キャラクター | 1話【精霊片を求めて】 |
レイア | ねえジュード、精霊片のスポットってまだ先 ? |
ジュード | うん、もうしばらく歩くね。 |
レイア | そっか。到着前にもう一回だけ精霊装についてチェックしておかない ?手順とか間違ってたら大変だし。 |
ジュード | 心配しなくても、ちゃんと覚えてるから大丈夫だよ。ね、ミラ ? |
ミラ=マクスウェル | ああ。精霊装を使えるようにするためこの精霊片吸引器でそれぞれの相性に合った精霊片を集める。 |
ミラ=マクスウェル | レイアは火の精霊イフリートジュードは氷の精霊セルシウス私は風の精霊シルフだ。 |
ミラ=マクスウェル | 私の場合は、精霊が精霊の力を纏うのだからラタトスクとテネブラエに倣う形になるらしいな。どうだ、問題はないだろう ? |
ジュード | うん。完璧。……ねえレイア、どうしたの ? 珍しく慎重だけど。 |
レイア | なにそれ。珍しく、は余計じゃない ? |
ミラ=マクスウェル | 何か不安があるなら話してくれ。力になるぞ。 |
レイア | ううん。不安とかそういうんじゃなくて目標のためには、精霊装は絶対に必要だなって思っただけ。 |
ミラ=マクスウェル | 目標 ? 帝国を倒すことか ? |
レイア | ゆくゆくは、そこに繋がるかもね。でも、わたしが言う目標っていうのは――お母さんに勝つ ! |
ジュード | なっ ! ? レイア、なんて大それたことを ! |
ミラ=マクスウェル | レイアの母親とは、ジュード達の武術の師匠だったな。確か具現化はされていなかったと思うが。 |
レイア | ここにお母さんがいないのはわかってる。ただ、あの強さに勝てるだけの力が欲しいなぁって話。 |
ジュード | 精霊装があっても、ソニア師匠(せんせい)に勝つのは無理じゃないかな……。 |
ミラ=マクスウェル | それほど強いのか。となると、中々に難しい目標のようだな。 |
ジュード | 難しいどころの話じゃないよ。ティル・ナ・ノーグを一人で救うのと同じくらい大変なことだからね ! ? |
ミラ=マクスウェル | 少々大げさではないか ? |
ジュード | いや……、もしも師匠が強さをエンコードされずに具現化されてたら今ごろは平和になってるんじゃないかな。 |
レイア | そうだね。お母さんの武術とあのお説教があれば、きっと……。 |
ミラ=マクスウェル | 二人とも、大丈夫か ?どこか遠くを見ているようだが。 |
ジュード | 師匠のこと、色々と思い出しちゃって……。 |
レイア | うん、ほんっとーに色々……思い出すと震えが来るよ。 |
ミラ=マクスウェル | まあ、それほどに強くなりたいと願い高みを目指すのはよいことだ。レイア、どんなに困難な道であろうと私は応援するぞ。 |
ミラ=マクスウェル | そうだ。私もレイアと共にソニアに勝てるような力を目指してみよう。レイアも高め合う相手が必要だろう ? |
レイア | ありがと、ミラ。わたしも死ぬ気――はないけど死ぬ気で頑張る ! |
ジュード | ほら、そろそろ目標地点が近いよ。準備を始めよう。 |
レイア | はーい !……ねえ、誰が一番たくさん精霊片を集められるか競争しない ? |
ジュード | またレイアの競争グセ ?そんな遊び感覚で競うようなものじゃないってば。 |
ミラ=マクスウェル | そうだぞ。今も死ぬ気で取り組むと言ったばかりではないか。 |
レイア | 一番たくさん集めた人にはファラが作って持たせてくれたオムレツ入りのサンドイッチをプレゼント ! |
ミラ=マクスウェル | よし、さっそく集めるとしよう ! |
ジュード | ミラまで……。そんな調子じゃますます師匠に勝てる気がしないよ……。 |