イオン
「僕も力になります」
「これから宜しくお願いしますね」
テイルズ オブ ジ アビス
性:男
年齢:14歳
身長:166cm
体重:58kg
CV:大谷 育江

プロフィール

ローレライ教団の最高指導者。だがその正体は、今は亡き導師イオンのレプリカであった。己は被験者(オリジナル)イオンの代用品としての役割を課せられた傀儡でしかない。だが同じレプリカでありながら、自らの意思で困難に立ち向かうルークと、不良品として廃棄されこの世を憎むシンクと出会い、彼もまた生きる意味を模索し始める。誰かの代わりの暗い生に終止符を打ち、自身が望む光あふれる未来を目指して。

ミリーナの一言

イオンさんは、元の世界では病弱で、あまり体力がなかったんですって。けどティル・ナ・ノーグに来てからはハロルドのおかげで、普通に生活する分には支障がないそうなの。医療班からも問題ないと診断されて、ダアト式譜術の鍛錬も始めたみたい。イオンさんを見ていると、何か特別なことをしているわけじゃないけど、それがとても幸せそうに見えるのよね。自分がしたいことを思い通りにできるって、当たり前のようでいて、きっとかけがえのないことなんだと思うわ。

イクスの一言

イオンさんって一見小さくて華奢な感じがするけど、実は思ったより背が高いんだ。それにイオンさんが導師を務めているローレライ教団っていうところは、騎士団を抱えていて、導師もこっちで言う魔法みたいなものも扱うし、武術もたしなむんだって。イオンさんは病弱だったから筋力が落ちてるけど、元になった人は筋力も桁外れに強かったらしいんだ。ということは、イオンさんも鍛錬が進めばすごい力持ちになったりするのかな…… ?


Character見た目によらず
ヒスイったく、リチアとクリードはどこいったんだ。この場所でフローラも含めた三人でピクニックをしてるはずなんだがな。
イオンあ、ヒスイさん、クンツァイトさん。リチアさんとクリードさんならここでお昼寝をしていたので、僕が談話室にお運びしました。
ヒスイああ、そうだったのか……って、待て !イオン、お前がたった一人であの二人を運んだのか ! ?
イオンは、はい。少し雲行きが怪しくなってきたので雨に打たれてはと思いまして。いらぬお節介でしたら申し訳ありませんでした。
クンツァイトリチアさまの身を案じての行動は感謝に値する。しかしどうにも腑に落ちない。
ヒスイあの二人は結晶人なんだ。リチアに言ったらボコられるが……すっっげぇ重てぇんだぞ ?
イオンああ、そういうことだったんですね。確かにその……重いなとは……。
クンツァイトイオン、自分との腕相撲勝負を推奨する。これによりお前の腕力についての情報を一瞬で詳細に測定可能。発言の真偽も判明する。
イオンええっと……わかりました。まだ力を長時間維持することは難しいのですが腕相撲くらいなら問題ないと思いますし。
イオン僕としても自分の身体のことはきちんと把握しておきたいので。
ヒスイなら短期決戦ってことで、さっそくいくぜ !二人とも準備はいいな……………レディ……ファイトッ ! !
二人………………………。
ヒスイ……おい、何をジッとしているんだ。もう腕相撲ははじまってんだぞ。
クンツァイトじ、自分は……全力を出して、いる…………。
ヒスイなんだと ! ?
イオンあっ、クンツァイトさん、すごく強いですね ! ?
ヒスイどういうことだよ ! ?
クンツァイトしゅ、出力最大値突破…………測定可能上限値を遥かに上回り未だ測定不能……。リミッターを解除し測定方法を分析方式に――
アニスダメーーーーッ ! !
一同アニス ! ?
アニス何してるんですか、イオン様 ! ?いくらこの世界では身体の調子がよくても本気で力を使ったら倒れちゃいますよ ! ?
イオンご、ごめんなさい、アニス。この世界では導師としての力を思いきり出せるのが嬉しくて、つい……。
イオンでも、大丈夫です。本気を出す前にアニスが止めてくれましたから。
アニスも~、気を付けて下さいよ !
二人……本気じゃなかった、だと。

Character再会を祝して
ティアイオン様…… ?どうかされましたか ?
イオン……オールドラント領の森林地帯を眺めていました。あの森、チーグルの森に似ていると思いませんか ?
ティアチーグルの森……。はい、懐かしいですね。
イオン……僕がルークとティアに初めて出会った場所。思い起こせば、あれから色々なことがありましたね。まさか異世界に来るとまでは思いませんでした。
ティア…………。
イオンティア。僕はあなたが無事でよかったと思っています。
ティアえっ…… ?
イオンルークやアニスの反応を見ていればわかります。未来の世界で、僕はあなたの瘴気を受け取って死んだ。そうでしょう ?
イオンいざというときには僕はそうすると心に決めていましたから……。
ティア……はい。私はイオン様のおかげで助かりました。ですが代わりにイオン様は……私なんかのために…………。
イオン僕と皆さんとでは具現化時間軸が異なるのであくまで推測でしかないですが……きっと僕は、誇りに思っていたと思いますよ。
イオンこんなに無力で弱い僕でも大切な仲間の命を守ることができたのですから。
ティア……イオン様。
イオンですから自分を責めないでください。ましてや罪滅ぼしなどもってのほかです。
ティア……はい。イオン様の想いを無下にする浅はかな考えでした。ありがとうございます。
ティアですが……どうか1つだけ私からイオン様にお願いをさせてください。
イオンええ、いいですよ。なんでしょう。
ティア譜歌を詠わせて欲しいんです。
イオン僕に詠ってくれるんですね。それは嬉しいです。ティアの譜歌はどこか懐かしい感じがして僕、とても好きなんですよ。
ティアええ、アニスから聞きました。ですからこれは……再会を祝して――
イオンありがとう、ティア。

Characterレゾンデートル
イオンどうでしたか、シンク。イクスサロンの感想は。
シンク時間の無駄だね。妄想と思考実験のなれの果ては精神の崩壊ってやつなんじゃない ? こういうのは死霊使いの得意分野でしょ。
イオンフフフ……。
シンク何 ?
イオンジェイドも同じようなことを言っていましたよ。「下手の考え休むに似たり、もっと足下を見た方がいいのではありませんか」って。
イオンジェイドは人文科学には興味がないそうです。
シンクどうだかね。考え尽くして一度深淵にでも落ちたから避けてるんじゃないの。
ルーク――何だよ、お前ら。サロンが終わってもまだ難しい話をしてるのかよ。
シンク可哀想に。お前は脳みそが劣化して生まれたからこの程度の話を難しく感じるんだよ。
リベラシンク !  人に劣化なんて言ったらダメなんだよ。アニスが言ってた。
シンクうるさいな。どうせ相手は人じゃなくてレプリカだ。
リベラレプリカも人なの。クレアが言ってた。ピーチパイのことを美味しいと思う心は同じなんだよ。ほら、ルークに謝るの。
シンクうるさいな。あーあ、本当のことを言って悪かったね。
リベラごめんね、ルーク。さ、シンク。ご褒美にネヴァンからお菓子をもらおう。
シンクだから、腕を引っ張るな !  肩が――
ルーク……シンクの奴、相変わらずだな。
イオンそうですね……。いえ、でも少し変わったかも知れません。
ルークそうか ?
イオン元の世界にいた頃のシンクなら、僕と同じ空間にいることすら拒絶したのではないかと思うんです。
イオンけれど今のシンクは、少しだけ譲歩してくれているように感じます。
ルーク今は敵対する必要がないから、とかかな。
イオンそう……なんでしょうか。
イオン理由はわかりませんが、嬉しいです。シンクがシンク自身に、被験者イオンのレプリカであるということ以上の意味を見出し始めているような気がして。
ルークそうだといいな。俺は仲間が――イオンやみんながいてやっと、俺が俺であるって思えるようになったから。
イオン僕も、ですか ?  僕は何も……。
ルーク何言ってんだよ。イオンはすげえ重要だぜ。
ルークだってイオンが何人いても、ルークのレプリカが何人いても、チーグルの森で出会ったのは俺とお前だけなんだから。
イオン! !
ルークだからさ、特別なんだ。
イオンはい。僕たちはお互い、唯一無二であることの証明者ですね。ありがとう、ルーク !