キャラクター | 1話【記憶1 奇跡の救世主】 |
イクス | ふー…。結構買い込んだな。 |
ミリーナ | ケリュケイオンも大所帯になってきたから買い出しも相当な量よね。 |
ティア | ねぇ、資金はどこから出ているの ?こんなに買い物をして大丈夫 ? |
ミリーナ | 王宮から援助金が出ているの。だから心配しないで。 |
イクス | そうだよ。俺たちの都合でみんなを巻き込んでるんだ。むしろ不便があったら何でも言ってくれ。 |
ティア | …そのことだけれど、あまり気にしないで。私は――こういう体験も悪くないと思っているから。 |
イクス | ティア…。ありがとう。 |
イクス | (だけど――俺、気がついてしまったんだ。アイギス計画の本当の恐ろしさに) |
ミリーナ | …ねぇ、ロイドとルークはまだ帰ってないの ? |
イクス | 本当だ。そういえばジェイドさんもまだ戻ってきてないな。 |
ティア | ルークたちはともかく大佐までどうしたのかしら。 |
カーリャ | 何だかぶるぶるします。これは――。 |
ロイド | おーい ! みんなーっ ! |
ルーク | 大変だぞーっ ! |
イクス | ま、まさか光魔か ! ? |
ロイド | 光魔 ? いや、そうじゃなくて救世軍の連中が人を捜してるらしいんだよ。 |
カーリャ | ありゃ ? じゃあ何でカーリャは震えてるんでしょう ? |
ルーク | 鏡映点じゃね ?俺たちも、救世軍が人捜しなんて鏡映点かもって話してたんだ。 |
ロイド | しかも奴ら、『奇跡の救世主』って呼ばれてる奴を捜してるらしいんだよな。 |
ティア | 救世軍が捜している奇跡の救世主…。 |
イクス | …まさかまたファントムが具現化で異世界の人や島を創り出したのか ? |
ティア | 詳しいことがわからない状態で勝手な行動をとるのは危険だわ。 |
ティア | とりあえずケリュケイオンのみんなに報告をして―― ! ? |
光魔 | …ウゥ~…ハルルルルル |
ティア | この声は光魔 ! ? |
カーリャ | やっぱり ! |
イクス | 市場の方からだ ! 行こう ! |
ロイド | くそ、光魔ってのは具現化した大陸にだけ現れるんじゃないのか ! |
ルーク | そういや、あちこちに現れるな。光魔の鏡も近くにあるのか ? |
イクス | わからない。とにかくまずは光魔を倒そう ! |
キャラクター | 2話【記憶1 奇跡の救世主】 |
カーリャ | ぶるぶるぶる…。 |
ミリーナ | カーリャ、まだ震えてるわ。他にも光魔がいるの ? |
カーリャ | 光魔とあと多分、鏡映点がいると思います。 |
ティア | 鏡映点 ? 私たち以外の ? |
光魔 | …ウゥ~…ハルルルルル |
ロイド | 後ろからか ! |
ルーク | ちっ ! うぜー奴だなっ ! |
??? | ポチ太郎様華麗に参上 ! |
ルーク | え、ガ、ガイッ ! ? |
イクス | え ? ルークの知り合いか ? |
ルーク | ああ ! ガイだよ。俺の幼なじみなんだ。ガイ ! お前も具現化してたのか ! |
??? | …えっと、誰だっけ ? |
ルーク | うおいっ ! ?ジェイドみたいな冗談はやめろよ、ガイ。 |
コレット | ポチ太郎ー ? どこ ? |
??? | コレット様 !あなたのポチ太郎はここにおります ! |
二人 | ポチ太郎 ! ? ! ? |
ロイド | コレット ! ? |
コレット | ロイド ! ? ロイドなの ! ? |
イクス | ちょっ、ちょっと待って。みんな落ち着こう ! |
コレット | えっと…初めまして。コレット・ブルーネルです。 |
ポチ太郎? | コレット様のしもべのポチ太郎です。 |
イクス | えっと、コレットはロイドの世界の人なんだよね。 |
コレット | うん、そだよ ! |
ミリーナ | それでポチ太郎…さん ? が… ? |
ルーク | 俺たちの仲間のガイ…の筈だけど…。 |
ティア | あんなにコレットの近くに寄り添ってる。よく似てるけど、ガイじゃないのかしら…。 |
ルーク | いや、他人のそら似にしてはあまりにも似すぎだろ ? |
ティア | でも名前が―― |
ポチ太郎? | この名前は、コレット様から頂いた名前なんです。 |
二人 | ええっ ! ? |
コレット | ポチ太郎は記憶喪失なの。 |
二人 | えええっ ! ? |
ポチ太郎? | 名前も過去も何も思い出せないままさまよっていた時にコレット様に出会ったんです。 |
ポチ太郎? | そしてしもべとしての名前を望んだ俺にポチ太郎と名付けて下さいました。 |
コレット | 可愛いでしょ ! |
コレット | わん太郎も可愛いなって思ったけど髪の毛が金色で、動きがきびきびしてたからポチ太郎の方がいいかなって。 |
カーリャ | あ、あの…。コレット様のあれ本気なんですか ? |
ロイド | あー…うん、本気でいい名前だと思ってる。コレットの名付けセンスって個性的っていうか、独特なんだよな。 |
ポチ太郎? | 俺も素晴らしい名前だと思います。それにコレット様は命の恩人なんです ! |
コレット | そんなたいしたことじゃないの。ポチ太郎の後ろから、魔物が襲いかかろうとしているのが見えたから――。 |
コレット | 危ない――っ ! |
ポチ太郎? | コレット様が木を倒して下さったおかげで魔物が逃げて、俺は助かったんです。 |
ポチ太郎? | しかもコレット様の背中には羽が生えていて… ! 本当に神々しくて !コレット様こそ俺の救世主なんです ! |
ルーク | ガイ…見間違いじゃないか ?人間に羽なんか生えてる訳が―― |
ロイド | コレットには生えてるぞ。 |
コレット | あ、私、色々あって天使なんです。 |
二人 | ええええっ ! ? |
イクス | す、すごい… ! |
カーリャ | カーリャと同じ ! ?ロイドさまが言ってた天使ってそーゆーことだったんですか ! ? |
ミリーナ | 可愛い… ! |
ジェイド | ――やれやれ。すっかり混乱しているようですがひとまずケリュケイオンに戻りませんか ? |
ルーク | ジェイド ! ? いつからそこにいたんだ ! ? |
ジェイド | ポチ太郎…いえガイが華麗に参上した辺りでしょうか。 |
ジェイド | いやぁ、あまりに面白い見世物だったのでつい見入ってしまいました。 |
ロイド | 相変わらず酷いこと言うなぁ。でもジェイドの言う通りいったん戻ろうぜ。 |
ロイド | こんなところで話し込んでても仕方ないよ。 |
イクス | そ、そうだよな。コレットさんにポ…じゃなくてガイさん一緒に来てもらえますか ? |
コレット | はい。よろしくお願いします。それと私のことはコレットって呼んで下さい。ポチ太郎…じゃなくてガイもいいよね ? |
ポチ太郎? | はっ !ポチ太郎はいつでもコレット様のお側に。 |
ルーク | ガイ…。 |
キャラクター | 3話【記憶2 明鏡四水の在り処】 |
ロイド | えっと…。救世軍が捜してる『奇跡の救世主』ってのはコレットのことなのか ? |
ポチ太郎 ? | はい。コレット様は行く先々で破壊と再生による奇跡をもたらす救世主様なのです。 |
ルーク | 破壊と再生って ? |
リフィル | …いいの。そこは気にしないで。大体予想がつくから。 |
ルーク | え ! ? でも、救世軍が狙ってる力なら俺たちも知っておいた方がいいんじゃないか ? なぁ、ティア。 |
ティア | ええ…可愛い…。 |
ルーク | …あのなぁ。 |
ロイド | んー、要するにコレットがドジをすると色々いいことが起きるんだよ。 |
ロイド | 大掃除で学校の壁に人型の穴をあけたときは――。 |
ルーク | 人型の穴 ! ? どうして掃除してて壁にそんなものができるんだよ ! ? |
コレット | そうなの ! この間もポチ太郎と歩いていたらつまずいて、近くにあった大きな機械に穴をあけて壊しちゃったの…。 |
イクス | 機械に穴をあけるって一体どういう状況なんだ ? |
ポチ太郎 ? | いえ、それこそがコレット様の奇跡の力なんです。 |
ポチ太郎 ? | その機械が村の人たちに迷惑をかけていたとかで結局村は救われたんですから。 |
ロイド | へー、さすがだな ! コレット ! |
コレット | ありがとう、ロイド ! |
イクス | ま、待って…。混乱してきた。コレットが救世軍に狙われているのは人型の穴を量産しているから… ? |
コレット | 救世軍の人たちは人型の穴が欲しいの ? |
ミリーナ | 待って。話がずれて…。 |
コレット | あ、そうだ ! 機械を壊したお礼に、村の人がポチ太郎の記憶を取り戻せる宝物のことを教えてくれたの ! |
ルーク | え ! ? ポチ太郎…じゃなくてガイの記憶が取り戻せるのか ! ?何なんだ ? その宝物って ! ? |
コレット | あのね、『明鏡四水』っていう鏡があってそれを四枚揃えると願いが叶うんだって ! |
ジェイド | 鏡…ですか。魔鏡のたぐいでしょうか。 |
ミリーナ | 私は聞いたことがないですけど鏡士は色々な魔鏡を開発するものですからもしかしたら…。 |
コレット | この地図に明鏡四水のありかが書いてあるそうなんですけど私の知らない文字なんです。 |
コレット | リフィル先生、読めますか ? |
リフィル | あら…古文書ね。ええっと―― |
リフィル | こ、これは ! ? |
ロイド | あ、やばい…。 |
リフィル | 面白い ! 面白いぞ ! |
リフィル | これはティル・ナ・ノーグの中世史にその名を残す、海賊アイフリードの本拠地の場所を示す地図だ ! |
ロイド | …始まった。 |
リフィル | そうだ ! これはティル・ナ・ノーグ中世史解明の始まりなのだ !――ジェイド ! |
ジェイド | …………。 |
リフィル | ジェイド ! 何を間抜け面をしている !この文字、貴様なら読めるだろう ! |
ジェイド | …ア、アイフリードの本拠地と思われる島の座標が記されていますね。 |
リフィル | その通りだ ! 早速この島に乗り込んでアイフリードの痕跡を探るぞ ! |
コレット | わかりました ! |
コレット | よかったね、ポチ太郎…じゃなくてガイ。きっとこれで記憶を取り戻せるよ ! |
ポチ太郎 ? | コレット様…。俺はコレット様の騎士として生きるこの生活に満足しています。 |
コレット | 駄目だよ、ガイ。ガイのことを心配している人がたくさんいるんだから。ね ? |
ルーク | ガイ…。 |
ティア | ルーク。またおかしなことを考えてるわけじゃないでしょうね。 |
ルーク | …うん。やっぱり俺のことを思い出したくないからなんじゃ…とかちょっと考えかけた。ごめん。 |
ルーク | でも大丈夫。あれを見たら元気が出てきたよ。 |
リフィル | ジェイド ! この古文書の座標をケリュケイオンの航行システムに打ち込め ! |
ジェイド | …………。 |
リフィル | ジェイド ! 何をぼーっとしている ! |
ジェイド | …い、いえ。失礼しました。今打ち込みます。 |
ティア | …そ、そうね。あんな大佐、初めて見るわ。 |
イクス | 何だか全然話がわからないよ…。 |
ミリーナ | とりあえずポチ太郎さ…ガイさんの記憶を取り戻すために、明鏡四水を探すということで間違いないみたいね。 |
ロイド | よーし、みんなで宝探しだ !ポチ太郎…じゃなくてガイのために頑張ろうぜ ! |
キャラクター | 4話【記憶3 一つ目の欠片】 |
ロイド | すげぇなぁ ! 海賊の宝探しか !俺、こういうのに憧れてたんだよな。 |
コレット | でも不思議だね。ここは私たちの世界とは違う世界なんでしょう ? |
コレット | それなのに、ここにもアイフリードって名前の海賊がいるなんて。 |
ジェイド | あなた方の世界にもアイフリードという名前の海賊がいるんですか ? |
ルーク | へ ? その口ぶりだと、俺たちの世界にもアイフリードって海賊がいたみたいだな。 |
ジェイド | アイフリードの冒険という小説があるんですよ。 |
ロイド | へー。俺たちの世界のアイフリードはただの詐欺師だけどな。 |
ミリーナ | 私たちの世界のアイフリードはオーデンセを救った英雄なのよ。 |
ミリーナ | ほら、ヨウ=ビクエの迷宮ってあるでしょ ?あの迷宮を作った初代ビクエ様はアイフリードの幼なじみなの。 |
ロイド | へー、幼なじみか。俺たちと同じだな、コレット。 |
コレット | うん、そだね ! |
ミリーナ | 私とイクスも幼なじみよ。ね、イクス。 |
イクス | え… ? あ、うん。 |
ポチ太郎? | 俺は…きみの幼なじみ、なんだよな。悪いな、記憶がなくて…。 |
ルーク | …いや、そういう優しいとこはやっぱりガイなんだなって思うよ。 |
リフィル | どうだ ! アイフリードの痕跡はあるか ! ?やはり私も実地調査に―― |
ジェイド | …リフィル ! あなたはそこでスレイたちと古文書の解読をするという約束ですよ。こちらのことは任せて下さい。 |
リフィル | しかし―― |
ジェイド | ああっと ! 通信装置の不具合でしょうか。声が聞こえません。回線を切りますね。 |
ジェイド | ……ふぅ。 |
ロイド | なぁ、ジェイド。もしかして疲れてるのか ? |
ジェイド | いえ、別に。 |
ロイド | 無理しなくていいぜ。リフィル先生の遺跡モードを見慣れてる俺たちだって結構疲れるんだし。 |
ジェイド | …あなたに心配されるとは我ながら情けないですね。 |
ロイド | で、イクスは ?お前もさっきから何か考え込んでるだろ ? |
イクス | ――…いや、俺も古文書解析の方をやりたかったなって。 |
ジェイド | やれやれ、あなたもですか…。 |
ティア | ――大佐、この先に何かいます。 |
ジェイド | ! |
コレット | ほんとだ。変な音が聞こえる。 |
ルーク | マジかよ。何も聞こえないけど。 |
ポチ太郎? | いや、コレット様の耳は俺たちに聞こえないような音も聞こえるんだ。 |
ロイド | 魔物か…もしかしたら宝を守るガーディアンみたいな奴かもな。 |
ティア | みんな、気をつけて ! |
キャラクター | 5話【記憶3 一つ目の欠片】 |
ロイド | …ん ? 今の敵が何か落としたみたいだな。 |
イクス | 魔鏡みたいだ。もしかしたらこれが明鏡四水かな ? |
イクス | ミリーナ、フィル、どこに行くんだ ? |
ミリーナ | 月見の丘までピクニックに行くの。イクスも一緒に行かない ? |
イクス | いや、俺は港に行かないと…。 |
イクス | でも月見の丘まで行くには森を通らないといけないぞ。このところ物騒な魔物が出てるみたいだし…。 |
ミリーナ | フィルも一緒だから大丈夫。イクスもお仕事が終わったら合流して ! ね ? |
イクス | だったら俺の仕事が終わるまで待っててくれないか。二人だけじゃ心配だから一緒に行くよ。 |
ミリーナ | …そう ? |
フィル | 大丈夫だよ。イクスは心配性だね。僕もミリーナも鏡士なんだよ ?先に行って準備してるよ。 |
ミリーナ | …そうよね。うん、大丈夫 !私お姉さんなんだしちゃんとフィルのこと守れるわ。 |
ミリーナ | イクス ? どうしたの ? |
イクス | …あ、ああ、ごめん。この鏡に昔の思い出が映ったから驚いて…。 |
ロイド | え ! ? 昔の思い出が ?ちょっと貸してみてくれよ ! |
ロイド | ――あれ ? 何も映らないぞ。 |
リフィル | それは宝鏡・明鏡四水、一の鏡。古文書によれば、手にした人間の不安や悩みに反応する魔鏡だそうだ。 |
ロイド | それって俺には悩みがないってことかよ !失礼だな ! |
ジェイド | はいはい、リフィル先生、ご苦労様でした。後は引き続きお任せ下さい。おおっと、また通信障害が ! 切りますねー♪ |
リフィル | ちょっとま―― |
ジェイド | ――というわけで、どうやら古文書の記述は正しかったようですね。 |
ジェイド | この洞窟には、アイフリードの財宝と共に明鏡四水が納められている。 |
ロイド | すっげーな、ジェイド。遺跡モードのリフィル先生をあしらうなんて !遺跡モードマスターじゃねーか ! |
ルーク | いや、あのジェイドを肯定的に見られるロイドの方がすげーだろ。 |
ジェイド | 遺跡モードマスターの称号ですか…。いやー、微妙ですね。 |
コレット | でもよかった ! 残り三枚を集めればガイの記憶を取り戻せるんだね。 |
コレット | そうだ。明鏡四水はガイが持っていたらどうかな ? |
ロイド | あ、そうだな。ほら、ガイ。 |
ポチ太郎? | あ、ああ…。 |
??? | いいですか、ガイラルディア。おまえはガルディオス家の跡取りとして生き残らねばなりません。 |
??? | ここに隠れて。物音一つたてては駄目ですよ。 |
ガイ | 姉上 ! |
??? | しっ ! キムラスカ軍が来たようです。静かになさい。いいですね。 |
ガイ | ……思い……出したっ ! |
ルーク | ガ…ガイ ! ? |
ガイ | そうだ…。俺は…姉上に逃げるように言われて…。 |
ティア | ガイ、あなた記憶が… ! |
ガイ | …なんだ、この記憶は。前にもこんな風に思い出したことがあるような。 |
コレット | ガイ ? だいじょぶ ? |
ガイ | コレット様…。姉上…。ルーク…。 |
ルーク | ガイ ! 俺はここだ ! |
ガイ | ルーク……――。駄目だ。まだ頭の中がぼんやりして…。 |
ティア | 無理しない方がいいわ、ガイ。 |
ガイ | う、うわわわっ ! ? 女 ! ? |
コレット | ガイ ? どしたの ? |
ガイ | ひぃぃぃっ ! |
ミリーナ | ガイさん ? どこか具合でも…。 |
ガイ | く、来るな――っ ! |
ジェイド | どうやら記憶が戻ったようですね。 |
ティア | そうみたいですね。よかった。 |
イクス | よ、よかったんですか ?凄くおびえているみたいですけど。 |
ルーク | あー、それは平常運転だから大丈夫だよ。ガイは女が苦手なんだ。 |
ガイ | なんてこった !こんな記憶、思い出したくなかったぞ… ! |
キャラクター | 6話【記憶5 二つ目の欠片】 |
コレット | よかったね、ガイ。記憶が戻って。 |
ガイ | あ、ありがとう、ございます。コレット様。 |
コレット | 記憶が戻ったならガイはもうポチ太郎じゃないでしょ ? |
コレット | そんな改まった話し方しなくてもだいじょぶだよ ? |
ジェイド | まぁ、ポチ太郎というかポチっぽさはありますね。ルークの忠犬ガイ・セシル殿 ? |
ティア | 大佐 ! そんな言い方は酷いです。 |
ガイ | いや、いいんだよ、綺麗なお嬢さん。残念ながら、きみとその眼鏡の軍人さんのことは思い出せない。 |
ガイ | でもそんな軽口を叩けるってことは俺たちは親しい間柄だってことだろう ? |
ロイド | そうか、まだ完全に記憶を取り戻したわけじゃないんだな。 |
ガイ | 悪いな。迷惑かけちまって。 |
ロイド | いいんだよ、そんなの。それにこれは宝探しも兼ねてるんだからさ。 |
ミリーナ | そういえばさっきから、魔物が時々金貨とか落とすわよね。これもアイフリードの宝物なのかしら。 |
イクス | うん。これは中世に流通していた金貨だからその可能性は高いと思う。 |
コレット | でもどうして魔物が金貨を集めてるのかな ?――あ、もしかして ! |
イクス | もしかして ? |
コレット | 魔物のご飯なのかも ! |
ロイド | なるほど ! つじつまが合うぞ ! |
ティア | あ…合ってないと思うけれど…。 |
ガイ | ははは ! コレット様はさすがだな。これは俺でなくても、この人を守ろうって思っちまう。…な、ルーク。 |
ルーク | …え ? |
ガイ | 何しょぼくれた顔してるんだよ。悪かったな、お前のこと忘れちまってて。 |
ガイ | 大丈夫。まだ完全じゃないがルークのことは思い出したぜ。 |
ルーク | ――ガイ ! ! |
ガイ | それにしてもどうして髪を切ったんだ ?ウィッグか ? |
ルーク | へ ? あ、そうか。ガイ…お前屋敷にいた頃までの記憶しかないのか。 |
ジェイド | では、残りの記憶も取り戻してもらって子守役を任せるとしましょう。 |
ジェイド | どうやらこの先から前回の魔物と同じような気配がします。おそらく鏡の守護者でしょう。 |
イクス | よし、次の明鏡四水を手に入れてガイさんの記憶を取り戻そう ! |
キャラクター | 7話【記憶5 二つ目の欠片】 |
コレット | これが明鏡四水、二の鏡…。 |
ロイド | コレット ! ! |
コレット | ロイド、だいじょぶだよ。私、気がついてた。 |
コレット | 何度かレミエルさまに会う内にこの人はちがうって思っていたから…。 |
コレット | でも、どうしてだろう。何だか目の奥が痛いよ…。 |
ロイド | コレット !気づいてたなら何で ! |
コレット | …私の声聞こえるの ?嬉しい。最後にロイドにさよなら、言えるね。 |
ロイド | コレット ! どうした ?何か鏡に映ったのか ? |
コレット | …う、うん。エヘヘ、だいじょぶ。 |
ロイド | その笑い方。大丈夫じゃないだろ ? |
コレット | ううん。ちょっと鏡に昔のことが映っただけだよ。だからほんとにだいじょぶ。 |
コレット | ガイ。もしかしたらつらいことを思い出しちゃうかも知れないけどこの鏡…。 |
ガイ | いや、俺のせいでつらいことを思い出させて悪かったな、コレット。 |
コレット | …ううん。確かに鏡に映ったのはつらい記憶だったけど…。 |
コレット | でも私にとってはつらいだけじゃなくて大切な思い出なの。 |
ガイ | きみは――きみは本当に奇跡の救世主なのかも知れないね。 |
ガイ | 例えかりそめの剣の誓いだったとしてもきみの騎士になれてよかったよ。 |
ガイ | 俺は、認めないぞ。 |
ルーク | ガイ…。 |
ガイ | おまえはまだ七年しか生きてない !たった七年で悟ったような口を利くな ! |
ガイ | 石にしがみついてでも生きることを考えろ ! |
ルーク | だけど障気はどうにもならないんだろ ? |
ルーク | 俺だって…死にたくないけど…。 |
ガイ | だったら !障気なんてほっとけ ! |
ルーク | ガイ…。 |
ルーク | ガイ… ? 泣いてる、のか ? |
ガイ | …え ? あ…いや、そうか、泣いてたか。はは、参るね、こういうのは。 |
ガイ | でも記憶の方は随分はっきりしてきたぜ。そっちの綺麗なお嬢さんはいじっぱりのティアだ。そうだろ ? |
ティア | ガイ、まだ記憶が混乱してるのね。私は意地っ張りなんかじゃないわよ。 |
ガイ | ほら、意地っ張りだろ ? |
ジェイド | どうやら記憶の方はほぼ元通りのようですね、ポチ太郎。 |
ガイ | んー ? そこの性格の悪そうな眼鏡の軍人さんは記憶がないなぁ ? |
ルーク | ガイ ! よかった !記憶の方は完全みたいだな ! |
ガイ | はは ! まだ具現化とやらをされてからコレットに出会うまでの記憶がないけどな。あ、あとそこのロン毛の大佐の記憶もな。 |
ジェイド | おかしいですね。これだけ眉目秀麗で才気あふれる存在を、簡単に忘れる人間がいるとは思えないのですが。 |
ガイ | あんたは異世界でもあんただなぁ…。 |
イクス | でもよかったです。あともう少しですね、ガイさん。 |
ガイ | ああ、そうだな…。 |
ガイ | イクス、ミリーナそれにロイドにコレット。もちろんルークとティアも。 |
ガイ | 色々と面倒をかけてすまない。 |
ミリーナ | ガイさんったらジェイドさんが抜けてますよ ? |
ガイ | ジェイド…うーん、記憶にない名前だなぁ。 |
ロイド | 何だよ、笑いながらそんな減らず口叩いてめちゃくちゃ仲良しじゃん。 |
コレット | そだね ! |
キャラクター | 9話【記憶7 三つ目の欠片】 |
ミリーナ | あれが明鏡四水、三の鏡ですね。 |
ガイ | いや、ミリーナ、待ってくれ。どうもこの鏡は、人の心の傷を抉るような記憶を映すみたいだ。 |
ガイ | 記憶を蘇らせたいのは俺だからな。鏡は俺が拾うよ。他の人が苦しむ必要はない。 |
ガイ | それにきみの笑顔が曇ったら俺も悲しいしね。 |
ミリーナ | ガイさん…。 |
ロイド | うわぁ、ゼロスみたいなこと言い出したぞ。 |
ティア | ゼロス ? ロイドたちの世界の仲間 ? |
コレット | うん、そだよ ! 女の子が大好きでいつも女の子のことばっかり追いかけてるの。 |
ルーク | へー、ガイはその人を見習った方がいいんじゃないか。 |
ガイ | 俺だってそうしたいよ…。 |
ガイ | え ? ティア ? |
ティア | え ? 私に関する記憶なの ? |
ルーク | え ? どんな記憶だ ? 俺にも見せてくれよ ! |
ロイド | あ、俺も見たいぞ ! |
ガイ | うわっ ! ? 全員で集まってくるな ! ? |
ガイ | うわ~~ ! |
? ? ? | きゃ―――― ! !ど、どこを触っていますの ! |
ガイ | やめろっ、触るなっ ! |
? ? ? | 触っているのはそっちですわ ! |
? ? ? | はぅあ !ガイってばちょっと ! |
ティア | ! ! |
ガイ | …………。 |
女性陣 | ………………。 |
イクス | 水着の女性といちゃついてる…記憶 ? |
ロイド | 水着…外れてなかったか ? |
ルーク | あちゃー、あの時の記憶かよ。 |
ジェイド | ああ、ガイがティアたちの水着に色々とちょっかいをかけたあの時のことですか。 |
ロイド | 何だよ、本当にゼロスみたいじゃないか。 |
女性陣 | ………………。 |
ガイ | …い、いや、これは誤解だ。俺にとってはその…つらい…いやありがたい記憶―― |
ティア | …本当に最低ね。 |
コレット | うそだよね ?ガイまでロイドと同じじゃないよね ? |
ロイド | ちょっと待て、コレット !温泉を覗いたことなら、あれはゼロスが―― |
ミリーナ | ガイさん、ロイド。二人とも、そういうのは駄目よ ! |
二人 | 誤解だ――っ ! ! ! ! ! |
キャラクター | 10話【記憶8 海】 |
ロイド | なぁ…機嫌直してくれよ。 |
女性陣 | ………………。 |
ガイ | あれは事故だったんだ。俺だってビキニを外そうと思って外した訳じゃ…。 |
女性陣 | ………………。 |
ロイド | あーあ、やぶさめだ…。 |
ガイ | それを言うならやぶ蛇だぞ。 |
ルーク | で、具現化されてからの記憶は戻ったのか ? |
ガイ | いや、それがさっぱりなんだよ。 |
ルーク | おかしいな。こうなったらこの先にある筈の四の鏡を手に入れて、願いを叶えてもらうか。 |
ルーク | なぁ、ジェイド…って、あれ ? ジェイドは ? |
カーリャ | 眼鏡大佐なら、さっき一人で洞窟の奥へ行っちゃったみたいですよ ? |
ルーク | え ! ? ジェイド、まさか一人で鏡の守護者と戦うつもりか ? |
カーリャ | そんな殊勝なタイプですかぁ ? |
ガイ | そりゃそうだが放っておく訳にもいかないだろう。 |
イクス | そうですね。ジェイドさんを追いかけましょう。 |
ロイド | うわ ! ? 海だ ! ? |
イクス | 洞窟を抜けたのか。あれ…それじゃあ、四の鏡は一体どこだ ? |
ミリーナ | どうしたの、イクス ? 急にみんなで―― |
ミリーナ | え ! ? 海 ? ここが出口だったの ? |
コレット | うわぁ ! 綺麗なビーチ !海の水も青くて綺麗 ! |
ティア | …あら ? 大佐があんなところに。 |
ルーク | おい、ジェイド ! そんなところで何を――。 |
ジェイド | ――いえ、嫌な音がしたものですから。でも気のせいです。今すぐここを離れましょう。 |
ガイ | おいおい、ジェイド。何を言い出すんだ。四の鏡も見つかってないしアイフリードの財宝とやらも探すんだろう ? |
ジェイド | そんなものは遺跡マニアと愉快な仲間たちに任せればいいでしょう。 |
ジェイド | …気のせいならいいのですがとてつもなく嫌な予感がします。 |
コレット | 駄目です。例えエッチでもガイの記憶は取り戻してあげないと。 |
ミリーナ | そうね、ちょっといやらしいからっていい人には違いないもの。 |
ティア | ガイもロイドもスケベ大魔王なんて呼ばれていることを恥じていると思うから四の鏡を見つけてあげましょう。 |
ガイ | …きみたち。色々と引っかかる言い方だけどありがとう。 |
ロイド | 何で俺まで巻き込まれてるんだ ! ? |
ジェイド | でしたら、仕方ありません。この砂浜を二手に分かれて探してみましょう。 |
ジェイド | ちょっと見てみましたが、波打ち際にアイフリードの財宝と思わしきものが大量に打ち上げられています。 |
ジェイド | もしかしたら何らかの原因で、財宝が波にのまれたのか、あるいは別の場所にある財宝がここに打ち上げられているのかも…。 |
ルーク | だとしたら、四の鏡もこの近くにあるかも知れないな。 |
ミリーナ | ねぇ、せっかくだから男女で分かれて探してみない ? |
イクス | え ! ? なんで ! ? |
女性陣 | ………………。 |
ガイ | 俺たちのせいか…。 |
ロイド | だからあれは誤解だって―― |
カーリャ | ロイドさま。カーリャはロイドさまのこと信じてますからね。 |
ロイド | カーリャ… ! |
カーリャ | あ、でも、カーリャはミリーナさまの傍を離れられないので、しばらくお別れです。 |
コレット | じゃあまた後でね、ロイド。 |
ティア | 大佐、ガイとルークを頼みます。 |
ミリーナ | イクス、どっちが先に四の鏡を見つけるか競争よ ! |
イクス | 仕方ない。こうなったら俺たちは俺たちで頑張ろう。 |
ルーク | そうだな。競争だって言うなら負けられないぜ ! |
ジェイド | ではスケベ大魔王コンビとその他大勢で頑張りましょうか。 |
二人 | だからそれを言うな――っ ! |
キャラクター | 11話【記憶9 響く機械音】 |
ティア | ここで行き止まりだわ。 |
コレット | 財宝はいっぱい落ちてるけど四の鏡も守護者も見つからなかったね。 |
ミリーナ | 本命はイクスたちの方だったのかしら。 |
カーリャ | 魔鏡で聞いてみますか ? |
ミリーナ | そうね…。でもせっかく綺麗なビーチにいるんだし、少しのんびりしてからでもいいんじゃないかしら。 |
ミリーナ | あ、そうだ。ちょっと待ってて。今、魔鏡で『いいもの』作っちゃう !時間がかかるから二人で話してて。 |
コレット | うん。 |
ティア | …ねぇ、コレット。ずっと気になっていたのだけれどどうして救世軍はあなたを狙っていたの ? |
ティア | まさか本当に人型の穴を捜していた訳じゃないでしょう ? その…天使の力というのを狙われたのかしら。 |
コレット | それがよくわからないの。 |
コレット | タルロウZに人型の穴をあけたのはお前かって聞かれたから、そうですって答えたら、追いかけられて…。 |
ティア | タルロウZ…。それは一体… ? |
コレット | 私にも何のことだかさっぱり…。多分それにぶつかって穴をあけちゃったんだと思うんだけど…。 |
コレット | 私、よく転んで穴をあけちゃうから…。どうして私、こんなにドジなんだろ…。 |
ティア | 大丈夫よ。コレットのドジは幸運を呼ぶんだって、ロイドが言ってたじゃない。元気を出して。 |
ティア | ――それにしても、タルロウ…。 |
コレット | どしたの、ティア ? |
ティア | どこかで聞いた気がするの。何だったかしら…。まぁいいわ。 |
ティア | 今の話を聞く限りだと、救世軍がコレットを捜していたのは『奇跡の救世主』だからでも鏡映点だからでもないみたいね。 |
ミリーナ | お待たせ、二人とも ! |
コレット | あれ、その手に持ってるのって…。 |
カーリャ | そうです ! 水着です ! |
ティア | 凄いわ、ミリーナ ! |
ミリーナ | これに着替えて、海で遊びましょ ! |
ミリーナ | な、何 ! ? 今の音 ! ? |
ティア | 爆発音だわ ! |
コレット | ねぇ、煙が上がってる…。あれって、ロイドたちの行った方だよね ? |
キャラクター | 12話【記憶9 響く機械音】 |
イクス | …ここで行き止まりだ。 |
ルーク | 財宝は落ちてたけど、四の鏡はなかったな。 |
ロイド | コレットたちの方が当たりだったのかもな。 |
ガイ | 仕方ない、引き返すか。 |
ルーク | えー ! ちょっと待てよ、ガイ !せっかく海に来たんだからちょっと遊んでいこうぜ ! |
ロイド | お ! それ、いいな ! 賛成 ! |
ガイ | 遊ぶったって、水着もないし…。 |
イクス | あ ! 水着なら用意できるかも !ちょっと待ってくれ ! |
イクス | できた ! 初めての具現化 ! |
ジェイド | 水着を作ったんですか ? |
ロイド | 鏡士ってすげーな ! ? |
イクス | そ、そんなことないよ。水着ならそんなに難しくないから…。 |
ルーク | よし、早速着替えようぜ ! |
??? | はーっはっはっはっ !随分のんきなものですねぇ。 |
ロイド | 何だ ? 今の声。 |
イクス | 敵か ! ? |
ルーク | なぁ、今のって六神将の…。 |
ガイ | おいおい、待てよ。あいつはレムの塔で死んだだろ。 |
??? | フッフッフッ ! そう思うのが地を這うダンゴムシの浅ましさ ! |
??? | 私は死神と恐れられた、美しき天才 !薔薇の―― |
ジェイド | さぁ、帰りましょうか。 |
??? | 待て待て待て待て ! 待ちなさい !何故唯一無二の友が華麗に復活したというのに無視するんですか ! |
ロイド | どこから声が聞こえるんだ。 |
??? | フフフフフフ !さあ、私はどこにいるのでしょう。空か海か…見つけてご覧なさい ! |
ディスト | ジェイド ! ? どこへ行くのです !この薔薇のディスト様を無視するなんて許しませんよ。 |
ジェイド | おや…。どこからか聞き苦しい死にかけのセミの声が…。 |
ディスト | 誰がセミですか ! 誰が ! |
ルーク | あー…この置いてけぼり感、懐かしいな。 |
イクス | え ? もしかしてルークたちの仲間 ? |
ジェイド | 虫酸が走ることを言わないで下さい。 |
ガイ | …………。 |
ルーク | ガイ ? どうした ?ディストの声がそんなに嫌なのか ? |
ジェイド | 嫌でしょうねぇ…。 |
ディスト | 何ですって ! ? |
ロイド | 待った ! 薔薇の人、ちょっと黙ってろ ! |
ディスト | え ? は、はい ? |
ロイド | ガイ…もしかして何か思い出しそうなんじゃないか ? |
ガイ | ああ…ディストの声を聞いたら…具現化されたときのことが…。 |
ディスト | 何かもイルカもないでしょう。 |
ディスト | このティル・ナ・ノーグに具現化した私と最初に出会うという幸運をあなたは射止めたのですから。 |
ジェイド | それはまた、不運な話ですねぇ。 |
ディスト | 何を言うのです ! |
ロイド | 二人とも、いいから黙ってろ ! |
ガイ | そうか…。俺はあの時―― |
マーク | …鏡映点ってのは風変わりな奴ばかりだな。ええっと、何だっけ ?薔薇のディストにガイ・セシル ? |
マーク | まぁ、いい。鏡映点は始末する。それが俺の仕事だ。 |
ディスト | 冗談ではありません。 |
ディスト | 異世界だか何だか知りませんが私にはネビリム先生を蘇らせるという使命があるのですから ! |
ガイ | こっちも易々とやられる訳にはいかないんでね。 |
ガイ | おい、ディスト。とりあえず休戦だ。この男を止めるぞ。 |
ディスト | いいでしょう。ですが、あなたは下がっていなさい。 |
ガイ | え ? |
ディスト | こんなこともあろうかと、私は常に秘密兵器を隠し持っているのです ! |
ディスト | 食らいなさい !我が渾身の携帯爆弾タルロウαを ! |
ガイ | それで爆発に巻き込まれて吹き飛ばされてな。気づいたらひとりぼっちで記憶もなくしてたんだ。 |
ルーク | はぁ ! ?それって結局ディストのせいじゃん ! ? |
ディスト | わ、私は悪くありませんよっ !あれぐらいの爆発で怪我をする方がおかしいんです。 |
ジェイド | 人間はもっと繊細にできているんですよ。ゴキブリと違ってね。 |
ディスト | キィィィィ ! もう怒りましたよ !奇跡の救世主の前に、まずあなたたちから始末してあげましょう ! |
ロイド | 奇跡の救世主 ! ?まさか、コレットを狙っているのか ! ? |
イクス | コレットたちを捜しているのは救世軍だけじゃないっていうのか ! |
ディスト | …フフフフフ。まだ気づいていないようですねぇ。 |
ディスト | 私は六神将改め、救世軍四幻将の一人薔薇のディスト !姿を見せられないのが残念ですよ。 |
ガイ | ! ! |
ディスト | ――永久にね !さようなら、我が友ジェイド ! |
キャラクター | 13話【記憶10 最後の明鏡四水】 |
ディスト | ああ…ジェイド。こんな風に別れることになるとは思いませんでした。 |
ディスト | 待っていて下さい。ネビリム先生を蘇らせたら今度はあなたを―― |
イクスたち | ………………。 |
救世軍兵士 | ディスト様 ! 敵はピンピンしております ! |
ディスト | は… ? |
コレット | ロイド ! みんな ! 何か爆発したみたいだったけどだいじょぶ ! ? |
ロイド | ああ。爆弾があったんだけどジェイドが見つけてガイが海に投げ捨てたから。 |
ロイド | それよりコレット ! ?何で水着を ! ? |
コレット | えっ ? ロイドだって水着だよね ?とっても格好いいよ ! |
ロイド | へへ、サンキュー !コレットも似合ってるぜ ! |
ミリーナ | まさか、それイクスが具現化したの ! ?すごいわ、イクス !とっても素敵よ。 |
イクス | あ、ありがとう、ミリーナ !ミリーナも水着を作ったんだな。でも…ちょっと肌を出し過ぎなんじゃ… ? |
ルーク | そうか ! ティアにしては派手な水着だと思ったけどミリーナの趣味か ! |
ティア | え…や、やっぱり派手だった ? |
ルーク | あ…いや、すごく…そのいいと思う。 |
ティア | ルーク…。あ、ありがとう。 |
コレット | ガイもすごく似合ってる !水着姿でも頼りになりそうだよ。 |
ガイ | はは、ありがとな、コレット。 |
ガイ | こんなことを言うとまた怒られそうだけれどティアもミリーナもコレットもみんな綺麗だよ。 |
ガイ | カーリャも水着になれればよかったな。 |
カーリャ | ガイさまもかなりの性格イケメン !どうしよう、ロイドさまとどっちを選べば…… ! ? |
ジェイド | いやぁ、皆さん青春ですねぇ。ではそろそろ引き上げましょうか ! |
ディスト | ま、待ちなさい ! 散々人を無視しておいて何なんです ! きぃぃぃぃ ! |
救世軍兵士 | ディスト様 ! 我々も言葉を挟むタイミングを失っていて、報告しそびれていましたが奇跡の救世主が現れました ! |
ディスト | 何ですって ! ?奇跡の救世主 ! よくも私の可愛いタルロウZに穴をあけて壊してくれましたね ! |
ティア | ディストの声 ! ? 生きていたの ! ?それにこの世界にいるってことは具現化されていたの ! ? |
ディスト | フン。私は不死身なのですよ。それより奇跡の救世主 ! |
コレット | あ、救世主ってのは勘違いです。私はコレットって言います。あなたは ? |
ディスト | 薔薇のディスト様です。それより―― |
コレット | 薔薇のディストさん ?薔薇が好きなんですか ? |
ディスト | え ? ええ、まぁ…。 |
コレット | わかります。薔薇って綺麗ですよね。 |
ディスト | ええ――って、そんな世間話はどうでもいいんです ! |
ディスト | 私はあなたが持っている古文書に用があるんですよ ! |
ジェイド | 古文書なら別の場所で保管しています。 |
ディスト | 返しなさい !それは私が手に入れる筈だったものです !それを奇跡の救世主が勝手に持ち出して ! |
コレット | 勝手に持ち出してなんていません。これは変な機械を壊したお礼にって村の人から―― |
救世軍兵士 | 馬鹿者 ! その変な機械がタルロウZ !ディスト様の乗り物だ ! |
ディスト | もともと古文書と四の鏡は村から接収する予定でした。 |
ディスト | ところが四の鏡を手に入れたときにタルロウZが壊されたんですよ。 |
ディスト | 仕方なく修理している間に、村の連中が古文書を奇跡の救世主に渡したと ! |
ガイ | …なるほど。厄介払いで古文書を押しつけられたんだな、俺たち。 |
ディスト | どうせ三の鏡まではあなた方が集めたのでしょう。であればもはや古文書は必要ありません。 |
ディスト | 私の持つ四の鏡と合わせれば明鏡四水は完成する !今度こそ、あなたたちを倒します ! |
ディスト | あらためて、薔薇のディストタルロウXXに搭乗して艶やかに、推参 ! |
ディスト | さあ、せいぜい震えなさい ! |
キャラクター | 14話【記憶10 最後の明鏡四水】 |
ジェイド | さぁ、邪魔者もいなくなりましたしバカなセミが四の鏡を落としてくれて鏡も全て揃いました。 |
イクス | あの…変なロボットに乗ってた人海に飛ばされちゃいましたけど…。 |
ジェイド | あんなセミのことはもう忘れましょう。 |
カーリャ | そ、そうですね。…やっと明鏡四水が揃いましたけどこの後はどうするんですか ? |
ミリーナ | 願い事…もう叶ってるものね ? |
ガイ | ああ、そうなんだよな…。 |
ロイド | だったら、この世界が救われるようにってお願いすればいいんじゃないか ? |
ルーク | それだ !…って、ここまで来て言うのも何だけど本当に願い事なんて叶うのかな ? |
ティア | そうね…。ただの伝説なのかも知れない。 |
ティア | でも、この世界の鏡にはいろいろな力があるようだから、試してみるのもいいんじゃないかしら。 |
コレット | それじゃあ、明鏡四水に祈ってみますね。 |
コレット | お願いです。どうかティル・ナ・ノーグが救われますように―― |
ティア | 何も…起きないわ。それとも、何か変わったのかしら。 |
コレット | うーん…。もしかしたら鏡士さんがお祈りした方がいいのかも。ミリーナ、おねが―― |
コレット | きゃあ ! ? |
ロイド | コレット ! ? |
ミリーナ | ええっ ! ? 崖に穴が… ! ? |
ティア | 人型の穴って…例えじゃなくて本当に人型だったのね ! ? |
ジェイド | 羽のことといい、人型の穴といいコレットは実に興味深い存在ですね。 |
ミリーナ | ジェイドさん ! 駄目ですよ ! |
イクス | はは…。でも明鏡四水も消えちゃったしこれで宝探しも終わりかな。 |
ロイド | えー ! せっかく海に来たんだしもうちょっと遊びたいよ。 |
カーリャ | それなら、さっきの続きはどうですか ? |
ルーク | さっきの続き ? それってもしかして二手に分かれての宝探しのことか ? |
カーリャ | そうですよ。だって結局アイフリードの財宝っぽいものは見つけても、お宝の山は見つからなかったじゃないですか。 |
ガイ | そういやそうだよな。魔物が金貨を持っていたことも結局どういうことだったのか。 |
ジェイド | おそらく、近くに海賊船を止めた船隠があるのだと思いますよ。 |
ジェイド | そのまま船は朽ちてしまい財宝は潮で流されてこの海岸に打ち上げたのでしょう。 |
ジェイド | 魔物たちが金貨を持っているのは単に光るものが好きだとかその程度のことだと思いますが…。 |
ルーク | だったら、この海岸で宝探しをしようぜ。どっちが宝を多く集められるか競争するんだ。 |
コレット | そだね ! 宝探ししてそれからスイカ割りして…。 |
ルーク | ビーチフラッグスは ? |
ロイド | 素潜りも ! |
イクス | あれ…コレットのあけた穴の奥に何か遺跡のようなものが…。 |
リフィル | 何 ! ? 遺跡だと ! ? |
ジェイド | やはりそこは人工の壁でしたか。 |
イクス | え ? どういうことですか ? |
ジェイド | いくら何でも、人間がぶつかったぐらいで断崖に穴があく訳がありません。 |
ロイド | コレットならありそうだけど…。 |
ジェイド | 穴があいたということは、ここが薄い板状になっていたということです。 |
ジェイド | 自然の崖ですから中が空洞でない限り穴があくことは考えられませんよ。 |
リフィル | ちょっと待て ! 今すぐそこへ行く。遺跡調査開始だ ! |
イクス | リフィル先生 ! ? リフィル先生 ! ?――だめだ。通信が切れてる。 |
ジェイド | ――遺跡モードの相手はごめんです。私も皆さんの宝探しに付き合いますよ。 |
イクス | ど、どうしよう。久々に海にも入りたいし遺跡にも興味があるし…。 |
ミリーナ | ふふ、イクスったら。じゃあ、リフィル先生が来るまで一緒に遊びましょう ? |
イクス | そうだな !――さぁ、宝探しの再開だ ! |