アルトリウス・コールブランド
「それがお前の答えか……ベルベット」
「私は理想を成し遂げねばならない」
テイルズ オブ ベルセリア
性:男
年齢:32歳
身長:187cm
体重:?kg
CV:堀内 賢雄

プロフィール

緋の夜、過ぎた幸せは指の間から零れ落ちた。命に代えても守ると誓った愛しいものたちは人の弱さと罪深さによって引き裂かれ、絶望の底で彼は彼であることをやめた。やがて人々は彼のことをこう呼ぶようになる――導師アルトリウス・コールブランド。彼が望むのは聖主カノヌシの復活によりもたらされる、穢れのない世界。そこには苦しみも悲しみも、かつて彼が手にした泡沫の幸せも存在しない。

ミリーナの一言

ベルベットたちからアルトリウスのことを聞いたわ。彼は彼のやり方で、世界を変えようとしたのね。残酷な世界から、誰も彼のような絶望を味わうことのない――けれど、喜びも笑顔も存在しない世界へ。彼の全てを否定することは、私にはできないわ。愛する人を失った苦しみは分かるような気がするから。でも彼の目指す世界は人には辛すぎるように思うの。行き過ぎた彼の善性がその選択をさせたのかも知れないわね。

イクスの一言

全ての人が苦しまずに生きられる世界……もし、そんなものがあったらどんなにいいかって思うよ。大切な人にはずっと笑顔でいてほしいから。でもアルトリウスの理想とする世界には、その笑顔も存在しないんだ。どちらがいいのかはそれぞれに答えがあると思うけど、俺は辛いことや悲しいことがあっても、この世界のままで守りたいって思うよ。これもアルトリウスには感情に振り回されているように見えるのかも知れないけどさ


Character再会
この世界で初めて、アルトリウスがベルベットたちと遭遇した直後のお話です。
ルキウスγアルトリウス様、ロミー様、転送完了です。
ロミーはいお疲れ。まったく、予定が狂いまくりで面倒にもほどがあるわよ。
ロミーで、どういうこと ?アルトリウス。
アルトリウス何の話だ ?
ロミーとぼけないでくれる ?随分と熱狂的なファンがいたじゃない。私たちにも紹介してよね。
アルトリウスふ……。あいつらのことか。
ロミー元の世界での知り合いなんでしょ ?
アルトリウスああ。浅からぬ縁、といったところか。理想の世界を作り上げるために力を貸してもらっていたのだよ。
ロミーずいぶん含みがあるじゃない、その言い方。
ルキウスγアルトリウス様は元の世界でも理想を掲げてらしたのですね。
アルトリウスそうだな。元の世界でも、この世界でも。私はきっとどの世界でも同じことをする。
ロミー同じことって ?利用したり裏切ったり使い捨てたり殺したりすること ?
アルトリウス理想を実現するために必要なことならば、な。私は救いたいだけなのだよ。人間を、憎しみに満ちた世界から。
ロミーふうん ?  たしかに憎しみには満ちてたわね。あなたのファン御一行様。
ルキウスγアルトリウス様は、その方々も含めて救うおつもりなのでしょう。
ロミーそんなの無理じゃない ?あの黒髪の女なんか視線だけで殺してやる、って感じだったもの。
アルトリウスベルベットか……。具現化された新しい世界でも変わらぬとは。
ロミーなんだか嬉しそうね。
アルトリウス嬉しい…… ?
ロミーだって今、微笑んでるじゃない。気付いてないの ?
アルトリウスいや。そうかもしれないな。ベルベットが具現化されていることが。変わることなく私を憎んでいることが……。
ロミーあらあら ?  ちょっと情が湧いちゃってるとか ?
アルトリウスそのようなものは、とうの昔に捨てている。だが、私のやろうとしていることは正しいと改めて確認することができた。
アルトリウス元の世界での救済の結末がわからないのが残念だがこの世界は必ずこの手で救ってみせる。
アルトリウス決意を強固なものにできたという意味ではあの者たちに感謝をせねばならないな。
ロミー……そうだった。アルトリウスってこういうやつだったわ……。

Character世界が変わろうとも
メインシナリオ 4部 第13章の頃のお話です。
テレサアルトリウス様。
アルトリウステレサか。デミトリアス帝の懐には入れたか ?
テレサはい。アルトリウス様のお望みのとおりに。デミトリアス帝より、この件は一任するというお言葉をいただきました。
アルトリウスそうか。よくやった。
テレサお褒めに預かり光栄です。
アルトリウスだがデミトリアス帝はともかくグラスティンは腹の底まで信じてはいまい。用心は怠るな。
テレサ承知いたしました。引き続きオスカーの分まで挺身いたします。
アルトリウスまあ、多少の時間稼ぎになればよい。運よく聖隷も手に入ったおかげでヘルダルフもようやく役に立ちそうだからな。
テレサ……ヘルダルフ…………。
アルトリウスどうかしたのか ?
テレサも、申し訳ありません。ヘルダルフの名を聞き、オスカーが負傷した時のことを思い出してしまいました。
テレサ敵に借りを作る失態、謝罪の言葉もございません。
アルトリウスお前のことだ。恥ずべきだと思いながらも恩義を感じていよう。
テレサい、いえ……それは……。
アルトリウス惑わされるなよ。
テレサ
アルトリウス一時の感謝も労りも人の本質には何ら影響を持たない。
アルトリウスどの世界でも同じだ。いつしか必ず醜く争い……憎しみを生み出すものなのだからな。
テレサ……私は、まだ甘い。おっしゃるように、僅かながら惑わされていたのかもしれません。
テレサこの期に及んでもアルトリウス様の目指す世界に理解が及んでいない私をお許しください。
アルトリウスよい。報告は以上だな。切るぞ。
テレサ失礼いたします。
アルトリウス全てが人の心から生み出された若い世界。元の世界と比べればまだ穢れきってはいないが……しかし人は感情のままに生き、滅びに向かっている。
アルトリウス具現化……か。
アルトリウス……具現化の果てに別の未来が拓けたとしてもそれに何の意味がある ?過去が変わることはないというのに。
アルトリウス元の世界に戻れぬというのなら仕方あるまい。今はこの世界でやるべきことを、ただやるだけだ。繰り返す滅びへの道行きを止めてみせる。
アルトリウスお前はこの世界でも、俺を否定するのだろうな。……ベルベット。

Character世界の変革
メインシナリオ 4部 第1章の頃のお話です。
アルトリウスヘルダルフの業魔化は時間の問題だ。おそらく、災禍の顕主と同等かそれ以上の力を持つことになるだろう。
アルトリウスオスカー、何かあったらすぐに連絡せよ。警戒は怠らぬように。
オスカーはい、お任せください。アルトリウス様にご心配をおかけするようなことは決して起こさせません。
オスカーしかし、本当に一人でデミトリアス帝に反旗を翻すとは……。底知れぬ男です。
アルトリウスだが、こちらにとっては好都合だ。お前には大きな負担をかけることになるがこれも世界の理を正すため。
オスカー承知しております。アルトリウス様も、どうかお気をつけ下さい。
アルトリウス……ここまでは順調だ。あとは邪魔が入らぬようにしなければな。
サレこれはこれは、誰かと思えば反逆者を捕らえた導師様じゃないか。
アルトリウスサレか。エルレインの下に配属されたと聞いていたが。
サレ僕だって、いつも聖女様に付いているわけじゃないさ。
サレところで、反逆者はキミたちのところで処分することになったのかい ?
アルトリウスいや、私の管理下で拘束しているだけだ。殺しはしない。
サレそれは残念。あの傲慢な男の死に顔はなかなか絵になると思っていたんだけどね。
アルトリウス確かに奴の野心は隠しきれるものではなかった。
サレ僕はヒトらしくていいと思ったけど。少なくとも、導師様や聖女様のような偽善者たちに比べれば遥かにマシさ。
アルトリウス偽善者か。
サレああ。あなたもあの聖女様と同じさ。特に、導師様はヒトの傲慢や憎悪を悪しきものだと考えているだろう ?
アルトリウスまるであの男の方が正しいと言っているようだな。
サレ少なくとも、僕はそう思うってだけさ。だって、怒りや憎しみを持たないヒトなんて見ていてもつまらないだろ ?
アルトリウス私とお前では、見ているものが違うのだ。
サレアハハ、確かに崇高なる導師様の見解なんて下々の者にはわからないんだろうねぇ。
サレさて、雑談はこれくらいにして僕はそろそろ失礼するよ。
アルトリウス……揺さぶりでもかけたつもりか ?無意味な。
アルトリウス私はヘルダルフのような者を人の業を認めることはない。
アルトリウス業は新たな業を生み、もたらされるのは悲劇だ。世界はそのようなことを望んでいない。
アルトリウス世界の痛みは私が止める。人の業は、全てこの手で消し去ってやろう。