キャラクター | 1話【恩義1 再会は突然に】 |
コーキス | よし、鏡界外に到着。このあたりは警戒が緩いみたいです、ミリーナ様。 |
ミリーナ | 以前、ロゼと皆で建設した市場がきっかけで最近開拓された場所だからだと思うわ。 |
ミリーナ | みんなが色々と根回しをしてくれたおかげでこのあたりなら比較的自由に行動しても問題なさそうね。 |
ミリーナ | もちろん絶対に安全なわけではないから周囲の警戒は怠らないようにしましょう。 |
コーキス | 了解です。レイヴン様が言ってた不届き者もどこかに潜んでるかもしれませんからね。 |
レイヴン | 街の平和を乱す不届き者…許すまじ。 |
コーキス | な、なんだかいつもより真剣だな。そんなにヤバい奴なのか……。 |
レイヴン | ああ……放っておくのはマズい。 |
コーキス | そいつはいったい何を…… ? |
レイヴン | 聞いて驚くなよ……なんと……。 |
二人 | …………なんと ? |
レイヴン | ……街の女の子たち全員、骨抜きにしやがったっ ! !いま、みんながそいつにメロメロ ! ! |
二人 | ……………メロメロ ? |
レイヴン | 街中の女の子たち全員がそいつに惚れてそいつの話しかしなくなっちゃって……。なにが貴公子さま~だ。 |
レイヴン | もうおっさん……うらやま、じゃなくて悔しく、でもなく、こんな風紀が乱れきった状態を放っておけない ! |
ミリーナ | レイヴンさんが好んで観察していたナイスバディなお姉さんたちも貴公子さんに夢中になっちゃったんですね ? |
レイヴン | そうなのよ ! !ちょっと年下なのがいいって何 ! ?ミリーナちゃん、どう思う ! ? |
ミリーナ | レイヴンさんはまだまだお若いと思いますよ。 |
レイヴン | えっ……そう ?おっさんもまだまだいけちゃう ? |
コーキス | うおおおおおいっ ! ?レイヴン様、そんなことで俺たちをここへ呼んだのかよ ! ? |
レイヴン | そんなこと ! ?重大なことでしょ ! ? |
通りすがりのお姉様 | ――あ、きたわよ。ゼロスくん ! |
通りすがりの女の子 | あー、ゼロス様だ ! ! |
コーキス | ――え ! ? ゼロス様 ? |
ミリーナ | ……もしかして、これですか ?レイヴンさんが言ってた不届き者って。 |
レイヴン | え ? ゼロス ?えー、貴公子ってゼロスのことだったの ?おっさん、全然気づかなかったわー。 |
ミリーナ | フフ、そうですよね。何より問題なのは風紀を乱す不届き者がいるってことですものね。 |
レイヴン | そうそう、そういうこと。 |
ゼロス | おっ、可愛い声が聞こえると思ったらやっぱり麗しのミリーナちゃん !まさに運命の再会……って奴かな ? |
アルヴィン | ようやく合流できたぜ。そっちは……まぁ、生きてたみたいだな。 |
コーキス | ゼロス様にアルヴィン様 ! ? |
ゼロス | ……んん ? 新顔かと思ったがもしかしてお前、あのちっこい鏡精か ! ?カーリャちゃんのおまけの。 |
コーキス | 誰がカーリャ先輩のおまけだ !コーキスだっ ! |
ゼロス | ああ、そう。確かそんな名前だったな。それよりカーリャちゃんはいないのかなー ? |
コーキス | ……そういえばこういう人だった。 |
ミリーナ | カーリャは私たちのアジトに待機してもらっているんです。 |
アルヴィン | へぇ ? 鏡精ってのはマスターの近くにいないと存在できないんじゃないのか ? |
ミリーナ | その辺りの積もる話は私たちのアジトでしませんか ? |
ミリーナ | ゼロスくんもアルヴィンさんも私たちを探していたんですよね ? |
ゼロス | ――そいつは話が早い。良かったな、アルヴィン。 |
アルヴィン | まぁな。それじゃあ頼むわ。あとそこの……レイヴンだっけか ?そろそろ武器から手を放してくれよ。 |
レイヴン | はい、そうですか――とはいかないのよね。 |
アルヴィン | ふっ……当然の反応か。確かに俺は三重ス―― |
レイヴン | なんなの ! 若者ばっかりはしゃいじゃって !おっさん疎外感~ !おっさんも仲間に入れて~ ! |
アルヴィン | 俺が言うのもなんだがあんたも随分めんどくさい奴だな ? |
レイヴン | わかってるんだったらそういうこと言わないでよ。 |
コーキス | ……あー。面倒なかまってちゃんが増えたぞ。 |
レイヴン | さぁさぁ、街の風紀を乱す不届き者も捕まえたことだしアジトに戻るとしましょうか。 |
キャラクター | 2話【恩義2 それぞれの事情】 |
ジュード | えっと……だいぶ話が長くなったから一度整理させて。 |
ジュード | まず、元々アルヴィンはゼロスさんに雇われて救世軍に潜入したんだね。はじめは具現化とかもわからずに。 |
アルヴィン | ああ。訳もわからないまま、食っていくために傭兵やってたんだが腕がいいって評判になってな。 |
アルヴィン | それで情報屋が報酬のいい顧客を紹介してくれた……それが偶然にもゼロスだったってわけ。 |
ジュード | その後、具現化について知り、世界情勢から判断して、生き残るために救世軍に協力することにした、と。 |
アルヴィン | ああ。もっとも救世軍の中でもマーク派として動いてたら、ファントムのスパイをやれって言われてな。 |
ジュード | それでファントムに正体がばれそうになってファントム側に付くフリをしなくちゃならなくなったんだね。 |
ジュード | でも鏡殻変動で救世軍の半数以上がアスガルド帝国に吸収された時にゼロスのところへ戻った……。 |
アルヴィン | ゼロスたちはお前らの味方だってことがわかったからな。それが三重スパイになった顛末だ。 |
ゼロス | それを正直に俺さまにまで白状するとは。お前、なかなかいい性格してるよな。 |
レイア | ゼロスさん !アルヴィンが助けてくれなければわたしは今も捕まったままだった。だから… |
ゼロス | いや、別に責めてる訳じゃねぇよ。最終的には仲間として行動したんだろ。まぁ、可愛いところがあるじゃねーの。 |
ティポ | でも結局、自分のためだよねー ? |
アルヴィン | ぐっ…。まぁ、そうなるな…。 |
ミラ=マクスウェル | どの世界に行こうとアルヴィンは変わらないな。 |
アルヴィン | お前ら、本当容赦ねぇな。 |
エリーゼ | 仕方ないです。隠し事してたのはアルヴィンですよ ? |
アルヴィン | お姫様の言う通りだ。でも、タイミングをうかがってたんだ。遅くなって悪かったよ。 |
ジュード | アルヴィン。お帰り。 |
アルヴィン | ……ただいま。 |
ミリーナ | 一つ確認してもいいかしら。 |
ミリーナ | 確かアルヴィンさんがフィルを……一人目のフィルを匿ってくれたと聞いているんだけど……。 |
アルヴィン | ああ、正確には―― |
ゼロス | ――クラトスっていう俺らの仮の仲間つーかなんというか……。 |
ロイド | クラトス ! ?やっぱりクラトスもこの世界にいるのか ! ? |
ゼロス | あー、もう、こうなると思ったんだよなぁ。 |
ロイド | ゼロス、説明しろ ! |
ゼロス | あー、ようするにだな。俺さま、何故かクラトスと一緒に具現化されたのよね。 |
ゼロス | だから嫌々ながら一緒に動いてた訳。 |
ロイド | はぁ ! ? |
ゼロス | フィリップは今もクラトスと一緒にいるぜ。あと……ガロウズも。 |
コーキス | ガロウズさんは無事なのか ! ? |
ゼロス | ぜーんぶひっくるめて無事だよ。何か伝言があれば伝えとくぜ。俺さまもまたあっちに戻るし。 |
ロイド | え ! ? ゼロスも合流するんじゃないのか ! ? |
ゼロス | いやぁ、俺さまがいなくて寂しい気持ちもわかるけどよ。 |
ゼロス | 俺さまがいないとあっちも色々大変なのよ。わりぃな。 |
ミリーナ | ……わかったわ。ゼロスくん、フィルに伝えて。ちゃんと話がしたいって。 |
ゼロス | 了解だ。 |
ゼロス | ――けど、ちょーっとだけこっちで羽を伸ばさせてくれよ。 |
ゼロス | あっちはもうむさいおっさんだらけでうんざりなんだよー。 |
ゼロス | こっちはおませな美少女からゴージャスな美女までよりどりみどりじゃーん。 |
アルヴィン | ゼロス、お前はそればっかりだな。 |
ゼロス | おいおいおい。お前がここまで来られたのも俺さまのおかげだってこと忘れたのか ? |
ゼロス | 俺さまが街の女の子たちをメロメロにしたらきっと噂になってミリーナちゃんたちが気づいてくれるっていう作戦、成功したろ ? |
コーキス | いや、それで釣れたのはミリーナ様じゃなくてレイヴン様だけど……。 |
ゼロス | げっ、こっちでもむさいおっさんかよ。 |
レイヴン | ……どうせむさいおっさんは若者からつまはじきにされてひとりぼっちですよ。 |
コーキス | うわ、また話の輪に入れなくて落ち込んでる ! ? |
レイヴン | 別におっさん落ち込んでないわよ。ただ若者はまぶしくていいなぁって……おっさん寂しいなぁって…… ! |
ゼロス | かまってちゃんか ! ? |
アルヴィン | あんたがそれを突っ込むかね ? |
ゼロス | はぁ ! ? 誰がかまってちゃんだ ! |
レイヴン | ほら、おっさんまたハブられてる……。 |
コーキス | うぜぇ……。なんてうぜぇ大人たちなんだ……。 |
コーキス | ミリーナ様。いったん解散しませんか。俺、ちょっとやらなくちゃならないことがあって……。 |
ミリーナ | ……そうね。それじゃあゼロスくんは好きなだけ休んでいって下さいね。 |
ミリーナ | アルヴィンさん、わからないことはジュードさんたちに聞いて下さい。レイヴンさん、元気出して下さいね。 |
キャラクター | 3話【恩義3 薔薇のハーレム計画】 |
コーキス | あぁ……もう、わっかんねぇ。気がついたらもうすぐホワイトデーかよ。そろそろ何をお返しするか決めねぇと。 |
コーキス | お菓子……けど俺、そこまで上手くねぇし。どうすりゃいいんだよ……。 |
ゼロス | いいか ? この計画は内密に頼むぜ。 |
コーキス | (……あれはゼロス様とアルヴィン様。それにレイヴン様もいる……。計画って……何の話だ…… ? ) |
レイヴン | しっかしお前さん中々見所あるじゃないの。末恐ろしいわよ。 |
アルヴィン | 俺はうまくいくとは思わねぇけどな。 |
ゼロス | だが……もしうまくいけばこのアジトは……俺さまのモノだ。 |
コーキス | 待て ! ! それはどういう意味だ ! ? |
ゼロス | おっと。こりゃまた面倒な奴に聞かれちまったな。 |
レイヴン | ……邪魔する気 ? |
コーキス | アルヴィン様もゼロス様もいい加減だけど俺、信じてたのに。レイヴン様まで……どうしてだよ。 |
レイヴン | モテたいからに決まってるでしょ。 |
コーキス | そんなの俺も同じ……って、えっ ?ちょっと待て。アジトを乗っ取るって話じゃ……。 |
ゼロス | バカ。アジトの女の子たちをメロメロにする名付けて「薔薇のハーレム計画」の話に決まってるだろ。 |
コーキス | 計画ってそんなことかよ ! |
レイヴン | そんなことって言い方ないでしょ。 |
コーキス | ……あのなぁ、お前ら鏡映点じゃなかったらぶん殴ってるぞ。いい年の男が三人揃ってアホか。 |
アルヴィン | もっともなご意見だ。だがな、俺をこいつらと一緒にするな。 |
コーキス | じゃあ何でここにいるんだ ? |
アルヴィン | ただの暇つぶしだよ。ジュードたちはホワイトデーのお返しに頭抱えてたけど…。 |
アルヴィン | 俺、バレンタインの時はいなかったし。で、ぶらぶらしてたらこいつらのアホな計画に巻き込まれたんだ。 |
レイヴン | おっさんは本気よ。 |
ゼロス | 俺さまに任せておけばバッチリよ !泥船に乗ったと思って安心してくれや ! |
二人 | ぎゃははははっ ! ! |
コーキス | リタ様ならバカっぽいって言うだろうな……。 |
ゼロス | なに ? お前は興味ないわけ ?かわいい女の子に囲まれてウハウハしたくないのか ? |
コーキス | ……お、俺は別に。 |
アルヴィン | おっと。お前もむっつりか ?頬が赤く染まってるぞ。かわいいとこあるじゃないの。 |
コーキス | うるっせぇなぁ !まぁ……その、俺だって男だ。……興味がないわけじゃない。 |
ゼロス | それじゃあ参加決定な !決行日はホワイトデーだ !もう時間がないぞ ! |
コーキス | あっ……待ってくれ。俺、まだホワイトデーのお返しを用意してないんだ。 |
ゼロス | 安心しろって言っただろ。この「薔薇のハーレム計画」は女の子たちへのプレゼントでもあるわけよ。 |
ゼロス | つまり自分たちもウハウハ、女の子たちもウハウハってわけ ! |
コーキス | そうなのか ! ? すっげー ! !どんな内容なんだ ! ? |
ゼロス | 焦るなって。移動しながら説明してやるよ。言っておくが、誰にも漏らすなよ。こいつはサプライズなんだからな。 |
コーキス | わかった ! 絶対に言わねぇっ ! |
アルヴィン | 口で言うのは簡単だけどな。誰か一人でも漏らしたら計画が台無しだ。 |
コーキス | それじゃあ誓いをたてようぜ !なんか秘密結社っぽいしさ !三人とも、手を前に ! |
レイヴン | へいへい、了解了解。 |
ゼロス | コーキス。誓いを立てる前に俺たちから一つだけ言っておきたいことがある。 |
コーキス | なんだ ? |
三人 | 絶対に裏切るんじゃねぇぞ ? |
コーキス | 当たり前だろ ! |
コーキス | 俺たちは「薔薇のハーレム計画」のために !「薔薇のハーレム計画」は俺たちのために !「薔薇の誓い」を今ここに示す ! |
コーキス | よしっ、ここから俺たちは仲間だ !「薔薇のハーレム計画」、力を合わせてみんなで成し遂げようぜ ! 絶対に ! ! |
アルヴィン | で、具体的には何するのよ ? |
ゼロス | もちろん考えてある。ズバリ……。 |
二人 | ……ズバリ ? |
ゼロス | 男磨きだ ! |
二人 | ……お、男磨き ! ? |
アルヴィン | ……しょっぱなからよくわからなくなってきたな。 |
キャラクター | 4話【恩義5 美肌効果があるキノコ】 |
コーキス | なぁ、ゼロス様。どうして「薔薇のハーレム計画」の第一歩が男磨きなんだ ? |
ゼロス | ったく、何度も言わせんなよ。 |
ゼロス | サプライズでホワイトデーパーティー開いてビシッと格好良く、女の子たちをおもてなしするためだって。 |
コーキス | そこまではわかったけど……。 |
ゼロス | で、俺さまの紳士っぷりと美貌で女の子たちをノックアウトする。そのための準備ってわけよ。 |
ゼロス | 確かに本来、その準備は必要ない。なぜなら俺さまはこのままでも十分なミリキがあるからな。 |
コーキス | それを言うなら魅力だろ。泥船といいミリキといいその間違いで魅力ふきとんでんじゃね ? |
ゼロス | 小さい。コーキスくんは小さいねぇ。わかってんだからいいんだよ。能ある鷹は羽目を外すって奴よ ! |
アルヴィン | 知性があるとは思えねぇ発言だな。 |
ゼロス | うっせーぞ、三重ヴィン ! |
ゼロス | とにかく異世界でもロイドくんの周りはかわいい子ちゃんだらけだからな。念には念を入れて、美貌を磨くってわけ。 |
コーキス | なんだかわかったようなわからないような……。本当にこの計画、大丈夫なのか ? |
レイヴン | ちょっと。「薔薇の誓い」はどうしたのよ ?みんなで力を合わせるんじゃなかったっけ ? |
コーキス | ちゃんと覚えてるよ。「薔薇の誓い」を破るわけねぇだろ。自分でやりたいって言ったことだしな。 |
アルヴィン | そうだよな。俺たちは付き合いも浅いし、お互いをよく知らねぇけど「薔薇の誓い」の仲間だもんなぁ。お仕事より大切さ。 |
レイヴン | たとえこんな一見おふざけの計画であってもまさか「薔薇の誓い」を破るなんてことあってはならないわよねぇ。 |
ゼロス | だよなぁ。世の中が弱肉強食だからって最後に他の奴らを出し抜いて一人勝ちしようなんて絶対に考えちゃダメだよなぁ~ ? |
コーキス | そうそう……って、あれ ?言葉の裏に何か含みがあるような……。 |
アルヴィン | おいおい、コーキス。気難しい顔は止せよ。いい男には余裕が必要だ。 |
コーキス | ま、まぁ。それはそうだな。 |
ゼロス | よっしゃ、とにかく男磨きだ。まずはなんと言っても肌 ! |
レイヴン | 綺麗で潤いたっぷりの肌で女の子たちをメロメロにするってわけね。 |
ゼロス | この地図の場所にあるキノコにすげぇ美肌効果があるって話だぜ。どんなに荒れた肌も一発オッケーだとよ。 |
ゼロス | ただそもそも生えてる数が少なくて見つけるのが大変だって話だ。まぁ、頑張るしかねぇな。 |
レイヴン | 了解っと。じゃあ探すとしますか。四人いればなんとかなるでしょ。 |
コーキス | あっ ! 見つけたぞ !ゼロス様、これであってるよな ? |
ゼロス | おぉ ! それそれ !コーキスくん中々やるじゃねーの !さっそく第一関門クリアだな ! |
コーキス | よかった。さい先がいいな―― |
アルヴィン | おっと。悪ぃな。こいつは頂くぜ。 |
コーキス | アルヴィン様 ! ?何するんだよ ! ?「薔薇の誓い」を忘れたのか ! ? |
アルヴィン | 薔薇は……いつか枯れるもんだ。 |
コーキス | 枯れるにしても早過ぎだろ !何名言っぽく言ってるんだよ ! |
レイヴン | おいおい。傭兵くん。まさか一人だけ美肌になってモテようって気じゃないわよね ? |
ゼロス | 俺さまを差し置いて許されると思ってるのか ? |
アルヴィン | 勘弁してくれって。これもお仕事なのよ。 |
コーキス | どんな仕事か知らねぇけどそのキノコは全員のものだ !独り占めはさせないぞ ! |
アルヴィン | おぉ、威勢がいいねぇ。そこまで言うなら……。 |
アルヴィン | 男らしくかかってきな。 |
レイヴン | 後悔しても知らないわよ。 |
ゼロス | 男に二言はねぇよな ? |
アルヴィン | 当然。全員まとめてかかってこいよ。 |
コーキス | いくぞ ! ! |
キャラクター | 5話【恩義6 大切な仲間のために】 |
コーキス | 追い詰めた ! ! キノコは返してもらうぞ ! ! |
アルヴィン | ――なっ ! ! |
ゼロス | よくやった、コーキス。これで「薔薇のハーレム計画」は守られた。 |
アルヴィン | ……ちっ。仕方ねぇか。いいよ、持ってけよ。 |
レイヴン | 何よ。未練はないわけ。 |
アルヴィン | もういいんだよ……。だから……俺は帰るとするわ。 |
アルヴィン | ごめんな。約束を守れなくて……。 |
三人 | …………。 |
アルヴィン | じゃあな……。 |
コーキス | なぁ……アルヴィン様。その仕事ってどんな内容なんだ ? |
アルヴィン | それは……おっと。何でもねぇよ。お前たちには関係ないことさ。 |
ゼロス | ……もったいぶるなよ。吐いちまえ。 |
アルヴィン | もう、いいんだって。 |
レイヴン | おたくがそれで良くっても俺たちはもう気になっちまってる。な、コーキス。 |
コーキス | そうだよ。レイア様が言ってた。アルヴィン様は本当はいい人だって。話してくれよ。 |
アルヴィン | ……エリーゼの手が荒れてたんだよ。洗剤がしみるくらい、ひどくな。 |
コーキス | アルヴィン様……。まさかエリーゼ様のために……。 |
アルヴィン | 何が心配しないで、だよ。強がりやがって。 |
レイヴン | ……気を遣われちまったわけね。ガキをあやすみたいに。 |
アルヴィン | そうだよ……。 |
コーキス | そういえばエリーゼ様、大切な仲間のためにって炊事や洗濯の当番、すごく頑張ってた……。 |
アルヴィン | いや、もう忘れてくれ。俺みたいなやつには当然の末路だ。 |
ゼロス | おいおい、可愛いエリーゼちゃんが困ってるのに放っておける訳ないでしょーよ。 |
レイヴン | 遠慮せず持ってきな。 |
アルヴィン | けど……。 |
コーキス | さっきまでの勢いはどうしたんだよ。みんな、エリーゼ様のためならって言ってるんだから、持っていけよ ! |
アルヴィン | ……お前たち。 |
アルヴィン | ありがとう。 |
コーキス | 当然だろ。 |
レイヴン | それに男は見た目だけじゃないのよ。 |
ゼロス | そうそう。いい男ってのは内面の美しさがにじむものだしなぁ。 |
ゼロス | そんじゃ、気を取り直して――次は女性の扱いに慣れてもらおうか。俺さまの特別授業、ありがたく思えよ。 |
アルヴィン | なんだよ。ずいぶん気前良いじゃないの。 |
ゼロス | ホワイトデー当日にミスられたらたまったもんじゃねぇからな。 |
コーキス | それで何をするんだ ? |
ゼロス | ちょ~っと移動するぜ。ついて来な。 |
キャラクター | 6話【恩義7 壺が幸運を呼ぶ】 |
レイヴン | うひょー ! ナイスバディなお姉ちゃんがいっぱいいるじゃない ! |
ゼロス | ここで女性の扱いを磨いてもらうぜ。 |
コーキス | ……女の扱い ? 何をするんだ ? |
ゼロス | 決まってるだろ。ナンパだ。 |
レイヴン | それならおっさんの出番ね。 |
コーキス | レイヴン様、やけに自信満々だな。 |
レイヴン | 当たり前でしょ。大人の色香で可愛い子ちゃん、釣りまくってやるわよ。 |
ゼロス | それじゃあお手並み拝見だ。まずはレイヴンからな。 |
レイヴン | 任せときなさい。さぁ、アルヴィンくん。一緒に行くわよ。 |
アルヴィン | うん ? なんで俺となんだ ? |
レイヴン | ルックス担当は必要でしょ ! |
アルヴィン | 俺をエサにする気かよ !他力本願もいいところだな ! ? |
レイヴン | エサだけに頼るとどうなるかは経験済みよ !当然、俺さまもきっちりやるぜ ! |
ゼロス | おっ。きれいなおねーさま発見♪しかもしいな並のデカメロン !誰もいかねぇなら俺さまがもらうけど ? |
レイヴン | うぉ ! あれはジュディスちゃん級 !おっさんがもらった ! ! |
アルヴィン | 結局一人で突撃してったけど大丈夫なのか ? |
コーキス | いやでも、さすがレイヴン様。ちゃんと会話弾んでるじゃねーか !年の功だな。 |
ゼロス | こいつは俺さまのライバル登場かな ?女の子も微笑んでるし中々いい雰囲気なんでねーの ? |
レイヴン | たっだいま。いやぁ、悪いね。ちょっと予定入っちゃったわ。 |
コーキス | レイヴン様、やりますね ! |
アルヴィン | さっそくデートか ?どこに行くんだよ ? |
レイヴン | 壺を買いに行くの。 |
三人 | …………。 |
レイヴン | いやぁ。さっそく女の子に頼られちゃったわ。モテる男ってのも大変よねぇ。 |
コーキス | あの……レイヴン様……。 |
レイヴン | それじゃあおっさん、デートに行ってくるわ。 |
アルヴィン | 冷静になれ !それはデートなんかじゃないって ! |
レイヴン | 止めないで !ちょっと良い値段の壺を買えばデートができるのよ ! ! |
ゼロス | レイヴン、もういい。もういいんだ。冷静になれ ! |
コーキス | どうしても行くって言うなら、「薔薇の誓い」の仲間として力尽くでも止める ! |
レイヴン | ふっ……「薔薇の誓い」 ? |
レイヴン | そんなものよりもおっさんは目の前のギガントを取るわ !そこをどいてもらうわよ ! |
ゼロス | おいおい。俺さまたちとやる気か ? |
レイヴン | 俺をただの面白いおっさんと侮るなよ。……本気で、行くぜ ! |
キャラクター | 7話【恩義8 ゼロスのパーソナル】 |
アルヴィン | はぁ……はぁ……。レイヴン、まだやるのかよ。 |
レイヴン | これも……ギガントのためっ ! ! |
コーキス | ……あれ ? そういえばギガントだかデカメロンだかの女の人いなくなってるぞ ? |
レイヴン | 何だって ! ? |
アルヴィン | そういやゼロスの姿も見えないな。 |
レイヴン | あ、あいつ……まさか……。 |
ゼロス | たっだいまー♪ |
レイヴン | ゼロスくん、おっさんのギガントはどこ ? |
ゼロス | はぁ ? 知らねぇよ。愛想尽かして帰ったんじゃねぇの。俺さま人の獲物に興味ねぇし。 |
アルヴィン | それじゃあおたくはどこ行ってたんだ ? |
ゼロス | ずっと戦ってて小腹が減ったからさ。街でちょちょっと女の子に声かけてきた。 |
アルヴィン | なんで腹が減って女の子に声かけるんだ ?料理するなり店で買うなりするだろ ? |
ゼロス | まだまだだなぁ、アルヴィンくん。 |
ゼロス | 俺さまクラスになると女の子に声をかけるだけでおやつから宝石まで色々もらえるのよ。 |
レイヴン | くっ……完敗だ……。 |
アルヴィン | いやいや。普通はありえねぇから。 |
ゼロス | そうだ。お前らも腹減っただろ。ウリボアだったかチキンだったか……とにかく肉をもらったからやるよ。 |
コーキス | やった ! ラッキー ! |
コーキス | ……でもこれ本当にもらっていいのか ?木の箱に入ってるしもしかして高級品なんじゃ…… ? |
ゼロス | いいから受け取れって。俺さま元の世界ではそこそこお偉いさんだったのよ。 |
ゼロス | こういう肉は食い慣れてるからな。お前らに譲ってやるよ。 |
ゼロス | それに俺さまたちは「薔薇の誓い」で結ばれた仲間だ。一人だけ腹いっぱいなのもおかしいだろ ? |
レイヴン | おっさん、そんなものよりギガントな女の子の方が―― |
ゼロス | ――わかったって。そこいら辺の話は俺さまとあんた二人きりで、な。 |
ゼロス | あんた、中々面白そうだ。ちょっとばかし……親父に似てるしな。 |
レイヴン | ……親父さんに、ねぇ。まぁ、いいでしょ。 |
ゼロス | ほら、欠食鏡精。食材、持っていきな。 |
コーキス | やったー !ゼロス様、ありがとうございます ! |
アルヴィン | じゃあ遠慮なく。パパッといまから調理を……。 |
アルヴィン | こりゃたまげた。とんでもなく上物の牛肉だぞ。 |
ゼロス | ……牛肉 ? |
コーキス | うおぉぉぉぉ……美味そう ! |
レイヴン | それじゃあバーベキューでもする ?いい物食べて、スタミナつけて男磨きってことでさ。 |
ゼロス | ――待ちな。その牛肉だけは渡せねぇ。返してもらうぜ。 |
レイヴン | ちょっと ! 手のひら返すの早過ぎよ ! |
コーキス | アルヴィン様といいレイヴン様といいどうせまた女関連で「薔薇の誓い」を破る気なんだろ。 |
ゼロス | ちっちっちっ。俺さまがそんな薄っぺらい男に見えるか ? |
アルヴィン | 見えるな。 |
ゼロス | るっせぇ ! そいつはな牛肉が大好物のハニーことロイドくんにあげるんだよ ! |
レイヴン | ここにきてそっちなのね。けどまぁ、そういや好きって言ってたわ。 |
コーキス | ゼロス様でも男の友情を優先することがあるんだな。 |
ゼロス | はぁ ! ? 甘い、甘いよコーキスくん。ハニーには恩を売っておいた方がいいんだ。 |
ゼロス | 何だか知らねぇけど、あいつの周りにはやたらと美人が集まってくるんだよ。 |
コーキス | ……下心丸出しの理由だな。まぁ、ロイド様はいい人だから譲っても構わないぜ。 |
レイヴン | ロイドくんに恩を売ったらギガントが付いてくるなら断る理由はないわね。 |
アルヴィン | 俺も賛成。 |
ゼロス | ……ロイドくん、待ってろよ。この牛肉、絶対に食べさせてやるからな。さぁ……お前ら、かかってきな ! |
アルヴィン | 人の話を聞いてたか ! ?俺たちは譲るって言ってるんだよ ! |
ゼロス | 別にいいじゃん。俺さまも戦わせろって。さっき少し食べ過ぎたから運動したいと思ってたんだよ。 |
コーキス | 完全にゼロス様の都合 ! ? |
ゼロス | 別にやりたくないならいいんだぜ。どうせ俺さまの勝利は約束されてるからな。 |
レイヴン | ゼロスくん、そいつは聞き捨てならないね。 |
アルヴィン | 同感。負けて落ち込んだ末に骨と皮だけになっても知らねぇからな。 |
コーキス | 俺は……まぁ、剣の修行だと思えばいいか。 |
ゼロス | ……ははっ !こっちの水は甘くていいねぇ。 |
コーキス | な、何だよ、いきなり……。 |
ゼロス | わりぃわりぃ。 |
ゼロス | まぁ、みんなそうなんだろうがこうして異世界に来て、面倒なしがらみが綺麗さっぱり消えちまったのが新鮮でな。 |
ゼロス | まして、こんな馬鹿みたいなことをやってるなんてな。こういうのも案外悪くねぇ。 |
レイヴン | …わかるぜ、何となく。人生にゃいろいろあるしねぇ。 |
レイヴン | けんども……こっからどう生きてくか、どうやらそいつが大切らしいぜ。 |
アルヴィン | 何かいい事を言ってるっぽいけど、いま俺たちの目の前にいるお前は女好きなただのアホでしかないからな。 |
ゼロス | 俺さまをただのアホ呼ばわりねぇ。言ってくれるじゃねぇか。 |
コーキス | それじゃ、ゼロス様。腹ごなしの一勝負本気で行くぜ ! |
ゼロス | おお、こいこい !返り討ちにしてやるぜぇっ ! |
キャラクター | 8話【恩義9 野郎共の反省文】 |
リフィル | ――いい大人が、外出表への記入もしないでこんな時間までほっつき歩いて !みんな心配するでしょう ? |
リフィル | 子どもたちへの示しが付きません。後で反省文を提出すること !よろしい ? |
四人 | はい。心配かけてごめんなさい……。 |
リフィル | 今後このようなことがあればただではおきませんからね。 |
コーキス | リフィル先生……こえぇ……。 |
レイヴン | そう ? おっさんはあの冷たい視線もたまらなかったけど。 |
アルヴィン | おたくも大概だね。反省文を書かせる女教師もだけどさ。 |
ゼロス | 反省文で済んでラッキーだと思っとけよ。リフィル様、教師なのに普通に蹴ってくるからな。 |
ゼロス | そもそも俺さま、ここではお客様なのに反省文書かせるぐらいだからなぁ。まぁ、そういうところもしびれるんだけど。 |
コーキス | あの……俺たち、ホワイトデーの準備、全然してないけど反省文書いてたら間に合わないんじゃ…… ? |
アルヴィン | そういやそうだな。 |
レイヴン | 女教師とのイケナイ関係を取るか、ホワイトデーのハーレムを取るか……悩ましいわね。 |
ゼロス | 馬鹿野郎。もしホワイトデーを取って反省文をばっくれてみろ。リフィル様に殺されるぞ。 |
アルヴィン | じゃあホワイトデーは諦めて反省文を書くとしますか。 |
レイヴン | おっさんのハーレム計画が……。 |
コーキス | …………。 |
ゼロス | どうした、コーキス。ハーレム計画が頓挫して落ち込んでるのか ? |
コーキス | いや。そうじゃなくて……俺、本当はただミリーナ様とカーリャ先輩にお返しをしたかっただけなんだ。 |
コーキス | レイヴン様だってそうだろ ? |
レイヴン | ま、まぁ……一応お嬢ちゃんからバレンタインもらったからね。 |
コーキス | ゼロス様とアルヴィン様も、せっかくのイベントなのに参加しなくていいのかよ。 |
アルヴィン | だが現実問題、反省文を書いた後にパーティの準備するとしてホワイトデーに間に合うわけないだろ。 |
アルヴィン | 飾り付けとかお菓子の準備とかたった四人でできるわけがない。 |
コーキス | それならユーリ様やジュード様、ロイド様たちに相談して―― |
ゼロス | そいつは良くねぇな。ロイドくんたちは真面目にホワイトデーの準備をしてたんだろ ? |
アルヴィン | いまさら遊んでた俺たちが頼るのは虫がよすぎるって話さ。 |
レイヴン | あとで少年と青年に怒られることになりそうねぇ。 |
コーキス | いや、だけど……。 |
ゼロス | コーキスくん、しつこい男は嫌われるぜ ?「薔薇のハーレム計画」はここまでだ。とっとと反省文、片付けちまおうぜ。 |
キャラクター | 9話【恩義10 薔薇のホワイトデー計画】 |
レイヴン | はぁ……ようやく反省文終わったわ……。 |
アルヴィン | 思ったより時間かかっちまったな。 |
ゼロス | はぁ~、疲れたぜ~。俺さま、そろそろおっさん共の住処に戻らねぇと……。 |
レイヴン | ……そういや、コーキスは ? |
アルヴィン | 反省文を提出してすぐどっかに走っていったぞ。 |
コーキス | 良かった。三人共まだここにいた ! |
ゼロス | 何だよコーキス。何か用か―― |
ユーリ | ほう。こいつらか。「薔薇のハーレム計画」なんてこと画策してた奴らは。 |
レイヴン | ちょっ、青年 ! ?なんでそのこと……、というかなんでここに ! ? |
ユーリ | それはこっちの台詞だ。ホワイトデーの準備もしねぇでなにだらけてんだよ。 |
カロル | バレンタインのお礼の気持ちなんだから。ちゃんとしてよね。 |
レイヴン | いやぁ。わかってるんだけどいまそういう雰囲気じゃ……。 |
カロル | それじゃあボクからの依頼。甘いお菓子を作ってホワイトデーにエステルたちにちゃんと渡すこと。 |
ユーリ | おっさんが甘い物苦手だってことは当然知ってる。だが拒否権はないぜ ? |
レイヴン | ……ふっ。わかったよ。ちなみにおっさん、作るのは嫌いじゃないから。 |
ユーリ | それじゃあその腕、見せてもらうぜ。 |
ジュード | アルヴィン。ホワイトデーのお返し、一緒に選んでくれない ?何がいいか決まらなくて…。 |
アルヴィン | まだ決めてなかったのかよ。しょーがねぇなぁ。買い物行くぞ、買い物 ! |
ロイド | ゼロスもさ、帰る前に一緒にホワイトデーやっていこうぜ。 |
ゼロス | いやぁ、俺さまは遠慮しとくわ。 |
ロイド | 何でだよ。コーキスから聞いたぞ。「薔薇のハーレム計画」とかいうので女の子を喜ばせようとしてたんだろ。 |
ロイド | ゼロスはこっちの世界でもゼロスだなって安心したというか呆れたというか……。 |
ゼロス | そりゃどーも。異世界に行ったからってほいほい人格変わる訳ないでしょーよ。 |
ロイド | だったら、俺も変わってないってことわかってるよな。 |
ゼロス | え ? |
ロイド | クラトスのこととか、色々全部隠したまま出ていくつもりなんだろうけどそう簡単にはいかせないぜ。 |
ゼロス | ……そいつは嬉しいけどよ。でも―― |
ロイド | ――行かなきゃいけないんだろ ?わかってる。 |
ロイド | 本当は全力で引き留めたいけどゼロスのこと信じてるからさ。話してくれるまで待つよ。 |
ゼロス | 信じてる……か。俺さまロイドくんのその攻撃に弱いんだよなぁ……。 |
ロイド | だったら、クラトスのところに戻る前に俺たちに協力してくれよ。そうしたら今回は引き留めるのを我慢するから。 |
ロイド | ホワイトデーってよく分かんねぇけどゼロスはこういうの得意だろ。 |
ゼロス | ……しゃーねぇなぁ。そんじゃまぁ「薔薇のハーレム計画」改め「薔薇のホワイトデー計画」を始めるか ! |
ゼロス | 野郎共、これから忙しくなるぞ !とびきりのパーティーを開くからな ! |
ユーリ | お祭りごとは嫌いじゃねぇ。 |
カロル | それじゃあボク、みんなに伝えてくるよ ! |
ジュード | まずはみんなに集まってもらって事情を説明しなくちゃね。 |
ゼロス | つまりちょいと時間はあるわけだな。というわけで……。 |
アルヴィン | ホワイトデーの準備の前に……。 |
レイヴン | コーキス……。 |
ゼロス | 「薔薇の誓い」を破ってロイドくんたちに計画のこと話したな ? |
コーキス | パイセンたちの真似しただけだぜ ?何か文句でもあるか ? |
ゼロス | いいや。だが一応お約束をやっとこうぜ。 |
アルヴィン | 俺たちのためだったのかもしれないがたとえどんな理由があっても「薔薇の誓い」を破ったからには ? |
レイヴン | 覚悟できてる ? |
コーキス | 当然 ! 三人まとめてかかってこい ! ! |
三人 | よく言った ! |
ゼロス | それじゃあいくぜ !ホワイトデーの準備のため最後の男磨きだ ! ! |
キャラクター | 10話【恩義10 薔薇のホワイトデー計画】 |
アルヴィン | ほい、これ。たいしたものじゃないけどな。 |
レイア | ありがとう ! アルヴィン ! |
ミラ=マクスウェル | 貰ってもいいのか ?バレンタインはアルヴィンに何もしてやれてないが…。 |
アルヴィン | いいんだって。日頃の感謝の気持ちってやつだよ。…っていうと、嘘くさいか。 |
エリーゼ | ありがとうございます。その言葉は、嘘っぽくないですよ。 |
ティポ | アルヴィンにしては珍しくねー。 |
アルヴィン | うっせぇ。 |
ジュード | あぁ ! アルヴィン !一緒に渡そうって約束したのに ! |
アルヴィン | おぉ、遅かったな。悪いが一足先に俺は渡したよ。 |
ジュード | ……そんなぁ。 |
ミラ=マクスウェル | 何か問題でもあるのか ? |
ジュード | えっと……それは……。 |
アルヴィン | ほら、なに恥ずかしがってるんだよ。いけって。 |
ジュード | わ、わかってるから押さないでってば。 |
ミラ=マクスウェル | どうかしたのか ? |
ジュード | えっと……これ、ホワイトデーの贈り物……―― |
コーキス | ミリーナ様。俺からも。その……これ、どうぞ。 |
ミリーナ | ありがとう。わざわざクッキーを焼いてくれたのね。嬉しいわ ! |
コーキス | いえ ! とんでもないです ! |
カーリャ | コーキス !カーリャの分はどこですか ? |
コーキス | ちゃんと用意してあるよ。カーリャ先輩にはお世話になってるからな。 |
カーリャ | いやぁ、コーキスもできる男になってきましたね ! |
コーキス | あははっ、なんだよそれ。 |
コーキス | それよりカーリャ先輩はミリーナ様にチョコのお返ししたのか ? |
カーリャ | もちろんです。カーリャだってできる女ですからね ! |
ミリーナ | ふふっ。ふたりも楽しそうね。 |
コーキス | ……よかったぁ。これでようやく「薔薇のホワイトデー計画」成功だ。 |
ミリーナ | ……えっ ? |
コーキス | ちゃんと……ミリーナ様も楽しそうだから。 |
カーリャ | ミリーナ様は笑顔が一番ですからね♪ |
ミリーナ | ……ふたりとも。 |
ミリーナ | ええ。ありがとう。 |
キャラクター | #N/A |
コーキス | ゼロス様、アルヴィン様、レイヴン様。みんなを連れてきましたよ。 |
三人 | ようこそ、ホワイトデーパーティーへ。 |
ゼロス | どうよ ! 俺さま、似合ってる ? |
コレット | うん ! とってもかっこいいよ、ゼロス ! |
リフィル | しゃべると三枚目、だったかしら ? |
ゼロス | リフィルさま、そりゃないぜぇ。 |
リフィル | けれど、楽しいパーティに招待してくれてありがとう。 |
ゼロス | いやいや、反省文のお返しですので。 |
リフィル | フフ……。相当堪えたみたいね。 |
ロイド | おーい ! コレット、リフィル先生 !木彫り……じゃなくてチョコ彫り作ったぞ !見てくれよ ! |
コレット | わぁ~チョコのわんちゃん !ロイド、すごいね ! ! |
リフィル | さすがロイドは手先が器用ね。 |
ロイド | 先生の分もあるからな。まだまだチョコ彫り作るぜ。 |
ユーリ | はいよ。二人ともどうぞ。 |
カロル | 僕からも。 |
レイヴン | おっさんからも。 |
エステル | わぁ ! ありがとうございます ! |
リタ | ついでだから、あたしももらったげるわ。 |
レイヴン | 嬢ちゃんたち、ほっぺた落とさないよう気をつけるのよ ? |
アルヴィン | ほい、これ。たいしたものじゃないけどな。 |
レイア | ありがとう ! アルヴィン ! |
ミラ=マクスウェル | 貰ってもいいのか ?バレンタインはアルヴィンに何もしてやれてないが…。 |
アルヴィン | いいんだって。日頃の感謝の気持ちってやつだよ。…っていうと、嘘くさいか。 |
エリーゼ | ありがとうございます。その言葉は、嘘っぽくないですよ。 |
ティポ | アルヴィンにしては珍しくねー。 |
アルヴィン | うっせぇ。 |
ジュード | あぁ ! アルヴィン !一緒に渡そうって約束したのに ! |
アルヴィン | おぉ、遅かったな。悪いが一足先に俺は渡したよ。 |
ジュード | ……そんなぁ。 |
ミラ=マクスウェル | 何か問題でもあるのか ? |
ジュード | えっと……それは……。 |
アルヴィン | ほら、なに恥ずかしがってるんだよ。いけって。 |
ジュード | わ、わかってるから押さないでってば。 |
ミラ=マクスウェル | どうかしたのか ? |
ジュード | えっと……これ、ホワイトデーの贈り物……―― |
コーキス | ミリーナ様。俺からも。その……これ、どうぞ。 |
ミリーナ | ありがとう。わざわざクッキーを焼いてくれたのね。嬉しいわ ! |
コーキス | いえ ! とんでもないです ! |
カーリャ | コーキス !カーリャの分はどこですか ? |
コーキス | ちゃんと用意してあるよ。カーリャ先輩にはお世話になってるからな。 |
カーリャ | いやぁ、コーキスもできる男になってきましたね ! |
コーキス | あははっ、なんだよそれ。 |
コーキス | それよりカーリャ先輩はミリーナ様にチョコのお返ししたのか ? |
カーリャ | もちろんです。カーリャだってできる女ですからね ! |
ミリーナ | ふふっ。ふたりも楽しそうね。 |
コーキス | ……よかったぁ。これでようやく「薔薇のホワイトデー計画」成功だ。 |
ミリーナ | ……えっ ? |
コーキス | ちゃんと……ミリーナ様も楽しそうだから。 |
カーリャ | ミリーナ様は笑顔が一番ですからね♪ |
ミリーナ | ……ふたりとも。 |
ミリーナ | ええ。ありがとう。 |