キャラクター | 1話【星誕祭1 アークでの催し】 |
ワイズマン | 皆さん、今回も突然お招きしてしまい大変申し訳ございません。 |
イクス | いえ、俺たちもすっかり慣れてきたので大丈夫です。むしろ、呼んでもらえるのは光栄かもしれません。 |
ミリーナ | みんなアークで開催されるお祭りを楽しみにしているものね。 |
カーリャ | はいっ ! カーリャもお腹をペコペコにして待っていましたよ ! |
カーリャ・N | そうですね……アークではいつも美味しい食べ物を……ではなく ! その、私たちにもお手伝いできることがありましたら、誠心誠意、尽力させて頂きます。 |
ワイズマン | そう言って下さると、私としても非常に助かります。何分、今回はかなり大がかりな祭りを開催する予定ですので、皆さんの協力が不可欠なのです。 |
ロイド | なぁ、ワイズマン。勿体ぶらねえで教えてくれよ。一体どんな祭りをするんだ ? |
ワイズマン | そうですね。では早速、ご説明致しましょう。今回は『星誕祭』というお祭りを開催いたします。 |
カノンノ・E | 『星誕祭』ってことは、星が何か関係してるのかな ? |
ワイズマン | はい。仰る通り、今回の祭りのテーマは星の誕生です。多くの星が生まれ、これから生命が育まれることを祈りその願いを届ける祭りとなっています。 |
カノンノ・G | 生命が育まれることを祈るお祭りかぁ……。なんだか、素敵なお祭りだね ! |
P・カノンノ | そうだね。私たちが住んでいた星だって沢山の命が生まれて、素敵な場所になっていったんだよね。 |
ユーリ | それで、オレたちは何をすればいいんだ ?ただ一緒に祈ってください、って訳じゃねえんだろ ? |
ワイズマン | 実は、これから祭りに利用する祭壇の場としてアークにいくつか神殿を建設しようと考えています。 |
ロイド | わかったぞ ! それを俺たちも手伝えばいいんだな ! |
ワイズマン | いえ、神殿の建造に関しては私が異世界のものをトレースしたのち、パッと造りますので、ご心配なく。 |
ワイズマン | ですが、それでは少々味気ないものになってしまいそうでしたので、神殿には多くの星の誕生に関わる精霊の皆さんを祀らせてほしいと考えているのです。 |
ミラ=マクスウェル | 精霊か。成程、それで我々が呼ばれたというわけだな。 |
ワイズマン | はい。ぜひ、今回は皆さんだけでなく精霊の方々にもご協力して頂けないかと。 |
ミラ=マクスウェル | ふむ……ああ、わかった。そういうことなら、四大たちも協力すると言っている。 |
ワイズマン | ありがとうございます。では、こちらが神殿の配置場所を記した地図ですのでお渡ししておきます。 |
ワイズマン | そして、皆さんには、祭りの間はアークの住民が神殿を訪れるかと思いますので、度重なるお願いなのですが道案内などのスタッフをして頂けないかと……。 |
イクス | わかりました。任せてください。 |
ユーリ | となると、それなりに人手は必要になってくるな。他の奴らにも声かけてくるか。 |
ミラ=マクスウェル | そうだな。精霊たちが関わってくるとなると私だけでなく、クラース精霊研究室のみなにも力を借りることになるだろう。 |
ミリーナ | クラースさんたちがいれば精霊についてのお話も、ばっちりアークの人たちに伝えられそうね。 |
ワイズマン | それでは、今回も宜しくお願いいたします。勿論、お手伝いだけではなく皆さんも祭りに参加できるように手配いたします。 |
カノンノ・G | ねえねえ、パスカ、イアハート。私たちも神殿巡りしてみようよ ! |
カノンノ・E | うん ! もちろん、いいよ !みんなと一緒ならきっと楽しい―― |
? ? ? | ――け、て。 |
カノンノ・E | ……えっ ? |
P・カノンノ | ん ? どうしたの、イアハート ? |
カノンノ・E | ねえ、今、誰かの声がしなかった ? |
イクス | 声 ? いや、グラスバレーたちが話している声なら聞こえてたけど……。 |
カノンノ・E | あれ……おかしいな。私の勘違い……だったのかな ? |
カノンノ・G | イアハート…… ? |
カノンノ・E | ううん ! ごめんね、気にしないで。それより、神殿巡りの話だよね。今の内に回る順番とか決めておいたほうがいいかも。 |
P・カノンノ | そうだね。あと、途中で道に迷わないようにちゃんと地図をチェックしとかなくちゃ。 |
ミリーナ | ふふっ、なんだかピクニックみたいね。イクス、私たちも一緒に回りましょう。 |
イクス | ああ。となると、スタートする場所がこの神殿だとして、次の神殿に辿り着く時間を差し引いて、滞在できる時間は……。 |
ユーリ | おいおい、楽しみにするのはいいけどちゃんと仕事すんのは忘れんなよ。 |
ミラ=マクスウェル | では、それぞれ配置と作業分担を決めて準備を進めていこう。 |
ロイド | よしっ ! そんじゃ、みんな、頑張ろうぜ ! |
カノンノ・E | …………。 |
カノンノ・E | (さっきの声……ううん、私の気のせい、だよね ?) |
キャラクター | 2話【星誕祭2 呼び声】 |
ユーリ | ……よし、こっちは異常なし、と。ん ? あれは……。 |
ユーリ | よ、イアハート。 |
カノンノ・E | あっ、ユーリさん。もしかして、ユーリさんも買い出し ? |
ユーリ | いや、オレは警備も兼ねて街を巡回中ってとこだ。サボってると、フレンの奴に文句言われるからな。 |
カノンノ・E | ふふっ、ユーリさんってフレンさんと本当に仲良しですよね。 |
ユーリ | そりゃどうも。んで、そっちも順調そうか ? |
カノンノ・E | うん。予定より早い時間に準備が終わりそうだってワイズマンさんが言ってました。 |
ロイド | おっ、ユーリにイアハートじゃないか。こんなところで何してんだ ? |
ユーリ | そういうお前たちは、どうしたんだ ? |
ロイド | うっ……それは……。 |
ミラ=マクスウェル | ロイドはリフィルから逃げてきたそうだ。 |
ロイド | に、逃げてなんかないぞ !ただ、先生にいい機会だから俺も精霊のことを改めて勉強しろって言われて……。 |
カノンノ・E | もう、ロイドったら。リフィルさんの授業、すっごく楽しいのに勿体ないよ。 |
ユーリ | そうだぜ、ロイド。早く戻らねえと、お前を捕まえるためにあっちから追いかけてくるかもしれねえぜ ? |
ロイド | 怖いこと言うなよ……。ありそうなのがまた何ともな……。 |
ユーリ | ははっ。そうなりたくなきゃちゃんと先生の言うことは聞くんだな。 |
? ? ? | ――す、けて。 |
カノンノ・E | ……あれ ? |
ミラ=マクスウェル | どうした、イアハート ? |
カノンノ・E | ……また、声が聴こえた。 |
ユーリ | 声 ? そういや、さっきもそんなこと言ってたな。 |
カノンノ・E | はい。ずっと、誰かが私に話しかけてるような……。 |
? ? ? | 助けて……。お願い……。 |
カノンノ・E | やっぱり聴こえる !それに、「助けて」……って……。 |
ロイド | 本当か ! ? けど、俺たちには何も聞こえないぞ ? |
カノンノ・E | でも、私には聴こえるの。凄く苦しそうな声で……。 |
ミラ=マクスウェル | ……もしかしたら、何らかの原因でイアハートにだけ声が届いている可能性もある。 |
ユーリ | イアハート。その声がどっから聴こえてくるかわかるか ? |
カノンノ・E | は、はい……。多分この道の奥のほうからだと思います。 |
ロイド | よし、ならそっちに行ってみようぜ。 |
カノンノ・E | えっ、一緒に来てくれるの ?もしかしたら、私の勘違いかもしれないよ……。 |
ロイド | そのときはそのときだろ。けど、イアハートの言う通り誰かが助けを求めてるなら、俺たちも力になれるかもしれないだろ ? |
ミラ=マクスウェル | そうだな。ユーリ、お前も異論はないな。 |
ユーリ | 当然。イアハート、案内は頼むぜ。 |
カノンノ・E | みんな…… !うん ! ありがとう ! |
ユーリ | まさか、路地の地下通路からこんな場所に繋がってるとはな。 |
ロイド | ここって、祭壇か ?けど、ワイズマンから貰った地図にはこんな場所、載ってなかったぞ ? |
ミラ=マクスウェル | イアハート。確かにここから何者かの声が聴こえてくるんだな ? |
カノンノ・E | うん。それに今も誰かがここにいるような気がするの。 |
カノンノ・E | 自分でも、どうしてそう思うのか不思議なんだけど……。 |
ユーリ | ……人がいる気配もねえしこの先も、どこかに繋がってるってわけじゃねえよな。 |
カノンノ・E | 待って。あの光ってるモノ……なんだろう……。 |
ロイド | なんだ、それ ?変わった形のペンダントだな。 |
カノンノ・E | うん……。だけど、このペンダント……わっ ! |
? ? ? | ――見つけた。あなたなら……私を……。 |
ロイド | な、なんだ ! ? 急に光が…… ! ! |
ミラ=マクスウェル | この力は…… ! ? イアハート ! !すぐにそのペンダントから離れ…… ! ! |
カノンノ・E | ううっ……あなたは、誰……なの…… ? |
ユーリ | くっ……目を開けてられねえ……。こいつは、一体…… ! ! |
? ? ? | ――私は、私の名前は……。 |
キャラクター | 3話【星誕祭3 現れたもの】 |
ミリーナ | イクス。こっちの屋台の準備は終わったみたいよ。 |
イクス | お疲れ、ミリーナ。ははっ、カーリャとネヴァンは先に楽しんでるみたいだな。 |
カーリャ | はむはむ……。失礼ですねぇ。これはカーリャが責任を持って味見をして回っていただけですよ。 |
カーリャ・N | そ、そうなんです ! 皆さんお優しいので私の分のたこ焼きや綿あめまで渡してくれたのを無下にはできず……。 |
ミリーナ | いいのよ、ネヴァン。それはネヴァンも頑張ってくれたご褒美なんだから。 |
カーリャ | そうですよ、ネヴァン先輩。ミリーナさまもこう言ってますし今日は一緒に食べ歩きましょう ! |
カノンノ・G | あっ、いたいた。ねえ、みんな。こっちでイアハートを見かけなかった ? |
イクス | イアハート ? いいや、見てないけど……。 |
ミリーナ | 私も見ていないけど、グラスバレーたちと一緒じゃなかったの ? |
P・カノンノ | それが、買い出しに行ったきり、戻ってこないの。 |
カーリャ | ほほう、さてはイアハートさまもカーリャたちのように屋台の食べ歩きツアーをしていますね。 |
エステル | あの、すみません。こちらにユーリは来ていないでしょうか ? |
イクス | えっ ? ユーリさんもいないのか ? |
フレン | いや、ユーリだけじゃないんだ。他にも……。 |
ジュード | 実は、僕たちもミラと連絡が取れなくなってるんだ。 |
ミリーナ | じゃあ、コレットたちも……。 |
コレット | うん。先生からロイドを捜して連れ戻して欲しいって頼まれたんだけど、見つからなくて。 |
ジーニアス | まぁ、ロイドは姉さんから逃げてるだけだから大丈夫だとは思うんだけど……。 |
レイア | けど、ミラだけじゃなくて他の人たちも一緒にいなくなっちゃったのは、ちょっと心配だよね。 |
フレン | ラピードも、屋台から出る食べ物の匂いのせいかユーリの居場所がわからないそうなんだ。 |
ラピード | くぅーん……。 |
イクス | わかりました。みんなのことはワイズマンにも知らせておきます。多分、ワイズマンならすぐにみんなの居場所を教えて―― |
レイア | な、なに ! ? 地震 ! ? |
カーリャ | あわわわわ ! こ、これ、結構大きくないですか ! ? |
イクス | ! ? みんな ! ! 二時の方角を見てくれ ! ! |
カーリャ・N | あれはまさか……地面から塔が出現している ! ? |
ジーニアス | と……止まった……けど、なんなの、あの塔 ? |
ワイズマン | 皆さん ! ご無事ですか ! ? |
イクス | は、はい。俺たちは大丈夫です。けど、あの巨大な塔は…… ? |
ワイズマン | それが、私にも何故あのような塔が出現したのかわからない状況でして、すぐに原因を……。 |
レイア | ちょ ! 今度は何 ! ? |
エステル | 光の柱が次々と…… !フレンっ ! あの光の柱がある場所は…… ! |
フレン | ええ、ワイズマンが用意した神殿の場所と一致します ! |
カノンノ・G | そんな ! ? じゃあ、神殿にいるみんなは…… ! |
ワイズマン | 少しお待ちを ! すぐに調べます。 |
P・カノンノ | みんな……大丈夫……だよね。 |
ワイズマン | ……ご安心ください。皆さんは無事に避難できているようです。ですが、これは大変なことになってしまいました。 |
ジュード | 大変なことって、あの塔や光の柱の原因がわかったんですか ? |
ワイズマン | はい。あの塔に……このアークのあらゆるエネルギーが集まっているようです。 |
ワイズマン | おそらく、あの光の柱はアークのエネルギーを吸い取りあの巨大な塔へ流しているのかと。 |
ジュード | それって、つまり……アークの力が奪われてしまっているってことですか ? |
ワイズマン | その通りです。このまま放っておけばこのアークが消滅してしまう可能性があります。 |
レイア | そんな ! ? アークが消滅なんて…… ! |
ワイズマン | 今、あの巨大な塔の中を調べています。皆さんにも見えるように、映像としてそちらに出します。 |
カーリャ・N | これが、あの塔の中……。変わったものは見当たりませんが……。 |
コレット | 待って。今、人影が見えたよ。 |
カノンノ・G | ……嘘、あれは…… ! |
ラザリス ? | …………。 |
二人 | ラザリス ! ? |
カーリャ | ちょ、ちょっと ! 映像が消えちゃいましたよ ! ? |
ワイズマン | ……申し訳ありません。どうやら私の存在に気付きジャミングをされてしまったようです。おそらく、集めたアークの力を使ったのでしょう。 |
カノンノ・G | でも、どうしてラザリスが……。 |
イクス | ああ。ラザリスはあの時……。だから、あれが本当にラザリスなのかもわからない。 |
フレン | イクス。僕たちはカロルたちと合流して神殿の中を調べてみようと思う。あの光の柱のことも何かわかるかもしれない。 |
ジーニアス | だったら、ボクたちも姉さんたちのところに戻るよ。もしかしたら、姉さんがもう何か調べているかもしれないし。 |
ジュード | ここからは、みんなで手分けして行動したほうがいいかもしれないね。 |
イクス | それなら、俺たちはあの塔に向かうよ。 |
カノンノ・G | ねえイクス、お願い。私たちも一緒に行かせて。 |
P・カノンノ | うん……もし本当にラザリスが関わっているのなら私たちも放っておけないよ。 |
イクス | わかった。それじゃあ、塔へ向かうのは俺とミリーナ、ネヴァンとカーリャにパスカとグラスバレーでいいな。 |
ワイズマン | では、皆さんへの連絡は私が随時行いましょう。また皆さんに頼ってしまうことを承知の上で言わせて頂きます。 |
ワイズマン | 皆さん、どうか、お気をつけください。 |
キャラクター | 4話【星誕祭4 進入】 |
イクス | ここが、塔の入口みたいだな。 |
カーリャ・N | イクス様、気を付けてください。ここから先は、慎重にいきましょう。 |
ミリーナ | そうね。当然、相手も警戒しているでしょうし。 |
イクス | ああ。それに、この先から何か得体の知れない禍々しい力を感じるんだ。 |
カノンノ・G | うん……。私も感じるよ。少し、怖いくらい……。 |
ミリーナ | 無理しないで、グラスバレー。ラザリスのこともあるし辛かったら、ここに残ってもいいのよ。 |
カノンノ・G | ありがとう、ミリーナ。けど、大丈夫。ラザリスの姿を見た以上、放っておけないよ。 |
P・カノンノ | だけど、どうしてラザリスがアークにいるんだろう。イクスも言ってたけど、私たちが知ってるラザリスはティル・ナ・ノーグで……。 |
イクス | もしかしたら、俺たちが知っているラザリスじゃないのかもしれないな。 |
カーリャ | はい ? それってどういうことですか、イクスさま ? |
カノンノ・G | つまり……私たちの世界にいたみんなと同じように別の世界のラザリスかもしれないってこと ? |
イクス | うん。アークは他の世界とも繋がることができるから別の世界のラザリスという存在が呼び出されていても不思議じゃない。 |
ワイズマン | はい、イクスさんの仰る通りでしょう。 |
ワイズマン | お伝えしていませんでしたが、今回の祭りの為に干渉した世界は、皆さんの世界と非常に親和性が高い世界でしたので、可能性は十分にあります。 |
P・カノンノ | ということは、私たちが知っているラザリスとは少し違う存在なのかもしれないんだね。 |
カノンノ・G | ……たとえ別の世界のラザリスだとしてももし苦しんでいるのなら、私は助けたい ! |
P・カノンノ | そうだね……。イアハートもこのことを知ったらきっと同じことを言うと思う。 |
イクス | そうだな。それにここはティル・ナ・ノーグじゃない。もしラザリスが何か訴えたいことがあるなら違う解決の手段があるかもしれない。 |
カーリャ | そういえば、イアハートさまってまだ見つかっていないんですよね……。カーリャ、心配になってきましたよ……。 |
ワイズマン | 申し訳ありません。私も捜索しているのですが……。それに、他の方々の足取りも掴めてはいません。 |
イクス | ユーリさんたちも……ってことだよな。けど、もしかしたら俺たちよりも早くこの事態に気付いて動いてくれているのかも……。 |
カーリャ・N | そうですね。あの方々でしたらすぐに異常を察知して行動に移るかもしれません。 |
カーリャ | 確かに、よく考えれば頼りになる方たちばかりですね。 |
カノンノ・G | 連絡が返ってこないのは心配だけどきっとイアハートたちなら大丈夫だよ。 |
イクス | えっと、ワイズマン。俺たちはこのまま、塔の中を調べてみます。 |
ワイズマン | 畏まりました。では、私は引き続きイアハートさんたちの捜索を進めていきます。何かあれば、すぐにご連絡します。 |
イクス | ありがとうございます。よし、じゃあみんな、行こう ! |
カロル | あっ ! おーい、みんな !フレンたちが帰ってきたよ ! |
フレン | カロル、こっちの状況は ? |
カロル | うん。突然の地震でビックリしたけどちゃんとアークの人たちの避難誘導は終わらせておいたよ。 |
フレン | そうか。さすがだよ、カロル。不測の事態にも、慌てず迅速な対応をしてくれたんだね。 |
カロル | い、いや~、それほどでも……。 |
リタ | ちょっと、ガキんちょを褒めるのは後回し。それで、これは一体どういうこと ?また何か変なことが起こってるわけ ? |
エステル | それが……このままだとアークが消滅してしまうかもしれないんです。 |
リタ | はぁ ! ? ちょ ! それって滅茶苦茶ヤバいじゃない ! |
ジュディス | あまり穏やかな話じゃないみたいね。 |
フレン | 詳しいことは後で話すよ。まずは、この神殿に発生した光の柱を調査することになったんだ。 |
カロル | わかった。それなら、当然ボクたちも行かなきゃね。 |
パティ | ところで、ユーリは一緒じゃないのか ?てっきり、うちはフレンたちと一緒だと思ってたのじゃが。 |
エステル | それが……わたしたちも捜していたんですけどどこにもいなくて……。 |
リタ | もう、あの馬鹿。肝心なときにどこほっつき歩いてんのよ。 |
ラピード | ……くぅーん。 |
エステル | やっぱり……ラピードも心配ですよね。 |
フレン | ユーリのことです。きっと今頃は他のところで誰かの手助けをしていますよ。 |
レイヴン | そうね。青年ならありうる話だわ。 |
ジュディス | なら、彼に抜け駆けされないように私たちも早く行きましょう。 |
エステル | ……そうですね。 |
エステル | ……ユーリ。大丈夫、ですよね ? |
キャラクター | 5話【星誕祭5 白き獅子】 |
カロル | へぇ~、この神殿の中って結構広かったんだね。 |
リタ | 何やってんのよ、ガキんちょ。さっさと歩かないなら置いてくわよ。 |
カロル | ま、待ってよ ! 迷わないようにちゃんと地図を作りながら歩いてるんだから……。 |
リタ | 相変わらず細かいわね。そんなの頭の中で覚えときゃいいでしょ。 |
レイヴン | いやいや、そんなこと言ってるとリタっちだって道に迷って、出口が分からなくなるかもしれないわよ。 |
レイヴン | そう……薄暗い中、永遠に回廊を彷徨い続けるリタっち……。そして、その背後から忍び寄るのは、命を落とした悲しき亡霊たち……。 |
リタ | ば、ばかいってんじゃないわよ ! |
カロル | あいたぁ !なんでボク。 |
パティ | 今のはおっさんがリタ姐を怖がらせたのが悪いと思うぞ。 |
リタ | べべべべ、別にっ ! 怖いなんて言ってないでしょ !無駄口叩いてないで、とっとと行くわよっ ! |
ラピード | ……グルルルルッ ! |
エステル | どうしました、ラピード ? |
フレン | ……エステリーゼ様、お下がりください。ラピードがこの先に行くのを警戒しています。 |
ジュディス | あら ? 何か見えてきたわ。 |
レイヴン | ん……確かにピカピカに光ってるモノがあるわ。でっかい宝石みたいね。 |
リタ | まさか、聖核……な訳ないわよね。アークにあるわけないし……。 |
エステル | ですが、何か不思議な力を感じます。 |
リタ | ええ。詳しく調べてみないとわからないけどこの宝石……クリスタルって呼んだほうがいいかしら。 |
リタ | とにかく、これが今回の異変に関わっていることは間違いないと思う。 |
ジュディス | それなら、これをぶっ壊せば解決するのかしら ? |
リタ | 馬鹿言わないで ! そんなことしたら何が起こるかわからないでしょ !待ってて、すぐにあたしが調べるから……。 |
? ? ? | おっと。悪ぃがそれ以上、こっちに近づくな。 |
ジュディス | ……誰かしら ? |
カロル | ちょっと待って、あれって……。 |
パティ | ユーリなのじゃ ! |
リタ | ユーリ ? あんま顔が見えなくてよくわかんないけど確かに声はそっくりだったわね……。 |
パティ | うむ ! うちがユーリを見間違うはずないのじゃ ! |
レイヴン | パティちゃんがいうなら間違いないでしょ?これも愛の力ってやつかもね。 |
エステル | ユーリ ! 良かったです。わたしたち、ユーリのこと捜してたんですよ。 |
カロル | そうだよ、ユーリ。ちゃんと連絡くらいしてよね。でも、どうしたの、その服装 ? |
パティ | ふむ、白い服装のユーリとは獲れたてのイカの刺身くらい新鮮なのじゃ。 |
カロル | ねえ、ユーリ。知ってるかもしれないけど今、アークが大変なんだよ。それで、ボクたちが……。 |
? ? ? | おい、近づくなって言ったはずだぜ。 |
カロル | ユ、ユーリ ? 武器なんか構えてどうしたのさ ? |
フレン | ……カロル、下がるんだ。様子がおかしい。 |
ラピード | グルルルルッ ! ! |
カロル | フレン ? それにラピードまで……。ね、ねえ……これって冗談だよね。 |
? ? ? | へえ、そっちのお二人さんは気付いたようだな。だが、邪魔するってんなら、お前たちはラザリス様の敵としてオレが倒す。 |
レイヴン | ラザリス様って……おいおい、青年。本当に、どうしちゃったのよ ! ? |
ラピード | ウウッ……ワンワンッ ! ! |
フレン | ……君は誰だ ? |
? ? ? | ……教えたところで意味なんてねえだろ。それより、どうしてオレがこいつとは別人だって気付いたんだ ? |
フレン | 僕の知っているユーリは、たとえどんな理由があろうと仲間に剣を向けたりしない。 |
クロー | ……なら、あんたの言う通り人違いだな。身体を借りてはいるが、オレは白き獅子のクローだ。 |
カロル | 白き獅子のクロー…… ?それに、ユーリの身体を借りてるって…… ! |
リタ | アークじゃ、こういうことも今まであったみたいだけど今回は最悪のパターンかもしれないわね。 |
フレン | 君の目的はなんだ ?もし、ユーリをこれ以上利用するというのなら力尽くで止めさせてもらう。 |
クロー | オレたちの目的は、この世界の力を手に入れて元の世界に平穏をもたらすことだ。 |
フレン | ……その為に、このアークがどうなろうと関係ないというのか ? |
クロー | 全てはラザリス様の願いを叶える為。その為に、オレたち白き獅子がいるんだ。 |
フレン | ……君の言い分はわかった。ならば、僕がお前たちを止める。 |
エステル | フレン ! ? ユーリと戦うんですか ! ? |
フレン | エステリーゼ様、今の彼はユーリではありません。ですが、ただ身体を利用されているというのならあいつの意識を無理やりにでも、叩き起こします。 |
ジュディス | そうね、その方が手っ取り早いわ。 |
パティ | うちのユーリを奪うとは、絶対に許せんのじゃ ! |
クロー | へえ……やろうってのか。いいぜ、全員まとめてかかってきな ! ! |
キャラクター | 6話【vsクロー】 |
クロー | ……くっ ! やるじゃねえか……。 |
レイヴン | まだやろうっての ? あのさぁ、悪いけどもう勝負はついてんだわ。 |
クロー | 何言ってやがる。まだ終わっちゃいねえ。 |
フレン | いや、君の負けだ。今の君では、僕たちには絶対に勝てない。 |
クロー | ……んなの、やってみなきゃ分かんねえだろ ! |
フレン | はああっ ! |
クロー | ……くっ ! なんでだ !なんでオレの攻撃が通じねえ ! ? |
フレン | 簡単なことだよ。君の剣には……意思がない。 |
クロー | なんだと……。 |
フレン | 誰かの意思に身を委ねる今の君が僕たちを倒せるわけがない ! |
フレン | 今の君の姿は、とてもユーリとは程遠い存在だ。これ以上、僕の友を侮辱することは許さないっ ! ! |
クロー | ……くっ ! そうだ、オレは…… ! |
クロー | ……ぐはっ ! ? |
フレン | クロー、だったね。今の僕の言葉がわからないのなら何度やっても結果は同じだ。 |
クロー | ……へえ、そうかよ。だったら、これならどうだっ ! |
エステル | フレン ! ! |
フレン | くっ…… ! |
リタ | あいつ、まだあんな力が残ってたの ! ? |
カロル | みんな ! ボクたちもフレンの加勢に―― ! |
フレン | 待ってくれ ! |
クロー ? | なんだ ? もういいのかよ ? |
フレン | ……はぁ。何の冗談だ、ユーリ。 |
エステル | えっ ? フレン、今、ユーリって…… ! ? |
ラピード | ワンッ、ワンッ ! ! |
ユーリ | 悪ぃな、みんな。世話かけちまった。 |
パティ | ユーリじゃ ! 本物のユーリなのじゃ ! ? |
ユーリ | うおっと ! ? パティ、いきなり飛びついてくるなよ。いてて…… ! |
ジュディス | 大丈夫 ? さっきまで私たちに派手にやられてたけど ? |
ユーリ | ああ、問題ねえよ。しかしお前ら、本当に容赦ねえな……。 |
リタ | ってか、元に戻ったんなら、すぐに言いなさいよ !最後の攻撃のとき、あんた元に戻ってたんでしょ ? |
ユーリ | だから、悪かったって。けど、フレンには剣(こっち)のほうがわかりやすいと思ってな。ついでに仕返しもできるし。 |
フレン | 全く、君って奴は……。 |
ユーリ | けど、お陰で目が覚めたぜ。 |
カロル | そうだ ! ユーリ、今、アークが大変なことになってて…… ! |
ユーリ | ああ。事情は全部わかってる。クローって奴がオレの身体を使ってたときも意識だけはちゃんとあったからな。 |
ユーリ | だが、こりゃ相当ヤバいことになってんぞ……。 |
リフィル | ふむ……神殿内も植物が自生しているな……。いや、木々の根も神殿の一部として設計されたのか ?興味深い……興味深いぞっ ! |
コレット | でも、木の根っこが足下にもあるから転ばないように気を付けないといけませんね。 |
リフィル | なるほど ! 侵入者の行く手を阻む障害としてあえてこのような設計にしたとも考えられる ! |
コレット | だけど、そうなるとお掃除が大変かも。お掃除当番の人とか、どうやって神殿のお掃除するのかな ? |
リフィル | ふむ、確かに老朽化という面では少々問題が発生してしまうかもしれん。だが、このような造りにしたメリットが他にもあるかもしれんな ! |
リーガル | ……相変わらず、噛み合っているようで噛み合っていない会話だな。 |
しいな | コレットもリフィルもいつも通りってことだね。ま、コレットの言う通り、足下は気を付けとくよ。 |
プレセア | ……はい。それに、たとえ、木の障害があっても私の斧でなんとかします。 |
ジーニアス | 流石だよ、プレセア !だ、だけど何かあってもプ、プププ、プレセアはボクが守るからね ! |
プレセア | はい。では、私もジーニアスを守ります。 |
しいな | ……ははっ。こっちはこっちでいつも通りか。 |
リーガル | だが、これくらいが丁度よいだろう。下手に気負いすぎてはそれこそ足をすくわれるかもしれん。 |
しいな | そうだね。今回のことは、あのラザリスが関わってるみたいだし……。 |
しいな | ん ? ありゃあ、人影かい ?誰かいるみたいだよ。 |
? ? ? | やはり、あのお方の言う通り俺たちの計画を邪魔する連中が現れたか。 |
ジーニアス | あれ…… ? なんだろう……。どっかで見たことがあるような……。 |
コレット | ……もしかして、ロイド ? |
ジーニアス | えっ、ロイドなの ! ? |
コレット | うん、顔は隠れちゃってるけど声はロイドの声だったよ。 |
プレセア | ……はい、私もロイドさんの声に聞こえました。 |
ジーニアス | なーんだ、ボクたちより先に神殿の中に入ってたんだね。ま、そんなことじゃないかと思ってたけどさ。 |
ファング | ……俺は白き獅子のファング。お前たち、すぐにここから立ち去るんだ。 |
ジーニアス | 白き獅子 ? ファング ?もう、なに冗談言ってんのさロイド。 |
ファング | 冗談なんかじゃない。大人しく立ち去ってくれるなら、俺も手出しはしない。 |
ジーニアス | あのね、ロイド。今は遊んでる場合じゃないんだって。 |
ファング | こっちも遊びじゃないんだ。たとえ子供であろうと、俺は責務を全うする。 |
ジーニアス | ……どういうこと ? 声の感じも見た目もロイドなのに何か違う……。ロイドはボクのこと、子供呼ばわりなんてしないよ。 |
しいな | ロイドじゃないなら、なんだってのサ。まさかリビングドール ? |
コレット | ううん……それとも違う感じがする。でも、ロイドなのにロイドじゃない。それだけは私にも何となくわかるよ。 |
ファング | お前は……いや、他人の空似か……。こういうこともあると、ラザリス様は仰っていたからな。 |
リーガル | ラザリスだと ! ? |
プレセア | 言動も、いつものロイドさんではありません。……まさか、誰かに操られているのでしょうか ? |
ファング | 何度も言わせるな。俺は白き獅子のファングだ。全ては、ラザリス様の命令に従って動いている。それだけだ。 |
リフィル | プレセアの予想通りロイドは何らかの術にかけられている可能性があるわね。 |
リフィル | もしくは、以前の私のように別の人格が乗り移っているのか……。とにかく、彼が私たちを敵と見做しているのは確かだわ。 |
ファング | 状況が理解できたようだな。だったら、大人しく帰ることだ。 |
ジーニアス | そんなこと、できるわけないだろ ! |
しいな | ロイドが操られてるってんならあたしらだって、退くわけにはいかないよ ! |
ファング | そうか……ならば、仕方ない。退かないというのなら、力尽くでわかってもらうぞ ! |
キャラクター | 7話【vsファング】 |
ファング | ……やるな、お前たち。 |
しいな | 勝負あったね。さあ、ロイドは返してもらうよ。 |
ファング | ……悪いが、そうはいかない。俺には、まだやるべきことがある。 |
コレット | あれは……何かのスイッチ ? |
ファング | ああ、この部屋に仕掛けた爆弾の起爆スイッチだ。これが作動したら、この部屋は破壊される。 |
しいな | 破壊って、あんた、何言ってんだい ! ?そんなことしたら、あんたまで瓦礫の下敷きになっちまうじゃないか ! ? |
ファング | だが、部屋が破壊されればこの先のクリスタルまでの道は閉ざすことができる。 |
リーガル | つまり……お前はそのクリスタルを守るために私たちを阻もうとしていたのだな。 |
ファング | その通りだ。 |
プレセア | ……どうしましょう。あの人の言うことが本当ならこの場に留まることは危険です。 |
リーガル | ああ、どうやら奴の目的はそのクリスタルを死守することのようだ。おそらく、今回の騒動の引き金の一つになっているものなのだろう。 |
リーガル | だが、我々も爆発に巻き込まれる可能性がある以上迂闊には動けん。 |
ジーニアス | そんな……。じゃあ、一体どうすれば……。 |
ファング | 悪いことは言わない。俺にこのスイッチを押させたくないのならすぐにこの神殿から―― |
リフィル | ――レイ ! |
ファング | ぐわああああああああっ ! ! |
全員 | ! ? |
ジーニアス | ね、姉さん ! ? |
リフィル | 貴様 ! 今、ここを爆破すると言ったのか ! ? |
ファング | な、なんだ…… ! ? お前は……。 |
リフィル | いいから私の質問に答えろ ! ! |
ファング | はっ、はい ! |
リフィル | この馬鹿者がッ ! !神殿を破壊するなど何事だッ ! ! |
ジーニアス | うわあ……。久々に見たな……姉さんのあんな姿。 |
リーガル | ……ふむ。リフィルにとっては、たとえワイズマンが造ったものだとしても、遺跡に近いこの神殿を傷つけられることが許せなかったのだな。 |
しいな | ははっ……ちょっと、あのファングって奴が可哀想になってきたよ、あたしは……。 |
リフィル | おいっ ! ! 聞いているのか ! !私の生徒が、そのような蛮行を犯すなど言語道断だ ! ! |
ファング | な、何を言ってるんだ ! ?俺はあんたの生徒なんかじゃ…… ! |
ファング ? | いや、そうだ……俺は、先生の…… ! |
リフィル | なんだ ! ? まだ言い訳をするつもりかっ ! ? |
ロイド | ち、違うよ ! ? お、俺だよ、先生 ! !だから、手を放して…… ! ? |
| ――カチッ。 |
ロイド | …………あっ。 |
ジーニアス | ……ねえ、今、「カチッ」って音が聞こえたんだけどボクの気のせい……だよね ? |
プレセア | ……いえ、ジーニアス。私にも聞こえました。 |
コレット | この音……なんだろ…… ?この部屋の沢山の場所で、時計の針が動く音が聞こえるよ ? |
しいな | そりゃ、起爆装置が動く音だよっ ! ?あたしたちも、早く逃げなきゃマズいんじゃないのかい ! ? |
ロイド | ま、待ってくれ ! みんな !俺なら、その起爆装置を解除できる !爆発するまで、まだ時間があるはずなんだ ! |
ジーニアス | えっ…… ? もしかして…… ! |
コレット | ロイド ! ロイドなんだね ! |
ロイド | ああ、心配かけてごめん !けど、話は後だ ! 爆弾が設置されている場所を教えるから、みんな、手伝ってくれ ! |
ガイアス | ジュード、何か分かったか ? |
ジュード | うん……。どうやら、このクリスタルがアークの力を吸収しているみたいなんだ。 |
エリーゼ | わたし、このクリスタルから凄い力を感じます。 |
アルヴィン | それで、俺たちでなんとかできそうなのか、ジュード ? |
ジュード | 正直、まだ詳しく調べてみないと……。 |
レイア | あっ、待って。フレンたちから通信が来たよ。もしかしたら、あっちで何かわかったのかも。繋げてみるね。 |
フレン | みんな、そっちは今、どんな状況だい ? |
ガイアス | 今、神殿の最深部で巨大なクリスタルを発見したところだ。 |
フレン | そうか。なら、すぐにそのクリスタルを破壊してくれ。それで、アークの力が吸収されるのを止めることができるはずだ。 |
ミュゼ | そう。なら私に任せて。えいっ ! ! |
ティポ | わー ! いきなり攻撃したー ! ? |
アルヴィン | おいおい、こっちにも心の準備ってもんが……っておい……嘘だろ……。 |
レイア | そんな……ミュゼの術でも壊せないの ?まさか、手加減した、とか ? |
ミュゼ | いいえ。全力でやったわよ。でも、何かしら、この感覚……。 |
? ? ? | やはり、防御壁を作っておいて正解だったな。 |
アルヴィン | おっと、ここに来て黒幕の登場か ? |
エリーゼ | 待ってください、アルヴィン !今の声、もしかして…… ! |
ジュード | まさか……ミラ、なの ? |
ユーリ | ミラ…… ! ? ジュード、気を付けろ !今のそいつは、お前たちの知っているミラじゃねえ ! |
レイア | えっ ? 何言ってるの ?顔は隠れちゃってるけど、絶対にミラだよ ! |
ロアー | ――私をその名で呼ぶな。私は白き獅子のロアー。ラザリス様に仕える騎士だ。 |
ガイアス | ラザリスだと…… ! |
ロアー | どうやら、お前たちは我々の邪魔をしようとしているようだな。ならば、大人しくしてもらおう。 |
エリーゼ | ミラ……なんだかいつもと違います。どうしちゃったんですか ? |
ユーリ | ……聞いてくれ。今のミラはさっきまでのオレみてえに別人の意識が宿ってる。そして、そいつらの目的はアークの力を奪うことだ。 |
エリーゼ | それじゃあ、今のミラは本当にわたしたちと戦おうとしているんですか ? |
ミュゼ | あなた、いくらミラが可愛いからって身体を乗っ取るなんて許されると思ってるの ? |
ロアー | お前たちがどう思おうが関係ない。だが、私を倒さなくてはクリスタルは破壊できないぞ。 |
ガイアス | どういうことだ ? |
ロアー | このクリスタルは、私の力を使って守られている。その力を解除する為には、私を殺すしかない。 |
レイア | そんな ! ? けど、身体はミラのものなんだよね ! ? |
アルヴィン | くそっ……いくら何でも趣味が悪すぎんだろ。 |
ジュード | …………。 |
ガイアス | どうしたのだ、ジュード。 |
ジュード | うん……。わかったよ、ミラを助けてクリスタルを壊す最善の方法が。 |
ジュード | ユーリさん。さっき「オレみたいに」って言いましたよね。つまり、ユーリさんが元に戻れたならミラだって絶対に元のミラに戻すことができる。 |
ユーリ | ああ、オレの場合、誰かさんのせいでちと荒療治だったがな。 |
ユーリ | どっちにしろ、お前たちも絶対にミラを元に戻せるはずだ。 |
ジュード | ……ありがとうございます。だったら、ミラを取り戻して力を解除してもらう。 |
ロアー | ……ふん。お前のような子供にこの私が遅れを取るとは思えないな。 |
ジュード | そんなの、やってみなきゃわからない ! |
ロアー | そうか……。ならば、私の手でわからせてやろう ! |
キャラクター | 8話【vsロアー】 |
ジュード | ――はあああああっ ! ! |
ロアー | くっ ! !私が、押されている…… ! そんなはずは……。 |
ガイアス | 白き獅子のロアーといったな。負けを認めて、大人しくミラを解放しろ。 |
ロアー | 私の負けだと ?違うな。お前たちにクリスタルを壊されない以上私は目的を達成できる。 |
エリーゼ | どうして、そこまでするんですか ? |
ロアー | それが、ラザリス様の望む世界に必要なことだからだ。ならば、私がやるべきことは―― |
アルヴィン | な、なんだ ! ? |
ティポ | また地震ー ! ? |
ジュード | 違う…… ! この揺れの原因は…… ! |
ロアー | そんな、馬鹿な…… !クリスタルに亀裂が……一体、なぜ…… ?それに、このエネルギー量は何だ ! ? |
ロアー | ……まさか ! ? 他のクリスタルが破壊されたことで塔へのエネルギー供給を全て担ってしまったのか ! ! |
アルヴィン | おい、この揺れ…… !ひょっとしなくても、俺たちもヤバいんじゃないか ! ? |
レイア | ヤバいどころじゃないよ !なんか上から瓦礫も落ちてきてるし ! |
ミュゼ | こんなところ、さっさと退散しましょう。 |
ジュード | うん……ミ……ロアーさんも早く ! !このままじゃ、あなたも巻き込まれてしまいます ! |
ロアー | だが、クリスタルの暴走を止めなければ―― ! ! |
レイア | 嘘ッ ! ? ミラの上の天井が…… ! ! |
エリーゼ | そんな ! ? このままじゃあ、ミラが ! ? |
ジュード | ミラーーーー ! ! ! ! |
ジュード | ……はぁ、はぁ。良かった……間に合った……。 |
ロアー | お前は……何をしているんだ……。下手をすれば、お前まで巻き込まれていたかもしれないんだぞ ! |
ジュード | ……だとしても、僕はミラを守りたかった。今のあなたには、わからないことかもしれない。 |
ジュード | だけど、もうミラだけが犠牲になるようなことは絶対にさせたくないんだ ! |
ロアー ? | ジュード……君は……。 |
エリーゼ | ! ! ジュード ! ! ミラ ! !また天井が…… ! ! |
ティポ | 早く逃げてー ! ! |
ジュード | ……間に合わない !せめてミラだけでも…… ! ! |
ミラ=マクスウェル | しゃがめ、ジュード ! !――シルフ ! ! |
ミラ=マクスウェル | 無事か、ジュード ! ! |
ジュード | ……ミラ。もしかして、意識が…… ! |
ミラ=マクスウェル | ああ、君のおかげだ。ありがとう、ジュード。 |
ジュード | そんな……僕は何も……。 |
ミラ=マクスウェル | いや、君の想いが、眠っていた私の意識を覚醒させてくれた。私は……また君に助けられたようだ。 |
ジュード | ミラ……。 |
アルヴィン | ったく、心配かけさせんなっての ! |
レイア | ううっ、ホントだよ !すっごく心配したんだからね ! |
エリーゼ | でも、本当に良かったです…… ! |
ティポ | うわーーーーん ! おかえりー、ミラー ! |
ミラ=マクスウェル | ありがとう、みな。しかし、ゆっくり話してもいられない。まずはここから脱出するぞ ! ミュゼ ! |
ミュゼ | ええ ! 私たちが道を切り開くわ !それで一気に出口まで向かってちょうだい ! |
ガイアス | 承知した。では、急ぐぞ ! |
ミリーナ | ――凄かったわね、さっきの揺れ。 |
イクス | もしかして、またアークで何か起こったんじゃ……。 |
ワイズマン | いえ、どうやら塔へのエネルギー供給が全て停止した反動のようです。皆さんが無事、原因を究明し対処してくださいました。 |
カーリャ・N | そうですか。やはり、頼りになる方々ですね。 |
ワイズマン | ええ。少しトラブルはあったようですが皆さんはすでに神殿から脱出しています。 |
ワイズマン | ですが、予断を許さない状況です。既に供給されたアークのエネルギーがその塔に集まったままの状態に変わりはありません。 |
ワイズマン | それを利用されてしまえばアークだけでなく、他の次元の世界にも影響を与えてしまう可能性があります。 |
カノンノ・G | 利用される前に、私たちが止めなきゃいけないんだね。 |
P・カノンノ | ねえ、あの扉の先……。なんだか、今までと違う雰囲気を感じるの。きっと、この先に……。 |
イクス | ……ラザリスが待ち構えているのかもしれないのか。 |
カノンノ・G | うん……。行こう、みんな。 |
ミリーナ | ここは……なんだか不思議な場所だわ。 |
イクス | ああ、ここだけ別世界みたいな景色だ。 |
ワイズマン | 私の通信も可能なところをみると誰かが疑似的に作り出した空間のようですね。 |
カーリャ・N | ならば、やはりここには―― |
ラザリス ? | ――これ以上、邪魔はさせない。 |
二人 | ……ラザリス ! ! |
キャラクター | 9話【vs破滅へと導く者】 |
イクス | ……ラザリス。どうして、アークの力を狙うんだ ? |
ラザリス ? | 当然、世界を破壊するため。このアークの力を使ってあらゆる次元の世界を破壊する。 |
カノンノ・G | ……えっ ? |
カーリャ | あらゆる次元の世界って、規模が大きすぎませんかっ ! |
カーリャ・N | ですが、まだ私たちの手で止められるはず。その為に、私たちが来たのですから。 |
カノンノ・G | ……違う。 |
ミリーナ | 違う…… ? 何が違うの、グラスバレー ? |
カノンノ・G | あなたは、ラザリスじゃない…… !世界の破壊だなんて……ラザリスがそんなことを望むはずがないもの。 |
P・カノンノ | うん……ラザリスは『生まれられなかった世界』だから『生まれた世界』を人一倍羨んで、愛しく思ってた。そんな子が世界を壊すなんてありえないよ ! |
カノンノ・G | ねえ、あなたは、本当は誰なの ? |
ラザリス ? | ……ふふっ。そう、違う世界のこの子を知ってたのね。でも、もうあの三人を利用する必要もないからこの姿じゃなくていいよね。 |
カノンノ・G | きゃあ ! ? な、なに…… ? |
ミリーナ | あれは……ラザリスの姿が、変わって…… ! |
イアハート ? | ……ふふっ。 |
カーリャ | えええっ ! ? イアハートさまぁ ! ? |
イクス | 待ってくれ ! ? イアハートの雰囲気がいつもと全然違う…… ! |
イアハート ? | そう、あなたたちの知っているカノンノ・イアハートは、もういないの。 |
カノンノ・G | イアハートが……いない ? |
イアハート ? | 私も、かつては『カノンノ』と呼ばれる存在だった。だけど『世界を破滅させる力』の残滓がこの子に引き寄せられた……。 |
破滅へと導く者 | だから、今の私は『カノンノ』なんかじゃない。私の使命は、世界や全ての生命の完膚なきまでの破壊。 |
P・カノンノ | あなたは……本当に世界を壊すつもりなの ? |
破滅へと導く者 | ええ。その為には、このアークの力が必要だった。幸い、このペンダントに残っていた世界の記憶を利用して、計画を進めることができたの。 |
破滅へと導く者 | 白き獅子たちは解放されてしまったみたいだけど役割は十分に果たしてくれた。ペンダントの力を使って私が偽物のご主人様を演じていたことも知らずにね。 |
カーリャ | カーリャ、カノンノさまの言っていることが全然わかりません……。 |
カーリャ・N | 彼女は、グラスバレー様たちの言う通りイアハート様ではありません。ですが、本当に身体はイアハート様のものならば……。 |
ミリーナ | イアハートを利用するなんて……。でも、助ける方法がきっと……。 |
破滅へと導く者 | 諦めなさい。白き獅子たちとは違って世界を破壊させる力には、彼女も抗えなかった。もう手遅れよ。 |
P・カノンノ | そんなはずない !イアハートならきっと…… ! |
破滅へと導く者 | 愚かね、現実を認めないなんて。だが、時は満ちた……これより使命を遂行する……。 |
ワイズマン | いけません ! 彼女の周りに奪われたアークの力が集まっています ! このままでは、本当に世界が破壊されてしまいます ! |
カノンノ・G | やめて ! ! イアハート ! ! |
イクス | みんな ! イアハートを止めるんだ ! ! |
破滅へと導く者 | あなたたちにも見せてあげる。世界を壊す、破滅の力を ! |
キャラクター | 10話【vs破滅へと導く者】 |
カノンノ・G | ……はぁ、はぁ ! 駄目……力が…… ! |
破滅へと導く者 | もう終わりよ。あなたたちでは世界を滅ぼす力に敵うはずがない。 |
P・カノンノ | そんなこと……ない !私たちは、あなたを止める ! |
破滅へと導く者 | 何故、そこまでするの ?破壊が終われば、全てが無になるの。争いもなく、悲しい事や辛い事も全部なくなる。 |
破滅へと導く者 | それでも、あなたたちは今の世界が大事だというの ? |
イクス | ……もちろん、世界を守ることも大事だ。 |
破滅へと導く者 | そう、だったら……。 |
イクス | けど、俺が守りたいものはここにいる仲間たちなんだ ! |
破滅へと導く者 | ……仲間。 |
ミリーナ | ええ、確かに世界には悲しいことや辛いことが沢山あるのかもしれない。だけど、それが全てじゃない。 |
カーリャ・N | たとえ、抗うことのできない苦境に陥ってもここにいる方々は自らの力で立ち上がってきました。私は、その皆さんの力を信じています ! |
カノンノ・G | そうだよ……。私たちには、みんなとの絆がある !だから、あなたの力にも決して負けたりはしない ! |
破滅へと導く者 | 仲間……みんなとの絆…… !そんなもの……ッッ ! ! |
カーリャ | ど、どうしたんですか急に……。なんだか、とっても苦しそうですよ…… ! |
カノンノ・E | (やめて……もう、やめて ! ! ) |
破滅へと導く者 | そんな…… ! もう、お前の意識は私が奪ったはずなのに…… ! |
イクス | なんだ……誰かと、話しているのか ? |
P・カノンノ | もしかして……イアハート、なの ? |
カノンノ・G | ……そうだよ !イアハートも私たちと一緒に戦ってるんだ ! |
P・カノンノ | だったら、私たちにできることは―― ! |
カノンノ・E | (お願い、もうやめて ! あなたも本当は世界を滅ぼしたくないはずだよ !) |
破滅へと導く者 | そんなこと……ないッ !私は……私は……ッ ! ! |
カノンノ・E | (思い出して ! あなたの大切な仲間たちのことを !) |
破滅へと導く者 | 私の……仲間…… ! !そうだ……私は、みんなと一緒に……。 |
二人 | イアハート ! ! |
破滅へと導く者 | あなた、たちは……。 |
カノンノ・G | 頑張って、イアハート ! |
P・カノンノ | 私たちも一緒だよ !だから、負けないで ! ! |
破滅へと導く者 | う、うわああああああああっ ! ! |
カノンノ・E | …………。 |
P・カノンノ | …………ううっ。 |
イクス | みんな、無事か ! ? |
カノンノ・G | うん……平気だよ……。そうだ、イアハート ! イアハートは大丈夫なの ! ? |
ミリーナ | ええ、意識はないみたいだけどちゃんと呼吸も安定しているし、心配ないわ。 |
カノンノ・G | そっか、良かった……。 |
ワイズマン | 皆さん。どうやら、塔に集まっていたアークの力も無事、元に戻ったみたいです。 |
カーリャ | つまり、これで無事解決ってことですね ! |
ワイズマン | はい、本当にありがとうございました。またアークはあなた方に救われたようです。 |
ワイズマン | あとのことは、私が責任を持って対処致します。皆さんは、ひとまず広場にお集まりください。他の方々も、既に集まっていますので。 |
イクス | わかりました。よし、それじゃあ俺たちも戻ろう。 |
カノンノ・E | ……あれ、ここは ? |
P・カノンノ | イアハート。良かった、目を覚ましてくれて。 |
カノンノ・G | 大丈夫 ? どこか痛かったりしないかな ? |
カノンノ・E | うん……私は何ともないよ……。ごめんね、心配かけちゃって……。 |
カノンノ・E | ……そうだ ! 他のみんなは ! ?ペンダントを拾ったときにユーリさんたちも一緒にいて……。 |
ユーリ | オレたちのことなら問題ないぜ。 |
ワイズマン | 念のため、私も皆さんの身体を調べさせてもらい彼らの記憶や意識は元の世界へと戻るようにしておきました。 |
イクス | イアハートが拾ったっていうペンダントもワイズマンが影響が出ないようにしてくれたから安心してくれ。 |
ロイド | けど、白き獅子って何者だったんだろな ?自分たちのことを、騎士って言ってたけど……。 |
ジーニアス | ロイドが騎士だなんて、全然似合わないよね。 |
ロイド | ほっとけ ! |
コレット | でも、悪い人たちじゃなかったんじゃないかな ? |
ジーニアス | そうかな……。ボクたちのこと、倒そうとしてきたんだよ ? |
コレット | それはそうだけど……。でも、爆弾があるって教えてくれたときは、私たちが巻き込まれないように逃げろって言ってくれてたよ。 |
ロイド | 確かに、俺も乗っ取られてたときの記憶は残ってるけど悪い奴らってのとは、少し違ったかもしれない。 |
ミラ=マクスウェル | 彼らも、ラザリスが偽物だとは気づいていなかった。もしかしたら、彼らも彼らなりに世界を正しい道へと導こうとしたのかもしれないな。 |
カノンノ・E | うん……私もね、あの子の記憶を少し覗いたの。彼女はずっと、旅をしてた。私たちのように、沢山の仲間と一緒に……。 |
P・カノンノ | それって、別の世界の『カノンノ』のことだよね。ねえ、その子、どんな子だったの ? |
カノンノ・E | えっとね、姿は私とそっくりでだけど、その世界のディセンダーとして生まれたの。 |
カノンノ・G | ディセンダー ! えっ、それじゃあ、イアハートは別の世界だとディセンダーとして生まれたってこと ! ? |
カノンノ・E | うん。それにね、私たちの世界と同じように名前と姿が一緒の人たちがいて―― |
ワイズマン | あの、イアハートさん。大変心苦しいのですが皆さんの無事も確認できましたし、先に祭りを再開するアナウンスを流しても宜しいでしょうか ? |
ロイド | そっか、祭りがあること、すっかり忘れてたぜ !ん ? ちょっと待てよ。そういや、俺たちの服ってどこいったんだ ? |
ユーリ | まあ、そのままなら、ペンダントを見つけた場所にでも置いてきてんじゃねえか ? |
ロイド | やべえ ! あの服は親父が俺の為に作ってくれた大事なものなんだよ ! 無くしたら困るんだって ! |
ワイズマン | では、皆さんの服は私が回収しておきましょう。ただ、少し時間がかかるかもしれませんのでその間は、そちらの服で祭りに参加してください。 |
ユーリ | 了解。動きやすいしオレは構わねえぜ。 |
ミラ=マクスウェル | 私も異論はない。それに、レイアやエリーゼたちからはなかなか好評みたいだからな。 |
ミリーナ | ふふっ、ミラさんはどんな服でもばっちり着こなせちゃいそうね。 |
イクス | そうだな……。色は白くてもこういうキリッとした感じのカッコよさが出る服もいいかもしれないな ! |
ミリーナ | それなら、今度イクス用にも作ってみるわね !イクスなら絶対に似合うと思うわ ! |
カーリャ | とまあ、いつも通りのイクスさまたちは放っておいて。さあ、ネヴァン先輩 ! カーリャたちは屋台全制覇を目指して一緒に頑張りましょう ! |
カーリャ・N | ま、待ちなさいカーリャ !そんなに急いで飛ぶと、他の人にぶつかりますよ ! |
カノンノ・E | …………。 |
カノンノ・G | どうしたの、イアハート ? |
カノンノ・E | あの子の記憶の中でね、その世界のラザリスも見たの。私たちの知ってるラザリスのように、世界に起こる争いや苦しみを目の当たりにして、ヒトを憎んでた。 |
カノンノ・E | そんな気持ちを、意識が支配されてたとはいえ私は利用した。そのことが、すごく辛いの……。私にはあの子を助ける手段がないのに……。 |
カノンノ・G | イアハート……。ううん、きっと大丈夫だよ。 |
カノンノ・E | ……えっ ? |
カノンノ・G | だって、その世界にはディセンダーの『カノンノ』がいるんでしょ ? それに、私たちのように仲間もいるんだから。 |
P・カノンノ | ラザリスを助けてあげたいって思う人たちは必ずいるよ。だから、私たちは信じよう。 |
カノンノ・E | ……うん、ありがとう、二人とも。 |
カノンノ・G | ねえ、だったら『星誕祭』に倣って私たちの祈りを届けてみようよ。 |
カノンノ・E | ……祈り、か。そうだね、私、やってみる。 |
カノンノ・E | 別の世界のラザリス……。あなたには直接私の声は届かないかもしれないけれど……。 |
カノンノ・E | あなたにもきっと、ヒトのいる世界を憎まなくて済む日が来るって信じてるよ。 |