プロフィール
ヴィクトルの娘であり、ルドガーの相棒。そんな幼いエルが大人になった彼女の瞳は澄んだ菫色をしている。母、ラル・メル・マータと同じ色――彼女が生まれたのはあり得ないほど歪んだ歴史をたどった世界だった。クルスニクの鍵としての力を持つ彼女は、世界を救うために自らの死を受け入れようとする。しかしそれを防ぎ、希望を繋いでくれたのはルドガーだった。そうして彼女は新たな約束と希望の光を目指し、相棒と共に歩き続ける。
ミリーナの一言
エルは大きくなったら素敵な女性になると思っていたけれど、やっぱりその通りだったわ ! 明るくて可愛くて、しかも強いなんて ! こういう形でエルと一緒に戦うことができるとは思わなかったけれど、頼もしくて嬉しいわ。ファッションもとっても素敵だし。あれってきっと、ルドガーさんの服装をアレンジしているのよね ?今度ゆっくりお茶をしながら聞いてみようって、他のみんなとも話しているのよ。
イクスの一言
エルって、大人になっても明るくて周りを元気にする力があるなって思うよ。小さいエルやルドガーさんはもちろんだけど、ユリウスさんも、ヴィクトルさんまで笑っていることが増えた気がするんだ。あ、そういえばこの間、小さいエルと大きいエルが二人してユリウスさんに何かおねだりしてたな。ユリウスさん、困ってたけどちょっと嬉しそうだったよ。ああいうのも、微笑ましくていいよなぁ。
Character | 運命の出会い | |
---|---|---|
二人 | ごちそうさま~ ! | |
エル | ルドガーの焼いたピーチパイおいしかったね ! | |
エル(アスタリア) | 本当 ! やっぱりどの世界でもルドガーは料理上手なんだなぁ。 | |
エル | 一番はパパだけど ! | |
エル(アスタリア) | だね。この間のフルーツサラダにかかってたドレッシングも絶品だったよ。 | |
エル(アスタリア) | って、食べ物の話をしてる場合じゃなかった。何か聞きたいことがあるんだよね ?どうしたの ? | |
エル | うん、あのね……おっきいエルって、元の世界でこ、コイビトっていた…… ? | |
エル(アスタリア) | 恋人 ! ?えー、もうそういうの、気になるカンジなの ! ? | |
エル | あーっ ! 今、エルのこと子供あつかいしたでしょ !エルはもう八歳だし ! オトナなんですー ! | |
エル(アスタリア) | あはは、ごめんごめん !そうだよね。私も結構小さいときから気にしてたかも。 | |
エル(アスタリア) | でも、残念ながらいなかったんだよねえ。もうちょっとモテてもいいと思うんだけど。 | |
エル | なーんだ、ガッカリ。 | |
エル(アスタリア) | むむ…… !そ、それどころじゃなかったってのもあるから ! | |
エル(アスタリア) | それに、これからはどうなるかわかんないし !運命の出会いだってあるかも ! | |
エル | ウンメイのデアイ ? | |
エル(アスタリア) | そう !きっと、すっごくロマンチックな出会いをして恋に落ちるんだよ ! | |
エル(アスタリア) | ある日、ふっと出会って、惹かれ合ってこれからの人生を一緒に歩いていこうって約束をするの。 | |
エル | えー、なんか夢みがちー。 | |
エル(アスタリア) | うっ、我ながらシビアだなぁ……。でも、パパとママもそうだったんじゃないかな ? | |
エル | そうなの ! ? | |
エル(アスタリア) | きっとね。出会って、目が合った瞬間に「ああ、この人だ」ってお互い思うような……。 | |
エル | へー !エルも、ウンメイのデアイあるかな ? | |
エル(アスタリア) | うん。エルにも私にも。それに、恋人じゃないけど私たちがこうして会えたのも運命的じゃない ? | |
エル | そっか…… !びっくりしたし、嬉しかった ! | |
エル(アスタリア) | ふふ。きっと、まだまだたくさんの出会いが待ってるよ。私たちの未来には。 |
Character | あの人のことは | |
ルドガー | 肉とにんじん、ほうれん草に油……。 | |
ルドガー | うん、これで買い物は終わりだ。付き合ってくれてありがとな、エル。 | |
エル(アスタリア) | ううん、気にしないで !今日はちょうど時間あったし、たまにはこうやってルドガーと街を歩きたいしね ! | |
ルドガー | それならよかった。まあ、俺はまだちょっと不思議な感じがするんだけど……。 | |
エル(アスタリア) | いつも隣を歩いてるのは小さいエルだから ? | |
ルドガー | ああ。目線の高さがほとんど同じエルっていうのが違和感あるというか……。 | |
エル(アスタリア) | それ、この前ユリウスも言ってたよ。大きいエルと歩くのは慣れないな、って。やっぱり兄弟なんだね~。 | |
ルドガー | 兄さんとも出かけてたのか。 | |
エル(アスタリア) | うん。ダメだった ? | |
ルドガー | いや、もちろんそんなことはないが……。 | |
ルドガー | ……エルは、元の世界では兄さんのことをどう思ってたんだ ? | |
エル(アスタリア) | ……どうしてそんなこと聞くの ?もしかして、ヴィクトルから何か聞いた ? | |
ルドガー | そういうわけじゃなくて……ヴィクトルさんに関しては、まあ、違う部分も多いだろうけど、やっぱり俺ではあるからさ。 | |
ルドガー | 大事なところでどういう選択をするのか、ってある程度は想像できるというか……。 | |
エル(アスタリア) | あはは。自分のことはわかってる、って感じ ? | |
ルドガー | 多少はな。けど、兄さんのことは俺だって全部はわからないしエルから見た兄さんはもっとわからない。 | |
ルドガー | 俺たちは旅の途中でこの世界に来て仲良くやっているけど、旅を続けていたらどうなっていたのかなって……。 | |
エル(アスタリア) | 旅の続き、か……。私のこと、心配してくれるんだ ? | |
ルドガー | そりゃ、別の世界から来たとはいえ相棒だからな。 | |
エル(アスタリア) | ふふ、ありがとう。 | |
エル(アスタリア) | ……正直ね、ユリウスと会う機会はそんなに多くなかったんだ。 | |
エル(アスタリア) | でも、ルドガーのことをすごく心配そうに見てた目は忘れられないな。 | |
ルドガー | ……どの世界でも、俺は兄さんに心配かけてるんだな。 | |
エル(アスタリア) | それはしょうがないんじゃない ?ユリウスって、基本が過保護なんだよ。 | |
エル(アスタリア) | 一緒に出かけたとき、「その格好は腹を壊すぞ」って服を買ってくれようとしたし。これはオシャレなのに ! | |
ルドガー | はは、兄さんらしいな。 | |
エル(アスタリア) | 私はさ、ルドガーもユリウスも小さいエルもヴィクトルも、こうやってのんびり暮らしてるのが何だか嬉しいんだ。 | |
エル(アスタリア) | だから、心配いらないよ !みんなにいーっぱい甘やかしてもらうから ! | |
エル(アスタリア) | 今日だって、美味しい料理を期待してるからねルドガー ! | |
ルドガー | ああ、任せてくれ。大きいエルも小さいエルも好きなものを好きなだけ作ってやるさ ! |