キャラクター | 1話【精霊片を求めて】 |
クレス | さてと。そろそろ休憩は終わりにして精霊片スポットに向かおうか。 |
ミント | そうですね。お日様が心地よくてついのんびりしてしまいました。 |
クレス | 名残惜しいけど、精霊片吸引器が空っぽのまま帰るわけにはいかないからね。リアラもちゃんと休めたかい ? |
リアラ | ふふっ……メモメモっと。 |
クレス | リアラ ? |
リアラ | あっ、ごめんなさい。つい夢中に……。 |
ミント | 大丈夫ですよ。それよりとてもご機嫌な様子でしたが何を書いていたのですか ? |
リアラ | この場所のこと。あとでカイルに話そうと思って。 |
クレス | 今日はよくメモを取っていたけどそれはカイルへの土産話用だったのか。 |
リアラ | ええ。カイルと一緒に何かをするだけじゃなくてお互いに今日あったことを話し合うのも楽しいよねって、最近気がついたの。 |
クレス | そういえばカイルが精霊片収集から帰ってきたときも談話室で楽しそうに話していたね。 |
リアラ | あの時はちょっと話すだけのつもりだったのに気づいたら夜になってて驚いちゃった。 |
ミント | ふふっ。相変わらずお二人は仲がよろしいのですね。 |
リアラ | ありがとう。この世界に来てからもっと絆が深まった気がするわ。 |
リアラ | ……わたしたちもいつか二人みたいになれる時が来るといいなぁ……。 |
クレス | 二人って……僕とミントのことかい ! ? |
リアラ | 二人は何もしていなくてもそばにいるだけで幸せそうなんだもの。憧れるし、とっても羨ましい ♪ |
ミント | そ、そんなことは……。ねぇ、クレスさん ? |
クレス | えっ……あっ、ああ。そうだとも。ぼ、僕たちはいつも通りだよね、ミント ? |
リアラ | 本当かしら ? たとえば……二人一緒にいるときは、何故かすっごく時間があっという間に感じたりしない ? |
クレス | それは……まぁ、そうかもしれないね。さっきの休憩でも感じたよ。時空転移とはまた違った不思議な感覚とでも言うのかな……。 |
クレス | ごめん、なんだかうまく説明できなくて。 |
リアラ | 大丈夫よ。わたしもその感覚はすごくよくわかるから。 |
ミント | そういえば、リアラさんも私たちと同じように時空を越える旅をしていたのでしたね。 |
クレス | 元の世界では、普通なら体験できないような奇跡だと思っていたけど意外と身近でも奇跡を体験できるものなんだね。 |
ミント | クレスさん……。 |
クレス | おっと、いけない。またのんびりして時を越すところだったね。それじゃあ今度こそ出発しようか。 |
ミント | そうですね。リアラさんも準備はよろしいですか ? |
リアラ | もちろん。わたしは水の精霊片を集めればいいのよね。 |
リアラ | クラースさんはアクアリムスがこの世界のウンディーネに内包されている可能性があると言っていたわ。 |
リアラ | 実際の所はわからないけれど……。 |
クレス | 精霊片を集めてみればきっとわかるんじゃないかな ? |
リアラ | ええ、そうね。ミントとクレスはそれぞれ別の精霊片を集めるのよね ? |
ミント | はい。私はシルフと相性がいいとのことでしたので風の精霊片を収集します。 |
クレス | そして僕はオリジン……。間接的ではあるけどまた力を借りることになるとはね。 |
ミント | 気を引き締めていきましょう。 |
クレス | ああ ! みんな、頑張ろう ! |