キャラクター | 1話【現れた神殿】 |
ルドガー | なんだあれは、神殿か…… ? |
オリエ | まさか……あれは…… ! |
コレット | オリエ、何か知ってるの ? |
オリエ | はい。あれは……私のいた世界では『光の神殿』と呼ばれていた建物です。 |
ジーニアス | それじゃあ、ハスタが押したスイッチのせいでオリエの世界にあったものがアークに現れたってこと ? |
オリエ | おそらく、そうだと思います。ですが……。 |
二人 | …………。 |
ルドガー | 今、この二人から話を聞き出すことは難しそうだな。 |
ルカ | ひとまず、ここから離れたほうがいいんじゃないかな ? |
ロイド | そうだな。アスベルたちのことも気になるし一度、みんなのところへ戻ろうぜ。 |
エル | あっ、スレイとベルベットがいたよ ! |
スレイ | みんな ! よかった、無事だったんだね。 |
ルカ | スレイたちのほうこそ、大丈夫だったの ? |
スレイ | うん、エドナとアスベルの意識はちゃんと元に戻ったよ。 |
スレイ | でも、念のため少し休んでもらおうと思って今はミクリオたちが付き添ってワイズマンのところに向かってるんだ。 |
ベルベット | それで、さっきの光はなんだったの ? |
ルカ | えっと、それが、詳しいことはまだ僕たちも……。 |
ワイズマン | 失礼します。そのことについては私から説明させてください。 |
オリエ | ワイズマンさん ! |
ワイズマン | オリエさん、連絡が遅れてしまい申し訳ありません。ですが、アークで発生した光の正体についてこちらでの分析が終わりました。 |
ワイズマン | ただ、その話の前に一点だけ。先ほど、ミクリオさんたちがこちらに到着しアスベルさんとエドナさんの様子を確認いたしました。 |
ワイズマン | お二人とも、かなり疲弊していましたがそれ以外の異常は見受けられませんでした。 |
スレイ | そっか ! ありがとう。それを聞いて安心したよ。 |
ベルベット | けど、あたしたちはまだ安心できる状況じゃないでしょ ? |
ワイズマン | はい、残念ながらベルベットさんの仰る通り先ほど発生した光は、ディストさんが行おうとした次元干渉現象です。 |
ワイズマン | そしてその結果、オリエさんたちの世界の一部がアークに出現してしまったのです。 |
オリエ | それが、あの光の神殿……なのですね。 |
ワイズマン | はい。正確に言いますと、あの神殿はオリエさんの世界に存在するものを無理やりトレースしたものです。 |
ワイズマン | ですので、本来の機能が発現していないのが幸いですがなにやら内側から抵抗するような力があり私でも対処できない状況なのです。 |
ロイド | えっと……つまり、その光の神殿ってのがアークにずっとあると、どうなっちまうんだ ? |
ワイズマン | 今はまだ影響はありませんが、このまま放置すればいずれは互いの力が悪影響を及ぼすことになります。 |
ワイズマン | 念のため、ティルグランドのゲストやスタッフの避難誘導は手配していますが、このままではお祭りどころかアークの存在自体が危険なことに……。 |
オリエ | そんな…… ! |
コレット | だったら、私たちでなんとかしなきゃ ! |
ルドガー | そうだな。となると、まずは俺たちだけでもその光の神殿っていうところに行って情報を集めたほうがいいかもしれない。 |
ベルベット | なら、また二手に分かれたほうがよさそうね。さっきから、あんたたちが抱えている連中もワイズマンのところに届けたほうがいいでしょうし。 |
ロイド | ん ? ああ、ディストとハスタのことか。やっぱ、こいつらもワイズマンのところに連れて行ったほうがいいよな。 |
ワイズマン | そうですね。特にハスタさんはアスベルさんからの話を参考にすると、ディストさんの装置の影響で別次元の自分の記憶と干渉してしまったようですから。 |
オリエ | えっ ! ? ということは、もしかして……。 |
ワイズマン | はい。おそらくですが、オリエさんのよく知るハスタさんの記憶が混じってしまったのかと……。 |
オリエ | な、なるほど……。それを聞いて、妙に納得してしまう自分がいます……。 |
ルカ | そうなんだ。僕はいつものハスタと変わらない気がしたけど……。 |
ワイズマン | 念のため、今回のハスタさんの記憶は私の力で消去するようにいたします。 |
ワイズマン | それと、ディストさんへの事情聴取に関してもお手伝いして下さる方をお呼びしておりますので問題ありません。 |
ロイド | 了解。じゃあ、俺たちはこのままディストとハスタをそっちまで連れて行くよ。 |
ジーニアス | コレット、ボクたちもロイドに付いていこうよ。姉さんたちとも合流したいし。 |
コレット | そだね。先生も私たちのこと心配してるかもしれないし。 |
スレイ | なら、残りのオレたちで光の神殿へ向かうよ。 |
ベルベット | オリエ、案内はあなたに任せていいわね ? |
オリエ | はっ、はい…… !それは問題ないのですが……。 |
エル | オリエ、どうしたの ? |
ルル | ナァー ? |
オリエ | いえ、みなさんのお力になりたいという気持ちはもちろんあるのですが、ティルグランドにご案内したゲストの方々のことも心配で……。 |
エル | オリエ……。うん、わかった !だったら、ティルグランドの人たちのことはエルに任せて ! |
オリエ | えっ ? エルさんが…… ? |
エル | だって、その光の神殿ってところに詳しいのはオリエだけなんでしょ ? |
エル | でも、みんなの避難ユードーの手伝いならエルにだってできるよ。ルルもいるし ! |
ルル | ナァー♪ |
エル | だから、オリエはルドガーたちといっしょに行ってあげて。 |
オリエ | エルさん、ルルさん…… ! |
ルドガー | ありがとう、エル。なら、まずは兄さんたちに連絡を入れて合流してくれ。きっと、エルの力になってくれるはずだ。 |
エル | うん ! パパやミラたちにも連絡してみる !みんながいっしょなら、避難する人たちもエルの言うこと、聞いてくれるよね ? |
オリエ | エルさん……。本当に、ありがとうございます ! |
スレイ | 決まりだね。それじゃあ、オリエ。案内を頼むよ。 |
オリエ | はい ! |
キャラクター | 2話【VS白き獅子】 |
ルドガー | ここが光の神殿か。 |
オリエ | はい。ですが、ワイズマンさんの言っていた通り『星のカケラ』を持っていなくても進入できたのは幸いでした。 |
ベルベット | その『星のカケラ』っていうのがなんなのかは知らないけど今のあたしたちには都合がいいわ。 |
スレイ | うん。それに、さっきのワイズマンの話だと急いだほうがよさそうだったしね。 |
オリエ | ディストさんが仕掛けた次元歪曲装置についてはロイドさんたちが対応にあたってくれているみたいですが……。 |
ベルベット | なら、そっちは心配いらないわね。あたしたちはこっちに集中するわよ。 |
ルカ | うん。ここは特に変わった様子はないように見えるけど……。 |
オリエ | そうですね。ただ、もしかしたらこの神殿にあった仕掛けが再現されているかもしれないので、注意してください。 |
ベルベット | 仕掛け ? |
オリエ | はい。私が知っている情報ではこの先、侵入者の行く手を阻む仕掛けがいくつも用意されていたとのことです。 |
ルドガー | それは厄介だな。みんな、ここから先は慎重に行動しよう。 |
スレイ | 了解。それじゃあ、奥に進む前にしっかり調査しないとね。 |
ベルベット | ちょっと、なんでそんなに嬉しそうなのよ。 |
スレイ | えっ ! ご、ごめん……。仕掛けがあるって聞くと、ますます遺跡っぽくてつい気持ちが……。 |
オリエ | ふふっ、やっぱりスレイさんは遺跡が大好きなんですね。 |
ベルベット | 別に、好きなのは構わないけどちゃんと気は引き締めなさいよ。 |
ルカ | でも、スレイの気持ちもわかるよ。僕も旅の途中で遺跡とか見つけたらスパーダと一緒に探検してたんだ。 |
スレイ | そうなんだ ! じゃあ、今度オレたちが遺跡の調査に行くときは、ルカたちも誘っていいかな ? |
ルカ | うん ! 僕からもみんなに言っておくよ。きっと喜んでくれると思うから。 |
ベルベット | ……まったく、こういう話だと活き活きするのはフィーと一緒ね。 |
ルドガー | ははっ、もしかして、ベルベットも興味があったりするのか ? |
ベルベット | どうしてそうなるのよ。あたしは別に興味なんてないわよ。 |
ベルベット | それより、この神殿の話だけどわざわざ仕掛けを作るなんてそれ相応の理由があるのよね ? |
スレイ | 確かに……仕掛けや罠がある遺跡は何かを守っているっていうのが定番だけど……。 |
ルドガー | もしかして、お宝……とか ? |
オリエ | いえ、そういう物ではなくこの神殿には―― |
ルカ | な、なに、今の ! ? |
ルドガー | まさか、もう何かの仕掛けが発動したのか ! ? |
オリエ | いえ、待ってください !あれは…… ! |
? ? ? | …………。 |
ルカ | ロイドにユーリさんにミラさん ! ?えっ ! ? なんで三人がここに…… ? |
オリエ | 違います ! あの方々は…… ! |
? ? ? | ―――― ! ! |
スレイ | オリエ ! 危ない ! ! |
ルドガー | 大丈夫か ! ? |
オリエ | は、はい ! 私は平気ですが……。 |
ベルベット | ちょっと、どういうことなの ?まさか、あいつらもアスベルやエドナみたいに操られているわけじゃないでしょうね。 |
ルカ | けど、三人とも首輪なんて付けてないよ。それに、なんだか違和感があるような……。 |
ルドガー | ああ、俺もさっき剣を交えたときに気付いたがあの三人から、人の気配を感じないんだ。 |
オリエ | もしかして……あれは白き獅子であったみなさんの……。 |
ルカ | 白き獅子 ? オリエ、何か知ってるの ? |
オリエ | あの方たちは、白き獅子と呼ばれていました。 |
オリエ | ですが、ルドガーさんの言った通り人の気配を感じないとなると、この光の神殿のように幻影となって、ここに現れた可能性が……。 |
? ? ? | …………。 |
ベルベット | とにかく、黙ってあたしたちを通す気はなさそうね。 |
スレイ | うん。それに、油断してたらこっちがやられるかもしれない。それくらい、手強い相手なのは確かだ。 |
ベルベット | そうね。悪いけど、力尽くでも通させてもらうわよ ! |
キャラクター | 3話【VS白き獅子】 |
? ? ? | ――――。 |
ルカ | 見て ! あの人たちの身体が…… ! |
ルドガー | 消えた ! ?一体、なんだったんだ ? |
オリエ | これも、私たちを阻むために作動した罠だったんだと思います。 |
ベルベット | ということは、この先も似たようなことがあるかもしれないのね。 |
オリエ | はい。おそらくは……。 |
スレイ | 大丈夫だよ、オリエ。たとえどんな罠が仕掛けられていたってオレたちが力を合わせれば。 |
オリエ | スレイさん…… !そうですね、みなさんが一緒なら百人力です ! |
スレイ | よし、それじゃあ先を急ごう ! |
スレイ | ここにあるのは、オオカミの彫像かな ? |
ルドガー | よく出来てるな。今にも動き出しそうだ。 |
ルカ | へ、変なこと言わないでよ、ルドガーさん。さすがに彫像が動き出すなんて……。 |
オリエ | 待ってください。この彫像は……。 |
ルカ | えっ ! ? まさか、本当に動くの ! ? |
オリエ | いえ、違うんです。この神殿でオオカミの彫像がある部屋ということは……。 |
魔物 | ガルウウウウウッッ ! ! |
ルカ | わ、わあああっ ! ? |
ベルベット | 魔物まで出てくるのね。ま、彫像が動き出すよりはマシかしら。 |
スレイ | だね。ここはオレたちに任せて ! |
ベルベット | 一気に片づけるッ !ナイトメアクロウ ! |
スレイ | まだだ ! はああああああっ ! !獅子閃刃牙 ! |
ルカ | や、やった ! |
ルドガー | あっという間に倒したな。流石はスレイとベルベットだ。 |
オリエ | いえ、まだです !魔物から目を離さないでください ! |
魔物 | ウウッ ! ガルウウウウッ ! |
スレイ | そんな ! ?確かに手ごたえはあったのに……。 |
ベルベット | おかしいわ。まるで、あたしたちの攻撃がなかったみたいに……。 |
オリエ | スレイさん、ベルベットさん !その魔物たちは、このままだといくら攻撃してもダメージは与えられないんです ! |
ルドガー | なんだって ! ? |
ルカ | ええ ! じゃあ、どうすればいいの ! ? |
オリエ | オオカミの彫像です !あの彫像の目が光ると、魔物たちのダメージが消えるんです。 |
ベルベット | なるほど、この趣味の悪い彫像はそのために置いてあったのね。 |
ルドガー | オリエ、ルカ !すぐに俺たちで彫像を壊そう ! |
ルカ | うん ! |
? ? ? | ――スプリットシェイド ! |
ルカ | えっ…… ! ? |
オリエ | ルカさん ! ? |
ルカ | くっ ! だっ、大丈夫だよ……。けど、今の術は……。 |
イアハート ? | …………。 |
ルドガー | イアハート ! ?いや……まさかこれも幻影なのか ! ? |
魔物 | ガルウウウウッッッ ! ! |
スレイ | 魔物が増えた ! ?しかも、二体も…… ! |
ルドガー | これで魔物が三体か……。それにイアハートの幻影まで相手にすると……。 |
ルカ | 彫像を壊している余裕なんて……。 |
オリエ | でしたら、彼女は私が止めます。その間に、みなさんは魔物の足止めと彫像の破壊をお願いします ! |
ルドガー | だが、それだとオリエが…… ! |
オリエ | 大丈夫です !彼女の術や動きの情報は私も把握済みです ! |
ルドガー | ……わかった、オリエを信じるよ。けど、無茶はしないでくれ ! |
オリエ | はい ! こちらは私にお任せください ! |
キャラクター | 4話【VS破滅へと導く者】 |
イアハート ? | ――ッ ! ! |
オリエ | ルカさん !今のうちにオオカミの彫像を ! |
ルカ | うん ! これがアスラの力 ! !魔神業炎衝 ! ! |
ルカ | やった ! みんな !彫像は壊したよ ! |
ルドガー | よし ! こっちもこれで……終わりだッ ! ! |
魔物 | グルワアアッ ! ? |
ベルベット | 今度こそ、本当に倒せたのよね ? |
スレイ | うん、もう起き上がる様子はないみたい。 |
イアハート ? | ―――― |
ルドガー | イアハートの身体が消えていく……。 |
ベルベット | あたしたちが倒した魔物もよ。 |
スレイ | ってことは…… ! |
オリエ | 私たちの勝利、ですね ! |
ルドガー | やったな ! みんな ! |
ルカ | うん ! だけど……。僕たち、結構色々なものを壊しちゃったね……。 |
ベルベット | 今そこは気にしなくていいでしょう……。 |
ルドガー | だ、大丈夫だ、ルカ !ここに賠償金を請求してくる人はいないから借金を背負うことはないはずだ ! |
ベルベット | いや、あんたもそんな真剣な顔で答えなくていいから……。 |
スレイ | あはは……。けど、さっきの彫像の仕組みはちょっと調べてみたかった気持ちもあるけどね。 |
ベルベット | そんな時間はないでしょう。オリエ、神殿の奥まであとどれくらいなの ? |
オリエ | そうですね。私が知っているものと同じならもう間もなくです。 |
ベルベット | そう。じゃ、行くわよ。 |
オリエ | ――到着しました。おそらく、ここが光の神殿の最深部です。 |
ルカ | ねえ、この部屋に入ってから少し不思議な感じがするんだけど……。 |
スレイ | ああ、オレも誰かがいるような気配がする。たぶん、神殿の外でも感じていた気配と一緒だ。 |
オリエ | もしかして、あの方もここに……。いえ、ですが、そんなことは……。 |
ルドガー | また光が…… ! |
ベルベット | ……やっぱり、誰かいたのね。いい加減、これで最後にしてもらうわよ。 |
オリエ | ! ? |
? ? ? | …………。 |
オリエ | ティルグさん ! ! |
ルドガー | ティルグ ? その名前って……。 |
ルカ | テーマパークの名前と同じ、だよね ? |
オリエ | はい、今回のティルグランドという名前もティルグさんから頂いたものなんです。 |
オリエ | ですが、元の世界のティルグさんは長い眠りについているはず……。 |
スレイ | じゃあ、ここにいるのは……。 |
? ? ? | グオオオオオオオオオオッ ! ! |
ルドガー | なっ ! ? なんだ、この威圧感は…… ! |
ベルベット | まずい ! 仕掛けてくるわ ! ? |
オリエ | きゃあああああっ ! ! |
スレイ | くっ……そ、そんな…… ! |
ベルベット | あたしたち全員を吹き飛ばすなんて……。 |
ルカ | はぁ、はぁ……。もしかして、また幻影…… ? |
オリエ | はい…… ! 本物のティルグさんではないはずです。ですが、この力は本物と大差ないほど…… ! |
ティルグの幻影 | グオオオオオオオオオオッ ! ! |
ベルベット | おまけに、完全にあたしたちのことを敵と見做しているみたいね。 |
ルドガー | だが、俺たちも黙ってやられるわけにはいかない ! |
スレイ | ルカ ! オレたちも ! |
ルカ | うん ! |
四人 | はああああああああっっ ! ! ! ! |
ティルグの幻影 | グオオオオオオッッ ! ! ! ! |
ルカ | わああっ ! |
ベルベット | くっ…… ! |
スレイ | つ、強い…… ! |
ルドガー | マズい……このままじゃ……。 |
ティルグの幻影 | グオオオオッ ! ! |
オリエ | 駄目です ! ティルグさん ! ! |
ルカ | オリ……エ…… ? |
オリエ | ティルグさん ! その方たちは……私の大切な仲間です !これ以上、危害を加えることは私が許しません ! |
オリエ | たとえ、あなたが本物のティルグさんと同等の力を持っていたとしても私は全力で、この方々をお守りします ! |
ティルグの幻影 | ―――― ! ! |
スレイ | くっ、このままだと、オリエまで…… ! |
ルドガー | いや、さっきからティルグの動きが止まっている。もしかして、オリエの言葉が届いているんじゃ…… ! |
オリエ | まさか、このティルグさんはただの幻影じゃない…… ?だとしたら…… ! |
イクス | みんな ! 無事か ! ? |
オリエ | イクスさん ! |
ナーザ | あれは…… ! |
メルクリア | なんじゃ、あやつは…… ! ? |
ティルグの幻影 | グオオオオオオオオオオッ ! ! |
ナーザ | この感覚……外で感じた強い力の正体はこいつか……。 |
オリエ | 気を付けてくださいっ !このティルグさんは、私たちのことを侵入者と認識しているんです ! |
メルクリア | ティルグ……それが奴の名か ? |
ルドガー | ああ。それに、かなり強い…… !俺たちも何とか持ち堪えていたけど……。 |
ベルベット | 正直……かなり苦戦してたところよ……。 |
ミリーナ | 待って、すぐにみんなに治癒術をかけるわ ! |
ルカ | ……ありがとう、ミリーナ。ミリーナたちは、大丈夫だった ? |
スレイ | オレたち、仕掛けや魔物のせいでここに来るまでも結構苦労したんだけど……。 |
ミリーナ | ええ、平気よ。きっと、みんなが仕掛けを解いてくれたおかげね。 |
ナーザ | それで、このティルグというのは一体何者だ ? |
オリエ | 本来のティルグさんは、私たちの世界を守っている方です。 |
オリエ | ですが、この光の神殿のようにこのティルグさんも姿と形だけが投影された存在だと思います。 |
オリエ | おそらくですが、アークに出現した際に事象の歪みのようなものが発生してこんな状態に……。 |
メルクリア | ならば、わらわたちでこの者の暴走を止めれば良いのじゃな ? |
オリエ | はい、幻影ではありますが僅かにティルグさんの意識が残っています。 |
オリエ | その意識に私たちの声が届けばティルグさんも暴走することなく今回の騒動も解決できるはずです ! |
ナーザ | 承知した。ならば、俺たちも全力で相手をしよう。メルクリア、サポートは頼んだぞ。 |
メルクリア | お任せください !必ずや、兄上様の期待に応えてみせます。 |
ミリーナ | 私も援護するわ !もう、誰も傷つけさせない ! |
ベルベット | 頼りにさせてもらうわよ。こっちも、やられた分はきっちり返すけれど。 |
スレイ | うん、オレたちは一人じゃない。こうやって、助け合える仲間がいる。 |
ルドガー | だから、どんなに強い相手だろうと何度でも立ち上がってみせるさ ! |
ルカ | うん、僕たちの絆がある限り…… ! |
イクス | 俺たちは……絶対に負けない ! |
キャラクター | 5話【VSティルグ】 |
ティルグの幻影 | ……どうやら、我の世界とは違う場所に呼び出されていたようだな。 |
オリエ | ティルグさん ! |
ベルベット | ようやく、元に戻ったみたいね。 |
ティルグの幻影 | なんじらの強き意志が我の潜在意識を目覚めさせたのだ。感謝するぞ、異界の者たちよ。 |
ティルグの幻影 | だが、この姿もまた、本物の我とは似て非なる存在。次元の修復と共に我の存在も消えることだろう。 |
ルカ | ええ ! ? それって、大丈夫なの ? |
ティルグの幻影 | 案ずるな。異なる世界で長き眠りにつく本物の我には何の影響もない。 |
ルドガー | そうか……それを聞いて安心したよ。 |
カーリャ | ああっ ! ? なんだかだんだんと身体が消えていってますよ ! ? |
ティルグの幻影 | 我に残された時間も僅かのようだ。出来ることならば、なんじらとはもう少し言葉を交わしたかったものだ。 |
オリエ | ティルグさん……。 |
ティルグの幻影 | なんじもまた、我と同じように人が紡いできた世界を見届ける者か。 |
ティルグの幻影 | ならば、これからも人が歩む世界の案内人として役割を果たすがよい。 |
オリエ | ……はい、ティルグさん。いつかまた、お会いする日まで……。 |
イクス | ……あれ ? ここは…… ? |
ミリーナ | ティルグランド ?だけど、私たちいつの間に……。 |
オリエ | きっと、ティルグさんが私たちをここに送ってくれたんだと思います。 |
ベルベット | へえ、案外気の利くやつだったのね。 |
ルドガー | 確かに、あそこからまたここまで戻ってくるのは大変だっただろうからな。 |
カーリャ | これぞまさに「パッと行く」ってやつですね ! |
ナーザ | 魔鏡通信……コーキスたちからか。 |
コーキス | あっ、ボス !良かった ! 全然繋がらないから心配してたんだぜ ! |
ナーザ | こちらは全員無事だ。お前たちのほうはどうなった ? |
バルド | こちらも、多少の邪魔は入りましたが装置の停止、及び回収は終わりました。 |
ナーザ | そうか、良くやった。 |
コーキス | なあ、そっちは何かあったのか ?その……マスターも無茶したりして怪我とかしてないよな ? |
イクス | コーキス……ありがとう。けど、無茶なんてしてないよ。 |
コーキス | そっか…… !まぁ、だったら別にいいんだけど……。 |
バルド | コーキス。そこは素直に心配していたと伝えたほうが良いのでは ? |
コーキス | べっ、別に心配はしてねえよ !マスターは俺なんかより頭いいしそりゃあ、たまに危なっかしいけど……。 |
マーク | はいはい、お前の言い訳はあとでゆっくり聞いてやるよ。 |
フィリップ | その様子だと、イクスたちのほうも無事に解決したみたいだね。 |
イクス | はい。一応、ワイズマンにも連絡をするつもりですけど、これでアークも大丈夫だと思います。 |
ベルベット | 本当に、とんだ災難だったわね。 |
スレイ | けど、まだ時間はあるみたいだし残りの時間はお祭りを楽しめるんじゃないかな ? |
ルドガー | そうだな。俺もエルと一緒に乗る約束をしてたアトラクションがいくつか残ってるし……。 |
オリエ | あーー ! ! |
ルカ | うわっ ! ?どうしたの、オリエ ! ? |
オリエ | 大変です ! この後開催されるパレードの準備が全然進んでいません ! |
オリエ | このままだと、ティルグランド一番の目玉だったパレードのお披露目ができなくなってしまいます……。 |
ミリーナ | ……ねえ、イクス。 |
イクス | ……ああ、多分、俺と同じこと考えているんじゃないかな ? |
ベルベット | 全く……あんたたちは……。 |
スレイ | ベルベットだって、嫌とは言わないでしょ ? |
ベルベット | 言っても無駄でしょ。それに、巻き込まれるのには慣れてるのよ。 |
オリエ | あの……みなさん ? |
イクス | オリエ。そのパレードの準備良かったら俺たちにも手伝わせてくれないか ? |
オリエ | えっ ! ? ですが、イクスさんたちにご負担をかけてしまうことに……。 |
ミリーナ | だったら、余計私たちも手伝わなきゃ。それに、みんなでやればもっと盛り上がると思うわ。 |
ルドガー | オリエには色々助けてもらったしそのお返しだと思ってくれ。 |
ルカ | うん、僕もできることがあったら手伝うよ。 |
オリエ | みなさん…… ! |
メルクリア | 兄上様、わらわたちは……。 |
ナーザ | ……乗りかかった船だ。仕方あるまい。だが、やるからには全力で取り組むぞ。 |
メルクリア | はい ! |
カーリャ・N | 話はこちらでも把握致しました。では、私たちもすぐに向かいましょう。 |
バルド | これは、我々も最後まで楽しめそうですね。 |
オリエ | ありがとうございます !必ず、みなさんに満足して頂けるパレードにしてみせますっ ! |
エル | ルドガー、早くー ! もうみんな準備できてるよ ! |
ルドガー | まっ、待ってくれ ! 帽子が少し曲がって……。よし ! これで大丈夫だな ! |
ルドガー | みんな、お待たせ ! ど、どうかな ? |
エル | すっごー !ルドガー、なんかキラキラしてるー ! |
ルカ | ルドガーさん、かっこいいね ! |
ルドガー | そういうルカこそ、よく似合ってるぞ。 |
ルカ | そ、そうかな ? えへへ……。 |
ルドガー | それに、スレイも気品ある王子様って感じだ。 |
スレイ | ありがとう。流石に王子様って柄じゃないけどオリエが用意してくれた衣装のおかげだね。 |
ベルベット | それにしても、どうしてあたしまで……。 |
スレイ | だって、ベルベットも手伝ってくれるって言ったでしょ ? |
ベルベット | あたしは衣装まで着るなんて一言も……。 |
スレイ | けど、ベルベットのその姿を見たらパレードを待っているライフィセットたちも楽しんでくれるんじゃないかな ? |
ベルベット | ……わかったわよ。あたしだって、ここまで来たら下りるつもりはないわ。 |
オリエ | わぁ…… ! みなさん、やはりお似合いですね !これなら、パレード大成功間違いなしです ! |
ルドガー | オリエ。イクスたちのほうは大丈夫そうなのか ? |
オリエ | はい、打ち合わせも終わりましたのでいつでもパレードは開始できますよ。 |
ルドガー | よし、それなら俺たちもそろそろ配置につかないとな。 |
オリエ | では、みなさん !いよいよ、今回の一番の大目玉 !ティルグランド・パレードの開始です ! |
ロイド | すっげー ! パレードってこんなに派手で面白いんだな ! |
コレット | あっ、見て見て !次の乗り物に乗ってるの、ルカとルドガーだよ ! |
ルカ | みんなー ! 今日は来てくれてありがとう ! |
ルドガー | みんな、楽しんでるか ?まだまだパレードはこれからだぞ ! |
ジーニアス | 二人とも、すっかりティルグランドの住人って感じだね。 |
幼い少女 | わぁ ! おかあさん ! 王子様とお姫様もいるよ !おーい ! 王子様~ ! お姫様~ ! |
スレイ | ……あっ、あの女の子。こっちに手を振ってくれてる !よし、それなら…… ! |
スレイ | お姫様、ティルグランドにようこそ ! |
ベルベット | あたしたちのパレードで忘れられない思い出にしてあげるわ。 |
コレット | ふふっ、ベルベットたちのおかげでみんなが笑顔になっていくね。 |
オリエ | はい、みなさんのおかげでパレードも大成功に終わりそうです。 |
ジーニアス | オリエは、もうここにいて大丈夫なの ? |
オリエ | はい、あとはスタッフの方々を見守るのが、私の特別案内人としての最後のお仕事です。 |
オリエ | そして、パレードが終わってしまえば私はみなさんとお別れです。なので、最後のご挨拶をと思って……。 |
ロイド | なぁ、そのことなんだけどさワイズマンに頼んで、シャドウにしてもらえばいいんじゃないか ? |
オリエ | えっ ? 私がシャドウに…… ! |
コレット | うん ! それがいいよ !そしたら、パレードが終わってもオリエといっぱいお話ができるね ! |
オリエ | ですが、それは可能なんでしょうか…… ? |
ワイズマン | ええ、可能ですよ。オリエさんが皆さんと築いてきた絆があれば十分です。 |
ジーニアス | わぁ ! もう、いきなり出てくるからびっくりするんだけど……。 |
ロイド | けど、やっぱオリエもシャドウとして残れるんだな ! |
コレット | オリエ、どうかな ?これからも、私たちと一緒にいてくれないかな ? |
オリエ | ……はい ! もちろんです !こちらこそ、これからもよろしくお願いしますね ! |
キャラクター | 1話【エリア1 異世界の案内人】 |
ディスト | さて……。これで、準備は整いました。フフフ……さすがは私ですね、完璧です。 |
ディスト | とはいえ、このままここに留まり続けていてはワイズマンや他の連中が私の存在に気づくかもしれません……。 |
ディスト | その前に、計画を実行しましょう。フフ……フフフフ……。 |
ロイド | ん…… ? ここは―― |
コレット | あっ、アークだ ! |
ジーニアス | ってことは、またお祭りがあるのかな ? |
アスベル | そうかもしれないな。どうして俺たちが集められたのかはまだわからないが……。 |
ヒューバート | それも、ワイズマンさんが来ればわかるでしょう。……というか、まだ来ていませんよね ? |
スレイ | だね。んー、何が始まるのか今からワクワクするな ! |
ミクリオ | あまりはしゃぎ過ぎるなよ、スレイ。危険はないと思うが、何があるかはわからないんだ。 |
エドナ | そうね。ここに呼び出されたときはだいたいろくでもないことが起きてるし。 |
ワイズマン | いえいえ、決してそのようなことはありません。皆さんにお楽しみいただけることは確実ですから。 |
スレイ | あ、ワイズマン ! |
エドナ | やっと来たわね。ほら、さっさと用件を言いなさい。 |
ミクリオ | エドナ、そんな言い方はないだろう…… ? |
ワイズマン | お気になさらず。皆さんをお待たせしてしまいましたし詳細を知りたいというのも無理はありません。 |
エドナ | だったら―― |
ワイズマン | ですが、ここからの説明は彼女にお任せします。 |
ジーニアス | 彼女 ? |
オリエ | みなさん、こんにちは。初めまして。オリエと申します。どうぞよろしくお願いします。 |
オリエ | 今回のお祭りの特別案内人としてアークにお邪魔させていただいています。 |
アスベル | オリエ、か。よろしく頼む。 |
ヒューバート | 先ほど、特別案内人と仰っていましたがあなたも祭りの手伝いをしているのですか ? |
オリエ | はい。今回はワイズマンさんの力をお借りして特別な場所をご用意したんです。 |
ロイド | へー、どんな場所なんだ ? |
オリエ | 『ティルグランド』というテーマパークです ! |
スレイ | テーマパーク ? |
オリエ | はい !いくつかのテーマごとにエリアが分かれていてそのテーマに沿ったアトラクションがあるんです。 |
オリエ | 衣装や風景、ストーリーもエリアごとに個性があるので、様々な楽しみ方をしていただけるはずです ! |
ロイド | おー、すごいな ! なんだかワクワクするぜ ! |
コレット | うんっ !アトラクションっていうことは、アルタミラみたいな場所だよね ? ドキドキするなぁ ! |
アスベル | テーマパークか…… !ソフィも一緒に行けたらきっと喜ぶと思うんだが呼んでくるのは難しいだろうか ? |
オリエ | そちらはご安心ください !今、みなさんを順番にティルグランドへご案内しているところですから。 |
オリエ | 先に行っている方もいらっしゃいますし先ほども、イクスさんやナーザさんたちをお出迎えさせていただいたところなんです。 |
アスベル | そうか、それならよかった。俺たちだけで楽しむのはもったいないからな。 |
スレイ | オレたちも中で他のみんなと会えるといいね。 |
ミクリオ | ああ、きっと会えるさ。 |
エドナ | まったく、こんなことではしゃぐなんてまだまだお子様ね。 |
ジーニアス | 確かにねー。 |
ヒューバート | はしゃぎ過ぎて羽目を外さなければいいんですが。 |
エドナ | それで、ワタシたちも今から行くわけ ? |
オリエ | はい ! みなさんを夢のようなテーマパークへご招待します ! |
ロイド | やったぜ !よーし、それじゃあ俺たちも早く行こうぜ ! |
オリエ | はーい !それではご案内いたしまーす ! |
キャラクター | 2話【エリア2 いざ入園】 |
ロイド | うわー、立派な門だな ! |
スレイ | 本当だね ! 凝った意匠も多くて……。なあミクリオ、この辺の細工ってどこかの遺跡で見たことなかったっけ ? |
ミクリオ | どうだったかな ?でも、確かに見たことがあるような……。 |
エドナ | あなたたち、今日は遺跡探索じゃないんだけど ? |
スレイ | あはは、ごめんごめん !テーマパークに来たんだもんな。 |
アスベル | それにしても、本当にたくさんの人が遊びに来ているんだな。 |
ヒューバート | そうですね。正直、これほどの人数を収容できる施設だというのは想定外でした。 |
ジーニアス | これだけたくさんいると、先に入った人たちと合流するのも大変そうだね。 |
ロイド | 確かになー……でも、ま、なんとかなるだろ !とりあえず行こうぜ ! |
コレット | うん ! ……――あっ。 |
ロイド | コレット ! |
コレット | あ、たたぁ……転んじゃった。 |
ロイド | 大丈夫か、コレット ! ? |
コレット | う、うん、平気。ごめんね、心配かけちゃって。 |
エドナ | まったくだわ。何もないところで転ぶだなんて器用な子ね……ほら。 |
コレット | ! ありがとう、エドナ。 |
ミクリオ | 素直じゃないな、エドナは。助け起こすなら最初からそう言えばいいのに。 |
エドナ | うるさいわよ、テーマパークではしゃぐミボ。略してテボ。 |
ミクリオ | 略してるのを改めて略さなくていいだろ ! ? |
スレイ | でも、コレットに怪我がなくてよかったよ。 |
コレット | うん。もう大丈夫 !さあ、みんな行こう ! |
ロイド | だな ! それじゃあ、先にコレットから。 |
ジーニアス | ボクたちはコレットを見守ってから行くよ ! |
コレット | えへへ……それじゃあ―― |
コレット | えっ ! ? 何の音 ! ? |
ワイズマン | こ、これは…… ! |
オリエ | コレットさん、おめでとうございます !なんと、コレットさんがちょうどティルグランド8765人目の入園者です~ ! |
コレット | ええっ、私が ! ? |
ジーニアス | すごい、さっき転んで順番が変わったから8765人目になれたってことだよね ?さすがコレット…… ! |
ヒューバート | 喜ばしいことではありますが……『ちょうど』8765人目…… ? |
ミクリオ | なんでそんな中途半端な数字なんだ…… ? |
ロイド | まあまあ、めでたいことなんだからいいじゃん ! |
スレイ | そうだね ! おめでとう、コレット ! |
アスベル | いい始まりになったな。 |
コレット | うん ! みんな、ありがとう ! |
エドナ | ところで、その何人目の入園者っていうのは派手なファンファーレで迎えられるだけなわけ ? |
オリエ | いいえ ! 記念すべき入園者となられましたコレットさんには、ティルグランドの特別衣装を贈呈させていただきます ! |
ワイズマン | では、お着替えの手筈は私が。 |
オリエ | ありがとうございます !では、どうぞ~ ! |
コレット | えっ…… ! |
コレット | わあ、すごーい ! |
コレット | 可愛い衣装だね~ !これがティルグランドの特別衣装 ? |
オリエ | はい !気に入っていただけたら嬉しいのですが。 |
コレット | うん、だいじょぶ。気に入ったよ。ねえ、ロイド。どうかな ? |
ロイド | ああ、すげー似合ってるぜ、コレット ! |
ジーニアス | なんだか神聖な感じがして素敵だと思うよ。 |
エドナ | なかなかいいんじゃないかしら ?オリエ、あなた悪くないセンスしてるわね。 |
オリエ | ありがとうございます。ですが、お祝いはこれだけじゃありません。さあ、みなさん ! |
キャストたち | 受け取ってくださ~い ! |
アスベル | ! こんなにたくさんキャストがいたのか ! |
ヒューバート | 風船に花にお菓子に……。これは見事なお祝いですね。 |
スレイ | コレットのおかげで早速楽しませてもらったね。 |
エドナ | そうね、悪くないわ。 |
ミクリオ | ……って言いながら、お菓子だけ持っていくのか。 |
オリエ | ふふ、みなさん楽しんでいただけてよかったです。ですが、まだここは入口です !これからもっともっと楽しい場所へご案内いたします ! |
ハスタ | ん、んんー ? ここはぁ……帝国ではない…… ?問題 ! ボクちんはどこにいるのでしょうか ?驚きの正解は90秒後 ! |
ハスタ | ……おんやぁ~ ?ここにおわしますは、謎の装置でござぁ~い。 |
ハスタ | いいか、絶対にボタンを押すなよ !こいつを押したらとんでもないことになる ! |
ハスタ | はいポチッとな。 |
ハスタ | さ~てドキがムネムネのショウタ~~イム―― |
ハスタ | ッ ! ! |
ハスタ | あ……ァ……アアァ……あ…… ? |
ハスタ | ……マナ……リス……。 |
ハスタ | そうだよぉ~、オレさま、『マナリス』を探さないといけないんだったねぇ~。 |
ハスタ | ウッウー、た、ぶ、ん、こ、こ、に……ハハッ !あーったあった。さーっき見た気がしたんだよねぇ。この便利でだーいじな、ク・ビ・ワ。 |
ハスタ | さーって……。まずはコレで、お友達をつくって壊そ ! |
キャラクター | 3話【エリア3 魅惑の世界】 |
オリエ | 最初にご案内させていただきますのは、ココ !スペースエリアです~ ! |
ジーニアス | うわ、早速壮大なテーマのエリアだね。あれって宇宙船 ? |
スレイ | へー、すごい乗り物だなぁ。ここにはどんなアトラクションがあるの ? |
オリエ | そうですね。ロケットで飛び出して行くようなジェットコースターにエリアを観覧周遊する乗り物……。 |
オリエ | ですが、何よりも一番人気があるのは『かめにん・ウォーズ』ですね ! |
ミクリオ | 『かめにん・ウォーズ』っていうのは…… ? |
オリエ | はい ! このティルグランドで大人気の物語で遙か遠い宇宙で繰り広げられる熱き戦い ! |
オリエ | カメーンという能力を持ったかめにんたちがカメーンセイバーを手に宇宙船に乗って星々を駆け巡るスペースオペラなんです ! |
ヒューバート | 熱き戦い……スペースオペラ……。 |
オリエ | そうなんです !そしてこのエリアのモチーフになったのがまさに『かめにん・ウォーズ』なんですよ。 |
ジーニアス | へぇ、そっか。だから宇宙船のアトラクションがたくさんあるんだね。 |
ミクリオ | しかも世界観が作り込まれているな。食べ物やグッズも『かめにん・ウォーズ』に出てくるものなんだろう ? |
オリエ | そうですね。作中に登場する宇宙食とカメーンセイバーは大人気のアイテムとなっています。 |
ヒューバート | なるほど……作中と、同じ……。 |
アスベル | …………。 |
オリエ | では、次のエリアにご案内いたしますね ! |
ヒューバート | あ……。 |
アスベル | ……ちょっと待ってくれ、オリエ。 |
オリエ | はい、どうしました ? |
アスベル | 俺とヒューバートは、ここでソフィたちと連絡をとって合流しようと思うんだ。構わないか ? |
ヒューバート | え ? 兄さん…… ? |
オリエ | ええ、もちろん構いませんよ。 |
ロイド | アスベル、ソフィも連れて行ってやりたいって言ってたもんな ! |
コレット | そっか。なら早く合流出来るほうがいいね。 |
アスベル | ああ、勝手な行動をしてすまない。 |
オリエ | いいえ。みなさんに楽しんでいただくことが今回の最大の目的ですから。 |
アスベル | ありがとう。それじゃあ、また ! |
ヒューバート | ……兄さん、なぜ別行動なんですか ? |
アスベル | ああ……気になってるんだろ ? |
ヒューバート | え ? |
アスベル | 『かめにん・ウォーズ』だよ。お前、こういうの好きそうだもんな。 |
ヒューバート | そっ…… !そ、そんなことは、ありませんよ。興味なんて……。 |
アスベル | そうか ?ほら、あそこのショップにおいてあるプラモデルかなり精巧に作られてるんじゃないか ? |
ヒューバート | た、確かにそうですね……。 |
アスベル | それに、カメーンセイバーってすごいな。作中で光るみたいだけど、あのショップにあるのもちゃんと光るように作られてるみたいだ。 |
ヒューバート | 作品に登場する武器を実際に持ちたい……。そんなファンの夢を叶えるグッズが…… ! |
アスベル | 『かめにん・ウォーズ』の物語は本でも楽しめるみたいだな。ほら、あそこの棚に並んでる。 |
ヒューバート | …………バーを…………。 |
アスベル | ん ? |
ヒューバート | カメーンセイバーを、買ってこようと思います。 |
アスベル | ああ !いい思い出になるな。 |
アスベル | けど、本当に人気なんだな。すごい行列だ。 |
ヒューバート | 一緒に並んでもらうというのも悪いですし兄さんは自由に見て回っていてください。 |
アスベル | わかった。ショップにいても邪魔になるだろうしこの近くで待ってるよ。 |
ハスタ | ル~ルル、ルルル、ル~ルル ♪ |
アスベル | ん…… ? あれは……。 |
アスベル | (確か、鏡映点リストに載っていたはずだ。……いや、それだけじゃない ! あいつは…… ! ) |
アスベル | お前、ハスタか ! ? 帝国に手を貸しているお前が一体どうしてここにいるんだ ! ? |
ハスタ | ! ! おお~、ここで会ったが何年目 ?アスベル先生ぇ ! お久しぶりです ! |
アスベル | せっ、先生 ! ?一体、何を言ってるんだ ? |
ハスタ | ハァ~、アスベル君、もうボクちんのこと『隊長』って呼んでくれないんだね。 |
アスベル | た、隊長…… ? |
ハスタ | わぁ~かってる ! わかってるよ~。それが巣立ちってやつサ。 |
アスベル | ええっと……誰かと間違えてるわけじゃないよな ?俺の名前もはっきりと呼んだし……。 |
ハスタ | ……いや ? オレさま、お前のことなんて知らねえぞ ?知らないよなぁ ? |
アスベル | 本当にさっきから何を言ってるんだ ?これじゃあ、まともに会話が……。 |
アスベル | ……いや、そうか。確か、ルカたちの話だと、まともに会話をするのも一苦労だと言っていたな。 |
アスベル | とにかく、もしみんなに危害を加えるつもりならこのまま放っておくわけにはいかない。 |
ハスタ | ああ~、そうだ !アスベル君は、ハスタくんのトモダチだったよな~ ! |
アスベル | いい加減にしろ !俺はお前と友達になった覚えは―― |
ハスタ | だからコレ、あげちゃうよ~ん。 |
アスベル | しまっ…… ! ? |
ハスタ | 油断大敵~ ! そして、ドーン ! |
アスベル | ぐっ…… ! |
ハスタ | よちよち。いい子でおねんね出来るかな ?で、あとは、この首飾りを……。 |
ハスタ | 特別にプレゼントしちゃいま~っす !んじゃ、背負ってよーいしょ。発進 ! マイフレンズ号 ! |
キャラクター | 4話【エリア4 興奮の世界】 |
オリエ | さあ、お次はアドベンチャーエリアです !ここは遺跡を巡る冒険譚をモチーフにしたエリアになっているんですよ。 |
スレイ | うわぁ、遺跡だって ! |
ミクリオ | すごいな、色々な世界の遺跡を元にしているのか ?見たことがない文字もたくさん掘られているな。 |
スレイ | あっ、ほら、あっち !考古学者が遺跡に眠る財宝を手に入れる冒険型のアトラクションだって ! |
ミクリオ | 本当だ。どんな遺跡なんだろう……。 |
ロイド | 冒険かー !遺跡はよくわかんねーけど、あれだろ ? 確かトレジャーハンターってやつ ! |
ジーニアス | かもね。それだったらちょっとだけ気になるなぁ。 |
ロイド | んじゃ、俺たちも早速―― |
? ? ? | 遅いぞ、お前たち ! |
ロイド | ! ? この声は ! |
ジーニアス | ね、姉さん ! ? |
リフィル | やっと来たな ! ここはすごいぞ。あくまでも架空の世界ということにはなっているが実に様々な文明の遺跡が詳細に再現されている ! |
リフィル | ある文明と別の文明が混ざり合うことによってそれぞれの類似点、相違点が浮き彫りなのだ。おかげで考察すべき点も明確になって色々と捗るぞ ! |
スレイ | 本当に ! ? すごい、複数の文明を並べて比較なんて簡単にできることじゃないのに ! |
ミクリオ | しかも文献を並べるという形ではなく、実物によく似せたものを作成し、陳列しているということだろう ?これは歴史的発見の可能性も…… ! ? |
リフィル | その通りだ !私が知っているものだけ先に確認してきたが本物と言っても過言ではないほど精密だった。 |
スレイ | ええっ ! ? |
ミクリオ | それは是非見てみたい ! |
リフィル | 私は研究の旅に出るぞ !お前たちも全員ついてこい ! |
スレイ | ああ ! 冒険の匂いがする ! |
ミクリオ | スレイ、抜け駆けはさせないぞ。 |
ロイド | あ、あーっと……俺はせっかくだし、みんなを呼んでくるよ !だから先生たちは先に行っててくれ ! な ! ? |
ジーニアス | そ、そうだね。そうしようよ姉さん。ここでいったん二手に分かれよう ! |
リフィル | なるほど、人手があるほうがいいのはその通りだな。ではそうしよう ! |
スレイ | オレはリフィル先生と一緒に行くよ !ミクリオも一緒に ! |
ミクリオ | ああ、もちろん !遺跡を巡る冒険の始まりだな ! |
ロイド | ……ふー。びっくりしたぜ。まさかリフィル先生が先に来てるなんてな。 |
ジーニアス | このエリアだったらそりゃ姉さんも興奮するよね……。 |
エドナ | それで、巻き込まれないように誤魔化したわけね。ま、嘘も方便ってやつかしら。 |
ロイド | エドナ ! ? |
ジーニアス | あれっ、スレイたちと一緒に行かなかったの ? |
エドナ | ああいう暑苦しいのはゴメンよ。それにここまでも相当歩いているのにこれ以上動き回るなんて、嫌。 |
エドナ | というわけで、どこかで休憩してくるわ。こっちはこっちで満喫するから、あなたたちも適当に見て回りなさい。 |
ジーニアス | あっ !……行っちゃった。いいのかな ? |
ロイド | いいんじゃないか ?それぞれのペースで楽しむのが一番だって。 |
ロイド | よし、それじゃあ次のエリアに行くか ! |
コレット | え ? みんなを誘いに行かないの ? |
ロイド | えっ ! ? いや、それは―― |
ジーニアス | コレット、あれはロイドの嘘だよ。あのまま姉さんに付き合ってたら遺跡巡りだけで日が暮れちゃうし。 |
コレット | それも素敵だと思うなぁ。先生の授業は面白いし、ロイドの言う通りみんなで行ったらきっと楽しいよ ! |
ロイド | えっ ? いや、それはどうかなあ……。 |
ジーニアス | コレットは姉さんの遺跡モード平気だもんね……。仕方ない、みんなを集めようか ? |
オリエ | ふふっ、みなさん楽しんでくださっていますね ! |
エドナ | ふぅ……本当に広い園内ね。はしゃぎたい人にはもってこいかもしれないけど。 |
エドナ | さて、どこか座れるような場所は―― |
ハスタ | ヒーハー ! なんか見たことのあるような ?ないような ? そんな顔はっけ~ん ! |
エドナ | …………。 |
ハスタ | あれれー ? おかしいぞー ? 見えてないのかなー ?もしかして、ボクちん透明人間になっちゃった ! ? |
エドナ | あの店、よさそうね。とりあえずあそこに――ん ? |
ハスタ | はい、止まれでごじゃるよ !ちょっとオレさまの話を聞いてみてくんない ? |
エドナ | …………。 |
ハスタ | 今ね、探し物してんだけど……マナ、マナ……なんとか、ってやつ。ねー、しらなーい ? |
エドナ | …………。 |
ハスタ | マナイタ……マナザシ……マナビヤ……マナムスメ…… ? |
エドナ | …………。 |
ハスタ | もしかして、オレっちのことシカトこいてる ?そういうのはいけないと思います !ほい、お仕置きだべぇ~ ! |
ハスタ | ! ? |
フェニックス | 盟約の時は来たれり ! |
フェニックス | 我が名はフェニックス !不貞の輩め、我が友との約束のためエドナには指一本触れさせぬ ! |
ハスタ | はぁ~ん ? なんだぁ、このオモチャはぁ。 |
フェニックス | オモチャではない !彼女を見守るべく、マスコットの姿に身をやつし―― |
ハスタ | うるさーいんだ……よぉ ! |
フェニックス | くっ、眩しい ! |
エドナ | ! 何なの ! ? |
ハスタ | ヒャッホーゥ ! |
エドナ | フェニックス ! |
ハスタ | スキ、あーりっ ♪プレゼント・フォー・ユー ! |
エドナ | ッ ! |
フェニックス | クッ……エドナ ! |
エドナ | ナイトメア ! |
フェニックス | ッ ! ? なッ……―― |
ハスタ | ハーッハッハッハ ! オレさま大成功~。さ、次いってみよ~ ! |
フェニックス | な……ぜ、だ……。エドナー ! ! |
キャラクター | 5話【エリア5 優秀な案内人】 |
ロイド | 他のみんなにも連絡してみたけど案外近くにいるみたいだぜ ! |
ジーニアス | そうなんだ !じゃあ、すぐに合流できるかな ? |
ロイド | ああ ! 今からこっちに向かうってさ。 |
コレット | よかった~ !これでみんなで一緒に遊べるね ! |
ロイド | 俺はちょっと不安だけどな……。っと……あれ、オリエは ? |
ジーニアス | ああ、オリエならあそこに―― |
オリエ | ……はい、はい、それで大丈夫ですよ。お困りのゲストの方は、まずは案内所に連れて行って差し上げて―― |
ロイド | あれは、仕事の対応中みたいだな。 |
ジーニアス | うん。ロイドがみんなに連絡とってくれてる間もじゃんじゃん連絡が入ってるんだよね。 |
ロイド | へー、すごいなー !俺たちの案内してくれてんのに、その間に別の仕事もしてたのか。 |
ジーニアス | 何も見ないでテキパキ指示してるからきっとこのパークのことが全部頭に入ってるんじゃないかな ? |
ジーニアス | 道案内だけじゃなくって、ショーの時間とかも全部覚えてるみたいだったよ。 |
ロイド | 働き者だなー ! |
コレット | そうだね……。 |
ロイド | ん ? どうしたんだ、コレット。 |
コレット | うん……働き者なオリエはすごいなぁって思うし偉いなぁとも思うんだけど……。 |
コレット | オリエは、他の人と遊んだりのんびりしたりしていないんだなぁって思って……。 |
ロイド | 確かに……。 |
オリエ | それは心配なさらないでください。 |
ジーニアス | わ、オリエ !連絡は終わったの ? |
オリエ | はい。お待たせしてしまってすみません。 |
コレット | ううん、私たちはだいじょぶだよ。それより、心配しないで、って…… ? |
オリエ | 私にとっては、みなさんに楽しんでいただくこと笑顔になっていただくことが何よりも嬉しいことなんです。 |
オリエ | ですから、そのお手伝いが出来ているというだけで本当に幸せなんですよ。 |
コレット | それはそうなんだろうなって、思うけど……。少しの時間でもいいから、オリエも私たちと一緒に遊んだり出来ないかな ? |
オリエ | コレットさん、ありがとうございます。ですが、私のことは気になさらないで大丈夫ですよ。 |
コレット | しつこくてごめんね。だけど私がオリエと遊びたいんだ。オリエと思い出を作りたいなって。 |
コレット | わがまま言ってごめんなさい……。 |
ロイド | ……いや、コレットの言う通りだ !やっぱ、せっかく会えたんだから、一緒に思い出を作れたほうがいいよな ! |
ジーニアス | そうだね ! ここは楽しむための場所なんだしオリエが楽しむところをボクたちも見たいよ。 |
ロイド | それに、勉強だってずっとやってたら頭痛くなるから休憩が必要だろ ?たぶん仕事だって同じだと思うんだよな。 |
ジーニアス | ロイドの場合は、休憩してるんじゃなくて単純にサボってるだけだけどね~。 |
ロイド | ええ~ ! ? それを言うなよ~ ! |
オリエ | ふふっ、本当にみなさん、楽しい方たちですね。それにとっても優しくて……。 |
オリエ | でも、仕事を投げ出すわけにはいきませんし……。 |
ロイド | うーん、その辺はさ、ワイズマンに話をすれば協力してくれるんじゃないか ? |
コレット | あ、そうだよ !ワイズマンにお願いしてみよう !……ダメかな ? |
オリエ | いえ……きっと、ワイズマンさんなら協力してくださるような気がします。 |
コレット | ! じゃあ…… ! |
オリエ | コレットさんやロイドさん、ジーニアスさんが誘ってくださって、とても嬉しいですし……。 |
オリエ | パレードが始まる時間には仕事に戻らないといけませんが、それまでの間、ぜひご一緒させてください ! |
コレット | ありがとう。無理矢理お願いしてごめんね。 |
オリエ | あ、すみません。別のところから連絡が……。 |
ロイド | あ、また仕事か? |
オリエ | いえ、これは……ヒューバートさんですね。 |
ヒューバート | 楽しんでいるところすみません。そちらに兄さんが行っていませんか ? |
ロイド | アスベル ?いや、スペースエリアで別れてから会ってねえけど……。 |
コレット | アスベル、いなくなっちゃったの ? |
ヒューバート | はい。まあ、兄さんのことですから困った人を見かけて手助けでもしているのかと思ってはいますが……。 |
ジーニアス | あー……ありそう。 |
? ? ? | いや……そうとも限らない。 |
コレット | ! ?あなたは、エドナの傘についてたノルミンちゃん ! ? |
フェニックス | フェニックスだ。いや、自己紹介をしている場合ではないな……。 |
ロイド | どうしたんだ ! ? なんかボロボロじゃねーか ! |
フェニックス | すまない、不覚を取った……。謎の男に、エドナが攫われてしまった。 |
四人 | ええっ ! ? |
キャラクター | 6話【エリア6 闇を纏う者】 |
エル | うわぁ、見て見て、ルドガー !風船 ! 猫の形してる ! |
ルドガー | 本当だ、すごいなぁ。風船を折り曲げて形を作ってるんだよな ?あんなにリアルに作れるなんて……。 |
エル | ほら、見てルル !ルルのおともだちだよ~ ! |
ルル | ナァ~。 |
ルドガー | はは、見えるか、ルル。ほら、あそこだぞ。 |
ルル | ナァ~…… ? |
エル | ん ? ルル、どうしたの ? |
ルル | ナァ ! |
エル | あーっ、ルル ! どこ行くのー ! |
ルドガー | ああっ、エル ! ルル !急に走ったら危ないぞ ! |
ルル | ナァ~ ♪ |
ルカ | わっ ! あれ ? ルル ? |
エル | あー、ルカだ !うわぁ、なんかいっぱい持ってる ! |
ルドガー | 本当だ。ホットドッグにポップコーンに……な、なんかすごいな。っていうかどういうバランスでそんなにたくさん持ててるんだ ? |
エル | ルカ、それぜんぶ食べるの ? |
ルカ | ううん、違うんだ。アトラクションの順番待ちをしているところだったんだけど、イリアがお腹空いたって……。 |
ルカ | それで、僕が買い出しに……。 |
エル | あ、エル知ってる !それってパシリっていうんでしょ ? |
ルカ | うう……。そんなにはっきり言われると……。 |
ルドガー | あ、あはは……。 |
ルドガー | あー、ルカ。そんなに荷物があったら大変だろ ?俺も半分持つよ。 |
ルカ | え、いいの ? |
ルドガー | もちろん。えっと……じゃあこっちのポップコーンを持とうかな。 |
ルカ | ありがとう。正直、いつ落とすかわからなくてヒヤヒヤしてたんだ……。 |
ルドガー | はは、大変だな。 |
エル | でも、ルカっていつもイリアの言うこと聞いてあげてるよね ?なんで ? |
ルカ | え ! ? な、なんでって……。うーん……その……。怒ると、怖いし……。 |
エル | 怖いの ? |
ルカ | あっ ! で、でも、でもね !イリアには優しいところもあるんだ。だから……。 |
エル | ふーん。 |
ルドガー | ルカとイリアには、二人らしい関係っていうのがあるんだよ。 |
エル | 二人らしい ? |
ルドガー | そう。ほら、エルだってヴィクトルさんの言うことはちゃんと聞くだろ ? |
エル | うん !だって、エル、パパのこと大好きだもん ! |
エル | あー、そっか、わかった ! |
ルカ | え ? |
エル | ルカも、イリアが好きなんだ !だから言うことを聞くんだね。 |
ルカ | え、えええっ ! ?ええっと、す、好きって……ええ ! ?いや、いやいや、えっと、それは、えっと―― |
アスベル | …………。 |
エル | あ、アスベルだ !その服どうしたの ?なんかかっこいー ! |
ルカ | 本当だ。いつもと雰囲気が違うけど、そういうのもいいね。 |
アスベル | …………。 |
ルカ | アスベル ? |
アスベル | ……ルカ。マナリスを渡してもらう。 |
ルカ | え ? マナリス…… ?って、なに ? |
アスベル | とぼける気か。 |
ルカ | ええ ! ? とぼけてなんてないよ ?どうしたの、アスベル。 |
アスベル | ……そうか。話しても無駄なら仕方がない。 |
ルカ | ッ ! |
エル | アスベル、なんかヘンだよ ! ? |
ルドガー | ルカ ! エル ! 下がれ ! |
ルドガー | くっ…… ! |
アスベル | …………。 |
ルドガー | どうしたんだ、アスベル !ルカを斬ろうとするなんて…… ! |
アスベル | …………。 |
ルドガー | アスベル ! |
ヒューバート | ルドガーさん、声を掛けても無駄です ! |
ルカ | ヒューバート ! ?えっ……ど、どういうこと ! ? |
アスベル | ……本当に知らないのか。 |
ルカ | だから、何を ! ? |
アスベル | …………。 |
ルドガー | アスベル、どこに行くんだ ! ? |
ヒューバート | 恐らく、ハスタと合流するんだと思います。 |
ルカ | ハスタ ! ? ハスタって、あの ! ? |
ヒューバート | はい……。どうやら兄さんは、何らかの方法でハスタに操られている可能性があるんです。 |
ルカ | えええっ ! ?ハスタってそんなことが出来たの…… ! ? |
ヒューバート | 詳しい話をここでしていると兄さんを見失います。ルドガーさん、ルカさん、エル。一緒に来ていただけませんか ? |
ルドガー | ああ、もちろんだ。途中で詳しく聞かせてくれ。 |
ヒューバート | ありがとうございます。行きましょう ! |
キャラクター | 7話【エリア7 漆黒の少女】 |
アイゼン | パイレーツエリア……か。なるほど、確かにそれらしい意匠が多いな。 |
ベルベット | アイゼン、あんたも来てたのね。救世軍にも声がかかってたの ? |
アイゼン | どうやら、そうらしい。だが集団行動をするような連中ではないからな。 |
ベルベット | それで港の片隅に一人でいたのね。 |
アイゼン | そういうお前はどうなんだ ?ライフィセットと一緒にいるかと思っていたが。 |
ベルベット | フィーは、あっちの人だかりの中よ。中心にいるのはマギルゥだけどね。 |
アイゼン | ? 奇術でも披露しているのか ? |
ベルベット | よくわかってるじゃない。あいつが奇術を披露したらキャストによるショーと勘違いされて人が集まっちゃったの。 |
ベルベット | フィーは楽しんでるみたいだしエレノアも一緒だったから、あたしだけ抜け出してきたわ。 |
アイゼン | フッ……相変わらずお前たちは賑やかそうだな。 |
ベルベット | そうね。もう少し静かになってくれてもいいくらい。 |
アイゼン | ……エドナも、ここに来ているのか ? |
ベルベット | あたしは見てないけど……多分、スレイたちと一緒にいると思うわ。 |
アイゼン | そうか。 |
ベルベット | ずいぶん嬉しそうじゃない。 |
アイゼン | …………。 |
ベルベット | まあ、妹が喜んでるって思ったら嬉しくなるのも当然のことかしらね。 |
アイゼン | さあ……あいつが喜んでいるかはわからないが。 |
ベルベット | あんたの妹って、こういうところは好きじゃないの ? |
アイゼン | どうだろうな。お前のように、賑やかなのは好まないところはあるが……。 |
アイゼン | スレイたちと一緒なら、案外楽しくやっているんじゃないか ? |
ベルベット | なるほどね……。 |
アイゼン | ……あいつにも、信頼出来る仲間ができてよかった。俺のように―― |
ベルベット | ……そうね。 |
エドナ | …………。 |
アイゼン | ! エドナ ? |
ベルベット | あら、スレイたちと一緒じゃなかったのね。 |
エドナ | …………お兄ちゃん。 |
アイゼン | なんだ ? |
エドナ | マナリスを渡して。 |
アイゼン | …… ? 何のことだ ? |
エドナ | マナリスよ。……とぼける気 ? |
アイゼン | とぼけるも何も、俺はそんなものは―― |
エドナ | そう。ワタシの言うことを聞いてくれないのね。それなら―― |
エドナ | ブラッディハウリング ! |
アイゼン | なっ…… ! |
ベルベット | どういうこと、エドナ ! ? |
エドナ | …………。 |
スレイ | エドナ ! |
ミクリオ | やめるんだ、エドナ ! |
ベルベット | スレイ、ミクリオ !一体どうなってるの ! ? |
ミクリオ | それが―― |
エドナ | ……ったく。鬱陶しいったらないわね。分が悪いわ。 |
アイゼン | 待て、エドナ、どこへ行く ! ? |
エドナ | ……さあね。さよなら、お兄ちゃん。 |
アイゼン | なんだ、あれは…… ! ?おいスレイ、なぜエドナがあんなことになっている ! ? |
スレイ | そ、それが……。 |
フェニックス | すまない、友よ。エドナは、謎の男の魔の手にかかり……。 |
アイゼン | ッ ! クソッ……なぜこうなる !あいつと距離を置き、その身の守護をフェニックスに頼み―― |
アイゼン | 俺の呪いがもうあいつを傷つけることはないと思っていたのに。なぜ……。 |
アイゼン | エドナ、待っていろ ! |
フェニックス | ッ ! 待て、アイゼン ! |
ベルベット | 何がどうなってるのかさっぱりわからないけど……あいつを放っておくわけにはいかないわ。 |
ベルベット | 追いかけるわよ !スレイ、その間に事情を説明しなさい ! |
スレイ | わかった ! とにかく行こう ! |
キャラクター | 8話【エリア9 招かれざる客】 |
ロイド | はぁ、はぁ……リフィル先生が言ってたのってこの辺りでいいんだよな ! ? |
ジーニアス | うん ! 10分くらい前にハスタがいたって目撃情報があったみたい ! |
コレット | でも、もう姿が見えないね……。 |
ロイド | リフィル先生が目撃情報を集めて連絡してくれてるけど見かけた後で追いかけてっても逃げられちゃうよなぁ。 |
ジーニアス | っていうか、ハスタの移動速度が速すぎるんだよ !そもそも何がしたいのかもわかんないし……。 |
オリエ | もう ! せっかくみなさんに楽しんでいただくはずだったのに、こんなトラブルを起こすなんて !いつもいつもあの人は…… ! |
リフィル | オリエ、聞こえて ?ハスタの移動経路の予測が立ったわ。 |
ジーニアス | 予測って、これから行く先がわかるってこと ! ? |
リフィル | ええ。不規則に動いているように見えるけれど少しずつ奥へと移動していることがわかったわ。 |
リフィル | 今、あなたたちのいるエリアをそのまま奥に向かって。ちょうど袋小路に入るあたりで捕捉出来るはずよ。 |
ロイド | さすがだぜ、リフィル先生 ! サンキュー ! |
ロイド | よし、このまま奥だな。行くぜ ! |
ハスタ | ヒーハー ! さ、が、し、も、の、は……みっつからな~い ! なーんでだー ! |
ロイド | 見つけたぞ、ハスタ ! |
ハスタ | ああん ?オレさまが見つけられてないっていうのにチミたちが何を見つけたんだぁ~ ? |
オリエ | あなたのことです、ハスタさん !もうこれ以上、みなさんに迷惑をかけるのはやめてください ! |
ハスタ | へー ? オレとかくれんぼでもしてたんだ ? |
ジーニアス | かくれんぼって……。ホントにつかみ所がないやつだなぁ。 |
ロイド | とにかく、もうこれ以上好き勝手はさせない !ジーニアス、コレット、捕まえよう ! |
二人 | うん ! |
ハスタ | でも、残念 !そうはいかないでゲスよ。 |
ロイド | ! !アスベル ! エドナ ! ! |
ハスタ | はい、よくできました~ !僕たち、大事なお友達だもんね。ちゃんと守れて、えらいえらいです ! |
コレット | お友達なんて、そんなわけないよ !アスベルやエドナが私たちの邪魔をするなんて……。 |
ハスタ | へーきへーキィ。さ、二人とも、足止めはヨロピク。 |
ロイド | 待て、ハスタ ! |
アスベル | 行かせない ! |
ロイド | うわっ !くっそ、なんでこんなことに…… ! |
オリエ | お二人がしている首飾り……もしかして…… ! |
ヒューバート | やめてください兄さん ! |
アイゼン | やめろ、エドナ ! |
エドナ | チッ、わらわらと……。 |
ジーニアス | みんな ! |
ルドガー | 他のみんなも追いかけてきてたのか ! |
ベルベット | どうやら、そうみたいね。 |
エル | もー ! アスベルもエドナもヘンになっちゃうなんて元にもどす方法ないの ! ? |
オリエ | あります ! |
スレイ | えっ ! ? |
オリエ | お二人の首元に首飾りがあるのがわかりますか ! ?あの装置がお二人を洗脳してしまっているんです。 |
ルカ | じゃあ、あれを壊したら元に戻る ? |
オリエ | はい ! |
ロイド | そっか ! よっしゃ、それがわかれば話は早い !あの首輪を狙って―― |
ヒューバート | いえ、ここはぼくが引き受けます。ロイドさんたちはハスタを追ってください ! |
アイゼン | ああ。全員が残る必要はない。エドナは責任を持って俺が止める。 |
ベルベット | あたしはこっちに残るわ。最低限の人数は必要でしょ。 |
スレイ | なら、オレとミクリオも残るからルドガーとルカはロイドたちと一緒にハスタを追ってくれ ! |
ルドガー | ああ、わかった ! |
エル | エルとルルもいるよ ! |
ルル | ナァ ! |
ロイド | もちろんだ ! みんな、行くぞ ! |
アスベル | …………。 |
エドナ | ……無駄なことね。 |
フェニックス | 無駄ではない !解放の術はわかったのだからな ! |
ミクリオ | そうだ、あの首飾りを破壊する ! |
ベルベット | 行くわよ !邪霊雷牙 ! |
スレイ | 虎牙破斬 ! |
エドナ | アシッドレイン ! |
アスベル | 双夜衝 ! |
ベルベット | チッ ! |
ミクリオ | 操られていようとエドナとアスベルであることに変わりはないんだ。簡単にはいかないと思っていたが……。 |
フェニックス | くっ……エドナ !みんなに……アイゼンに武器を向けるのはやめるんだ ! |
エドナ | サンドストーム ! ! |
アイゼン | ビジュゲイト ! ! |
アイゼン | エドナッ ! |
エドナ | …………。 |
アイゼン | 安心しろ……その忌々しい首飾りからお前を必ず解放する ! |
エドナ | ……ッ ! |
ミクリオ | 今、エドナが反応した…… ? |
アスベル | 朧赤月 ! |
ヒューバート | ッ ! 兄さん、やめてください !断雷牙 ! ! |
アスベル | ッ ! |
ミクリオ | アスベルも…… !もしかしたら、アイゼンやヒューバートの言葉なら二人に届くのかもしれない ! |
ベルベット | なるほど……あり得るわ。 |
ヒューバート | えっ ? まさか……。 |
アイゼン | ……エドナ ! |
エドナ | …………。 |
アイゼン | それは、お前にかけられた呪いのようなものだ。それを呪われた俺が解くというのも妙な話だが……絶対に、お前を救う ! |
エドナ | ……うるさい、わよ……。 |
アイゼン | ……やはり、反応があるか。 |
ヒューバート | 偶然……ということはないんですか ?救うと言われれば、誰だって躊躇うはず……。 |
アイゼン | いや……違う。兄妹の俺たちには、それだけの絆がある。 |
ヒューバート | 兄妹の、絆……。 |
アイゼン | お前たちも、兄弟なんだろう ?ならば離れていようとも決して途絶えることのない強い絆を信じろ ! |
ヒューバート | ……わかりました。やってみましょう。 |
アイゼン | ベルベット、スレイ、ミクリオ !俺たちが必ず二人を解放する。お前たちは隙を作ってくれ ! |
スレイ | 了解っ ! |
ヒューバート | 全く、世話の焼ける人ですね……兄さん。あなたのことは、弟であるぼくが必ず救ってみせます ! |
キャラクター | 9話【エリア10 戦う案内人】 |
ベルベット | ヘヴンズクロウ ! |
ミクリオ | アクアサーペント ! |
エドナ | しつこいのよ、あなたたち !ブラッディハウリング ! |
アスベル | いい加減に引け !裂終刃 ! |
スレイ | ッ !やっぱり強いな、エドナもアスベルも。けど、相手をするのはオレたちだけじゃない ! |
エドナ | は ? 何を―― |
アイゼン | それ以上の抵抗はやめろ、エドナ ! |
エドナ | ッ ! お兄ちゃん…… ! |
ヒューバート | あなたもです、兄さん !これ以上戦えば仲間を傷つけることになる。そうなる前に剣を収めてください ! |
アスベル | ……ヒューバート。 |
ヒューバート | そもそも何故あなたがぼくたちに刃を向ける必要があるんですか ! ? |
ヒューバート | もしも、ぼくがあなたの立場にいたなら目的を優先してやむを得ず武器を手にすることもあったかもしれません……。 |
ヒューバート | ですが、兄さんは違う !たとえどんな目的があろうとも、仲間に危険が及ぶようなことをするはずがないんです ! |
アスベル | ……ッ ! うる、さい…… ! |
ミクリオ | アスベルの動きが止まった ! |
エドナ | 本当に鬱陶しいわね……いい加減に諦めなさい ! |
アイゼン | いいや、諦めない ! |
アイゼン | 俺の呪いが、幾度もお前を傷つけてきた。その忌々しい因縁はこの世界に来てもお前にまとわりついたままだ。 |
アイゼン | だが、いつまでも振り回されてたまるか !俺の手でこの鎖を断ち切る ! |
エドナ | ……ッ ! ! |
フェニックス | エドナの動きも鈍くなった ! 今だ ! |
ベルベット | ええ !スレイ、ミクリオ ! アスベルを抑えて !あたしとフェニックスはエドナを ! |
二人 | 了解 ! |
アスベル | クッ、しまった…… ! |
エドナ | 離しなさい ! |
スレイ | 今だ ! アイゼン、ヒューバート !首飾りを壊して ! |
アイゼン | ああ ! |
ヒューバート | 兄さん、今解放します ! |
二人 | はあああああっ ! |
二人 | やった ! |
アスベル | ウッ……。 |
エドナ | おにい、ちゃん……。 |
アイゼン | エドナ ! |
ヒューバート | 兄さん !大丈夫ですか、怪我は ? 気分は ? |
アスベル | あ、ああ……大丈夫だ。……だが、一体、何が…… ? |
ベルベット | 覚えてないの ? |
アスベル | ああ……さっきまで、夢を見ていた……ような、気がする……。 |
エドナ | ええ……。……お兄ちゃんの声が聞こえるまでは、まるで現実のように感じていたけれど。 |
スレイ | じゃあ、やっぱりアイゼンとヒューバートの声は届いてたんだな ! |
エドナ | ……そうね。ありがとう、お兄ちゃん。 |
アイゼン | ……お前が無事ならば、それでいい。 |
アスベル | ヒューバートも、ありがとう。お前がいなかったらどうなっていたか……。 |
ヒューバート | 別に、大したことではありませんが……。気持ちだけは受け取っておきますよ。 |
ベルベット | ふっ、素直じゃないわね。 |
ミクリオ | ひとまず、こっちは一件落着か。ロイドたちは大丈夫だろうか―― |
ハスタ | あらら、ふりだしに戻っちゃった。ハスタくん残念 ! ……およ ? |
ディスト | ん ? なんですか、あなたは。私の研究所に勝手に侵入するとはなんと不届きな。 |
ハスタ | 研究所 ? それっておいしいの ?ここはボクちんの最初の場所なわけだけど。もしかして、キミが噂の招かれざる客……ってワケ ? |
ディスト | あなたがでしょう ! ? まったく自分の立場がわかっていないようですね ! ? |
ハスタ | はいはい、わかったわかった。んじゃ、ネズミ退治と行こうか―― |
オリエ | 見つけましたよ ! |
ハスタ | ほほー、もう追いついてきたんだぁ ? |
ディスト | ッ ! あなたは私が接触しようとした世界の人間 ! ?まさかあちらの世界の知識や技術をアークに呼び寄せる計画が筒抜けに…… ! ? |
ロイド | ディストのやつ、何言ってんだ ? |
ルカ | ブツブツ言っててよく聞き取れなかったけど……もしかして、ハスタと協力してる、とか ? |
ジーニアス | えっ、そういうこと ! ? |
ディスト | とにかく、これ以上奥への侵入は許しません !行きなさい、タルロウXX ! |
エル | わーっ ! なんかいっぱい出た ! |
ルドガー | エル、ルルと一緒に下がっているんだ !オリエも ! |
オリエ | で、でも…… ! |
エル | ルドガーたちなら大丈夫だよ、オリエ !ほら、こっち ! |
オリエ | わ、わかりました…… ! |
ルドガー | よし、今のうちにタルロウを―― |
ハスタ | なーんか知らないけど味方が増えてボクちんラッキーラッキー、ライトニング ! |
ルドガー | ッ ! |
ハスタ | ぴよっ ? 受け止められちゃったね~。残念無念。 |
ロイド | クソッ、やっぱりあいつらグルか ! |
ジーニアス | だからこんな変な機械がある場所に逃げ込んだんだ ! |
ルカ | ハスタは僕が相手するよ ! その間にロイドたちはタルロウを…… ! |
ルドガー | 俺もルカを手伝う、タルロウのほうは頼んだ ! |
ロイド | ああ、そっちは任せた ! |
コレット | もう、これ以上暴れちゃダメなんだから ! |
ジーニアス | テーマパークで被害が出ないうちに止めないとね !いくよ ! |
ディスト | …………。なんだかよくわからないうちにハスタまであちらの敵に回っていますね ? |
ディスト | まあ、そのほうが好都合というもの。その間に私は計画通り……。 |
エル | ……ん ? ねえオリエ !ディスト、あそこでなんかしてるよ ! |
オリエ | え ?……ッ ! |
オリエ | まさか、ディストさんの目的はアークから私の世界に干渉することでは ! ? |
エル | カンショー ? それ、よくないやつ ! ? |
オリエ | はい ! すごくよくないやつです !やめてください、ディストさん ! |
ディスト | ッ ! チッ、気づかれましたか !タルロウ、彼女を止めなさい ! |
タルロウXX | …… ! |
オリエ | きゃあ ! |
エル | オリエ ! |
オリエ | だ、大丈夫です ! 当たってはいませ―― |
エル | あ ! オリエの後ろのいれもの、ヒビ入ってるよ ! |
オリエ | いけない ! このタンクにはアークのエネルギーが ! |
エル | わーっ、オリエ、大丈夫 ! ? |
オリエ | ッ ! スウィングからぁずッ ! |
オリエ | えっ ? |
エル | すごー !オリエつよーい ! ! |
オリエ | い、いえ、知らない技が……ですが……今ならきっとやれます ! |
ディスト | キーッ ! せっかくのエネルギーが !まさかあなたの力の覚醒に使われてしまうとは…… ! |
ディスト | ええい、こうなったら私が直々にお相手しますよ !邪魔をしたこと、後悔しなさい ! |
オリエ | 邪魔をしているのはあなたのほうです、ディストさん !これ以上好き勝手はさせません ! ! |
キャラクター | 10話【エリア10 戦う案内人】 |
オリエ | やっと大人しくなりましたね……。もう好き勝手はさせませんよ ! |
ディスト | くうううう ! この私をグルグル巻きにするとは !なんたる無礼 ! |
ロイド | みんなに迷惑かけるからだ ! |
コレット | ねえ、ルドガーとルカは―― |
ルドガー | 一迅 ! |
ルカ | 魔神剣 ! ! |
ハスタ | グフゥォァッ ! ! |
ジーニアス | あっちも無事に倒したみたいだね。 |
ロイド | ああ、よかったぜ ! |
ハスタ | く、そ……いやぁ、まだまぁ……オレは……マナ……を……手に……。 |
エル | あいつ、まだ立ってるよ ! |
ハスタ | おーい……そこの、眼鏡の……もっと、鉄の塊、よこしなぁ……。 |
ディスト | 眼鏡の ! ? 私のことは『薔薇のディスト』とお呼びなさい ! |
ディスト | というか、みの虫みたいにされている私に何が出来ると思っているんですか ! ? |
ルカ | 威張って言うことじゃないよね……。 |
ハスタ | おぅのぅれぇ、ここまでくわぁぁぁぁ ! !でも、諦めません ! 勝つまでは ! |
コレット | ああっ ! そっちに行ったら―― |
ハスタ | ポチッとな ! |
ロイド | なっ、なんだ ! ? |
ディスト | ハーッハッハッハ ! 無事にマシンが起動しましたね !これでアークと別次元の世界は無事に繋がりあちらの技術を手に入れることが―― |
ディスト | ホゲェ ! ? |
ルカ | えええええっ ! ? ちょ、ちょっと !瓦礫に潰されちゃったよ ! ? |
ジーニアス | うわぁ、見事に潰れたね……。でもまあ、無事だとは思うけど。ディストだし。 |
ルドガー | ディスト……ある意味でものすごく信頼されてるな。 |
ロイド | とか言ってる場合じゃないぞ、この地震 ! |
ハスタ | はい、道連れで~す。 |
エル | 倒れた !……もう、動かない ? |
コレット | うん……気を失ったみたい。 |
オリエ | もう、余計なことばかりするんですから…… !早くこの機械を止めないと ! |
オリエ | うう……どうなってるんですか、この機械 ?あまりにも複雑で……。 |
ロイド | ディストって、かなり奇抜なカンジだけど、やっぱ頭はいいんだなぁ……。 |
ジーニアス | って、感心してる場合じゃないよ !なんとかしなきゃ ! |
コレット | オリエ、私も手伝う――きゃあっ ! |
ロイド | コレット ! 大丈夫か ! ? |
コレット | だ、だいじょぶ……って、あれ ?なんだろう、この棒とひも…… ? |
ルカ | あっ ! それ、その機械の一部だよ ! |
ジーニアス | えっ ! ? ってことは……壊しちゃったってこと ! ? |
コレット | ええっ ! ど、どうしよう…… ! |
オリエ | いえ、コレットさん、お手柄です ! |
コレット | え ? |
オリエ | 機械が無事に停止しました ! |
コレット | 本当 ! ? |
ルドガー | 揺れが収まった……。 |
ロイド | すごいな、コレット ! |
ルカ | そうか、コレットが持ってるひもみたいなものは機械の電源部分だったんだ。 |
ジーニアス | それを転んだときにたまたま抜いちゃったってことか……さすが……。 |
エル | やったね ! これでアークはもう平気 ? |
オリエ | はい !とはいえ、ここはいつ崩れてもおかしくありません。私たちも急いで離れて―― |
ジーニアス | わ、床が崩れた ! |
ルカ | あっ ! ディストとハスタが巻き込まれて…… ! |
コレット | 大変 ! 助けなきゃ ! |
ロイド | なっ、コレット ! ? |
エル | 飛んでっちゃった ! |
コレット | 待って…… ! あと、少し…… !とど、け…… ! ! |
コレット | ! ! 届いた ! |
ハスタ | う……。 |
コレット | ハスタ ! 気がついた ! ? |
ハスタ | ……あれ ? ボクちん、浮いてるぅ…… ?とうとうお迎えってやつですかい ? |
コレット | うん、もう、大丈夫だから……頑張って、上に戻るからね…… ! |
ハスタ | ……なんで ? |
コレット | うーん……確かに、そうなんだけど……。 |
コレット | 助けなきゃ ! って思ったら、勝手に身体が動いてたんだ。 |
ハスタ | とんだ甘ちゃんじゃねぇか ! |
コレット | それでも、これが私だから。 |
ハスタ | …………ハハ。 |
ハスタ | オレは今……本物の天使を……見たぜ……。 |
コレット | わわっ ! ま、また気を失って……でも、あと少し…… ! |
コレット | 無事……ついたぁ ! |
ロイド | コレット ! 大丈夫か ! ? |
コレット | あ、ロイド ! うん、だいじょぶだよ。ハスタとディストも、ほら ! |
ルカ | 確かに無事だね……。気を失ってるだけみたい。 |
オリエ | みなさん無事でよかったです…… !ですが、のんびりしている場合ではありませんね。急いでここを出て――ッ ! |
ジーニアス | ? どうしたのオリエ……って、えええっ ! ?何あれ ! ? |
エル | 外にすっごい建物ができてる ! ! |
ルドガー | なんだあれは、神殿か…… ? |
オリエ | まさか……あれは…… ! |
| to be continued |