シゼル
「これも定めか」
「力を貸そう」
テイルズ オブ エターニア
性:女
年齢:?歳
身長:?cm
体重:?kg
CV:伊倉 一恵

プロフィール

怒り、憎しみ、慟哭。目の前で夫を殺され、絶望の淵にあったシゼルには破壊神の誘惑に抗う術はなかった。闇の極光術の強大な力でセレスティアの実質的な総領主として君臨し、グランドフォールによって世界の破壊を企てる。全てが無となる世界、バテンカイトス。かつてバリルと共に目指した理想の世界は、彼女を混沌の底へと沈めてしまうのだった。

ミリーナの一言

シゼルさんはメルディのお母さんなの。メルディのことを見るときは、優しさに満ち溢れた目をしているわ。でも、その中に少しだけ悲しみを帯びているように私は感じるの。きっと、ネレイドに意識を支配されている時のことを思い出してしまうのね。過去を変えることはできないけど、今のシゼルさんなら、またメルディと仲良くなれるって私は信じてるわ。

イクスの一言

シゼルさんはネレイドっていう破壊神に意識を支配されてたみたいなんだ。世界を滅ぼすこともできる力なんて、想像しただけ恐ろしくなるよ。でも、もうネレイドの意識は消滅したし、元の優しいお母さんに戻ったってメルディも喜んでたな。あっ、ただ……メルディに危険が迫った時は鬼気迫るというか……こんなこと言っちゃいけないんだけど、正直少し怖いときもあったりするんだ……。


Character母の存在
アルヴィンあんた、メルディの母親なんだってな。
シゼルああ、そうだ。お前とは初対面だったと思うが。
アルヴィンおっと、一方的に悪かったな。俺はアルヴィン。あいつらのお仲間だよ。
シゼルそれで、私に何の用だ ?
アルヴィン……あんたに聞きたいことがあってな。
アルヴィン破壊神とやらに乗っ取られてる間どんな感じだったんだ ?
シゼルどんな感じ、とは ?
アルヴィンいや、まあ……苦しいとか、つらいとかあとは……自分の娘のことをどう思っていたか……。
シゼル……そうだな。後悔と自責……そんな言葉では言い表せないほどの苦しみを感じていた。
アルヴィン……そうか。あんたも辛かっただろうな。
シゼルいや、これは私が生涯背負うべき感情だ。それより……お前が本当に聞きたかったのはもっと別のことではないのか ?
アルヴィンなんでそう思うんだ ?
シゼル最初にお前は私をメルディの母と呼んだ。母という立場の人間と話したかったのではないのか。
アルヴィン見透かされてたって訳か。まぁ、ここでかっこつけても仕方ねえよな。
アルヴィン……お袋は、ずっと病気だった。
アルヴィン俺はせめて故郷に帰してやりたくてあちこち駆けずり回ってたよ。
アルヴィンだけど、結局それも叶わずにお袋は死んだ。
アルヴィン今さら思うんだ。俺は、正しかったのかって。
アルヴィン叶いもしない願いのために汚いことをしてきた。だったら、ずっとお袋のそばにいてやった方がマシだったんじゃなかったかって……。
アルヴィンこんなの、他人のあんたに聞いても仕方ねえのはわかってる。だけどよ……。
シゼルそうだな。無意味だ。
シゼル死んだ者は何も語らない。何も思わない。それは、お前だけの想いであり後悔だ。
アルヴィンそうだな。そうだよな……。
シゼルだが、我が子を想わぬ母などいない。
シゼル自分の子が苦しむ姿を見たいという母もおらん。そんなことを考える者はすでに親ではない。
シゼルお前の母はどうだった ?
シゼルお前が心の底から救いたいと苦しみを取り除いてやりたいとそう願ってやまない──
シゼルそんな、女性ではなかったのか ?
アルヴィン……ッ ! ?
シゼルすべての答えはお前の中にある。ただ、それだけだ。
アルヴィン俺の、中に……。
シゼル話はこれで終わりか ?
アルヴィンあ、ああ……そう、だな……。
シゼルでは。
アルヴィン……やっぱ母親には敵わねえな。

Characterおもいで
メルディそれでな、それでな !チャットはクィッキーが怖いって !
シゼル怖い、のか ?愛らしい姿だと思うのだが。
チャットち、違いますよ !バンエルティア号の繊細な機関部にあのフサフサの毛が挟まるのが嫌なだけです !
リッドじゃあ、ちょっと首に巻いてみるか ?
チャットえ……いや、それは……
クィッキークィッキー !
チャットひああああっ !  くっ、来るなー !  あっちいけー !
ファラもう、リッドがいじわるするから。追いかけて謝ってくること !
リッドえ~、別にいいだろ。めんどくさいし。
ファラもう、そんなこと言うんだったらリッドにはオムレツ作ってあげない。
リッドわ、わかったよ !謝ってくりゃいいんだろ、ったく……。
メルディあははっ。リッドはファラにかなわないな。あ、そうだ !  前もな、リッドが──
ファラほらほら、メルディもいっぺんにしゃべりすぎだよ。シゼルさんはまだ体調が万全じゃないんだから。
メルディあ、そうか。ごめんな、無理してたか ?
シゼル……いいや。そんなことはない。メルディ、お前の旅の話をもっと聞かせてくれ。
メルディそっか。じゃあ、たくさん話すよ !シゼルに聞いてほしいこと、まだまだいっぱいあるな !
シゼルああ、楽しみだ。
ファラその前に、飲み物とってくるね。メルディもしゃべりすぎてノド渇いたでしょ ?
メルディそだな。メルディ、シゼルがためにお茶淹れてくるよ。
ファラうん。じゃあ、メルディも一緒に行こう。
シゼル……ふぅ。
キールどうした ?  まだ、身体がつらいのか。
シゼルいや、そうではない。
シゼル……私はメルディの前でちゃんと笑えているだろうか。
キールなんだ、それは。
シゼルあの子の前に立つと、どうしても罪悪感が胸の内に湧き上がるのを抑えきれない。
シゼルネレイドに支配されていたとはいえ実験と称して、メルディに酷いことをしてしまった。
シゼルあの子の泣いている顔が今も目に焼き付いている。二度と、あのような顔をさせるわけにはいかない。
シゼルゆえに私は、己を律し続けなければならない。そのためにお前の意見を聞きたいのだ。
キールどうしてぼくなんだ ?そういうことは、ファラや他の女性の方が……。
シゼルお前だからだ。
シゼル誰よりもメルディを想ってくれているお前にこそ聞きたいのだ。
キールお、想う ! ?  ぼ、ぼくは別にそんなんじゃ…… !
シゼルむ、違うのか ?私はてっきり……。
キールな、何を勘違いしているか知らないがぼくは別にメルディの事なんか……。
キールあ、いや、嫌っているわけじゃないぞ !あくまでも共に旅をした仲間で……それで……。
シゼルふ……ふふふ。
キールな、何がおかしいんだ。
シゼルすまない。お前を笑ったわけではないのだ。
シゼルただ、感じたのだ。メルディは良い旅をしたのだなと。
シゼルあらためて、感謝する。娘を……そして私を救ってくれたことを。
キールぼくは何もしていない。ネレイドを討ったのはリッドたちだ。
シゼルいや、あの時のお前の言葉がなければ私はメルディの母ではいられなかった。
シゼルこうして、あの子の『おもいで』を語って聞かせてもらえることもなかっただろう。
シゼルそのことへの礼だ。
キールそうか……。
シゼルこの先も、作り続けていきたい。私の大切な娘との『おもいで』を……。

Character救いの連鎖
ハロルドはい、終了~。もう動いてオッケーよ。
シゼルすまないな、いつも時間を作らせてしまって。
ハロルド平気、平気。こっちも好きでやってるところもあるし。
ハロルドま、ネレイドの影響を心配しているみたいだけどもうすっかりその気配は消えてるわ。
シゼルそれを聞いて安心した。随分経つとはいえまた私の意識が何かを起点に、消え去ったはずのネレイドに支配される可能性はゼロではない。
キールああ、出来ればこれからもぼくたちの定期検診は受けておいてくれ。データに異常が出ればすぐにこちらも対応できるからな。
エルレイン失礼する。どうやら、少し時間が早かったようだ。
シゼルエルレイン、お前も検査の日だったか。
エルレイン私の身体にはクロノスの影響が残っているからな。フィリップたちからも診てもらうように言われているのだ。
ハロルドふふ~ん、来たわね。さてさて、今日はどんなデータが取れるかしら ?
キールハロルド……検査は実験じゃないんだぞ。頼むから真面目にやってくれ。
シゼルお前も苦労が絶えないな。
キールまあ、もう慣れたさ。それに、ネレイドに関してはぼくの方から手伝って欲しいと頼んだんだしな。
シゼル私のため、か。ネレイドから解放されてもなお多くの者たちの力を借りることになってしまったな。
キールシゼル…… ?
シゼルいや、余計なことを言った。今まで人に頼ることをあまりしてこなかったせいかこういった環境に慣れていないのかもしれない。
エルレインそうか……ならばお前も、私と同じだな。
シゼルなに…… ?
エルレイン私も、この世界に来てからは多くの者たちの助けを得ている。
エルレイン人間に助けてもらうなど、昔の私では考えられなかったことだ。
エルレインだが、多くの者たちと交流を経たことで気付かされることが多々あった。私にとっては、貴重な経験だ。
シゼル……そうだな。私も、こうした時間を過ごせることを多くの者たちに感謝せねばなるまい。
ハロルドちょっとちょっと、そんなしんみりする必要はないでしょ。要は、困った時はお互い様って思っとけばいいのよ。
キールああ、ぼくもシゼルのことはメルディから頼まれているしな。
シゼルなるほど。では、お前たちの厚意はありがたく受け入れるとしよう。
ハロルドおっ、上手く話がまとまったみたいね。じゃあ、ちょ~っと試してみたい新薬があるんだけどあんたたち二人にも協力を――
二人断る。
キールいくら心を開いたとはいえハロルドの実験に警戒心を解かないのはさすがと言っていいんだろうな……。