キャラクター | 1話【精霊片を求めて】 |
ベルベット | 精霊片が集まるスポットはこの先みたいね。あんたたち、ちゃんと段取りはわかってる ? |
シング | 難しいことはよくわからないけどこの精霊片吸引器で精霊片を集めればオレたちも精霊装が使えるようになるんだよね。 |
エステル | 擬似的に精霊の力を借りることが可能となる、です。キールが書いた『詳細・精霊片吸引器説明書』の第八巻二十七章に記載されていました。 |
ベルベット | あの無駄に分厚い鈍器のような本……。あんなもの読むのフィーぐらいだと思ってたわ。あんたも相当な読書好きなのね。 |
エステル | はい。わたしが精霊装を使えるようになったらどんな感じになるんだろうとイメージが膨らんでページをめくる手が止まりませんでしたよ。 |
シング | とにかく今よりもっと強くなれることは確かさ。早く精霊装を使えるようになって新しいオレの姿を、コハクたちに見てもらいたいな。 |
エステル | わたしもひとまわり成長した自分になってユーリやフレンたちをアッと驚かせてやりたいです。ベルベットはまず誰に見せたいです ? |
ベルベット | 別に見せたい相手なんていないわよ。あたしは利用できるものは何でも利用するだけ。それが神依化に似た力であってもね。 |
シング | そうか……。精霊装は神依化から着想を得て開発された技術だって話だしベルベットとも関係があるのか……。 |
ベルベット | ……あたしが火の精霊イフリートと相性がいいってことも含めて因果なものだわ。 |
エステル | ……ベルベット、大丈夫です ? |
ベルベット | あたしは何ともないわ。それより、あんたたちこそ大丈夫なわけ ?言っておくけど、足を引っ張られるのはごめんよ。 |
エステル | 任せて下さい。二人をしっかり援護できましたとリタに胸を張って、報告書を提出してみせます ! |
シング | オレも気合を入れていくよ。コハクと同じくらい綺麗な足技の邪魔にならないようにね。 |
ベルベット | 綺麗な足技って……。 |
シング | え…… ? あ ! ち、違うよ !今のは足じゃなくて技が綺麗って意味だからね ! ?もちろん、足もすごく綺麗だけどさ。 |
ベルベット | ……ハァ ? |
シング | 綺麗だと思ったから褒めたんだけど、ダメだった ?エステルならオレの言いたいことわかるよね ?ここに来る途中、ベルベットのこと見ていたし。 |
エステル | し、知りません。 |
ベルベット | まったく、あんたたちときたら余計なことばかり考えていると怪我するわよ。ちゃんと気持ちを切り替えなさい。いいわね ? |
二人 | はい ! ! |
ベルベット | さてと。話しているうちにスポットに到着したわね。 |
シング | オレはヴォルト、エステルはウンディーネベルベットはイフリート。それぞれ相性がいい精霊の精霊片を集めればいいんだよね。 |
ベルベット | そういうことよ。 |
エステル | では、わたしたち三人でガンドコ行きましょう !エイエイオー、です ! |
シング | いいね ! じゃあオレはドンドコ行くよ ! |
ベルベット | はぁ……もう面倒見てられないわ。 |