プロフィール
本が好きで頭が良く、運動能力もそれなりにあるが、\慎重癖\"のせいで、失敗しない事だけ考えてチャンスを逃してしまうといった事がよくある。\n過去に術の制御を失敗したトラウマから、鏡士の力を使う事を避けてきたが、オーデンセがアイギスの破片で滅んだ事がきっかけで鏡士になる事を決意する。"
ミリーナの一言
え…?イクスの事をどう思ってる?\n優しくて、頑張り屋でいつも一生懸命だし、頭も良くて、鏡士の術の覚えも早くて、たまに考え過ぎちゃう事もあるけど、それもイクスなりの優しさだから、素敵だなって思うわ。って、イクス?…恥ずかしい。いつから聞いてたの?
イクスの一言
自分の事をどう思ってるかって聞かれてもなぁ。\nとにかく今は、具現化の旅を続けて、自分に出来る事をやろうと思ってるよ。心配な事は山ほどあるけどね。でも、ミリーナを辛い目にあわせないためにも、立ち止まらないでもっと強くならないといけないんだ。
キャラクター | ケリュケイオンへようこそ! |
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イクス | すごいな… ! こんな大きなものが空を飛ぶなんて。 |
ミリーナ | お部屋もいっぱいあるし、食堂もあったわ。 |
ガロウズ | ビフレスト国との戦争に備えて開発された船だからな。軍人を大勢乗せる予定だったんだ。 |
イクス | それを俺たちだけで使っていいんですか ? |
ガロウズ | むしろ是非使ってくれって話だ。ゲフィオン様のご命令らしい。 |
ガロウズ | それと俺に敬語はやめてくれ。年上だが、気持ちは同世代の仲間のつもりなんだぜ。 |
イクス | わ、わかったよ。よろしく、ガロウズ。 |
ミリーナ | でも…私たち、ゲフィオン様からものすごく期待されているってことよね。 |
イクス | そ、そういえばそうだよな。よ、よし。とにかく頑張らないと。 |
イクス | まずはケリュケイオンのマニュアルを暗記しなくちゃ。それから整備の仕方に掃除の仕方―― |
ガロウズ | おいおい、そんなのは俺がやるから気にしなくていいんだぜ。 |
イクス | いや…だめだ ! もしガロウズが突然病気で危篤になって、俺たちだけでケリュケイオンを動かすことになったら―― |
ガロウズ | …噂通りの心配性だな。 |
ミリーナ | す、すみません…。 |
キャラクター | #N/A |
イクス | ルーク。久しぶりに手合わせしないか ? |
ルーク | いいぜ ! そういやイクスが戻ってきてまだ一度もやってなかったしな ! |
イクス | ありがとう。また俺がボロ負けしてルークがミリーナに睨まれることにならないよう精一杯頑張らないとな。 |
ルーク | なに言ってるんだよ。きっといい勝負になると思うぜ。イクスも出会った頃に比べてだいぶ成長したしさ。 |
ルドガー | ああ、俺はそんなに長く一緒にいられた訳じゃないけどそれでも、魔鏡結晶から出てきた後のイクスは一回り大きくなったと思うよ。 |
イクス | そ、そうですか……。確かに身長だけは伸びましたけど……。 |
ルドガー | 身長……正直うらやましいよ。俺なんてこっちの世界に来てからも全然伸びてなくてさ。 |
ルーク | だよなぁ ! 俺もイクスと同じくらいどんどん成長していきたいのにちっとも変わってる気がしねぇんだよ ! |
イクス | ………………。 |
イクス | あー……えっと、見た目は変わってなくても二人だってどんどん強くなってると思うしそれに、ちょっと雰囲気が変わった気がするけど。 |
ルーク | まあ……あの状況と今とは、ちょっと違うから、さ。 |
ルドガー | 俺は……兄さんと一緒にいられるし借金もチャラになったから……かな。 |
ルーク | そういうイクスだって雰囲気が変わったよな。なんていうか、落ち着きがでてきたっていうか。 |
イクス | 落ち着き ? そんな変わったかな……。 |
ルーク | 変わったって ! だって出会った頃はもっと心配性だっただろ。具現化した大陸に空気があるかどうか心配してたりしてさ。他には―― |
イクス | ま、待ってくれ。もう大丈夫だから。色々思い出して恥ずかしくなってきた……。 |
イクス | けど…………振り返ってみると俺ってみんなにすごく助けられてきたんだな。いや、現在進行形で助けてもらってるか。 |
イクス | こりゃあ一生かかっても恩返しできそうにないな。感謝してもしきれないよ。 |
ルーク | 恩返しなんていらないって。……俺の方が感謝してるくらいだしさ。 |
イクス | ルーク……。 |
ルドガー | ルークみたいに感謝してる人も結構いるんじゃないか ? |
ルーク | つまり、助けられてきたじゃなく助け合ってきた、だと思うぜ。 |
イクス | あ、ああ ! えっと……それじゃあ、これからもみんなで助け合っていこう ! |
二人 | もちろん ! |
キャラクター | とりとめない時間を |
イクス | すみません、遅くなりました。街の人の頼まれ事をやっていたらこんな時間に……。あ、コーキスも遅れて来る予定です ! |
フィリップ | いや、急に呼び出したのは僕のほうだから。相変わらず人助けで忙しくしてるんだね。 |
イクス | 人助けなんて大げさなものじゃないですよ。裏の畑に妙な足跡があったから調べてほしいって言われて……。 |
イクス | 調査したら、うっかり踏み入った子供がバレないようにって細工したのが魔物みたいに見えたってだけでした。 |
フィリップ | なるほど……子供の頃って、つい誤魔化そうとしちゃうんだよね。 |
イクス | そうなんですよね。別に、素直に言えば怒られることもないのに隠そうとするから大事になっちゃったりして。 |
フィリップ | ……本当に。それが取り返しのつかないことになってしまう場合もあるのにね。 |
イクス | そうですね……。でも、完全に取り戻せないってこともないと思います。 |
イクス | 今日、こうやって俺とフィルさんが食事をしているのも、きっと「イクスさん」が見たら羨ましがるんじゃないですかね ? |
フィリップ | ははっ、そうだね。イクス、今日は突然呼び出したのに来てくれてありがとう。 |
イクス | いえ、俺は大丈夫ですけどフィルさんこそ、何かあったんですか ? |
フィリップ | いや、そういうわけじゃないんだ。本当にただ近くまで来たから、一緒にご飯でもどうかなと思って。 |
イクス | …………。 |
フィリップ | あ……ご、ごめん。こんなことで声かけたらダメだったかな……。 |
イクス | い、いえ !むしろ、いつでも声をかけてください ! |
イクス | 正直言うと、俺からフィルさんを誘うのって結構ハードル高いっていうか……。 |
イクス | あっ ! 別に嫌とかじゃないですよ ! ?ただ、フィルさんの立場的に時間を作るのも大変かなと思って……。 |
フィリップ | はは……確かに、少し前の僕ならそういう言い訳を自分の中で作っていたかもしれないね。 |
フィリップ | 正直、僕自身もびっくりしているよ。自分からイクスやコーキスに声をかけようと思うなんて……。 |
イクス | ですね。コーキスも、連絡もらったときに驚いてて―― |
コーキス | マスター、仕事全部終わったぜ !遅くなっちゃってごめん !フィル様は……。 |
フィリップ | ここだよ。忙しいのにありがとう、コーキス。 |
イクス | 悪かったな、コーキスに任せちゃって。おかげで、フィルさんとちょっとだけ腹を割って話せたような気がするよ。 |
コーキス | え、そうなのか ?……それ、俺は聞かないほうがいい話 ? |
フィリップ | 今まであまり思い出話をしたことがなかったねっていう話だから、コーキスも一緒にしよう。 |
フィリップ | コーキスしか知らないイクスの話も聞かせてもらいたいな。 |
コーキス | えー、それなら俺も、フィル様しか知らないマスターの話聞きたいな ! |
イクス | ええっ ! ?それ、俺だけ色々暴露されることになるんじゃ……。 |
コーキス | あははっ ! かもなー !でも、たまにはそういうのもいいじゃん。 |
イクス | 参ったなぁ……。まあでも、確かにたまにはいいか。これまでのことも、これからのことも色々話せるって幸せなことだからさ。 |
キャラクター | 穏やかな時間 |
イクス | みんな、ただいま。って、あれ ? ミリーナ一人だけなんて珍しいな ? |
ミリーナ | お帰りなさい、イクス。さっきまでファラたちもいたんだけど切らしてる食材があったから買いに行ってくれてるの。 |
ミリーナ | だから、私は先に下ごしらえだけでも済ませておこうと思って。 |
イクス | そうだったのか。なら、俺に連絡してくれれば帰りに買ってきたのに。 |
ミリーナ | きっと、イクスに気を遣ってくれたのよ。各地の調査で疲れてるところにまたお使いを頼むのも悪いと思ったんじゃないかしら ? |
イクス | あはは、確かにファラたちなら考えそうだな。よし、ミリーナ。みんなが戻ってくるまでの間は俺も手伝うよ。 |
ミリーナ | 駄目よ、イクス。帰って来たばっかりなんだからイクスは休んでおいて。 |
イクス | 平気だって。それに、ミリーナ一人じゃ大変だろ ? |
ミリーナ | それじゃあ……お願いできる ?イクスは野菜を洗っておいて。私はお鍋の火の様子を見ておくから。 |
イクス | 了解。 |
ミリーナ | なんだか、台所に立つイクスの姿って久々だから、ちょっと新鮮だわ。 |
イクス | そうかな ? 確かに最近は料理が上手い人たちに任せっきりになっちゃってたけど。 |
ミリーナ | そうだ。せっかくだからエプロンも用意しようかしら ?イクスのエプロン姿も絶対似合うと思うわ。 |
イクス | い、いいよっ !想像するとちょっと恥ずかしいし ! |
ミリーナ | ふふっ。……こうしてイクスと二人で話すのも久々かもしれないわね。 |
イクス | そうだな。色々あって、ゆっくりする暇もなかったし……。 |
イクス | なあ、ミリーナ。ずっと言えてなかったんだけどさ。 |
ミリーナ | どうしたの、改まって ? |
イクス | ミリーナ、いつも心配かけてごめん。俺のせいで、ミリーナに負担をかけることが沢山あったと思うんだ。 |
ミリーナ | イクス……そんな、私は別に……。 |
イクス | けど、今の俺がいるのはずっとミリーナが支えてくれたおかげだよ。だから、ありがとうって、ちゃんと言いたくてさ。 |
ミリーナ | イクス……。 |
イクス | って、急にこんなこと言われても困るよな ? |
ミリーナ | ……ううん。そんなことない。私が、少しでもイクスの支えになってるのならそれは凄く嬉しいことだから。 |
イクス | ……ありがとう。俺、これからもミリーナと一緒に頑張って……。うわあああっ ! ミ、ミリーナ ! ! |
ミリーナ | えっ、イクス ! ? どうしたの ! ? |
イクス | な、鍋 ! ?沸騰して中身が溢れてる ! ! |
ミリーナ | 大変 ! 早く火を止めて…… !……よし、これで問題ないわ。ありがとう、イクスが気づいてくれて良かった。 |
イクス | ミリーナ ! 大丈夫だったか ! ?その、熱湯が手にかかったりとか ! ! |
ミリーナ | ……ふふっ。 |
イクス | な、なんで笑うんだよ ? |
ミリーナ | ううん、こんなときでもイクスはイクスなんだなって思っただけ。 |
イクス | え ? |
ミリーナ | 本当に、なんでもないの。それじゃあ、イクス。お手伝いの続き、宜しくね。 |
イクス | ああ、任せてくれ。でも、先にこぼれた場所を掃除しないと――。 |
ルドガー | ……手伝いに行こうと思ったけど。 |
ファラ | もう少しだけ、二人きりにしてあげよっか。 |