キャラクター | 1話【VSシゼル】 |
マーテル | うーん、困ったわね……。 |
ルーク | ん ? ミトスにマーテルじゃねえか。何やってんだ、お前ら。 |
マーテル | あら。ルーク、ティア。こんにちは。ふふっ。二人とも、今日も仲良しね。 |
ティア | な、仲良しだなんてそんな……。 |
ルーク | そ、そうだぞ ! 偶然そこで会っただけだって !それより、二人も飯食いにきたのか ? |
マーテル | いえ、それが……ユアンとのことで少し悩んでいてミトスに相談をしていたところなの。 |
ルーク | ユアン ? あいつに何かあったのか ? |
マーテル | いえ、ユアン本人に何かあったわけじゃないのよ。今度ユアンと二人でどこか出掛けようという話をしていたんだけれど……。 |
マーテル | アジトのみんなにオススメの場所を聞いて回っていたら、候補がいっぱいできてしまって。どこも素敵だから一つに絞れなくなってしまったの。 |
ミトス | それで、姉さまがボクに相談しに来たってわけ。ボクは姉さまが行きたいと思った場所に行けばいいって言ってるんだけど。 |
マーテル | それだと、ティル・ナ・ノーグ中を周ることになるわ。だけど、私もユアンもそんな長い間留守にするわけにはいかないし……。 |
ミトス | 姉さま、やっぱりボクが一度全部下見してくるよ。それを参考にして選べばいい。 |
ミトス | 少し見て回るだけなら時間もかからないだろうしユアンだって、姉さまが選んだ場所なら文句は言わないでしょ ? |
マーテル | それは嬉しいけれど、一人で出掛けるのは心配だわ。道中で魔物が出たり、道に迷ったりしたら大変よ ?せめて、誰かお友達が一緒だったらいいんだけど……。 |
ミトス | 子供じゃないんだから、平気だよ。でも、そうだね……ジーニアスは出掛けてるし他に頼めるとしたら……。 |
ミトス | わかった。それじゃあ、ルークに付いてきてもらおうかな ? |
ルーク | えっ、俺 ! ? |
ミトス | このあと用事があるって訳じゃないんでしょ ?だったら少しくらい付き合ってくれない ? |
ルーク | まあ、別に俺はいいけど……。あ、だったら、ティアも一緒に行こうぜ ! |
ティア | そうね。ルークが行くなら―― |
ミトス | …………。 |
ティア | ――いいえ、やっぱりやめておくわ。あまり人数が増えても行動しにくいでしょうし今回は二人で行ってきたらどうかしら ? |
ルーク | ……そっか。まぁ、ティアがそう言うなら無理には誘わねえけど……。 |
ミトス | 決まりだね。それじゃあ、すぐに支度して行くよ。 |
ルーク | あっ、おい、待てよ !ったく……飯だけでも食おうと思ったのに。仕方ねえな。じゃあ、ティア、俺行ってくる。 |
ティア | ええ、気を付けてね。 |
マーテル | ……ごめんなさい、ティア。あなたが断ったのはミトスが嫌がると思ったからよね ? |
ティア | いえ、気にしないで下さい。ミトスが種族としての人間を嫌っているのは知っています。それでも色々譲歩してくれていますし。 |
マーテル | ……ありがとう、ティア。あの子も本当はここの人たちが嫌いなわけではないの。まだ心を開くのが怖いのでしょうね。 |
キャラクター | 2話【VSエルレイン】 |
ルーク | ヒーッヒッヒッヒッ ! 俺的にはここがイチオシだな ! |
ミトス | 生きてるうちに銅像作られる奴なんてろくな奴じゃない……とは言うけど、あいつの場合は違う意味で相当ろくでもないからね。 |
ルーク | えー ! ? ロイドたちも銅像作られたんだろ。 |
ミトス | だからろくでもないだろ。リフィルさんは別だけど。……っていうか、ジェイドのことはかばわないの ? |
ルーク | かばうとこないだろ。マジでろくでもないし。けど、そのろくでもないとこも含めてジェイドは大事な仲間だけどな。 |
ミトス | ふーん……。 |
ルーク | よし、このダアトの街はこんなもんだろ。そろそろ次の場所に行ってみるか ? |
ミトス | いや、もう少し様子を見ておくよ。ルークは街の人間たちの聞き込みをしておいて。 |
ルーク | 聞き込みって、何を聞けばいいんだ ?帝国兵のこと気にしてるんだったらこの辺りは巡回も滅多に来ないって言ってたぜ ? |
ミトス | それはカロル調査室の資料にも書いてあったからボクも知ってるよ。 |
ミトス | そうじゃなくて、ボクが知りたいのは街の近くでトラブルの芽がないかってこと。たとえ、どんな些細なことでも確認しておかないと。 |
ルーク | なんでそこまで気にするんだ ?そりゃあ、魔物でも出たら危ないとは思うけどマーテルさんもユアンもその辺は心配ねえだろ ? |
ミトス | 別に、二人の腕は心配してないよ。それにもし姉さまに何かあったらボクがユアンを殺す。肉片一つ残さないように消してやる。 |
ルーク | ……おいおい、物騒な話はやめろよ。冗談に聞こえねぇよ。ジェイドかよ。 |
ミトス | 冗談じゃないからね。あと、あの死霊使いと一緒にするのはやめてくれる ? |
ルーク | 悪かったよ !けど、だったら何が心配なんだ ? |
ミトス | 姉さまの野次馬根性だよ……。なんでも首を突っ込みたがるところがあるから絶対トラブルに巻き込まれると思うんだ。 |
ミトス | ユアンが止めてくれるならいいけど出会った頃はともかく、今のあいつじゃ姉さまに言われるままついて行くに決まってる。 |
ルーク | あー……。普段の二人を見てると想像つくな。マーテルさんアジトの情報通だから、新聞作りのためにレイアとアグリアが取材合戦してるし。 |
ミトス | でしょ。ボクは人間のせいで姉さまの貴重な時間を台無しにされるのが嫌なんだ。候補地のトラブルの芽は徹底的に潰す。いいね。 |
ルーク | わかったよ。つーか、ミトスも案外善人だよな。 |
ミトス | ルークの目は節穴なの ? |
ルーク | だって姉さんのためにここまでするってすごいじゃん。俺はこういう気遣い得意じゃねーし。 |
ミトス | 家族なんだから当たり前だよ。 |
ルーク | あー、そっか。俺は家族はあんまり……。 |
ミトス | ……ああ、そうか。レプリカだったね。 |
ルーク | けど、母上の為ならまあ頑張ってもいいかなとは思えるから、そういうことなんだろうな。 |
ルーク | よし、んじゃマーテルさんとユアンのために頑張るか ! |
ミトス | ルークはお人好しだね……。でもありがとう。ごめんね。 |
キャラクター | 3話【VSデューク】 |
ルーク | ダアト、アルタミラ、闘技場、南の島……色々回ってきたけど、この森で最後か。 |
ルーク | ここ、魔物でも出るかと思ったけど案外静かな森だったな。 |
ミトス | そうだね。ここなら姉さまたちもゆっくりできそうだ。 |
ルーク | それで、結局候補は絞れそうなのか ? |
ミトス | 大体はね。だけど、やっぱり最後は姉さまに選んでもらうことになるかな。 |
ルーク | そっか。……なぁ、ミトス。俺、ちょっと気になってたことがあるんだけど、聞いてもいいか ? |
ミトス | 何 ? |
ルーク | なんで、俺に付いてきて欲しいって言ったんだ ?いくらあの場に俺がいたからって、別に他の奴でも良かっただろ ? |
ルーク | それにそもそもお前なら、誰かと一緒に来なくてもマーテルさんを説得することぐらいできた筈だし……。 |
ミトス | 確かに説得はできたけど、心配掛けるには違いないしどうせなら馬鹿正直な奴と来た方が面倒がなくていいと思っただけだよ。 |
ルーク | 馬鹿正直ならロイドだっていいじゃん。 |
ミトス | あいつは馬鹿なだけだろ。それにあいつはルークが思ってるほど正直じゃない。 |
ルーク | そうかな。いい奴だけどな。 |
ミトス | お前までジーニアスみたいなこと……。 |
ルーク | 仕方ないだろ。馬鹿『正直』なんだから。けど、俺ミトスのこともいい奴だと思うぜ。 |
ミトス | ボクが ? 面白いこと言うね。知ってるでしょ。ボクが元の世界でしてきたこと。 |
ルーク | そりゃ、知ってるよ。俺もさ、すげえ酷いことしちまったから。けどそれはそれっていうか……。 |
ルーク | あ、元の世界でのこと忘れようとしてるんじゃなくて悪いところもちゃんと見るけどいいところもちゃんと見るというか……。 |
ミトス | ……わかったよ。ロイドの評価はさておきルークの言葉は受け取っておく。ありがとう。 |
ルーク | 俺の方こそ、ありがとな。俺、普段人から頼りにされることがあんまりないから今日はちょっと嬉しかったんだ。 |
ミトス | ……一つ忠告しておくけど。そこまで素直だと、いつか悪い人間に利用されるかもしれないよ。 |
ルーク | あー、うん。前科があるから気を付ける。 |
ミトス | ふふ……。じゃあ、もしもこの世界でルークが誰かに利用されるようなことがあったらボクが復讐してあげる。 |
ルーク | マジかよ ! ? じゃあ真っ先にジェイドがやられるな。やったぜ ! |
ルーク | なぁ、ミトス。もし今日みたいに困ったことがあったら俺にも声かけてくれよ。また一緒にどっか行こうぜ ! |
ミトス | ……そうだね。考えておいてあげるよ。 |
ミトス | あ、そうだ。ルークには今日のことで借りができたからボクにできることがあったら力を貸すけど、何かある ? |
ルーク | えっ ? 頼み ? マジでなんでもいいのか ? |
ミトス | うん。ボクにできることなら――ってねぇ、ルーク。あれを見て。 |
ルーク | ! ! |
キャラクター | 4話【VSユグドラシル】 |
マーテル | ミトス、おかえりなさい。それにルークもミトスに付き合ってくれてありがとう。 |
ルーク | い、いや。俺は大したことしてないし頑張ったのはミトスだから……。 |
ティア | ルーク、どうしたの ? なんだか顔が赤いわ。 |
ルーク | べ、別になんでもねえって !それより、ミトスがマーテルさんに渡すものがあるんだってさ。 |
マーテル | えっ、ミトスが ? |
ミトス | ――はい、姉さま。これ、受け取って。 |
マーテル | まぁ ! 白くて綺麗な花。ファンダリアの花を思い出すわね。これ、一体どうしたの ? |
ミトス | 最後に立ち寄った森で見つけたんだ。姉さまに似合うと思って少し摘んできたんだよ。 |
マーテル | ありがとう、ミトス。大切にするわ。早速、花瓶に入れて部屋に飾るわね。 |
ティア | 確か、この花に似合いそうな花瓶をソフィたちが持っていたわ。貸してもらえないか聞いてきます。 |
ルーク | あーっ ! ティア、ちょっと待ってくれ ! |
ティア | 何、ルーク。どうしたの ? |
ルーク | あっ、いや……。えっと……。こっ、これっ ! ティアに ! |
ティア | えっ ? この花……私にも…… ? |
ルーク | これ……タタル渓谷の花にもちょっと似てるだろ ?だから、その……俺も持って帰ってきたんだけど……。 |
ティア | ルーク…… ! ええ、セレニアの花にも似ているわね。ありがとう、大事にするわ。 |
マーテル | 良かったわね、ティア。それにルーク……フフ、あなたも優しくていい子だわ。ティアに喜んで欲しかったのね。 |
ルーク | い、いや、お、俺はミトスが花を摘んで帰るって言うから、ついでっていうか……。その……えっと……。 |
ルーク | あ――っ、そ、そうだ ! ミトス !何でも言うこと聞いてくれるんだったよな ! ? |
ミトス | ボクとの約束を、この場を誤魔化すのに利用するのはやめてくれる ? |
ルーク | ご、誤魔化してないっ ! |
ルーク | それより、今から剣の稽古をつけてくれよ !お前、すっげー強いのに、クレス道場にもほとんど来てくれないからさ。 |
ミトス | ……剣の稽古か。別にいいけど、ボクは厳しい先生に教えられたからね。多分、稽古でも手加減できないよ ? |
ルーク | おう ! 望むところだぜ ! |
ミトス | じゃあ姉さま、ちょっとルークを痛めつけてくるから。 |
ルーク | はあ ! ? 俺だってやられっぱなしじゃないぞ ! ?――ティア、また後でな ! |
ティア | ルーク……楽しそうで良かった。せめてここでは、元気で――ずっと元気で楽しく過ごして欲しいんです……。 |
マーテル | そうね……。ミトスも少しずつ昔の笑顔が戻ってくれると嬉しいわ。世界の全てがそれを許さなくても私は……。 |
マーテル | これからも、二人のことを見守っていきましょうね、ティア。 |
ティア | ええ。私は彼と約束しましたから。ルークのことをいつまでも見ているって。 |