リリス・エルロン
「お兄ちゃん共々、よろしくお願いしますね。」
「はい、任せてください!」
テイルズ オブ デスティニー
性:女
年齢:17歳
身長:?cm
体重:?kg
CV:沢口 千恵

プロフィール

家族の暮らしが一番大切。けれど家族だからこそ、運命に導かれ、再び旅立たねばならなくなった兄の想いも理解はできる。だから怒りも悲しも全てを飲み込み、彼女は兄を見送った。……とは言うものの、やはり帰りが遅い兄の動向が気になる。そして今度は自身が家を飛び出し、兄を叱るため闘技場に乱入、そして旅にも同行することに。右手におたまを、左手にフライパンを、心には溢れんばかりの家族愛を持ち、今日も彼女は兄のためにと大奮闘。

ミリーナの一言

リリスはおねだり上手なの。兄であるスタンさんはもちろんだけど軍人であるディムロスさんすら、リリスの「一生のお願い」には逆らえないみたいだわ。笑っているだけなのにどこか有無を言わさない圧迫感があるんですって。どういうことか考えてみたけど、それはリリスの妹らしさにあるんじゃないかしら。あんなに人懐こくて可愛い女の子に笑顔でおねだりされたら、誰でもそのお願いを叶えてあげたくなっちゃうわよね。リリスのおやつ代にポケットマネーを全部捧げた私が言うんだから間違いないわ。

イクスの一言

リリスはさすがスタンさんの妹だよ。エプロン姿で闘技場に乱入してきたと思ったら、チャンピオンのコングマンさんを一瞬で沈めるほど強いんだから。ソーディアンのディムロスさんも、リリスの強さをみて、ソーディアンマスターの素質はスタンさん以上かもしれないと驚いていたよ。けどそのことをリリスに話したら、ディムロスさんはスタンさんの剣だし、料理にも使いづらそうだから遠慮しておくって言われたんだ。あんなに強いのに家庭や家事のために、ソーディアンよりおたまとフライパンを取る所もすごいよなぁ……。


Character死者の目覚めと兄貴たち
スタンすこーー……すかー……。
リリスうわぁ。本当に爆睡してますね。
ヒスイ言った通りだろ ?ケリュケイオンに物資を運び込む仕事があるってのに全然起きねぇんだよ。
アイゼン立ったまま昼寝だけでも信じられんが揺すっても、耳元で大声を出しても無駄だった。一通り手は尽くしたが、俺たちでは埒があかん。
ヒスイ寝起きの悪さは鏡映点の中でも有名だったがまさかここまで酷いとは思ってなかったよな。
リリスそれで困って私に声をかけたんですね ?
アイゼンああ。お前はスタンの妹だと聞いた。何か策を知っていると踏んだわけだ。
リリスわかりました。そういうことならお任せください !これがあれば兄を一発で起こせるので。
ヒスイそれって……おたまとフライパンじゃねぇか。
アイゼンこいつは俺の拳にも耐えやがった。そんなただの料理道具で起こせるとは思えんな。
リリス家では私がいつも兄を起こしていたんですよ。大丈夫ですから任せてください。さっそく起こしますから耳を塞いでください。
リリス右手におたまを !  左手にフライパンを !横たわりし者に正義の鉄槌を !唸れ !  エルロン家秘技――
リリス「死者の目覚め」 !
スタンぐおおーーーーっ ! ! ! !
スタンやあ、おはようリリス。
リリスおはようじゃないでしょう !お仕事があるっていうのに昼寝して !
スタンそ、そこまでリリスが怒ることないだろ。そりゃあ爆睡しちゃったのは俺が悪いけど……。
リリスわかってるなら、まず二人に謝って !そしてお詫びとしてきっちり働くこと !わかった ? お兄ちゃん ?  返事は ?
スタンは、はい……わかりました。二人ともごめんなさい……。
リリスよろしい。お二人もまた兄が粗相をしたら私に言ってくださいね。叱りますから。
リリスあっ、私もお仕事があるのでそろそろ失礼します。兄をよろしくお願いしますね。それでは。
ソーディアン・ディムロス形無しだな、スタン。
スタン……うるさい。はぁ……リリスは昔からちっとも変わらないんだよなぁ。
二人…………。
スタンあれ ?  アイゼンさんもヒスイもさっきからずっと黙っているけど……どうかしたのか ?
アイゼンお前の妹……リリスと言ったな。
ヒスイ名前は覚えたぜ。
スタンえっ…… ?
二人あれこそ妹の鑑だ。

Characterあなたがあの時の
リリスやっぱりリオンさんって以前伝説のにんじん探しを手伝ってくれた人ですよね ?ほら、私ですよ私。覚えてますか ?
リオン森に入るなりいきなり襲いかかられたんだ。忘れるわけがないだろ。
リリスよかった、覚えていてくれて。あの時はお世話になりました。
リリスけど……そっかぁ。ふふっ、あなたがあのリオンさんだったんですね。
リオン何がおかしい。
リリス旅から帰ってきた兄からリオンさんのことを色々聞かされたんです。
リリスだからいったいどんな人なんだろうなってずっと気になっていたんですがそれがようやくわかってスッキリしたんです。
リリスけどお兄ちゃんから聞いた話を思い出すとやっぱりあなたしかリオンさんはいないですよね。特徴がピッタリ当てはまるんですもん。
リオンスタンが……僕のことを話していたのか ?
リリスはい。お兄ちゃん、リオンさんのことを嬉しそうに話していましたよ。
リリス強くて、頭が良くて、意外と優しいところもあってすっごく良い奴。旅で新しく出来た自慢の友達なんだって。
リオンそ、そうか……。
ソーディアン・シャルティエ坊ちゃん……。
リリスあれ……リオンさんってばもしかしてちょっと照れてます ?やっぱりお兄ちゃんに聞いた通りだ。
リオンうるさい。僕をからかうな。
リリスわぁ !  この反応も聞いていた通り !
リオン黙れ。これだから馬鹿と話していると疲れるんだ。僕はそろそろ行かせてもらうぞ。それから……このことは黙っていろよ。
リリスもちろん。アイスキャンディー屋を探してリーネ村まで来ちゃったことはお兄ちゃんには秘密にしておきます。
リオン僕が言いたいのはそういうことでは……まったく、もうどうでもいい。やはりお前はスタンの妹だな。
リリス能天気で図々しくて馴れ馴れしい、ですか ?
リオンその通りだ。

Character待つ者の気持ち
リリスこぉーらぁぁーーっ ! !お兄ちゃんっ !  待ちなさーい !
リムルリリスさん ! ?おたまとフライパンを持って何を…… ?
リリスあっ、リムル !お兄ちゃんを止めて !力づくでいいから !
リムルスタンさんなら、もうゲートから地上に行ってしまいましたよ。
リリス……逃げられちゃったかぁ。もう、お兄ちゃんのバカ !
リムルまた何かあったんですか ?スタンさんと。
リリスそれが……お兄ちゃんたち、どこかの街へミクなんとかって人に会いに行くらしいの。最初は友達か何かかなって思ったんだけど……。
リリス後でディムロスさんたちに聞いたらすっごく危険な相手だから調査しに行くんですって !世界を滅ぼそうとしたとか。
リリスお兄ちゃんったら、私に言ったら止められると思って黙ってたんだわ。もう、信じられない !
リムルスタンさん、そんな危険な任務に……。
リリス……いつもいつも、そうなんだから。私がどれだけ心配してるか知りもしないで。
リムル…………。
リリスリムル…… ?どうしたの、なんだか落ち込んでるみたい。あなたには怒ってないわよ。
リムルあっ、いえ……。わたしが一人で武者修行に出ていた時、母さんもそんな風に心配していたのかなと思ってしまって。
リリスきっと、そうだったんじゃないかしら。家族が危ない目に遭ったらって考えると誰だって怖いもの。
リムルやっぱり、そうですよね……。
リリス……本当は、こんな心配いらないってわかってはいるんだけどね。
リムルえっ ?
リリスお兄ちゃん、いつもはぼーっとしててもいざという時は本当に頼りになるから。
リリスきっと私が心配なんかしなくても世界の危機だろうとなんだろうとぱぱっと救って帰ってきちゃうんだと思う。
リムル……そうですね。スタンさんなら、きっと。
リリスわかってるけど、それでも心配になっちゃうの。だって……大事な家族なんだもん。
リムルリリスさん……。
リリスねえ、リムルはどう思ってた ?お母さんと離れて修行に出ていた時……。故郷に帰りたいと思わなかった ?
リムル……時々は。でも、やっぱりわたしにはやりたいことがあったから。それを投げ出して帰っても母さんの前で、心から笑えないと思って。
リムルスタンさんも、きっと同じだと思います。どうしても自分がやらなきゃいけないことだから心配させるのがわかっていても、止められない。
リリス……そっか。そうなんだろうね。そんな時、待ってる私に出来ることってなんだと思う…… ?
リムル待っていてくれるだけで、いいんだと思います。いつか帰った時に笑顔で迎えてくれるって思うだけで……わたしは寂しくなかったから。
リリス……わかった。うん !しょうがない、私はお兄ちゃんが帰ってくる場所をちゃんと守ってあげようかな。
リムルええ、わたしも一緒にいますから。かあさ……じゃなくて、リリスさん !