キャラクター | #N/A |
| メインシナリオ 4部 第10章の頃のお話です。 |
オリエ | ……はぁ、はぁ !急がないと、皆さんをお迎えする時間が…… ! |
オリエ | おっと、いけません !慌てているばかりにご挨拶を忘れてしまうところでした。 |
オリエ | こほんっ。では、改めまして……。 |
オリエ | こんにちは ! オリエです。ご存じの通り、普段はアスタリアの案内人を務めている私ですが……。 |
オリエ | 今回はなんと、ザ レイズでお馴染み学園都市アークに特別案内人としてお招き頂いたんです ! |
オリエ | 本来ならここで学園都市アークをご存じではないという方に、ご説明差し上げるところなのですが……。 |
オリエ | 申し訳ありません !この続きは、また後程とさせてください ! |
オリエ | 私はいったん失礼しますが先にゲストの方々とお会い頂ければと思います。 |
オリエ | それではまた、お会いしましょう。お相手はオリエでした。 |
メルクリア | なっ…なんじゃ !急に周りが真っ白になったと思ったら見覚えのない場所におるではないか ! ? |
コーキス | あれ…… ?ここってもしかして……。 |
バルド | 心当たりがあるのかい、コーキス ? |
コーキス | ああ。ここは学園都市アークだよ。そういや、ボスたちが来るのは初めてだっけ ? |
ナーザ | 学園都市アーク ?聞いたことがない地名だな。 |
コーキス | そりゃそうだよ。なんたってアークはティル・ナ・ノーグとは違う次元にある世界なんだから。 |
ジュニア | まさかそれって、僕たちは異世界に来たってこと ? |
メルクリア | 異世界じゃと ! ?一体どういうことじゃ ! コーキス ! ? |
コーキス | いや、だから……アークっていうのはワイズマンって奴がいてさ。そいつが祭りをする為に色んなことやってて……。 |
コーキス | だから多分、今回もなんかの祭りの為に俺たちを呼び出したんだと思うんだけど……。 |
マークⅡ | なぁコーキス。もちっと俺たちにもわかるように説明してくれねえか ? |
コーキス | し、仕方ねえだろ !俺、こういう説明とか苦手なんだから ! |
ナーザ | もういい。お前に説明を求める方が時間の無駄だ。――バルド、どう思う ? |
バルド | 自然現象とは思えません。何らかの外的要因――或いは意図があって我々を異世界に呼び込んだのでは。 |
イクス | ……あれ ? コーキス ! ?それに、ナーザ将軍達も ! ?一緒だったんだな。 |
コーキス | マスター ! ? |
バルド | どうやらこの場所に連れてこられたのは我々だけではなかったようですね。 |
イクス | 久しぶり、コーキス。元気そうで安心したよ。 |
ミリーナ | コーキスのお部屋、毎日お掃除していつ帰って来ても大丈夫なようにしてあるのよ。 |
カーリャ | みんな心配してるんですからね。いつまでもフラフラしてないで早く帰ってきなさい ! |
カーリャ・N | カーリャ、そうやって追い詰めてはいけませんよ。この状況はイクス様が許しているのですから。 |
コーキス | ……ごめん、パイセンたち。それにミリーナ様も…マスターも。 |
イクス | はは…今は待つって決めたからな。でも、いつだって俺はコーキスの帰りを待ってるからな。 |
マーク | なんだなんだ ? 家出鏡精のコーキスとマスターの感動のご対面か ?つーかコーキスがいるってことは―― |
フィリップ | …うん。ナーザ将軍たちも一緒みたいだね。 |
カーリャ | マークにフィリップさま ! |
マーク | よっ、ちっこいパイセン。なあ、ここはアークなんだろ ?例のワイズマンって面倒な奴はどこだ ? |
イクス | あれ ? そういえばワイズマンが出てこないな ?まさか初っぱなからトラブルでも起きたんじゃ……。 |
メルクリア | ま、待て、待たぬか !わらわたちはこの場所のことを知らぬ。勝手に話を進める前に、状況を説明せよ ! |
イクス | え ! ?あ、そうなのか。 |
イクス | ここは学園都市アークっていう異世界。アークの人はみんなお祭り好きなんだ。 |
イクス | 色々な世界からゲストを招いてはお祭りを開催して楽しんでるんだよ。リーダーのワイズマンって人が―― |
オリエ | ……はぁ、はぁ ! ああっ !皆さん、お集まりだったのですね !お待たせして申し訳ありませんっ ! |
メルクリア | なんじゃ、おぬしは ? |
オリエ | はい、私はオリエと申します。イクスさんやミリーナさんとは以前お会いしたことがあるのですが……。 |
イクス | えっ ? いや……そんなはずは……。 |
ミリーナ | ……そうね、私も、あなたみたいな可愛らしい女の子に会っているなら忘れるはずがないと思うんだけど……。 |
オリエ | ……あっ、申し訳ありません。そうですよね、今の発言はどうぞお気にならずに。 |
オリエ | 実はワイズマンさんからの依頼で私が学園都市アークの特別案内人を務めることになりました。 |
バルド | 特別案内人、ですか。では、あなたは我々を迎えに来たということでしょうか ? |
オリエ | はい !その通りです !そして、早速なのですが……。 |
オリエ | 今回は、みなさんを『ワクワク ! ティルグランド』へご招待いたします ! |
キャラクター | #N/A |
オリエ | 今アークでは、テーマパークを模した『ワクワク ! ティルグランド』を作り皆様に向けて開園しています。 |
オリエ | エリアごとにテーマがありそこには、数々のアトラクションが設置されています。 |
オリエ | もちろん、他にもワクワクドキドキの仕掛けを沢山ご用意していますので思う存分パークを満喫してください ! |
イクス | じゃあ、そのテーマパーク――『ワクワク ! ティルグランド』が今回のお祭りなんだな。 |
オリエ | はい。ワイズマンさんから皆さんにいつもご協力頂いているお礼として是非パークを楽しんで欲しいと……。 |
メルクリア | てーまぱーく、とはなんじゃ ? |
マークⅡ | あー、そうだなあ。遊園地、みたいなもんかな。姫さんも本で見たことがあるだろ ? |
メルクリア | も、もしや、回転木馬や観覧車などがあるという、あれか ! ? |
コーキス | うおおおおお ! やべー !めちゃくちゃ楽しそうじゃん !なあ、マスター ! |
コーキス | ――あ。 |
イクス | コーキス。いいじゃないか。せっかく同じところにいるんだから今日ぐらいは一緒に楽しもう。 |
コーキス | う、うん ! ありがとう、マスター !ボスもそれでいいよな ! ? |
ナーザ | ……いや、俺たちは帰るぞ。勝手に連れて来た挙げ句に楽しめとは押し付けがましいにもほどがある。 |
ナーザ | オリエとやら。今すぐに俺たちを元の世界に戻せ。 |
オリエ | そ、それは……。 |
バルド | ナーザ様。お待ちください。お気持ちはわかりますが、メルクリア様やコーキス、ジュニアの顔をご覧ください。 |
バルド | 子供たちには遊びの時間も必要です。それにオリエさんの悲しむ姿を見るのも忍びありません。 |
ナーザ | 貴様は本当に女に甘いな……。――仕方がない。今回は特別だ。皆、銘銘に楽しむがいい。 |
メルクリア | 兄上様 ! ありがとうございます !ジュニアもマークもここでは自由に動けよう ! 共に楽しもうぞ ! |
マークⅡ | だとよ、フィル。どこにでも連れて行ってやるぜ ? |
ジュニア | うん ! ありがとうマーク !ナーザ将軍もバルドさんもありがとうございます ! |
マーク | うちのご主人様にもあんな頃があったなあ……。 |
フィリップ | マーク……。聞こえてるんだけど……。言っとくけど、マークにだって幼体の頃はあったんだよ ? |
マーク | 当たり前だっつーの。まあ、俺たちも楽しもうや。失いかけの童心掘り起こしてな。 |
オリエ | ありがとうございます。 |
オリエ | では、みなさんにはティルグランドへの入園パスポートをお渡し致しますね。 |
オリエ | それと、園内で何か困ったことがありましたらみなさんの魔鏡通信で私にご連絡ください。 |
カーリャ | ありゃ ?オリエさま、もう行っちゃうんですか ? |
オリエ | はい、大変申し訳ございませんが私は次の方たちのご案内がありますのでこれで失礼させていただきます ! |
カーリャ・N | 随分とお忙しそうな様子でしたね、オリエ様。 |
ミリーナ | そうね。私たち以外にもゲストがいるみたいだし主催側って大変よね……。 |
ミリーナ | オリエも一緒に楽しめればいいのに……。 |
イクス | そうだよな。けど、主催側も主催側の楽しみみたいなものはあると思うし俺たちも俺たちで楽しまないとな。 |
カーリャ・N | 先程耳にした情報によると私たち以外にもティル・ナ・ノーグから招かれた方がおられるようです。 |
イクス | そうなのか。じゃあ、その人たちとも合流しようか。 |
イクス | それじゃあ、俺たちは他のみんなを捜しながら、園内を回ってみるよ。 |
カーリャ | いいですか、コーキス。美味しそうな売店を見つけたらすぐカーリャに報告するんですよ ! |
コーキス | まったく、カーリャパイセンは相変わらずだな。 |
ジュニア | なんだか嬉しそうだね、コーキス。 |
コーキス | そうかな ? まあ、久々にパイセンと話したからってのもあるかも。 |
マークⅡ | でも、こっちに残ってよかったのか ?別に今日だけはあっちに混ざってきてもよかったんだぜ ? |
コーキス | そうしようかとも思ったけど……でも、やっぱりいいんだ。 |
コーキス | それに、こんな機会でもないとジュニアやメルクリアたちと遊び回るなんてできないじゃん。 |
メルクリア | そ……そうか ! うむ、そうだな。ならば、今日はとことん遊び回るぞ !まずはじぇっとこーすたーとやらじゃ。 |
バルド | フフ……。メルクリア様もコーキスもジュニアもいい笑顔ですね。 |
ナーザ | ……貴様の意見は取り入れた。まだ何か不服でもあるのか ? |
バルド | そうですね。不服と言う程のことはありませんが私はナーザ様にも楽しんで頂きたいと思っています。 |
バルド | メルクリア様もきっとそう望んでおられるかと。 |
ナーザ | …………。 |
キャラクター | #N/A |
メルクリア | あれが『じぇっとこーすたー』か ! |
コーキス | すげー ! ?めちゃくちゃ早く動くんだな ! ? |
ジュニア | あんなのに乗って、大丈夫なのかな……。 |
マークⅡ | なんだ ? 怖いのか ? |
ジュニア | う、うん……ちょっと……。 |
メルクリア | 兄上様。兄上様も一緒に乗ってくださいますか ? |
ナーザ | いや、俺はいい。お前たちだけで楽しんでくるといい。 |
バルド | ナーザ様。せっかくメルクリア様がお誘いくださっているのですから……。 |
ナーザ | ならば貴様が一緒に乗ってやれ。 |
メルクリア | い……いいのです。わらわにはコーキスとジュニアとマークがついております故。さ、参るぞ ! |
バルド | 楽しんで欲しいと申し上げましたのにこうまで頑なとは…………。何か訳がおありなのですね ? |
ナーザ | コーキスから少し話を聞いた。相変わらず要領を得なかったがアークについて気になる情報を得た。 |
バルド | もしや、ディスト博士のことですか ? |
ナーザ | ……ああ。聞けば何度かここで揉めごとを起こしているらしいな。 |
ナーザ | あの者の技術は信頼できるが人となりまで信じるのは危険だ。 |
バルド | だから楽しんでいる場合ではない、と。 |
コーキス | さすがは人気のアトラクションだな。もう俺たちの後ろにも長い列ができてるぞ。 |
メルクリア | …………。 |
ジュニア | メルクリア…… ? |
メルクリア | な、なんじゃジュニア ?何か言ったか ? |
ジュニア | いや……もしかしたら、ナーザ将軍たちが来てくれなかったことを気にしてるんじゃないかと思って……。 |
メルクリア | 何を言っておる。確かに兄上様たちが一緒でないのは残念だが、おぬしたちが一緒ならば、わらわは満足じゃ。 |
メルクリア | それに兄上様は普段からご多忙の身。わらわの我が儘に付き合わせてしまうのは申し訳ないからの。 |
コーキス | うーん。でも別に今日は仕事とかじゃないんだしもう少しボスに甘えてもいいんじゃないかなあ。 |
メルクリア | ええい、しつこいぞコーキス。わらわは必死で我慢しているのじゃ。惑わすようなことを言うでない ! |
コーキス | わかったわかった。悪かったって。 |
ジュニア | でも、ほら、メルクリア。ナーザ将軍たち、ちゃんとこっちを見てくれてるよ。 |
マークⅡ | お、本当だ。ほら、手を振ってやれよお姫様。 |
メルクリア | う、うむ ! |
コーキス | わわわ、そんな大きく手を振るなって !ぶつかっちまうよ ! |
マークⅡ | おいおい、元気なのは結構だが他の客に迷惑かけねえようにしろよ ? |
メルクリア | わ、わかっておる。 |
メルクリア | それよりコーキス。前の列が進んだようじゃしわらわたちも、少し詰めるぞ。 |
コーキス | あっ、本当だ。なんだ、結構時間がかかると思ったけどこれならすぐに順番が来そうだな。 |
メルクリア | しかし、わざわざ急降下する遊具を作るなど酔狂なことを考える連中もいたものじゃな。 |
コーキス | あー、それなら最初に貰ったガイドブックに説明があったぜ。確かこのページに―― |
マークⅡ | この様子だと、待ち時間は退屈せずに済みそうだな。 |
ジュニア | うん……。 |
マークⅡ | で、お前は何を悩んでんだ ? |
ジュニア | ……やっぱり、マークにはわかるんだね。 |
マークⅡ | 当たり前だろ。俺はお前の鏡精で心が繋がってるんだからな。 |
ジュニア | ねえ、マーク。メルクリアはああ言ってたけど本当はナーザ将軍も一緒にいてほしかったんじゃないかな。 |
マークⅡ | まあ、そうだろうな。こんな時ぐらい、一緒に遊んで欲しいだろうよ。 |
マークⅡ | とはいえ、ナーザの奴、妙にピリピリしてるみたいだからなあ。 |
ジュニア | だけど、こういうチャンスって何度もあるわけじゃないでしょ。何とかメルクリアを喜ばせてあげたい。 |
マークⅡ | まあ、そこまで言うならお前のやりたいようにやるのが一番なんじゃねえか ? |
ジュニア | 僕のやりたいように……か。うん、そうだね。 |
ジュニア | 無駄かも知れないけど僕、ナーザ将軍と話をしてみる。 |
マークⅡ | ああ、頑張れよ。 |
コーキス | ――二人ともどうしたんだ ?内緒話か ? |
ジュニア | ううん、なんでもない。それより、アトラクションのことは何かわかったの ? |
メルクリア | うむ。じぇっとこーすたーの他にもなかなか興味深いものがあったぞ。特に、ここから見えるあの建物の……。 |
ジュニア | どうしたの、メルクリア ? |
メルクリア | いや、人混みに紛れていたが今、ディストがいたような……。 |
コーキス | ディスト様だって ! ? |
メルクリア | いや、一瞬だったから見間違いかもしれぬが……。 |
マークⅡ | 別にディストがいたっておかしくはねえけどな。オリエからも他のゲストがいるって言われてたし。 |
コーキス | あ、ああ……うん、そうだよな。けどディスト様って、前からアークで色々悪いことしてきたからさ。 |
コーキス | だから、今回ももしかしたらって思ったんだけどさすがにディスト様も懲りてるだろうし。 |
コーキス | いや、でも……ごめん。やっぱ俺、念のためディスト様を探してみるよ。 |
メルクリア | 待つのじゃ、コーキス。そういうことなら、わらわも一緒に行くぞ。 |
コーキス | えっ ? けど、いいのか ?せっかくここまで列に並んだのに……。 |
メルクリア | それはおぬしも一緒ではないか。それに、今のディストの教育はわらわに任されておるからの。 |
マークⅡ | ちょっと待てよ。だったらせめてナーザたちに一報を……って何だよ、二人とも消えちまってるな。 |
ジュニア | 魔鏡通信にも出ないや……。通信文だけ送っておこう。 |
メルクリア | では、ディストを捜しに行くぞ ! |
ディスト | ……さて、ここで最後ですね。あとは装置を作動すれば……。 |
コーキス | いた !見つけたぞ、ディスト様 ! |
ディスト | おや、あなたたちがどうしてここに ? |
コーキス | どうしてって、またディスト様が何か悪いことをしでかすんじゃないかと思って……。 |
ディスト | 悪いこと ?私は悪いことなどした覚えはありませんよ。 |
ディスト | むしろ崇高な目的を遂行すべく努力してきたのです。 |
マークⅡ | 崇高、ね。それはそれとしてここで何をしてるんだ ? |
マークⅡ | あんたは遊園地を満喫するようなタイプとは思えないが……。 |
ディスト | 別に私が何をしようとあなたたちには関係ないでしょう。さ、早くここを立ち去りなさい。 |
ジュニア | みんな、騙されないで。ディスト博士が持ってる機械、見覚えがあるよ。 |
ジュニア | 大きいフィリップが研究していた装置にそっくりだ。多分ここではない別の世界に干渉する装置だよ。 |
ディスト | ……フフフ、そうでした。ジュニアはビクエの方のフィリップの記憶を持っているんでしたね。 |
メルクリア | 別の世界へ干渉する ?そんなことをしてどうするつもりじゃ ? |
ジュニア | 別の次元への道を開いて、元の世界に帰る――もしくは元の世界から何かを持ち込むつもりじゃないかな。 |
ディスト | あなたたちに説明する必要などありません !出でよ、タルロウXX ! ! |
メルクリア | ディスト ! ?まさか本気でわらわたちと戦うつもりなのか ! ? |
ディスト | ええ。幸い、まだあなたたちにしか私の計画はバレていませんからね。 |
コーキス | だったら、こっちだって本気でいくからな、ディスト様 ! |
キャラクター | #N/A |
ディスト | ……まさか、次元の亀裂が発生するとは想定外でしたよ。危うく私も巻き込まれてしまうところでした。 |
ジュニア | 早くみんなを助けないと ! |
ディスト | 助ける ? どうやって ? |
ジュニア | それは……もう一度同じことをして次元の裂け目を作ることができたら……。 |
ディスト | 無理です。先ほどの現象はあくまで事故ですからね。意図的に再現するのは困難です。 |
ディスト | 仮に再現できたとしても、彼らが飛ばされた次元に繋がるかどうかはわかりません。 |
ディスト | 特定の座標に設定した次元干渉ならともかく偶然生まれた次元に繋がる確率など天文学的数値ですよ。 |
ジュニア | そんな……。ディスト博士みんなを助けるのに協力してもらえませんか ? |
ディスト | 冗談でしょう ? あなたたちのせいで計画がめちゃくちゃになったのですよ ? |
ジュニア | ええ ! ? そ、そんな言い方……。 |
ディスト | 私はもう一度計画の準備をしますのでこれで失礼しますよ。 |
ジュニア | ……くっ、諦めちゃ駄目だ。マークは僕を信頼して助けてくれたんじゃないか。 |
ジュニア | マークとコーキスは鏡精だから助ける方法はある。でもメルクリアはどうすれば……。 |
バルド | ジュニア ! そこにいたのですね ?魔鏡通信が繋がらなかったので心配していました。 |
ジュニア | バルドさんにナーザ将軍 !通信文は見てもらえましたか ! ? |
バルド | ディスト博士を追いかけるとのことでしたね。実は私とナーザ様もディスト博士を探していたのです。 |
ナーザ | ところでメルクリアたちはどうした ?一緒ではないのか ? |
ジュニア | それが……。 |
バルド | ……何かあったようですね。詳しく話していただけますか ? |
ジュニア | はい。実は―― |
バルド | ――事情はおおよそわかりました。やはりナーザ様の危惧していた通りになってしまいましたね……。 |
ジュニア | ごめんなさい。僕も一緒にいたのに何もできなくて……。 |
ナーザ | 謝罪は不要だ。お前だけでも残ってくれたおかげで俺達も現状を把握することができた。 |
バルド | ええ。ディスト博士の動向も気がかりですがまず我々が優先すべきことはメルクリア様たちの救出ですね。 |
ナーザ | だが、メルクリアたちがいるのはいずことも知れぬ時空の彼方だ。俺たちだけではどうにもできまい。 |
バルド | はい。ここはイクスさんたちに協力を仰ぐべきかと思います。 |
ナーザ | やはり、それが最適か。ジュニア、イクスたちへの説明はお前に任せていいな ? |
ジュニア | はい !わかりました ! |
コーキス | いてて…… ! |
メルクリア | ……ううっ、なんじゃ、ここは ?わらわは一体……。 |
コーキス | メルクリア ?そうだ……俺たち、なんか変な裂け目に吸い込まれて……。 |
マークⅡ | よう、お二人さん。やっと目が覚めたか ? |
コーキス | マーク !よかった、お前も無事だったんだな。 |
メルクリア | ん ? ジュニアはどこじゃ ! ?ジュニアがおらぬではないか ! ? |
マークⅡ | 心配すんな。あいつは俺がなんとかあっちに残るようにしておいたからな。 |
メルクリア | それはまことか ! ? |
マークⅡ | こんな嘘吐くわけねぇだろ。あの裂け目が消える瞬間にも姿は見えたから間違いねえよ。 |
メルクリア | そうか、ジュニアは巻き込まれずに済んだのじゃな。 |
マークⅡ | ああ。けど、悪かったな。 |
メルクリア | マークよ、何故謝る ? |
マークⅡ | いや……あの時、俺はお前たちのことよりフィル――ジュニアの安全を優先して動いた。 |
マークⅡ | まあ、結果的にはお前らを見捨てちまったようなもんだからな。 |
メルクリア | マーク。おぬしがジュニアを守るのは当たり前のことじゃ。 |
コーキス | そうだぜ、マーク。マスターを守るのが鏡精だろ。そんなこと気にするなって。 |
コーキス | ってか、ジュニアだけでも助かったんならラッキーじゃん。 |
メルクリア | うむ。ジュニアが残ってくれたのならわらわたちのことも兄上様たちに報告してくれているに違いない。 |
メルクリア | よくやったぞ、マーク。わらわからも褒めて遣わす。見事な働きであった。 |
マークⅡ | ……やれやれ。皇女殿下にそう言われちゃ素直に賞賛を受けるしかねえか。 |
コーキス | けど、俺たちはこれからどうする ?ジュニアたちの助けが来るまで待ってたほうがいいのか ? |
メルクリア | じっとしていても時間の無駄じゃ。助けを待つだけではなく、わらわたちも脱出の手がかりがないか調べようぞ。 |
マークⅡ | だな。とはいえ、お姫様はあんまり無理するなよ。 |
マークⅡ | 鏡精は最悪死んでもどうとでもなるがお姫様はそういうわけにはいかないからな。 |
メルクリア | 馬鹿者。鏡精とて……生き返れぬこともある。じゃから、おぬしたちも―― |
魔物 | グルル……。 |
コーキス | なっ、魔物 ! ?いったい、どこから現れたんだ ! ? |
マークⅡ | 俺には急に地面から湧き上がってきたように見えたぜ。 |
マークⅡ | もしかして、これもこの空間の影響か ? |
メルクリア | ええい ! 考えるのは後じゃ !ひとまず、こやつらを倒すぞ ! |
魔物 | ギャウゥ…… ! |
コーキス | ……はぁ、はぁ。よし、これで魔物は全部片付いたな。 |
マークⅡ | しかし、なかなか手強い連中だったな。 |
コーキス | な、なんだ ! ?また地面が光って…… ! |
魔物 | グルルアアアッッ ! ! |
マークⅡ | おいおい、マジかよ……。 |
メルクリア | こやつら、次から次へと…… ! |
コーキス | くそっ !だったらもう一度倒すだけだ ! |
キャラクター | #N/A |
イクス | ――なるほど。状況はわかったよ。それにしてもまたディストさんか……。 |
ジュニア | ごめんなさい。うちのディスト博士が迷惑をかけちゃって……。 |
ミリーナ | いいのよ。だって相手はディストさんですもの。 |
カーリャ | まったく、ディストさまは本当にトラブルメーカーですね !流石はあの鬼畜眼鏡の親友ですよ ! |
カーリャ・N | ディスト様はこの程度のことでご自身の計画を諦めるような方ではないかと思われますが……。 |
イクス | ああ。ディストさんのことは他のみんなにも伝えてあるから見つけたら連絡をくれると思う。 |
バルド | 申し訳ありません。本来ならばディスト博士のことは我々が責任を持つべきだというのに。 |
マーク | いや、まあ、あいつの責任なんて誰も持てないし持ちたくないだろ。気にするなよ。 |
フィリップ | そうだね。それと、コーキスたちの救出に関しては僕から一つ、提案があるんだ。 |
ナーザ | 何か打開策があるというのか、ビクエよ。 |
フィリップ | ああ。ジュニアとイクスの力を借りれば解決できると思うんだ。 |
ジュニア | えっ ? |
イクス | 俺とジュニア ?どういうことですか ? |
フィリップ | 鏡精とマスターの繋がりを利用する。鏡精はマスターの心の一部が具現化された存在だ。 |
フィリップ | マークやコーキスが違う次元にいてもマスターとの繋がりが断たれた訳じゃない。 |
イクス | つまり、コーキスたちが閉じ込められた次元の座標を探すんじゃなくてコーキスの存在をたどるのか。 |
ナーザ | いくら心の一部といえども違う次元に飛ばされた存在を感知することなどできるのか ? |
フィリップ | 通常なら難しいだろうね。けれど、僕はカレイドスコープを作った人間だよ。 |
フィリップ | カレイドスコープが異世界をサーチするのと同じことを魔鏡術で再現する。 |
ジュニア | そうか。ディスト博士が使ってた装置はあなたが研究していた装置と同じ仕組みだから―― |
フィリップ | ああ、次元の裂け目が閉じていても痕跡をたどれる筈だ。 |
イクス | やろう、ジュニア ! |
ジュニア | う、うん。 |
フィリップ | よし。だったらさっそく始めよう。ミリーナ、僕たちの補助をお願いできるかな ? |
ミリーナ | ええ、わかったわ。 |
フィリップ | イクス、ジュニア。まずは精神を集中させて自分と鏡精の繋がりを感じるんだ。 |
イクス | はい、やってみます。コーキス……お前のこと絶対見つけてやるからな。 |
ジュニア | 待っててね、僕のマーク。必ず僕が助けるよ。 |
イクス | ――駄目だ。力が安定しない。俺のせいかな……。 |
ミリーナ | ううん、違うわ。安定しないのは融合の力――フィルたちの力よ。 |
フィリップ | …………。 |
ジュニア | …………。 |
マーク | やっぱりな。フィル、ジュニアと――もう一人のフィリップとちゃんと話した方がいい。 |
マーク | 俺にはお前が動揺してるのがばっちり伝わってきてるぜ ? |
ジュニア | あ……あの、フィリップ、さん。僕……僕のことが憎いのはわかります。僕は前にあなたを裏切ったから。 |
ジュニア | だけどマークを……僕のマークを助けたいんです。どうか―― |
フィリップ | 待ってくれ。違うんだ。そうじゃない。 |
フィリップ | 僕が動揺しているのは、きみを傷つけたことを謝らないとって……思っていて……。 |
フィリップ | でも中々それを言い出す機会がないままだったから……。 |
ジュニア | え ? |
フィリップ | 僕はきみを自分と同一視していたんだ。 |
フィリップ | 自分の分身なのに、どうして僕の思い通り動いてくれないのかって……。 |
フィリップ | 勝手な話だよね。でも今は違う。きみと僕は違うんだって……やっと、きちんと理解できたと思うんだ。 |
フィリップ | だから……ごめんよ。 |
ジュニア | ……ううん、僕こそ……ごめんなさい。ありがとうフィリップ。 |
ミリーナ | 大きなフィルも小さなフィルももう大丈夫かしら ? |
フィリップ | ああ。胸のつかえが取れたからね。 |
ジュニア | 僕もです。今度こそ、いけます。 |
イクス | よし。もう一度コーキスたちの存在を探そう ! |
バルド | 今度こそ上手く行くといいのですが……。 |
カーリャ・N | きっと大丈夫です。イクス様もフィリップ様もジュニア様も頼れる鏡士ですから。 |
ジュニア | ……マークを見つけたよ ! |
イクス | こっちもだ !コーキスを感じる ! |
フィリップ | よし、そのままマークのいる位置に魔鏡術の力を固定させるんだ。あとは、僕の融合の魔鏡術で―― ! |
ミリーナ | やったわ、成功ね !次元の裂け目が開いたわ ! |
イクス | ああ。さっきよりコーキスの気配をしっかり感じることができるから間違いない ! |
カーリャ | やりましたね !では、早くコーキスたちを連れ戻しに行きましょう ! |
ジュニア | 待って。このまま全員で飛び込むのはとても危険だよ。この先がどんな場所かもわからないんだ。 |
フィリップ | ああ。ジュニアの言う通りだよ。次元の裂け目が閉じてしまったら二度と戻れなくなる可能性もある。 |
ナーザ | なるほど。ならば話は簡単だ。この先へは俺が一人で行く。 |
ナーザ | 俺は死人だ。次元の裂け目が閉じても大した問題ではない。 |
バルド | そうはいきませんよ、ナーザ様。私もお供します。 |
ナーザ | 馬鹿者が。今ジュニアが危険だと言っていただろう。 |
バルド | だからこそ、ですよ。私は二度目の命をあなたとメルクリア様を守るために使うと決めているのです。 |
イクス | フィルさん、次元の裂け目を確実に維持できるのはどれぐらいですか ? |
フィリップ | 3時間、かな。その先は保証はできない。もちろん努力はするけれどね。 |
イクス | ジュニアとミリーナのサポートがあったら ? |
フィリップ | もう1時間は確約できると思う。 |
ミリーナ | まさか、イクスも向こう側へ行くつもりなの ! ? |
イクス | コーキスかマークの気配をたどれる人間が同行するべきだろ。 |
イクス | けど次元の裂け目を維持してくれているのはフィルさんだから、ジュニアには残ってもらった方がいい。 |
ミリーナ | 私も一緒に行くわ。 |
ナーザ | いや、貴様はここに残れ。少しでも長く次元の裂け目を維持するには貴様の力が必要だ。 |
カーリャ・N | それなら私が―― |
マーク | いや、パイセン。パイセンも魔鏡術が使えるだろ。 |
マーク | いざというときの為にここに残った方がいい。違うか ? |
カーリャ・N | それは……確かにそうですが……。 |
バルド | 次元の裂け目を越えるのは私とナーザ様とイクスさんの三人というわけですね。 |
バルド | 次元の裂け目の奥にこんな空間が広がっていたとは……。 |
イクス | 一応、魔鏡通信を試してみましたけどやっぱり使えないみたいです。 |
ナーザ | ならば、頼りになるのは貴様が感じ取るコーキスの気配だけという訳だな。 |
ナーザ | では行くぞ。 |
イクス | …………。 |
バルド | どうかしましたか、イクスさん ? |
イクス | いえ、ナーザ将軍はすごいなって……。妹さんが大変な状況なのにすごく冷静に対応していて……。 |
バルド | イクスさんにはそう見えるのですね。 |
イクス | えっ ?違うんですか ? |
バルド | そうですね。努めて冷静でいようと心がけておられるとは思いますが本当のところは不安なのだと思います。 |
バルド | あなたと同じように。 |
イクス | そう……ですよね。こんな状況で不安にならない訳がないですよね。 |
バルド | ええ。あの方は何でもご自身で抱え込むところがあります。 |
バルド | 特にご自身の感情は飲み込んでしまいがちです。 |
バルド | イクスさんが同行してくださることであの方も少し冷静になれるでしょう。ありがとうございます。 |
ナーザ | バルド、全部聞こえているぞ。余計なことは話すな。 |
バルド | フフ、怒られてしまいました。 |
イクス | はは……。えっと……とにかく頑張ってコーキスの気配をたどりますね。 |
イクス | 早く三人を助けましょう ! |
魔物 | グルルルルルッ ! ! |
バルド | 魔物ですか。こんなところにまで現れるとは……。 |
ナーザ | 時間が惜しい。すぐに仕留めるぞ ! |
キャラクター | #N/A |
メルクリア | これで終わりじゃ !滅せよ ! |
コーキス | よし、今度こそ……。 |
魔物 | グルルアッッ ! ! |
コーキス | 駄目だ ! また魔物が現れたぞ ! |
マークⅡ | くそ、しつこい奴らだぜ! |
メルクリア | も、もう一度わらわの術で……ッ !くっ…… ! |
コーキス | メルクリア、大丈夫か ! ? |
メルクリア | な、なんでもない !少しふらついただけじゃ…… ! |
マークⅡ | まずいな、これ以上長期戦になったらますます俺たちが不利になる。 |
マークⅡ | ――コーキス、メルクリアお前たちはこの場から逃げろ。残った魔物は俺一人でなんとかする。 |
コーキス | はぁ ! ? 何言ってんだよ、マーク !そんなことをしたらお前が…… ! |
マークⅡ | 忘れたのか? 俺たち、鏡精は死んでもマスターの心に戻れば再具現化できる。 |
マークⅡ | だから、ここで俺が死んだとしてもまたジュニアに具現化してもらえばいいだけの話だ。 |
メルクリア | ば、馬鹿者 ! !ふざけたことを言うでない ! ! |
メルクリア | わらわはおぬしを見殺しにして逃げることなどできぬ ! |
マークⅡ | あのな、姫さん。鏡精ってのは人間と違って何度でも―― |
メルクリア | 生き返るから問題ないと言うのか ! ?死ぬことに変わりはあるまい !わらわは……そんなのは嫌じゃ ! |
メルクリア | わらわの鏡精――モリアンは死んだまま二度と甦らなかった。 |
メルクリア | モリアンの時とは違うとわかっている。なれどわらわは鏡精を殺したくない。 |
コーキス | マーク。俺は鏡精だけど死ぬことは怖いし消えるのは嫌だ。 |
コーキス | だからお前にもそんなことさせられない。 |
コーキス | 一応、俺の方が先輩だからな !先輩の言うことは聞けよ、後輩 ? |
マークⅡ | ……わかったよ、コーキスパイセン。だったらもう少し省エネで戦う方法を考えようぜ。 |
コーキス | そうだな。このままじゃ遅かれ早かれ―― |
魔物 | グルルアアアアアッッ ! ! |
マークⅡ | ――って言ってる傍からこれかよ。姫さんは少し下がってな。ここは俺とコーキスで……。 |
二人 | ――魔神剣 ! ! |
魔物 | ガァアアアッッ ! ! |
マークⅡ | なっ ! ? |
コーキス | 今の技……もしかして ! ? |
イクス | コーキス ! |
コーキス | マスター ! ? |
ナーザ | どうやら、全員無事のようだな。 |
メルクリア | 兄上様 ! バルド ! |
バルド | 三人ともご無事なようで安心しました。さあ、急いでここから脱出しましょう。 |
マークⅡ | やれやれ、助かったぜ。お前らが来てくれたってことはうちのマスターが上手くやったんだな。 |
イクス | ああ、でも新しく開いた次元の裂け目にもリミットがあるから、あんまり猶予はないんだ。 |
コーキス | マジか。だったら急がないとみんな閉じ込められちまうじゃん ! |
ナーザ | その通りだ。魔物共を蹴散らし一刻も早くここを出るぞ ! |
キャラクター | #N/A |
バルド | 一手 ! 二手 !これで詰みです ! ! |
バルド | 追いかけて来た魔物は一掃できましたね。 |
ナーザ | だが、油断はするな。これで終わりという保証はない。 |
コーキス | あっ ! あそこの光 !もしかして、あれが出口か ! ? |
イクス | よし ! ちゃんと間に合ったみたいだ ! |
マークⅡ | おい、ちょっと待て。あの裂け目、だんだん小さくなってねえか ? |
メルクリア | なんじゃと ! ? |
ジュニア | この声…… ! マーク、メルクリア !そこにいるの ? |
メルクリア | ジュニア ! ああ、わらわじゃ !兄上様たちも一緒におるぞ ! |
ジュニア | だったら、すぐに戻ってきて !もう時間がないんだ ! |
マークⅡ | マジでギリギリだったって訳か。 |
コーキス | でも、急げば間に合いそうだぜ ! |
ナーザ | ああ。これで無事に……。 |
ナーザ | 後ろか ! ? |
メルクリア | 兄上様 ! ? 魔物が ! |
ナーザ | 先に行け ! こいつは俺が片づける !はああっ ! ! |
魔物 | ガウウウッッ ! ! |
ナーザ | くっ…… ! まだ抵抗するか ! |
ナーザ | っ ! ? |
イクス | ナーザ将軍 ! ? 大丈夫ですか ! ? |
コーキス | どうしたんだ、ボス ! ? |
ナーザ | ――何でもない。お前たちは先に行け。俺もすぐに行く。 |
イクス | ……もしかして、足を怪我したんじゃありませんか ? |
メルクリア | あ、兄上様 ? まさか先程の魔物に……。 |
ナーザ | 時間がない ! 早くこの場所から脱出しろ !俺一人にかまけて全員で閉じ込められるつもりか ! |
イクス | ――コーキス、マーク。メルクリアを ! |
コーキス | え ! ? どうするつもりだよ、マスター ! ? |
メルクリア | そうじゃ、わらわは―― |
イクス | ナーザ将軍の体は最初のイクスさんの体だから俺が責任を持って連れ帰る。 |
イクス | 三人とも、早く行くんだ ! |
マークⅡ | 了解。ほい、姫さん、行くぞ。ここはイクスとバルドに任せろ。ほら、コーキスも。 |
コーキス | マスター、急いでくれよ ! |
メルクリア | 兄上様、あちらでお待ちしておりますっ ! |
ナーザ | どういうつもりだ、イクス・ネーヴェ。 |
イクス | どうもこうもないよ。 |
イクス | その体はあなたのものじゃない。勝手な使い方をしないで欲しいだけです。 |
ナーザ | …………。 |
バルド | ナーザ様、時間がありません。私の背中にどうぞ。 |
ナーザ | ……わかった。 |
ジュニア | 駄目だ、もうすぐ次元の裂け目が…… ! |
コーキス | ――おおおおっっ ! !い、いてええっ ! ? |
ミリーナ | みんな ! ?間に合ったのね ! |
メルクリア | いや、まだじゃ !まだ兄上様とバルドとイクスが―― ! |
マークⅡ | あいつら……間に合うのか ? |
バルド | ――くっ ! |
イクス | 何とか間に合った…… ! |
ミリーナ | イクス……よかった ! |
メルクリア | 兄上様、バルド ! |
ナーザ | イクス・ネーヴェ。世話をかけた。 |
バルド | イクスさん、私からも感謝を。 |
バルド | あなたの言葉がなければ、ナーザ様は素直に背負わせてはくれなかったでしょう。 |
イクス | え ? いや、そんなことは……。 |
ナーザ | ……イクス。貴様の言葉は正しかった。 |
ナーザ | 俺を切り捨てるべきだという判断は間違っていなかったと思うがこの体は俺のものではないからな。 |
イクス | いえ……。とにかくみんな無事に戻れてよかったです。 |
コーキス | ひとまず、これで全員無事に帰って来られたな。あとは問題を起こした張本人をとっちめて……。 |
カーリャ | な、なんですか ! ?急に空が光り出して…… ! |
マーク | おいおい…… !今度はなんだってんだ ! ? |
ミリーナ | ねえ、みんな見て !あの光の中心に、建物みたいな影ができているわ ! |
イクス | 建物 ?それじゃあ、あの光はいったい…… ! |
キャラクター | #N/A |
イクス | 光が消えた……。けど、あの光の中から出てきた建物って……。 |
ミリーナ | あれは、城……っていうより、神殿って感じね。 |
マーク | まさか、これもディストの仕業じゃねえだろうな。 |
イクス | 魔鏡通信 ? ロイドたちからだ。 |
ロイド | イクス、少し話したいことがあるんだが今、大丈夫か ? |
イクス | ああ、大丈夫だけどもしかして、さっきの光のことか ? |
ロイド | そうなんだ。実は、さっき俺たちでディストを捕まえたんだけどその時にちょっとトラブルがあってさ。 |
ロイド | ディストが仕掛けてたナントカって装置のせいで、このアークにオリエの世界の神殿が作られちまったんだ。 |
カーリャ・N | 神殿とは、あの光の中心から生まれた建造物のことですね。 |
ロイド | ああ、それのことだ。で、このままだとアークにも影響が出ちまうらしいんだよ。 |
コーキス | ってことは、やっぱディスト様のせいじゃん ! |
マーク | あいつ、マジで期待を裏切らねえよな……。 |
メルクリア | ええい、わらわたちをあんな目に遭わせたことといいキツイお灸を据えねばならぬの。 |
ナーザ | ディストの処分については後でこちらでも話し合うが現状で具体的な打開策はあるのか ? |
ロイド | ひとまず、神殿にはオリエたちが調べに行ってくれてるんだ。 |
ロイド | 俺たちはディストのこともあるから広場に戻ってるところだ。 |
イクス | わかった。じゃあ、俺たちも広場に向かうよ。 |
ロイド | 了解。じゃあ、またな。 |
バルド | どうやら、依然トラブルは継続中のようですね。 |
ナーザ | ならば、俺たちも急ぐぞ。ディストから直接話を聞き出す。 |
イクス | なんだかすみません。ディストさんが迷惑をかけて。 |
フィリップ | どうしてイクスが謝るんだい ? |
イクス | いや、なんかあの人がアークで事件を起こすと何となく謝らないといけない気がして……。 |
ナーザ | ディストはこちらで預かっているのだ。貴様が気にする必要はない。 |
ナーザ | 行くぞ、バルド、メルクリア。 |
ミリーナ | あ、待って。その前にナーザ将軍の怪我を治さないと。 |
ナーザ | 何…… ? |
ミリーナ | 少しだけ動かないでください。すぐに終わりますから……。 |
ミリーナ | はい、これで大丈夫だと思います。まだ痛みが残っているようなら言ってください。 |
ナーザ | ……いや、問題ない。 |
メルクリア | …………。 |
バルド | ありがとうございます、ミリーナさん。 |
バルド | あなたがナーザ様の治療をしてくださるとは……。 |
カーリャ・N | こちらの小さいミリーナ様はゲフィオン様とは違うのです、バルド。 |
バルド | ええ……そうでしたね。ですが複雑であることには違いないでしょう。その気高く優しい御心に感謝します。 |
カーリャ・N | 何故でしょう。単なるお礼の言葉の筈なのにどこかいかがわしく聞こえるような……。 |
マーク | わかるわー、パイセン。なんかこう下心があるような気がするんだよな。 |
ミリーナ | まあ、二人ともそんな風に言わないで。バルドさんはいい人よ ? |
マーク | ……まあ、別にいいけどな。で、結局全員、広場に戻るってことでいいのか ? |
フィリップ | そうだね。僕も何か協力できることがあるかもしれないし……。 |
魔物 | シャアアアア ! ! |
カーリャ・N | 魔物 ! ? 何故アークに…… ! ? |
マーク | 理由は知らねえが、放っておく訳にもいかないな。 |
フィリップ | ああ、その通りだ。マーク、ネヴァン、ミリーナ。ここは僕らで食い止めよう ! |
ミリーナ | ええ。でもフィル、大丈夫 ?あなたはコーキスたちを助ける為に魔鏡術を酷使したばかりなのよ ? |
フィリップ | 心配いらないよ。それに、イクスたちの前で無様な姿は見せられないからね。 |
マーク | 言うじゃねえか。まあ、やる気があるのはいいんだがはりきり過ぎてドジ踏まねえようにしろよ ? |
キャラクター | #N/A |
フィリップ | この辺りの魔物は一掃できたね。 |
マーク | やっぱり、突然魔物が湧いてきたのもディストがやらかしたことに関係があるんだろうな……。 |
カーリャ・N | それを確認する為にもまずはロイド様たちと合流しましょう。 |
イクス | そうだな。行こう、みんな。 |
ミリーナ | ええ。 |
メルクリア | ……ま、待つのじゃ。黒衣の鏡士――いや、ミリーナ・ヴァイスよ。 |
ミリーナ | どうしたの、メルクリア ? |
メルクリア | その……あ、兄上様のことじゃ。先ほど、兄上様が負った怪我を治してくれたであろう……。 |
メルクリア | だから……わらわからも礼を言う。感謝するぞ、ミリーナ。 |
ミリーナ | ……ええ、どういたしまして。ふふっ、メルクリアって本当にお兄さんが大好きなのね。 |
メルクリア | あ、当たり前じゃ !ええい、ニヤニヤと笑いおって !からかっておるのか ? |
ミリーナ | あら、からかってなんかいないわ。ただ、メルクリアの可愛いところが見られてすごく嬉しいだけよ。 |
メルクリア | も、もうよいっ !おかしな奴め ! |
イクス | どうしたんだ、ミリーナ ?メルクリアから何か言われていたみたいだけど……。 |
ミリーナ | ふふ、ちょっと嬉しいことがあったの。 |
ミリーナ | だけど、これは私とメルクリア二人だけの秘密 ♪ |
イクス | そう言われると気になるけど……。まあ、ミリーナがそう言うなら無理には聞かないよ。 |
ミリーナ | ありがとう、イクス。それじゃあ、私たちも広場へ向かいましょう。 |
キャラクター | #N/A |
コーキス | あれ ?広場に着いたけど誰もいないぞ ? |
イクス | もしかしたら、俺たちのほうが先に着いたのかもしれないな。ちょっと連絡してみるよ。 |
? ? ? | ぎゃああああああああああああああああああああああああああああっっっっっっっっっっっっっっっっ ! ! ! ! |
メルクリア | な、なんじゃ ! ?この錆びてひしゃげたシンバルのような悲鳴は ! ? |
カーリャ | どうしてでしょう……。なんだか身体がぶるぶる震えてきたような……。 |
バルド | 今の悲鳴は、あちらの建物から聞こえてきたようですね。 |
コーキス | あっ、誰か出て来るぞ ! |
ジェイド | おや ? 皆さん、お揃いのようですね。 |
カーリャ | 出たーー ! ! 鬼畜眼鏡ーー ! ! ! ! |
ミリーナ | 凄いわ、カーリャ !ジェイドさんの気配がわかるなんて ! |
ジェイド | おや、カーリャがそこまで私のことを好きだったとは。嬉しいですねー。 |
カーリャ | めちゃくちゃ棒読みじゃないですか ! ? |
カーリャ | っていうか、こんなところで何してるんですか ! ? |
ジェイド | 以前廃品回収に出した粗大ゴミがここで暴れているらしいとロイドたちに呼び出されまして。 |
マーク | あー……。餅は餅屋だもんなあ。 |
メルクリア | な、なんじゃ ? どういうことじゃ ? |
マーク | おい、そっちのマーク。メルクリアに説明してやれよ。 |
マークⅡ | 俺に振るな、俺に。あー、つまりな、姫さん。あいつはディストを確保しに来たんだ。 |
ジュニア | あ、もしかしてさっきの悲鳴はディスト博士の……。 |
ジェイド | まったく迷惑な話ですよ。あれが何かやらかす度に呼び出されるのは。 |
メルクリア | ちょっと待て。先程の汚い悲鳴がディストのものだというのならおぬしはディストに何をしたのじゃ ? |
ジェイド | 別に何も。 |
カーリャ | うそだああああああ ! ? |
カーリャ・N | ジェイド様、ディスト様から何か聞き出せたのですよね ? |
カーリャ・N | よろしければ私たちにも共有していただけませんか ? |
ジェイド | 構いませんよ。元々そのつもりでしたから。 |
ジェイド | 現在、アークはディストが仕掛けた次元歪曲装置の影響で非常に不安定な状態となっています。 |
ジェイド | 何とかワイズマンの力によって現状を維持していますが……。 |
ジェイド | 最悪の場合は次元の多干渉により消滅する可能性もあります。 |
コーキス | うーん、よくわかんねえけどこのままじゃアークがヤバイってことか。 |
ジェイド | その解釈で問題ありません。 |
ジェイド | そして、それを止める為には全ての次元歪曲装置を停止する必要があります。 |
フィリップ | それで、その装置の場所は把握できているのかな ? |
ジェイド | ええ、彼が快く教えてくれましたので。 |
ジェイド | ただ、装置はバラバラに設置されているようです。 |
ジェイド | すでにロイドたちにも探索をお願いしていますがそれでもまだ手が足りません。 |
マーク | となると、こっちも人数を分けて探した方がよさそうだな。 |
ジェイド | それと、こちらはオリエからの情報ですが先ほど彼女たちは光の神殿に到着したようです。 |
イクス | 光の神殿 ? もしかしてさっき急にアークに出現したあの神殿のことですか ? |
ジェイド | そうです。あなたは飲み込みが早くて助かります。 |
ジェイド | 本来ならば星のカケラなるものを所持していないと入れないそうですが無事進入することができたようですね。 |
バルド | 本来の仕掛けが作用していないのならば罠かもしくは単に見た目だけを模した建造物なのか……。 |
ジェイド | その辺りはオリエがいるので判断をお任せできそうです。ですが、こちらからも応援を出したいですね。 |
ジェイド | 本来の光の神殿には多くの仕掛けや魔物が蔓延っていたという情報もありますので。 |
ミリーナ | イクス、私たちが行きましょう。オリエたちのことが心配だわ。 |
ナーザ | ならば、俺もそちらへ向かおう。 |
イクス | え ! ? ナーザ将軍が ? |
ナーザ | 魔物と遭遇する可能性を考慮すれば最低限の人数は必要だろう。それとも、俺では不服か ? |
イクス | い、いえ、そんなことはないです。凄く助かります。 |
メルクリア | 兄上様 !わらわも同行させて下さい ! |
メルクリア | わらわには、この者たちに助けてもらった恩義があります。 |
ナーザ | ……わかった。但し、無茶はするなよ。 |
メルクリア | はい ! |
ナーザ | では、バルド。装置の回収の件はお前に預ける。ジュニアやマークたちと共に、速やかに事に当たれ。 |
バルド | 畏まりました。ではフィリップさんとそちらのマークにもご協力をお願い致します。 |
フィリップ | それじゃあ、各自エリアごとに分かれて装置を発見でき次第、機能停止に当たってくれ。 |
コーキス | ああ、バンバン見つけてガンガン回収してマスターとボスに誉めてもらうぞ ! |
マークⅡ | 張り切りすぎるなよ。また変に装置を壊して巻き込まれるのは勘弁だからな。 |
コーキス | わ、わかってるって !もうマスターたちに迷惑かけたくないからな。 |
カーリャ・N | バルド、あなたに一つ聞いても構いませんか ? |
バルド | あなたからの問いかけを拒絶するなど私にはできそうにありません。何なりとどうぞ。 |
カーリャ・N | ……相変わらずですね。まあいいです。 |
カーリャ・N | あなたがナーザ将軍たちに同行しないのは珍しいのではありませんか ? |
バルド | そうですか ? 理に適ったご命令であればあの方のお言葉に従うのは当然です。 |
バルド | 私こそ、あなたがここに残ったことに少々驚いています。 |
バルド | あなたならミリーナさんの傍にいたかったのでは ? |
カーリャ・N | そうですね。イクス様のお傍にナーザ将軍がいることは正直なところ不安です。 |
カーリャ・N | ですが、ここで無益な争いを起こすとも思えません。 |
カーリャ・N | ならば私情より、装置の回収を優先するべきだと思ったのです。 |
バルド | そうですか。ではその判断に感謝しなければなりませんね。 |
バルド | あなたと同じ目的を持って動ける機会をいただけたのですから。 |
カーリャ・N | ? ? ? はあ…… ? |
マーク | ――おい、話は終わったか?だったら早く追いかけねえとコーキスたちに置いて行かれるぜ、優男。 |
バルド | フフ、ご心配ありがとうございます。でも、ここにいてはあなたも置いていかれるのではありませんか ? |
マーク | 仕方ねえだろ。呑気で鈍いパイセンに悪い虫がつかないようにするのは後輩の俺の仕事だからな。 |
バルド | それならば、ご心配なく。ここにはそのような虫はいませんでしたよ。では、私はこの辺で。 |
カーリャ・N | マーク、悪い虫とは何ですか ?毒でも持っているのですか ?危険な虫なら―― |
マーク | あー、いや、パイセン。虫ならもう退治したからいいんだ。 |
カーリャ・N | そうでしたか。さすがマーク。いい働きですね。小さいミリーナ様が虫に襲われては一大事ですから。 |
マーク | お、おう。それじゃあ、装置の回収に行こうぜ。 |
キャラクター | #N/A |
イクス | これが光の神殿か。なんていうか近くで見るとより神秘的なものに見えるな。 |
ミリーナ | ええ、確かにこの神殿からは不思議な力を感じるわ。強くて大きな力が……。 |
ナーザ | そう感じさせるものが何なのかは調べていれば見えてくるだろう。 |
イクス | あの、ナーザ将軍。足の怪我の具合はどうですか ? |
ナーザ | 問題ない。ミリーナの力は貴様もよくわかっているだろう。 |
カーリャ | ふっふっふっ、当然ですよね。ミリーナさまの力はすっごいんですから ♪ |
イクス | …………。 |
ナーザ | なんだ、まだ他に何か言いたそうな顔をしているな ? |
イクス | あー……すみません。なんかちょっと不安になっちゃって。 |
ナーザ | 何がだ ? |
イクス | 今の状況が嬉しいんです。ナーザ将軍とは敵対していたこともあります。 |
イクス | 今はこんな風に肩を並べて戦えて不思議な感じです。だけど……。 |
ナーザ | ……俺は貴様たちから見れば仇だからな。最初のイクス・ネーヴェを殺すように命じたのも俺だ。 |
イクス | あ、いや、そうじゃなくて ! |
イクス | 嬉しいことが続くとこの後悪いことが起きそうだなって不安になりませんか ? |
ナーザ | ならないな。まあ、貴様が良いと思っているこの状況は、つかの間の幻のようなものだ。 |
ナーザ | 過度な期待はしない方がいい。 |
イクス | もちろんわかってます。ただ、俺には殺された記憶はないしコーキスもお世話になってるし……。 |
イクス | 上手く言えないですけど、ギスギスしないでやれたらいいなって思うんです。 |
イクス | いつかあなたたちとも憎しみで争うようなことがない関係になりたいって。 |
ナーザ | 貴様はおかしな男だな。 |
イクス | ええっ ! ? そ、そうですか ? |
ナーザ | どう考えるかは、お前の自由だ。俺はお前の理想を否定するつもりはない。 |
ナーザ | だが、今後のことは既に死者である俺ではなく貴様やメルクリアたちが決めることだ。 |
メルクリア | 兄上様……。 |
ミリーナ | ……いいえ、ナーザ将軍。それは違うと思います。 |
ナーザ | なんだと ? |
ミリーナ | だって、ここにいる誰もあなたのことを『過去の人』だなんて思っていません。 |
ミリーナ | ナーザ将軍も、私たちと同じ『今』を生きていてあなたを大切に想う人たちがいることに気付いている筈です。 |
ミリーナ | 少なくとも、私が出会ったビフレストの人たちはみんなあなたを慕っていました。 |
ナーザ | 貴様は、俺にこのまま生きろとでも言いたいのか ? |
ナーザ | 貴様から見れば、俺は貴様が『魔女』になるきっかけを作った男だぞ。 |
ミリーナ | それは『ゲフィオン』であって『私』じゃない。 |
ミリーナ | 『私』の大切なイクスは今も生きています。 |
イクス | ミリーナ……。 |
ナーザ | ……貴様もおかしな奴だな。 |
カーリャ | なんですか、せっかくミリーナさまが歩み寄ろうとしたのに、あの態度は。 |
メルクリア | 兄上様を悪く言うでない !兄上様だって……きっと苦しんでおられるに違いないのじゃ……。 |
イクス | うん……そうなんだよな、きっと。 |
イクス | ナーザ将軍の体は最初のイクスさんの体だしそのまま生きろっていわれても……。 |
メルクリア | ……わらわとて同じじゃ。おぬしたちへの憎しみを全て消すことはきっとできぬ。 |
イクス | ……うん。それはきっとみんながそうなんだと思うよ。お互い敵国の人間だったんだから。 |
イクス | だけど希望ぐらいは持っておきたい。それぐらいは、許してほしいんだ。 |
メルクリア | ……図々しい奴らじゃ。勝手にするがよい。 |
ジュニア | マーク、こっちの装置は停止できたよ。 |
マークⅡ | しかし、いちいち出てくる魔物が邪魔だな。こりゃ思ったよりも時間が掛かるぞ。 |
マーク | そっちは次元の裂け目の向こうでもずっと戦ってたんだもんな。大丈夫か ? |
マークⅡ | おっと……あんたからそんな風に気を遣われるとは思わなかったな。 |
マーク | おいおい、俺をなんだと思ってやがる。 |
マークⅡ | 悪い。あんたに含みがあるわけじゃない。 |
マーク | うちのマスターには含みがあるって ? |
フィリップ | あ……ご、ごめんよ、ジュニアのマーク。 |
フィリップ | 元はと言えば、僕がジュニアを自分の所有物みたいに扱ったから……。 |
ジュニア | や、やめてよフィル。ど、どうしよう、フィルが泣いちゃうよ……。 |
フィリップ | な、泣かないよ ! ?これくらいじゃ ! ? |
コーキス | どっちが年上かわからねーな……。 |
カーリャ・N | マークはフィル様を甘やかしてばかりですからね。 |
マーク | いや、こいつが涙もろいのは俺のせいじゃねえだろ。 |
マークⅡ | おいおい、あんまり大声を出すなよ。あんたのとこのフィリップが怯えちまうぞ。 |
フィリップ | ジュニアのマーク……優しい…… ! |
マーク | はああ ! ?俺が優しくないとでも言うのか ! ? |
フィリップ | そ、そういう意味じゃないよ ! ?でもマーク、最近無駄遣いするなってうる……怖いし。 |
マーク | うるさいって言いかけたよな ? |
ジュニア | でも確かに僕のマークは優しいよ。毎日たくさんおやつを作ってくれるし。 |
マーク | おやつぐらい、俺だっていくらでも作ってやるっつーの ! |
コーキス | けど、マークがおやつを用意するのはそうしないとジュニアがだだこねるからじゃん ? |
ジュニア | だ、だだなんてこねてないよ ! ? |
カーリャ・N | え ? おやつをこねる ! ?クッキーを作るということでしょうか !それとも菓子パン ! ? |
カーリャ・N | マークたちの作ったおやつなら先輩として味見の協力はしますよ。 |
マーク | パイセンも食べ物関係になると突っ込んできて話をぐちゃぐちゃにするのやめてくれねえかな ! ? |
バルド | クククク……クク……。 |
マーク | おい、何笑ってる優男 ! |
バルド | クク、す、すみません…… !鏡精同士の会話がこんなにもおも……賑やかとは……クク……。 |
マーク | 駄目だ、ツッコミが足りねえ……。クソ、さっさと次の回収に行くぞ ! ? |
マークⅡ | 苦労してるんだな、あっちのマークも……。 |
キャラクター | #N/A |
バルド | ジェイドさんから頂いた情報ではここにある装置で最後のようですね。 |
コーキス | おっ、あれだな ! |
カーリャ・N | …… ! 待ちなさい、コーキス !何か来ます ! |
ジュニア | タルロウ ! ? |
マークⅡ | あいつ、こんなものまで仕掛けてやがったのか ! |
コーキス | やべっ ! 避けろ ! ! |
マークⅡ | くそっ ! 間に合わねえ ! ? |
フィリップ | みんな、後ろに下がるんだ !僕の魔鏡術なら…… ! !はああああっっ── ! ! |
コーキス | すげえ…… !あのビームみたいな攻撃が一瞬で消し飛んだぞ…… ! |
フィリップ | ……くっ。 |
マーク | フィル ! ? |
フィリップ | ははっ……少し張り切りすぎたね。やっぱり、もう歳かな……。 |
フィリップ | けど、大丈夫。こんなところで倒れたりはしないさ。 |
マーク | ……ったく。カッコつけるのも程々にしとけよ。 |
マークⅡ | ……あいつ、もう無茶できる身体じゃねえだろうに。 |
ジュニア | うん。だけど、さっきの攻撃を止めてくれなかったら僕たちだって……。 |
マークⅡ | だな……。 |
コーキス | くそっ ! 魔物まで出てきたぞ ! |
バルド | 魔物を警戒しつつ、あの機械兵器を倒すとなると少々骨が折れますね。 |
ジュニア | まずい、またタルロウが動き出して…… ! |
二人 | させるかよっ ! ! |
マークⅡ | ……へぇ、俺に合わせてくれるとはさすが、パイセン ♪ |
マーク | 合わせてくれたのはそっちもだろ。つーか、お前からパイセンって呼ばれるのは妙な感じだな。 |
タルロウXX | ギッ ! ギギッ…… ! |
マーク | ……おいおい、まだ壊れねえとは頑丈さはディスト譲りってことかよ。 |
コーキス | だったら、壊れるまでブッ叩けば問題ねえだろ ! ! |
カーリャ・N | 私たちが前線で食い止めます ! |
フィリップ | 僕たちは後方で彼らの支援を。ジュニア、いけるかい ? |
ジュニア | うん ! みんな !魔物は僕たちに任せて ! |
バルド | では、私も後方でお二人の護衛を。こちらの心配は無用です。 |
マーク | まさか、こうして鏡精四人で戦うことがあるとはな。 |
コーキス | でも、そうなると誰がリーダーなんだ ?やっぱ、ネヴァンパイセンか ? |
マークⅡ | そりゃそうだろ。ネヴァンパイセンが一番年上なんだから。 |
カーリャ・N | あなたまでその呼び方を…… !無駄口を叩いている暇があったら目の前の敵に集中しなさい ! |
マーク | ははっ、こりゃ間違いなくリーダーはパイセンで決まりだな ! |
マーク | さてと、そんじゃあチーム結成の記念にこいつも景気よくフッ飛ばしてやるか ! |
キャラクター | #N/A |
ナーザ | この感覚……外で感じた強い力の正体はこいつか……。 |
オリエ | 気を付けてくださいっ !このティルグさんは、私たちのことを侵入者と認識しているんです ! |
メルクリア | ティルグ……それが奴の名か ? |
ルドガー | ああ。それに、かなり強い…… !俺たちも何とか持ち堪えていたけど……。 |
ベルベット | 正直……かなり苦戦してたところよ……。 |
ミリーナ | 待って、すぐにみんなに治癒術をかけるわ ! |
ルカ | ……ありがとう、ミリーナ。ミリーナたちは、大丈夫だった ? |
スレイ | オレたち、仕掛けや魔物のせいでここに来るまでも結構苦労したんだけど……。 |
ミリーナ | ええ、平気よ。きっと、みんなが仕掛けを解いてくれたおかげね。 |
ナーザ | それで、このティルグというのは一体何者だ ? |
オリエ | 本来のティルグさんは、私たちの世界を守っている方です。 |
オリエ | ですが、この光の神殿のようにこのティルグさんも姿と形だけが投影された存在だと思います。 |
オリエ | おそらくですが、アークに出現した際に事象の歪みのようなものが発生してこんな状態に……。 |
メルクリア | ならば、わらわたちでこの者の暴走を止めれば良いのじゃな ? |
オリエ | はい、幻影ではありますが僅かにティルグさんの意識が残っています。 |
オリエ | その意識に私たちの声が届けばティルグさんも暴走することなく今回の騒動も解決できるはずです ! |
ナーザ | 承知した。ならば、俺たちも全力で相手をしよう。メルクリア、サポートは頼んだぞ。 |
メルクリア | お任せください !必ずや、兄上様の期待に応えてみせます。 |
ミリーナ | 私も援護するわ !もう、誰も傷つけさせない ! |
ベルベット | 頼りにさせてもらうわよ。こっちも、やられた分はきっちり返すけれど。 |
スレイ | うん、オレたちは一人じゃない。こうやって、助け合える仲間がいる。 |
ルドガー | だから、どんなに強い相手だろうと何度でも立ち上がってみせるさ ! |
ルカ | うん、僕たちの絆がある限り…… ! |
イクス | 俺たちは……絶対に負けない ! |
キャラクター | #N/A |
ティルグの幻影 | ……どうやら、我の世界とは違う場所に呼び出されていたようだな。 |
オリエ | ティルグさん ! |
ベルベット | ようやく、元に戻ったみたいね。 |
ティルグの幻影 | なんじらの強き意志が我の潜在意識を目覚めさせたのだ。感謝するぞ、異界の者たちよ。 |
ティルグの幻影 | だが、この姿もまた、本物の我とは似て非なる存在。次元の修復と共に我の存在も消えることだろう。 |
ルカ | ええ ! ? それって、大丈夫なの ? |
ティルグの幻影 | 案ずるな。異なる世界で長き眠りにつく本物の我には何の影響もない。 |
ルドガー | そうか……それを聞いて安心したよ。 |
カーリャ | ああっ ! ? なんだかだんだんと身体が消えていってますよ ! ? |
ティルグの幻影 | 我に残された時間も僅かのようだ。出来ることならば、なんじらとはもう少し言葉を交わしたかったものだ。 |
オリエ | ティルグさん……。 |
ティルグの幻影 | なんじもまた、我と同じように人が紡いできた世界を見届ける者か。 |
ティルグの幻影 | ならば、これからも人が歩む世界の案内人として役割を果たすがよい。 |
オリエ | ……はい、ティルグさん。いつかまた、お会いする日まで……。 |
イクス | ……あれ ? ここは…… ? |
ミリーナ | ティルグランド ?だけど、私たちいつの間に……。 |
オリエ | きっと、ティルグさんが私たちをここに送ってくれたんだと思います。 |
ベルベット | へえ、案外気の利くやつだったのね。 |
ルドガー | 確かに、あそこからまたここまで戻ってくるのは大変だっただろうからな。 |
カーリャ | これぞまさに「パッと行く」ってやつですね ! |
ナーザ | 魔鏡通信……コーキスたちからか。 |
コーキス | あっ、ボス !良かった ! 全然繋がらないから心配してたんだぜ ! |
ナーザ | こちらは全員無事だ。お前たちのほうはどうなった ? |
バルド | こちらも、多少の邪魔は入りましたが装置の停止、及び回収は終わりました。 |
ナーザ | そうか、良くやった。 |
コーキス | なあ、そっちは何かあったのか ?その……マスターも無茶したりして怪我とかしてないよな ? |
イクス | コーキス……ありがとう。けど、無茶なんてしてないよ。 |
コーキス | そっか…… !まぁ、だったら別にいいんだけど……。 |
バルド | コーキス。そこは素直に心配していたと伝えたほうが良いのでは ? |
コーキス | べっ、別に心配はしてねえよ !マスターは俺なんかより頭いいしそりゃあ、たまに危なっかしいけど……。 |
マーク | はいはい、お前の言い訳はあとでゆっくり聞いてやるよ。 |
フィリップ | その様子だと、イクスたちのほうも無事に解決したみたいだね。 |
イクス | はい。一応、ワイズマンにも連絡をするつもりですけど、これでアークも大丈夫だと思います。 |
ベルベット | 本当に、とんだ災難だったわね。 |
スレイ | けど、まだ時間はあるみたいだし残りの時間はお祭りを楽しめるんじゃないかな ? |
ルドガー | そうだな。俺もエルと一緒に乗る約束をしてたアトラクションがいくつか残ってるし……。 |
オリエ | あーー ! ! |
ルカ | うわっ ! ?どうしたの、オリエ ! ? |
オリエ | 大変です ! この後開催されるパレードの準備が全然進んでいません ! |
オリエ | このままだと、ティルグランド一番の目玉だったパレードのお披露目ができなくなってしまいます……。 |
ミリーナ | ……ねえ、イクス。 |
イクス | ……ああ、多分、俺と同じこと考えているんじゃないかな ? |
ベルベット | 全く……あんたたちは……。 |
スレイ | ベルベットだって、嫌とは言わないでしょ ? |
ベルベット | 言っても無駄でしょ。それに、巻き込まれるのには慣れてるのよ。 |
オリエ | あの……みなさん ? |
イクス | オリエ。そのパレードの準備良かったら俺たちにも手伝わせてくれないか ? |
オリエ | えっ ! ? ですが、イクスさんたちにご負担をかけてしまうことに……。 |
ミリーナ | だったら、余計私たちも手伝わなきゃ。それに、みんなでやればもっと盛り上がると思うわ。 |
ルドガー | オリエには色々助けてもらったしそのお返しだと思ってくれ。 |
ルカ | うん、僕もできることがあったら手伝うよ。 |
オリエ | みなさん…… ! |
メルクリア | 兄上様、わらわたちは……。 |
ナーザ | ……乗りかかった船だ。仕方あるまい。だが、やるからには全力で取り組むぞ。 |
メルクリア | はい ! |
カーリャ・N | 話はこちらでも把握致しました。では、私たちもすぐに向かいましょう。 |
バルド | これは、我々も最後まで楽しめそうですね。 |
オリエ | ありがとうございます !必ず、みなさんに満足して頂けるパレードにしてみせますっ ! |
キャラクター | #N/A |
コーキス | ボス、こっちの準備は終わったぜ。人も結構集まってきてみんな楽しみにしてるよ。 |
ナーザ | そうか。では、あとはこちらの手配だけだな。 |
コーキス | あれ ? パイセンやマークたちは一緒じゃないのか ?ボスたちの方を手伝うって言ってたんだけど……。 |
オリエ | ふふっ、それはですね……。 |
イクス | みんな、お待たせ。ど、どうかな…… ? |
コーキス | マスター ! ?どうしたんだ、その格好 ! ? |
イクス | 戻って来てたのか、コーキス。なんか、改めて他の人に見られると照れくさいな……。 |
ミリーナ | 大丈夫よ、イクス。今のイクスは素敵な王子様そのものだわ。 |
カーリャ | ミリーナさまだってドレス姿がとっても似合っていますよ~ ! |
ミリーナ | ふふっ、ありがとう、カーリャ。 |
オリエ | 実は、イクスさんたちにはパレードのキャストとして参加してもらうことになって衣装をご用意したんです。 |
ミリーナ | ベルベットたちもさっきまで一緒だったんだけど先に他のエリアを回ってもらっているの。 |
イクス | みんなの衣装も似合ってたからゲストの人たちも喜ぶだろうな。 |
カーリャ・N | あ、あの……私は問題ないでしょうか ?このような衣装は着慣れていないので少し不安なのですが……。 |
マーク | バッチリだぜ、パイセン。もっと自信を持てって。 |
マークⅡ | そういうマークパイセンも中々お似合いだぜ ♪ |
マーク | てめえ……俺にだけ仕事押しつけやがって。 |
マークⅡ | いやいや、新参者なんで先輩たちの晴れ姿を見せてもらいたくてね。 |
フィリップ | ふふ、マークもネヴァンもイクスもミリーナもみんな凄く似合ってるよ。 |
フィリップ | なんだか子供や孫の晴れ姿を見ているような気分だよ。独身だけど……。 |
マーク | 孫は飛躍しすぎだろ ! ? |
バルド | フフ、でもフィリップさんの言う通り皆さん、とても素敵です。より一層華やかな姿になられました。 |
バルド | 特にミリーナさんとネヴァンはまさに夢の国で煌めく太陽の如き神々しさで……。 |
二人 | バルド ! |
バルド | 何故そのように睨まれるのでしょう ?素晴らしい存在は称えられるべきではありませんか。 |
ナーザ | そうやって女とみればすぐ『称える』から色々と揉めごとが起きるのだ。 |
バルド | 確かに女性は称えるべき存在ですが私は女性だけを称えているのではありません。 |
バルド | ナーザ様やメルクリア様があのようなお召し物でパレードに参加なさっていたとしたら―― |
バルド | きっと私は今以上にお二人の存在を称え神に感謝したと思いますよ。 |
メルクリア | うむ、確かに兄上様は称えられるべき素晴らしい御方ではあるが……。 |
ナーザ | ……まったく、メルクリアまで何を言い出すのだ。断って正解だったな。 |
イクス | ハハ……。今回はパレードを楽しむ側に回ってください。 |
イクス | 俺も表舞台は苦手だけど、精一杯頑張りますから。 |
ミリーナ | ええ、ディストさんが暴れたせいで色々大変だったけれど、その分絆も深まったと思うの。 |
ミリーナ | だから今日が素敵な思い出になるようにメルクリアたちにはパレードを満喫して欲しいわ。 |
ジュニア | 思い出……。うん、そうだよね。色々あったけど、僕、楽しかったよ。 |
メルクリア | あ、あの ! 兄上様…… ! |
ナーザ | なんだ ? |
メルクリア | ……いえ、その……なんでもありません。 |
ジュニア | 駄目だよ、メルクリア。言いたいことは、ちゃんと伝えないと。 |
メルクリア | ジュニア……。 |
ジュニア | 僕はメルクリアに後悔してほしくない。今日のことを楽しい気持ちで思い出す為にも。 |
メルクリア | ジュニア……。う、うむ、わかった。 |
メルクリア | 兄上様。わらわは、わらわはずっと兄上様と一緒にいたい ! |
メルクリア | 兄上様がそれを望んでおられぬのは承知しております。 |
メルクリア | ですが、今日だけはわらわの頼みを聞いてくれませぬか ? |
ナーザ | そんなに不安そうな顔でねだるな。どうしたいのだ ? |
メルクリア | わらわは兄上様と一緒にミリーナたちのパレードが見たいです。 |
ナーザ | そうか。ならば、見通しのいい場所を探さなくてはいけないな。 |
メルクリア | 兄上様…… ! |
コーキス | へへっ、よかったな、メルクリア。 |
メルクリア | う、うむ ! ではゆくぞ、コーキス ! |
コーキス | えっ ? 俺も一緒でいいのか ? |
メルクリア | 何を言っておる。おぬしだけでなく全員一緒に決まっておろう。 |
コーキス | そっか。じゃあ、みんなで行くか ! |
イクス | あっ、コーキス ! |
コーキス | マスター ? |
イクス | いや……パレードのことなんだけど俺も頑張るから、楽しみにしてくれよな。 |
コーキス | マスター…… ! 当たり前だろ !俺のマスターの一番格好いいところちゃんと目に焼き付けるからな ! |
マーク | おい、そろそろ俺たちも出発する時間みたいだぜ。 |
カーリャ・N | では、ここからは気を引き締めていきましょう。 |
ミリーナ | でも、笑顔は忘れないようにね ♪ |
イクス | ああ、みんなで最高のパレードにしよう ! |
オリエ | では、私も特別案内役として引き続きティルグランドのご案内をさせていただきます。 |
オリエ | みなさんどうか、最後までよろしくお願いしますね ! |