キャラクター | 1話【精霊片を求めて】 |
カイル | ああっ、三人ともごめん !待たせちゃったよね ? |
ラタトスク | 遅いぞカイル !約束の時間はとっくに過ぎてるだろうが ! |
ソフィ | カイル、何かあったの ? |
カイル | それが……昨日からずっとワクワクしてたらなかなか寝付けなくてさ……。今日は絶対ちゃんと起きようって思ってたのになぁ。 |
テネブラエ | カイルさんはお子様ですねぇ……。 |
ソフィ | カイルを起こすのは大変ってリアラも言ってた。最近はフライパンとおたまを使って起こしてるんだって。 |
カイル | そうなんだよ。でも、リアラのおかげでこの通りバッチリ……目が、覚め……ふあぁ……。 |
テネブラエ | フライパンとおたまで起こしてもまだ眠いとはおったまげますねぇ。ククククク……。 |
ラタトスク | ……テネブラエ。お前のセンスは相変わらずだな。 |
ソフィ | ねえ、ラタトスク、テネブラエ。フライパンとおたま持ってない ? |
ラタトスク | 持ってるわけねぇだろ……。……ったく、おい、エミル目的地に着くまではお前に任せる。 |
エミル | ――って、ええっ ! ? ちょ、ちょっとラタトスク ! !仕方ないなぁ、もう。 |
エミル | えっと、カイル、ソフィ。確認のために聞いておくけど二人とも、地図はちゃんと持ってるよね ? |
ソフィ | うん。印が入ってる場所にこれから行くんだよね ? |
エミル | そうだよ。今回は僕たちと相性のいい精霊の精霊片が集まるスポットをクラース精霊研究室が見つけてくれたんだ。 |
エミル | それを僕たちがこの精霊片吸引器で集めた後人工精霊核に固着させれば、疑似的に精霊の力を借りることができるみたいだよ。 |
カイル | エミルとラタトスクは精霊じゃなくてテネブラエの力を纏うんだよね ? |
エミル | うん。リタとクラースさんの話だと僕たちの場合は、闇の精霊片を集めることでテネブラエが本来の力を一部取り戻すんだって。 |
テネブラエ | 私は本来精霊ではありませんがこの世界では精霊と分類されるようです。 |
テネブラエ | ですからラタトスク様とエミル様が纏うのは闇の精霊ではなく闇のセンチュリオンの力となりますね。 |
テネブラエ | まあ、もともとセンチュリオンはラタトスク様の力の象徴ですから、纏うというより、具現化で失っていた力の一部を取り戻す……ということですが。 |
エミル | とにかく、僕たちで上手くいくと、この成果を元にスレイの神依化も拡張できるかも知れないんだって。 |
カイル | ミクリオ以外の天族とも神依化ができるようになるかもってことか……。 |
ソフィ | そうなったら凄いね。 |
カイル | その為には、まずオレたちが頑張らないと。精霊片を集めれば、オレもスタンさんみたいな力が使えるってことなんだし……。 |
カイル | よーし、やるぞ ! |
ソフィ | わたしも、頑張っていっぱい集めるよ。 |
エミル | うん。みんな、準備は大丈夫そうだね。それじゃあ、そろそろ出発しようか。 |
三人 | おー ! |