プロフィール
全ての悲劇は『オリジンの審判』によってもたらされた。願いをひとつ叶えるという褒美に惑わされ、一族は骨肉の争いを繰り返し、数多の不幸を生み出してきた。そして彼もまた、審判の達成を目指す。自身の妻が犠牲になろうと、利用するのが実の息子であろうと。一族の呪いを断ち切り、精霊たちが歪めた世界を人間の手に取り戻すために。
ミリーナの一言
この前、街でビズリーさんが食堂から出てきたところを見たの。少し話をしたんだけど、ビズリーさんはその食堂が気に入っているそうよ。特にマーボーナスカレーは絶品だって言ってたわ。私もすごく気になっちゃったから、今度イクスやカーリャと一緒に行ってみるつもりよ。
イクスの一言
ビズリーさんは、元々クランスピア社っていう会社の社長だったみたいなんだ。どうりで貫禄が凄いと思ったよ。けど、話してみると紳士的な雰囲気で安心するし、大人の男性って感じがしたんだ。やっぱり上の立場にいる人って、しっかりした人が多いんだな。俺ももう少し大人になったら、堂々とした佇まいにならないとな。
Character | スカウト | |
---|---|---|
ビズリー | 手間をかけたな。君たちのおかげで在庫の確保も問題なく進められそうだ。 | |
ロゼ | 気にしないで。こういうときはお互い様だし追加報酬だってちゃんと上乗せさせてもらったから。 | |
イエガー | イエース。ミーたちのビジネスはコンフィデンス。信頼関係によって成り立ちマース。 | |
ビズリー | ああ、これからも頼りにさせてもらおう。 | |
ロゼ | それにしても、ちょっと前に商人を集めて組合を作ったばっかなのにもう軌道に乗ってるなんて凄いじゃん。 | |
ビズリー | 少しは心得があってね。昔の経験が役に立っているのさ。 | |
ロゼ | よ ! さすがはクランスピア社の社長 ! | |
ビズリー | 褒め言葉として受け取っておこう。しかし、私の組合もまだまだ発展途上だ。これからもよろしく頼むよ。 | |
イエガー | オッケー、わかりました。どうかネクストもミーたちをご贔屓に。それでは、シーユー。 | |
ロゼ | んじゃ、あたしも仕事に戻ろっかな。 | |
ビズリー | 待ちたまえ。一つ、お嬢さんに聞いておきたいことがある。 | |
ロゼ | ん ? なに ? | |
ビズリー | 私の記憶では、君の前では一度もクランスピア社のことは話していないはずだが ? | |
ロゼ | ……あれ、そうだっけ ?えーと、誰に聞いたんだったかなぁー ? | |
ビズリー | 元の世界の私について既に調べ上げているという警告のつもりかね ? | |
ロゼ | ……もし、そうだったら ? | |
ビズリー | 大方、ユリウスあたりが私のことを警戒するように言ったのだろう。 | |
ロゼ | 半分正解。もう半分は、あたしの個人的な理由。 | |
ビズリー | その理由は、教えてもらえるのかな ? | |
ロゼ | 別に大したことじゃないよ。商売敵になりそうな相手のことは知っておいて損はないってだけ。 | |
ビズリー | そうか。先ほどの彼も私の動向を探っていたようだが、理由は似たようなものだろうな。 | |
ロゼ | かもね。商売人は情報が命だから。 | |
ビズリー | やはり、君たちは優秀な人材のようだ。どうかね、私の下で働いてみる気はないか ? | |
ロゼ | あはは ! 悪いけど、それはお断り。あたしはあたしで、自由にやりたいから。 | |
ビズリー | そうか、残念だ。 | |
ロゼ | けど、儲け話ならいつでも大歓迎だよ。 | |
ロゼ | というわけで、今後とも『セキレイの羽』をよろしくってね。 | |
ビズリー | ……ふっ、実にたくましいお嬢さんだ。 |
Character | プリンセシアの花 | |
ベルベット | ――着いたわ。ここよ。 | |
ビズリー | ほう、これは……。 | |
ティポ | きれいー ! | |
エリーゼ | プリンセシアの花がいっぱい咲いてます ! | |
ベルベット | この前、ライフィセットと出掛けたときに偶然見つけたの。 | |
エリーゼ | あの、少しだけなら摘んで持って帰ってもいいでしょうか ? | |
ベルベット | ええ、あたしもそのつもりで来たし問題ないと思うわ。 | |
ベルベット | それで、あなたはどうするの ? | |
ビズリー | ……私は遠慮しておこう。この花を見られただけで十分だ。 | |
エリーゼ | あの、ビズリーさんもプリンセシアの花が好きなんですか ? | |
ティポ | ずっと探してたって聞いたよー。 | |
ビズリー | 妻が好きだった花でね。命日には墓前に供えていたのだ。 | |
ビズリー | この花を見ると妻のことを思い出すことができる。今では私にとっても、大切な花だ。 | |
エリーゼ | そう……だったんですね……。 | |
ビズリー | お嬢さんに聞かせるような話ではなかったな。 | |
エリーゼ | い、いえ ! 聞いたのはわたしですから……。 | |
ビズリー | ところで、お嬢さんはプリンセシアの花言葉を知っているかね ? | |
エリーゼ | はい、もちろんです。『かけがえのない宝物』ですよね ? | |
ビズリー | ああ、そうだ。だが、私は妻だけではなく、彼女さえ……。 | |
エリーゼ | ビズリーさん ? | |
ビズリー | ……いや、なんでもない。時間を取らせてしまったな。私のことは気にせず、花を摘んできなさい。 | |
エリーゼ | はい。では、少しだけ待っていてくださいね。 | |
ベルベット | ……あんたも、色々と事情がありそうね。 | |
ビズリー | 知りたいかね ? | |
ベルベット | いいえ。人の過去を詮索するような趣味はないわ。ただ、あたしの姉さんも、この花が好きだったのよ。 | |
ベルベット | だから、あんたがこの花を供えていたのはその人がプリンセシアを好きだったからってだけじゃないのかもしれないって、そう思っただけ。 | |
ビズリー | …………。 | |
ベルベット | 『かけがえのない宝物』『幾々年も健やかに』この花には、そんな想いが込められているから。 | |
ビズリー | ……ああ、よく知っているさ。私の罪が、決して消えないこともな。 |