ。

ミリーナの一言

ジュニアはメルクリアのために、ナーザ将軍を甦らせようとして神の力の具現化を行ったのよね。帝国に身を置きながらも、一人でそこまでする行動力は小さくてもやっぱりフィルだわ。その結果現れたシュヴァルツは恐ろしい存在だったけれど、グリューネさんやセネルさんのおかげで事なきを得た。セネルさんが言ってくれたように、この世界はたとえ嘘でも偽物でも、みんなが生きている。虚無に還すなんて、絶対にさせないわ。

イクスの一言

すべてを無に還す神のような存在……。セネルたちの世界に現れるまでは、他の世界を滅ぼしてきたんだろうか ?きっとその世界の人たちも戦っただろうし、もしかしたら対抗するような神様もいたのかもしれないな。俺たちだってエンコードの影響がなかったら危なかったと思う。そんな相手に、元の世界のセネルたちはどうやって……なんて、あれこれ考える資格は俺にはないけれど。それにしても、どうして神様が仮面をつけていたんだろう。神様でも隠したいことがあるのかな ?


Character#
これは具現化されたシュヴァルツがセールンドを目指しているときのお話です。
シュヴァルツ……何者だ。
エルレインさすがに気づきますか、異世界の神よ。やはり、すべての力を持ち込むのは不可能だったようですが。
シュヴァルツその気配、ただの人の子ではないな。
エルレインええ。私は神が作りし聖女。余すことなくすべてを救う者です。
シュヴァルツ大人しくしているがよい。救済は我がすべてを無に還すことによって為される。
エルレインすべてを、無に…… ?
エルレイン救うべき人々なくして、何が救済と言えるのです。
シュヴァルツ弱き人の子らは悲しみに溺れ、苦しみに喘ぐ。故に我はすべてを消し去り、人の子らを解放する。
エルレインいいえ。人々は私の手によって幸福にならなければなりません。人々の願いによって、神は生まれたのですから。
シュヴァルツ我は人の子の業により、生まれゆくもの。消滅こそ人の子の願い。
エルレインあなたも人から生まれたというのですか ?
エルレイン一人一人は弱く脆いが、時にして神をも生み出す。かくも矛盾を抱えた人間とは……。
エルレインいずれにせよ、消滅を救済と語るなど許せるものではありません。
シュヴァルツ抗うな。流れに身を任せるがよい。
エルレイン……ええ。今はそうさせてもらいましょう。私もあなたもここでは神の力を持たぬ身。
エルレインそれに、ここはあなたのような存在を認めない者が多そうですから。
シュヴァルツ神を受け入れぬと申すか。
エルレイン………… !神とは、人々に幸福をもたらす存在です。あなたは神ではない。
シュヴァルツ我に言葉は無意味。我は人の子を苦しみより解き放つ。
エルレインいいでしょう。神の力なきこの世界で、どちらが救済を果たすのか。やがてあきらかになることです。
シュヴァルツ世界が虚無に還ったあとに知るやもしれぬがな。
エルレイン……弱き人間たちは私が救います。今のこの身で出来得るかぎり。

Character#
シュヴァルツ…………。
グリューネあらぁ。シュヴァルツちゃん、帰ってきてたのねぇ。
シュヴァルツ人の子らの負の感情が高まっている。想いの暴走か。他なる影響か。
シュヴァルツだが、我が力を取り戻すほどではない。この形も、ほどなく消えよう。
グリューネまたいなくなっちゃうのねぇ。
グリューネねえ、シュヴァルツちゃん。せっかくだから、今度こそきちんとお話ししましょう ?
シュヴァルツ話すことなどない。人の子らを救うべく、世界を消し去るが我が務め。
グリューネでも、この世界ではその力がないのでしょう ?なら、違った過ごし方もできるんじゃないかしら。
グリューネお姉さん、シュヴァルツちゃんとも仲良くしたいわ。
シュヴァルツどの世界であろうと、我は全の消滅をもって人の子らを救済する。
グリューネ救済にもいろいろあると思うの。それに、シュヴァルツちゃんもセネルちゃんたちの力を見たでしょう ?
シュヴァルツひとときの夢に過ぎぬ。人の子は過ちを繰り返す。故に我はすべてを無に還す。
グリューネそうしたら、またセネルちゃんのような人たちが立ち上がるわよぉ。
シュヴァルツ言葉は無意味だ。故に幾度として我らは刃を交えたのであろう。
グリューネ幾度として……。
シュヴァルツ我は世界を消滅させる。グリューネはそれを阻むのであろう。
グリューネそうねぇ。セネルちゃんたちは大切なお友達だもの。消させることなんて、絶対にさせないわ。
グリューネあらぁ、何かしら。鏡が……。
グリューネこれは、シュヴァルツちゃんと、わたくし…… ?
シュヴァルツ我らは道を変えられぬ。
シュヴァルツゆめゆめ忘れるな。グリューネがいるかぎり我もいることを。
グリューネそうですね……。いつかはわたくしも旅立たなければいけないのかもしれません。
グリューネでも、そうならないようにセネルちゃんたちと『一緒に』歩いていくわ。ここではそれができるのだから。
シュヴァルツ人の子が如き夢を言う……。
グリューネだから――シュヴァルツちゃんとも歩いてみたかったわ。