キャラクター | 1話【精霊片を求めて】 |
イリア | ……ああ、もうっ !ルカのやつ遅いわね……一体何してんのよ…… ! |
リカルド | 少し落ち着け、イリア。出発予定まではまだ時間があるだろ。 |
イリア | そうかもしんないけど……あっ ! やっと来た ! |
ルカ | はぁはぁ……ごっ、ごめん…… !遅くなっちゃった……。 |
イリア | ル~カ~。あんた、このあたしを待たせるなんていい度胸してるじゃない~。覚悟はできてんでしょうねっ ! |
ルカ | ひっ ! ? |
リカルド | ……全く。その辺にしておけ。ところでルカ、お前が時間ギリギリまで来ないとは珍しいな。何かあったのか ? |
ルカ | え、えっと……。ちょっと医務室に寄ってて……。 |
イリア | 医務室 ? どっか調子でも悪いの ? |
ルカ | ううん、そうじゃなくて……。もし途中で誰かが怪我をしても、すぐに治療ができるように、薬とか持っていこうと思ったんだ。 |
ルカ | そしたら、ジュードやアニー、それにアトワイトさんも手伝ってくれて、色々と用意してたらいつの間にか時間が来ちゃってて……。 |
リカルド | 成程。それでギリギリになったということか。戦いの前に備品調達をしておくのは基本だな。 |
リカルド | だが、今後は連絡くらいはするようにしろ。お前がいないことで、イリアの機嫌が損なうのも面倒だからな。 |
ルカ | あの、ごめんね、イリア……。 |
イリア | ……あ~、もう、わかったわよ !それに、あんたが遅くなったのはあたしたちのことを心配してくれてたからだし……。 |
ルカ | う、うん ! もしイリアが怪我なんてしたら僕、心配だよ ! |
イリア | はいはい、この話はここでお終い !もう、さっさと行くわよ ! |
リカルド | 待て。その前に、もう一度今回の精霊片回収について確認しておくぞ。特にイリア、お前はちゃんと精霊装の知識についても頭に入っているんだろうな ? |
イリア | え~っと、細かいことはよくわかんないけど、とにかく精霊の力が使えるようになるってことでしょ ? |
リカルド | 間違ってはいないが随分おおざっぱな認識だな。 |
イリア | 合ってんならいいじゃない。だいたい、小難しいことを説明するのはルカの役割なの ! ほらルカ、説明お願い。 |
ルカ | わ、わかったよ……。えっと、まず僕たちが精霊装を使えるようにするために精霊片吸引器で相性に合った精霊片を集めるんだよね ? |
リカルド | そうだ。そして、それぞれ相性のいい精霊片の種類だがルカは火の精霊イフリート、イリアは氷の精霊セルシウス。そして、俺が地の精霊ノームだ。 |
イリア | ま、要するにその精霊片ってやつを集めればいいんでしょ ? 楽勝、楽勝~ ! |
リカルド | ……はぁ。もう少し緊張感を持てと言いたいところだがお前には、それくらいのほうがいいのかもしれんな。 |
ルカ | そうだね。それに、リカルドも一緒にいてくれるのは僕も心強くて安心するよ。 |
リカルド | そうか。ならば、ここは大人としてお前たちの期待に沿う働きをするとしよう。 |
リカルド | さてと、話はこれくらいでいいだろう。ルカ、出発の合図はお前に任せる。 |
ルカ | うん、わかった。それじゃあ、イリア、リカルド。精霊片集め、みんなで頑張ろうね ! |