キャラクター | 1話【熱砂1 精霊の気配】 |
イクス | ミラが言っていた妙な気配ってこの大陸からで間違いないんだよな ? |
ミラ=マクスウェル | ああ、そのようだ。場所の特定まではいたらないがやはり…。 |
ミリーナ | 『精霊』の可能性があるのね。 |
コーキス | それってたまにミラさまが話してる四大って奴じゃないのか ? |
ミラ=マクスウェル | 四大は変わらず私の側にいる。私や彼らが分かることはこの気配は似て非なる何かということだ。 |
カーリャ | 似て非なる… ?同じ精霊かもしれないのに ? |
ミラ=マクスウェル | 精霊だから、だ。この力、四大と同等のように感じる。大精霊クラスだろう。 |
ミラ=マクスウェル | それに、この力…恐らく『火』を司る者。 |
クレス | 火を司る…。『イフリート』ということか ? |
チェスター | でも、四大の中にもイフリートがいるんだろう ? |
チェスター | イフリートが二人いるのか ?それとも別の火の精霊か ? |
ミラ=マクスウェル | 同じ属性を司る精霊が複数いるということは私が知る限り、ありえないことなんだ。微精霊であれば考えられるが…。 |
イクス | だとしたら、具現化の影響で… ? |
ミラ=マクスウェル | 様々な世界の…複数の精霊が存在する可能性がある、か。 |
ミラ=マクスウェル | なんにせよ、とても強大な力を持つものだ。一度確かめておく必要があるだろう。 |
キール | みんな、そっちはどうだ ?こちらは一度ケリュケイオンに戻ってきた。 |
メルディ | とても精霊、見つからないよぅ。エミルもラタトスクも何も感じないって。 |
イクス | キールにメルディ !今ちょうど進展があったところなんだ。 |
キール | じゃあ… ! |
ミリーナ | この大陸に『イフリート』っていう精霊がいるかもしれないみたい。 |
キール | イフリートだって ! ? |
メルディ | メルディたちが大晶霊呼べないの、関係してるか… ? |
ミラ=マクスウェル | キールたちの世界の『イフリート』か…。元の世界では召喚が出来たのだろう ? |
キール | あ、ああ。具現化されてからは召喚できなくなって…。ずっと原因を探っていたんだ。 |
メルディ | クレーメルケイジ、大晶霊の力感じる。でも、いないよ。ずっといない。 |
キール | てっきり魔術しか具現化していないのかと色々仮説は立てていたが、盲点だったな…。大晶霊…いや、精霊が複数いるなんて。 |
イクス | まだ決まったわけじゃないらしいんだ。オレ達はこのままミラさんと調査を続けるよ。 |
キール | ああ、分かった。ぼくたちも分かったことがあれば連絡する。 |
メルディ | 頑張ってな ! |
ミラ=マクスウェル | さぁ、この辺りを調べ―― |
? ? ? | きゃああー ! ! |
? ? ? | ちょっと来ないでよぉー ! ! |
クレス | 今の悲鳴… ! |
チェスター | 間違いない… ! あの二人だ !いくぞ、クレス ! ! |
クレス | ああ ! |
ミリーナ | あっ、待って、二人とも… ! |
イクス | 俺たちも行こう ! |
キャラクター | 2話【熱砂3 悲鳴の先に】 |
コーキス | おおお… ! めっちゃチキン肌 !何だこれ ! 光魔か ? 鏡映点か ? |
カーリャ | ああーっ ! カーリャの担当なのにぃ !ミリーナさま ! 鏡映点の反応です ! |
ミリーナ | さっきの悲鳴の人たちよね、きっと… ! |
ミラ=マクスウェル | いたぞ、あそこだ ! |
クレス | はぁぁっ ! |
チェスター | こいつで最後だ ! |
アーチェ | はぁ~…どうなるかと思ったぁ…。 |
ミント | 助かりました…クレスさん。チェスターさんも。 |
クレス | 二人ともよかったよ、無事で。 |
アーチェ | まったくも~…。いったいどこほっつき歩いてたのよ、チェスターってば ! |
チェスター | あのな ! 探してたのはこっち !お前が勝手に迷子になったんじゃねえのか ? |
アーチェ | はぁ ! ? なにそれ ! |
ミント | ふふ、二人とも変わりないようですね。 |
クレス | はは、そうみたいだ。 |
イクス | クレス、チェスター !その人たちは… ? |
クレス | ああ、僕たちの世界の仲間だ。 |
ミント | あ、私はミント・アドネードと申します。 |
アーチェ | あたしはアーチェ !よろしく ! |
アーチェ | で ? どーしてこんなことになっちゃってるの ?なんか変な魔物に追っ掛け回されるし…。 |
イクス | それは俺から話すよ。実は―― |
ミント | そういうことなんですね…。私たちが知らない世界なのも、無理はありません…。 |
アーチェ | それに突如現れた精霊、かぁ…。さっき街で気になる話を聞いたんだよね。 |
アーチェ | その話聞いたらクラースが目の色変えて出ていっちゃったんだけど…。 |
クレス | クラースさんもいるのかい ! ? |
ミラ=マクスウェル | クラース、というのは… ? |
チェスター | オレたちの仲間で、精霊に詳しいんだ。召喚術の研究とかしてたんだよ。 |
ミリーナ | なんだか頼りになりそう… !えっと、アーチェさん… ? |
アーチェ | あー ! 堅苦しいのはナシ !あたしはアーチェでいいって ! |
ミリーナ | ふふ、わかったわ。よろしくね、アーチェ。それでさっき言いかけた気になる話って… ? |
アーチェ | そうそう ! それなんだけど…。 |
ミント | 地震です… ! |
ミラ=マクスウェル | なかなか大きいな… ! |
チェスター | 収まったみたいだ…。 |
アーチェ | 今みたいな地震がここ最近多いんだって。近くに火山があるらしいの。 |
ミント | そこにクラースさんが向かいました。精霊の影響かもしれない、と…。 |
イクス | きっとそのクラースさんもはぐれ鏡映点のはずだ。 |
イクス | 光魔に襲われる可能性があるから早く見つけよう。 |
ミラ=マクスウェル | …ふむ。お前たちもやはり感じたか。 |
ミラ=マクスウェル | 反応は火山に間違いないようだ。四大も力を感じたと話している。 |
クレス | 目指す場所は同じ、ってことか。クラースさんが心配だ。 |
ミント | みなさんで火山に向かいましょう。 |
アーチェ | よーしっ !みんなでパッといこ♪ |
イクス | パッと行く… ? |
キャラクター | 3話【熱砂7 クラース・F・レスター】 |
クラース | この異常な活発…。やはりここにイフリートが… ? |
クレス | クラースさん ! |
クラース | クレス ! ? それにチェスターも。こんな所で再会するとはな…。それで、そっちの子たちは… ? |
イクス | 俺はイクスです。こっちはミリーナ。 |
ミリーナ | 訳あってクレスさんたちと一緒に旅をしているんです。よろしくお願いします。 |
クラース | そうだったのか。――ああ、よろしく。 |
コーキス | おおーっ ! クラースさまの帽子すげぇ !模様もいっぱいで超イケてる ! ! |
クラース | なっ… ! ? こいつは精霊か… ? |
カーリャ | コーキス !クラースさまが困ってるじゃないですか ! |
カーリャ | カーリャたちは鏡精です。精霊とはまたちょっと違う存在なんですよ。 |
クラース | …よく分からんが、後で聞くとしよう。今は時間が惜しい。 |
ミラ=マクスウェル | 精霊の件だな。どうやら力の制御が不安定なようだ。暴走、といえばいいか…。 |
クラース | 君は精霊を…感じ取れるのか ? |
ミラ=マクスウェル | ああ。もっとも、居場所までは分からないのだが。 |
ミラ=マクスウェル | そう言えばまだ名乗っていなかったな。私はミラ=マクスウェル。よろしくな。 |
クラース | マクスウェルだって ! ? |
クラース | ああ、もう ! 気になることが次から次と !移動中にでも聞かせてもらう ! |
アーチェ | それでそれで ? どうなのさ、精霊の調査 ! |
クラース | ああ…そこのお嬢さんも言っていたが、場所の特定までは…とてもじゃないが。 |
ミント | この熱さに、先ほどの地震…。やみくもに進んでは危険です。 |
チェスター | 何か策がありゃいいんだが…。 |
カーリャ | わわっ、なんですか ! ?ミリーナさまの荷物、凄い光ってますよ ! |
ミリーナ | この光は…明鏡四水だわ ! |
クレス | この光の先に、何かあるのか… ? |
イクス | もしかして、明鏡四水と精霊の気配には何か関係があるのかもしれないな。 |
チェスター | なら、その光を目指して進んでみようぜ。他に何も手掛かりないんだし。 |
クラース | この熱さはどうするんだ ? |
チェスター | そ、それは…。 |
アーチェ | この温度で先に進んだらもっとやばいっしょ…。 |
コーキス | あちゃー…八方塞がりってやつか ?どうする、マスター ? |
イクス | うーん…。 |
チェスター | そ、そうだ ! 水だよ !クラース、あんたの召喚術で… ! |
クラース | あいにく精霊が呼び掛けに応えないんでな。それにその手は――。 |
ミラ=マクスウェル | そうか。熱さをどうにかすればいいんだな ? |
ミラ=マクスウェル | ウンディーネ ! |
ミント | 涼しくなりました… ! |
アーチェ | ミラってばすごーい ! |
クラース | …驚いたな。 |
クレス | 前にウンディーネを召喚したときとは大違いですね、クラースさん…。 |
クラース | あの時は湯になってしまったからな…。使い方次第でこうも変わるのか…。 |
イクス | よし。明鏡四水が示してくれた先に向かおう ! |
ミリーナ | クラースさん、奥に進みながら色々お話ししますね。 |
クラース | ああ、改めてよろしく頼むよ。 |
キャラクター | 4話【VSイフリート】 |
クレス | ここが最深部みたいだ。 |
ミリーナ | 精霊は…いないみたい。 |
ミラ=マクスウェル | しかし、クラースも自分たちの世界で精霊たちと契約をし、力を借りていたのか。 |
クラース | ああ。私の研究テーマだったからな。人でありながら、魔術を駆使する方法。それが召喚術だ。 |
ミント | 魔術がダオスに対抗し得る力として、クラースさんに協力して頂いていたんです。 |
アーチェ | ハーフエルフのあたしもね ! |
チェスター | こうして考えてみると、それぞれの世界で同じ精霊と何かしら関係がある奴がこのティル・ナ・ノーグに集まってるのか。 |
チェスター | なんだか不思議だよな。 |
クラース | また地震か… ! |
クレス | ミント、危ない ! |
ミント | えっ… ? |
クレス | 獅子戦吼 ! |
クレス | 大丈夫かい、ミント ! |
ミント | ありがとうございます… !クレスさんにはいつも助けてもらってばかりですね…。 |
クレス | そんなことないよ。君の法術にはいつも助けてもらってるんだから。僕の方こそ、ありがとう。 |
ミント | クレスさん…。 |
アーチェ | ひゅーひゅー ! 見つめあっちゃって~ !二人はどこでもアツアツねぇー ! |
クレス | か、からかうなよアーチェ… ! |
チェスター | どっかの誰かもこのくらい素直で可愛げがあっておしとやかならいいのになぁ ? |
アーチェ | アンタ、なんでこっち見て言うのよ !あたしがおしとやかじゃないっての ! ? |
ミリーナ | ふふっ、チェスターとアーチェもすごく仲がいいじゃない ! |
二人 | どこが ! ! |
カーリャ | 息がぴったりですよ… ! |
クラース | そういうのは戻ってからにしてくれ…。緊張感がなくなる…。 |
ミラ=マクスウェル | …この気配 !来るぞ ! |
ミラ=マクスウェル | この姿…この感じ、やはりイフリートなのか… ? |
イクス | これが、イフリート… ! |
イフリート | 明鏡四水の導きによって、よくぞここまで辿り着いた。 |
イフリート | だが俺を封じた召喚士でも、『ダーナの巫女』でもないようだな ? |
ミリーナ | 封じた召喚士… ? 『ダーナの巫女』… ? |
ミラ=マクスウェル | 一つ先に聞いておきたい。お前は『イフリート』なのか ? |
イフリート | …その気配、そうか。具現化された世界の者か。それで俺の封印の楔が緩んだのだろう。 |
イフリート | 俺は確かに『イフリート』だ。この世界――ティル・ナ・ノーグの精霊。 |
イフリート | そしてお前たち、鏡映点を介してエンコードされた世界の精霊ともいえる。 |
クラース | どういうことだ ? |
イフリート | この世界の精霊が目覚めた時異世界の精霊の全てが集約される。ティル・ナ・ノーグの新たな精霊として。 |
イフリート | 言うならば『集合体』ということだ。具現化した世界とティル・ナ・ノーグのな。 |
ミラ=マクスウェル | ……。 |
イフリート | 案ずるな。記憶も意識も、消えてはいない。ミラ、お前との記憶も。 |
ミラ=マクスウェル | では私の知る『イフリート』であり、別の『イフリート』でもあるというわけか。 |
イフリート | そうだ。 |
クラース | では、私が契約したイフリートもあなたである、ということになるのか。ならば、頼みがある。 |
クラース | 今一度、この世界で力を貸して欲しい。私が精霊と契約することで何か役に立てることがあるかも知れない。 |
イフリート | 確かに各々の世界では力を貸した。だが、この世界で俺の力を貸すに値するかはまた別の話だ。 |
イフリート | まずはお前たちの力を試させてもらう。そこの召喚士だけではなくお前たち全員の。 |
イクス | え ! ? 俺たちも…ですか ! ? |
イフリート | むしろこれはお前の力を試すものでもあるのだ。銀髪の若き鏡士よ。 |
イクス | 俺の… ? |
イフリート | さぁ、構えるがいい ! |
イクス | …よし、いくぞ !みんな ! |
キャラクター | 5話【VSイフリート】 |
イフリート | 見事だ…。 |
クラース | では… ! |
イフリート | 約束通り、力を貸そう。召喚士クラースよ、指輪を掲げて契りを。 |
クラース | 我、今、火の精に願い奉る指輪の盟約のもと我に精霊を従わせたまえ…。 |
クラース | 我が名はクラース…。 |
ミラ=マクスウェル | 無事に契約を終えたようだな。 |
イフリート | 鏡士よ。お前の意思の強さも見事だった。『ダーナの巫女』のように。 |
イクス | その『ダーナの巫女』というのは、いったい誰なんですか ? |
イフリート | 『ヨーランド・ビクエ・オーデンセ』彼女はそう名乗っていた。 |
ミリーナ | ヨーランド様 ! ? 私たち鏡士の始祖だわ ! |
イフリート | 俺は彼女に力を貸すよう、封じられていた。『召喚士アイフリード』の手によって。 |
イクス | アイフリードって、英雄アイフリード ! ?彼が召喚士だったなんて…。 |
イフリート | 精霊は本来、ヨーランドの目覚めと共に再び目覚めるはずだったのだ。 |
イフリート | 滅びへ向かうティル・ナ・ノーグを救うために。 |
クレス | 滅びへ向かう… ?それはどうして…。 |
イフリート | この世界はやがて消滅する。魔鏡によって。それが『太陽神ダーナ』の警告…。 |
イクス | 魔鏡が、世界を滅ぼす… ! ? |
イフリート | …少々話し過ぎてしまったな。 |
イフリート | 実体化し続けるほどのアニマがまだ得られていないようだ。召喚の声にもすぐには応えられそうにない。 |
クラース | どうすれば、この世界で召喚術が使えるようになる ? |
イフリート | 他の精霊とも契約をしていけばいい。ティル・ナ・ノーグの精霊が目覚めていけばアイフリードの枷から解放される。 |
イフリート | お前たちの世界の精霊も、同じ精霊。この世界にいる以上、枷を掛けられている。 |
イフリート | 様々な世界が具現化しだした今、ティル・ナ・ノーグの精霊もじきに目覚めていくだろう。 |
ミント | ですが、どこにいらっしゃるのですか ?他の精霊は…。 |
イフリート | 明鏡四水がある。その鏡はアイフリードとヨーランドが創り出した魔鏡だ。 |
イフリート | その鏡が共鳴した時、他の精霊とも出会えるだろう。 |
アーチェ | 今回みたいに光る、ってこと ?それなら分かりやすいじゃん ! |
イフリート | それと一つ、頼みがあるのだ。 |
イフリート | この火山にも数多の火のアニマを感じる。俺の姿を模したものからエレメント回収をしてほしい。 |
イフリート | 頼んだぞ。 |
ミリーナ | …契約以外にも凄い話が出て来たわね。魔鏡が世界を滅ぼすなんて…。 |
イクス | まだ、分からないことだらけだな…。精霊のことも、この世界のことも…。 |
マルタ | みんな、精霊とは無事に会えた ? |
クレス | ああ、無事に会えたよ。色々あったんだけど、この世界でも契約することになったんだ。 |
ラタトスク | そうだったか。ちょうど今、妙な違和感があった。 |
ミラ=マクスウェル | そうか。ラタトスクも精霊だったな。どうやらこの世界では、精霊に対して何かしらの封印が施されているらしい。 |
ミラ=マクスウェル | 詳しくは戻ったら話そう。大きな収穫があった。 |
マルタ | 了解 ! キールとメルディにも伝えておくね。 |
ラタトスク | …ちっ。説明か。それはエミルに任せるぞ。 |
エミル | ――え ? な、何 ? |
マルタ | エミルへの説明は私に任せて。みんな、気をつけて帰ってきてね ! |
クラース | …戻っても休まる場所はなさそうだな。たまには家でゆっくりしたいよ。 |
ミント | ふふ、ミラルドさんが恋しくなりましたか ? |
クラース | そ、そういう意味じゃない !大人をあまりからかうな、まったく…。 |
クラース | さて…イクス、ミリーナ。この世界では私はまだ召喚術が使えないようだ。 |
クラース | だが私の知識はきっと役に立つはずだ。なによりこの世界の精霊…というのに興味が湧いた。 |
クラース | どうだろう。君たちの旅に同行させてくれないか。 |
ミント | 私もぜひ、ご一緒させてください。 |
アーチェ | あたしもあたしも。チェスターなんかよりはずーっと頼りになるからね ! |
チェスター | なんか、とはなんだ ! |
イクス | 皆さん……ありがとうございます !こちらこそ、是非お願いします。 |
ミリーナ | こんなにいろいろな人たちに助けて貰っているんだもの。これからも頑張りましょうね。 |
イクス | ああ。まずはこの辺りの火のアニマの回収だな ! |