プロフィール
豪快に輪をかけて細かいことは吹き飛ばす、それが革命軍シルエシカのリーダー、フォッグである。決して多くは、というより大抵「アレ」としか語らないが、自ら先陣を切り、あらゆる障害をはねのけて突き進む背中に皆が付いてくる。不条理な支配から解放されるまで、いや、天下を取るまで不死身の男は戦い続けるだろう。心の片隅で大切な人とペットのデデちゃんを想いながら。
ミリーナの一言
フォッグさんって面白い人よね。リッドさんたちはすぐに分からなくて困ることもあるって言うけど、それでもアレで会話が進むんだから凄いわ。何だか、特別な絆で繋がっているような感じもするし……。フォッグさんの奥さんや副官のアイラさんは、リッドさんたち以上に理解していたらしいから、何かコツがあるのかも知れないわね。私もイクスと『アレ』だけで会話ができるようになってみたいわ。
イクスの一言
フォッグさんは38年間、一度も病気になったことがないみたいなんだ。どうしてそんなに健康でいられるのか秘訣を聞いたら、好き嫌いしないで何でも食べることだって言われたよ。でもそれだけで病気しないなんて……。よほど身体が丈夫なのか、もしかして病気になってるのも気付かないぐらい元気なのか……。どっちにしても鍛え上げられたあの肉体に敵うものはないってことなんだろうな。よし、俺も筋トレを始めてみよう !
Character | 不死身の男 | |
---|---|---|
リッド | ここはキール研究室だ。精霊とかキラルなんちゃらとかを調べてるとこでま、オレらにはあんまり縁はねぇな。 | |
リタ | んぎぎぎぎぎ。 | |
フォッグ | おぅ、どうした ? | |
リタ | はぁっ、はぁっ…… !あんた、フォッグだっけ ?最近帝国から救出されたっていう。 | |
リタ | 標本を閉まった瓶が開かないのよ。いったい誰よ、こんな固く閉めたのは ! | |
フォッグ | 俺さまに任せとけ。 | |
フォッグ | ふんっ。 | |
リタ | あ、ありがと。 | |
キール | おかしいな、どこにやったのか……。 | |
フォッグ | おぅ、元気してたかキール。どうした ? | |
キール | ああ、フォッグ。リッドに案内されてたのか。今はちょっと、資料をしまった引き出しの鍵が見つからなくてな。 | |
フォッグ | この引き出しか。俺さまに任せとけ。 | |
フォッグ | ふんっ ! | |
キール | うわあぁ ! ! 無理やり開けるなよ ! | |
リッド | なんか部品がぶっ飛んでったぞ。 | |
ハロルド | ぐふふ、そこのたくましいお兄さん♪キール研究室へようこそ。ちょ~っとこっちも手伝ってくれないかしら。 | |
ハロルド | 倉庫の扉なんだけど、立て付けが悪くなっちゃって。お兄さんの力で、ちょちょちょいっと開けてもらえると助かるんだけど。 | |
フォッグ | まかせとけ。ふんっ ! ! | |
リッド | またなんか飛んでったぞ。立て付けがどうとかじゃなくて鍵がかかってたんじゃねぇか……。 | |
ハロルド | いや~助かったわ♪ついでに、この機材をしまっちゃってくれるかしら。 | |
フォッグ | おぅ ! | |
キール | ま、待ってくれ !それはまだ動力が付きっぱなし―― | |
フォッグ | ! ! ! ! ! ! | |
リッド | この光景、見たことあるな……。 | |
ハロルド | お次はこっちの機材♪ | |
フォッグ | おぅ ! | |
キール | だから待てって !そっちは火の精霊片が入ったまま―― | |
フォッグ | ! ! ! ! ! ! | |
リッド | 少しは学んでくれ……。ハロルドも、いくらフォッグが頑丈だからって変な実験すんなよ。 | |
ハロルド | や~ね~、実験だなんて。スッキリ片付いて助かったわ。ありがとね♪ | |
フォッグ | ぐわははは !また困ったことがあれば呼びな ! |
Character | 変わらずにあるもの | |
フォッグ | おぅ、おめぇら。アレ知らねえか、アレ。 | |
チェルシー | え ! ? あ、アレ ?アレとはなんでしょうか ? | |
チャット | 替えのマフラーですか ?先ほど、マリアンさんが洗濯に持っていきましたよ。 | |
フォッグ | そう、ソレ ! | |
チェルシー | よ、よくわかりましたね。 | |
チャット | それなりの付き合いがありますからね。まぁ、ボクも全部がわかるわけじゃありませんけど。 | |
チェルシー | フォッグさんは革命軍のリーダーだとお聞きしましたがその……アレとかソレで部下の方たちは動いていたのですか ? | |
チャット | アイラさんという優秀な副官がいたんです。彼女はまさにフォッグさんの右腕でその言葉を正確に読み取り伝えていました。 | |
フォッグ | だからアレだ、アレ。 | |
チェルシー | なるほど ! 以心伝心のご関係だったんですね ! | |
フォッグ | そう、ソレ !アイラのやつも、こっちにいるのか ? | |
チャット | いえ、アイラさんは見つかっていません。具現化されているかどうかも……。 | |
フォッグ | そうか。 | |
チャット | カロル調査室に依頼を出しておきましょう。何か情報があればすぐに連絡が……。 | |
フォッグ | でも、アレだろ ? | |
チェルシー | ま、またアレですか。 | |
フォッグ | 元の世界がアレってやつだ。 | |
チャット | え、あ、ああ。そうです。元のボクたちの世界には影響はありません。アイラさんもフォッグさんも健在のはずです。 | |
フォッグ | おぅ、ならいいんだ。 | |
チャット | いいんですか ?フォッグさんの関係者をひととおり伝えておいたほうが……。 | |
クィッキー | クク、クィッキー ! | |
チャット | うわあああああっ ! ど、どこから来たんだお前 ! ! | |
フォッグ | おぅ、久しぶりだな !相変わらずカワイイでちゅねー !よしよし。 | |
チェルシー | で、でちゅね…… ? | |
メルディ | クィッキー ! 急に走ると思ったらフォッグに遊んでもらってたか。よかったなー ! | |
クィッキー | クィック、クク、クィッキー ! | |
チャット | だから動き回るなってばー ! | |
メルディ | ワイール ! メルディも一緒に遊ぶよう ! | |
フォッグ | ぐわははは !何も変わっちゃいねえな !ぐわははははは ! ! | |
チェルシー | あの……チャットさんが言いかけてましたけど元の世界でのお仲間を捜すように手配しましょうか ? | |
フォッグ | いや、そいつはアレだ。 | |
フォッグ | みんなが元の世界で元気にやってんならそれでいいってもんよ。俺さまは信じてるからな、ぐわははは ! |