プロフィール
ネオイデア王国の死神騎士にして、辺境のアスガルドを治める辺境伯。アスガルドでの幻影種討伐が、防人たるギムレイ家の役目である。数年前に幻影種の襲撃で瀕死となった際に、体の多くの部分を義体化して一命をとりとめた。戦場では義体の機能を存分に生かして苛烈に戦うが、本来の性格は大人しく控えめで気弱。それでもギムレイ家に相応しい当主として振る舞おうと努めている。
コダマの一言
エルナトからは「身分を弁えろ」って怒られるけど、俺から見るとリワンナさんは可愛いお姉さんって印象なんだよな。もちろん辺境伯としての威厳は感じるけど、普段は優しくて穏やかだし、頑張ってみんなの『お姉さん』してるところも逆に守ってあげたくなるというか。アグラードさんが心配して目を離せないのもわかる気がするよ。
アグラードの一言
リワンナ様は努力家で勤勉だ。ヘイズ様の研究に関しても必死で学び、力になろうと努めている。部下への指示も堂々として様になってきた。ギムレイ家の当主として強くあろうとする様子が痛々しいほど伝わってくる。だが、ふと思うのだ。昔のようにはにかみながら笑う顔がみたいと。しかし俺にそんなことを願う資格はない。彼女をこんな環境につなぎ留めたのは、他ならぬ俺なのだから。
Character | 大事な思い出 | |
---|---|---|
リワンナ | それでは、今回は陛下のくださったこのデータを元にアスガルドでの幻影種発生率を予測いたします。 | |
ヘイズ | うむ、頼んだぞ。 | |
コダマ | リワンナさんってすごいですね。辺境伯の役目に死神騎士としての戦闘でしょ ?おまけにヘイズ様と幻影種の研究も共有して。 | |
リワンナ | そうでもないわ。ギムレイ家の者なら出来て当然のことばかりだもの。 | |
ヘイズ | 謙遜することはない。リワンナは本当に逞しくなった。辺境伯になる前は、もっと……もっと…………。 | |
ヘイズ | ………………そう、もっと小さかった !これくらい……私の腰くらいだった ! | |
アイリス | 身長ちっさ ! ? | |
リワンナ | それだと私が4、5才くらいの頃ですね……。 | |
ヘイズ | ははっ、すまぬ。少々記憶が混乱した。ぱっと出てきたのが、その頃のことだったんだ。いや、思いもかけず懐かしい姿が浮かんだものだ。 | |
ヘイズ | あの頃のリワンナは、私を見るとすぐ赤くなってたな。姉の後ろに隠れながら、それでも小さく膝を屈めて挨拶してくれた。そのしぐさが何とも愛らしくて。 | |
リワンナ | 憧れのヘイズ様が目の前にいるんですもの。慣れるまで随分と時間が必要でした……。 | |
アイリス | 小さな女の子が、憧れのお姫様の前で一生懸命に礼をつくそうとする姿かぁ。何だか微笑ましいよね。コダマもそう思うでしょ ? | |
コダマ | ………………。 | |
アイリス | どうしたのコダマ、難しい顔して。 | |
コダマ | ヤバい……リワンナさんまで参戦とか予想してなかった……。強力なヘイズ様大好きライバルが増えちまった……。 | |
リワンナ | 待って、私、コダマと張り合うつもりなんて……。 | |
コダマ | あー ! そんな小さい頃からヘイズ様としょっちゅう会ってた的なエピソード羨ましい !もっと欲しい ! ください ! お恵みを ! | |
リワンナ | そ、そっちなのね……。 | |
ヘイズ | もっとか。………………そう、リワンナとはそれこそ赤子の頃から会っていたぞ。何しろ私はおむつを替えたこともある。 | |
コダマ | ヘイズ様がリワンナさんの ? | |
ヘイズ | ああ、リワンナのお尻はかぶれやすくて―― | |
リワンナ | ちょっ、ヘイズ様 ! ? それはご勘弁を ! | |
ヘイズ | なんだ、微笑ましい話だと思ったが……すまぬことをしたな。 | |
リワンナ | コダマもアイリスも……忘れてちょうだい。 | |
コダマ | 大丈夫です。もう忘れました。安心してください。 | |
アイリス | 赤ちゃんの頃の話なんて気恥ずかしいですよね。私もおむつ替えられた話とかされたら……。 | |
ヘイズ | うむ……。ついついリワンナのことも子供のままだと思ってしまうところがあってな。デリカシーが足りなかった。 | |
リワンナ | いえ、私は家族を失っていますから……ヘイズ様が私の幼い頃を覚えていてくださるのは幸せなことだと思っています。 | |
リワンナ | これからも……私が義体でなかった頃のことをどうか覚えておいて頂ければ嬉しいです。 |
Character | 共通点 | |
セネル | ――それじゃ、すぐそっちに着くからな。周囲には十分気を付けてくれよ。 | |
シャーリィ | うん、ありがとうお兄ちゃん。待ってるね。 | |
リワンナ | ごめんなさい。私がこの辺りを偵察したいなんて言い出したせいでお兄さんまで巻き込んでしまったわね。 | |
シャーリィ | いいんです。わたしが案内するって言ったんですから。お兄ちゃんも迷惑だなんて思ってないですよ。 | |
リワンナ | ありがとう。セネルって素敵なお兄さんね。シャーリィを大事にしてくれるし良いご兄妹だわ。 | |
シャーリィ | ええと……本当の兄ではないんです。でも、わたしも素敵だなって思います。 | |
リワンナ | あ、私ったら余計なことを……。 | |
シャーリィ | 気にしないでください。昔からわたしやお姉ちゃんと一緒にいたからお兄ちゃんって呼んでるんです。 | |
リワンナ | そう、シャーリィにはお姉さんがいるのね。私にもいたのよ。もう亡くなってしまったけど……。 | |
シャーリィ | ……わたしのお姉ちゃんもです。優しくて、とても強い人でした。 | |
リワンナ | 私の姉も芯の強い人だった。もし生きて家督を継いでいたら、今よりも失う命は少なかったかもしれないわ。気弱な私より、もっと強い辺境伯に。 | |
リワンナ | とても敵わなくて……嫉妬するくらい良くできた人だった。 | |
シャーリィ | 嫉妬……わたしもしちゃってたな。 | |
リワンナ | そうなの ?なんだか親近感が湧いちゃうわ。 | |
シャーリィ | リワンナさんとわたし、似てるかもしれません。背負わなければならない大きなものがあったから逃げ出すこともできなくて。 | |
シャーリィ | でも、必死で守ってくれる人たちがいたから……お兄ちゃんがいてくれたから頑張れたんです。 | |
リワンナ | 私もよ。姉の婚約者――お義兄様がいたわ。優しい人だけど、とても過保護で逆に嫌われてるんじゃないかと思ったこともあって。 | |
シャーリィ | そう考える自分が嫌いになったり。 | |
リワンナ | そうそう ! 本当に私たち共通点が多いのね。あなたと話ができて嬉しいわ。 | |
シャーリィ | わたしもです、リワンナさん。 | |
リワンナ | ふふふ、もしかしてシャーリィもセネルから厳しくされる時とかあったんじゃない ?三日三晩悪夢にうなされるほど特訓をされたり ! | |
シャーリィ | えっ ! ? それは……。 | |
リワンナ | ない……わよね。そうよね……。 | |
シャーリィ | じゃ、じゃあこれはどうです ?リワンナさんは、そのお義兄さんが気になったりとか……。 | |
リワンナ | 気になるって ? | |
シャーリィ | ……す……すき……とか……。 | |
リワンナ | シャーリィ、セネルが好きなの ! ? | |
セネル | あ~……、今着いた……。 | |
シャーリィ & リワンナ | いやーーーーーーっ ! | |
セネル | 叫びたいのは俺の方だって……。 |