プロフィール
幼なじみの神子、コレットの世界再生の旅に同行した少年は、やがて世界に隠された歪んだ真実を知る。\n目の前の大切な人達を犠牲にして、何が世界の再生だろう。感情を失くしていく彼女も、死に急ぐ父も、傷抱く友も、分断され奪い合う世界も、全部諦めない。\n守ってみせる。父に託された剣に、そう誓う。
ミリーナの一言
最初は元気な人だなって思っていたけど、ふとしたときに真剣な顔で何か考え込んでるの。意外と繊細なところはイクスに似てるかも。それに人のことをよく観察していて、ちょっと疲れたなと思ったときに「無理するなよ」って声をかけてくれるの。\n自然と誰かの為に動ける人なんだと思うわ。
イクスの一言
ロイドは手先が器用なんだ。この間釣り道具を入れるケースが壊れたとき、さっと直してくれたんだよ。俺が漁師だったって話をしたら、いつか船を作ってくれるって約束してくれたんだ。本当にいい奴なんだけど、結構飽きっぽいところがあるから、船が完成するのはかなり先になりそうだな。
キャラクター | リフィル先生の宿題 |
---|---|
ロイド | あー…。飽きたー。 |
ルーク | ん ? 何やってんだ、ロイド。珍しく本なんか読んで。 |
ロイド | リフィル先生から宿題出されたんだよ。読書感想文を書けってさ。 |
ルーク | 宿題 ! ? お前、異世界まで来て勉強させられてるのか ! ? |
ロイド | おかしいだろ ? 絶対おかしいよな。 |
ロイド | でも宿題をやらないとリフィル先生マジで怖いからさー。 |
ルーク | で、何を読んでるんだ ? |
ロイド | キールに相談したら『レオノア百科全書』…ってのを進められたんだけど読んでも訳がわかんねー。 |
ルーク | キールの奴、なんでロイドにそんな難しそうな本を薦めるんだ…。 |
ルーク | もっと簡単そうな本にすればいいのに。 |
ロイド | あー、もう本なんか読みたくないよ。 |
ルーク | 本好きな奴におすすめの本とあらすじ聞いてぱぱっと書けばいいんじゃね ? |
ロイド | ルーク ! すげぇ、お前天才だな ! |
ルーク | え…いや、そんなことは…。 |
??? | ――あら、ずいぶん楽しそうね。 |
ロイド | ああ、ルークが画期的な読書感想文の作り方を… |
ロイド | って―― ! ? |
リフィル | 本を読まないで感想文を書こうだなんてどうしてそんなズルをしようとするの ! |
リフィル | ロイド、ルーク。罰として、2人には1週間、食堂の掃除をやってもらいます。 |
ルーク | えー ! ? 俺も ! ? |
リフィル | 当たり前です ! |
ルーク | …鬼。 |
ロイド | …悪魔。 |
リフィル | あらぁ、もう1週間お掃除追加したいのね ? |
リフィル | 2人とも綺麗好きでいいことだわ。 |
ロイド | おにちくだ…。 |
ルーク | やめろ、ロイド。本当に殺されるぞ。 |
ルーク | それにそれを言うならおにちくじゃなくてきちくだからな。 |
リフィル | まだ何か言いたいことでも ? |
ロイド | な、何でもありませーん ! |
キャラクター | トマト事変 |
ロイド | ファラ、頼むよ。見逃してくれないか ? |
ファラ | ダメだよ。生活向上委員会が掲げる今日の目標は『嫌いなものを克服しよう』 ! |
ファラ | ロイドがトマト嫌いなのは知ってるけど今日という今日はちゃんと食べてもらうからね。 |
ファラ | もちろん、そこの三人もだよ。 |
三人 | ……………。 |
ファラ | もう、いつまでそうしている気なの ?一口食べちゃえば終わりなんだよ。 |
エル | その一口がむずかしいんだよ……。 |
ファラ | 好き嫌いしてたら立派な大人になれないんだからね ? |
ロイド | それについては散々議論したじゃないか !立派な大人が全員好き嫌いしないってわけじゃない ! |
クラトス | その通りだ。誰にでも好き嫌いはある。それを尊重しあって生きていくことこそが日々の生活を向上させるのではないだろうか。 |
コンウェイ | 適材適所という言葉もある。みんな助け合っていかないと。ね? ユリウスさん。 |
ユリウス | トマト嫌いがこんなにいるのは悲しいが残してはもったいないからな。ありがたくいただくとしよう。 |
ロイド | 待ってたぜ、ユリウス !さぁ、遠慮せず食っちまってくれ ! ! |
ファラ | ちょっと ! みんな、待ってってば ! |
ナタリア | まったく、騒々しいですわね。 |
ファラ | ナタリア ? |
ナタリア | ファラ、生活向上委員長の立場としてトマト嫌いを克服してもらおうと皆の説得を試みるのは間違いではないと思います。 |
ナタリア | ですが、一方的にトマトを食べさせようとするのはいささか横暴ではありませんこと ? |
ファラ | あっ……うん、そうだね。ナタリアに言われて気がついたよ……。確かに……ちょっとやりすぎだったかも。 |
ロイド | さすがナタリア。やっぱり言うことが違うぜ。 |
ナタリア | 一方的に克服しろと言うのではなく私たちも好き嫌いを克服してもらうための手助けをすべきだと思いますの。 |
ファラ | 手助けかぁ……ナタリアは何かアイディアがあるの ? |
ナタリア | そこで、私からアーチェに頼みビックリするほどトマトらしくない斬新なトマト料理を作ってもらいましたわ。 |
アーチェ | じゃーん、特製味噌トマト煮込みだよ !トマトを感じさせる要素ぜーんぶ消したからこれならロイドたちも食べられるって ! |
ナタリア | 私も少しだけお手伝いさせて頂きましたわ。料理は苦手ですが、人に頼むだけでは技術の向上がないとアーチェにも諭されましたの。 |
ロイド | な、何だよこれ ! ?本当に食べ物なのか ! ? |
コンウェイ | どう調理したらトマトが紫色になるんだい…… ? |
クラトス | リフィルにも引けをとらん出来ばえだ……。 |
エル | ヤダ ! 食べたくない !エル、まだ死にたくないもん ! |
ファラ | もう、トマトが嫌いだからって言い訳しないの。せっかく用意してくれたんだから食べなきゃ二人にも失礼だよ。 |
ロイド | そういう問題じゃないだろ ! |
コンウェイ | ユリウスさん、かなりの量だし、食べていったらどうかな。トマト、好きなんでしょう ? |
ユリウス | い、いまは腹がいっぱいでね。気持ちだけ受け取っておくよ。 |
ナタリア | さぁ、皆さん。これで苦手を克服ですわよ ! |
アーチェ | た~んと、めしあがれ♪ |
ロイド | うぅ……生活が向上するどころか更に地獄になっちまった……。 |
キャラクター | 助けて、ジーニアス! |
ロイド | なあ、頼むよジーニアス ! !先生が来る前に、一緒に言い訳を考えてくれ ! |
ジーニアス | やだよ。宿題をちゃんとやってないなら素直に謝って許してもらえば ? |
ロイド | それが出来ないから困ってるんだって !だいたい、なんで俺だけ定期的に呼び出されて授業を受けなきゃなんないんだよ……。 |
リフィル | それは、放っておくとあなたが勉強をしないからです。 |
ロイド | せっ、先生 ! ? |
リフィル | まったく……約束の時間より早く来たかと思えば……。どうせ、そんなことだろうとは思っていたけど……。 |
ロイド | 先生、宿題をやってこなかったことは謝るよ !このあとの授業も真面目に受けるからさ。 |
ジーニアス | 姉さん、ロイドもこう言ってるし許してあげたら ? |
リフィル | ……わかりました。ただし、次こそは宿題をやってくることを約束してもらうわ。 |
ロイド | ああ、もちろんだって !へへっ、ジーニアスもありがとな ! |
ジーニアス | 一つ貸しだからね、ロイド。それに、宿題は手伝ってあげるけど答えは見せてあげないよ。 |
ロイド | ええ、マジかよ…… ! ?ちょっと期待してたのに……。 |
ジーニアス | それじゃあ意味ないでしょ。今度お菓子でも作ってあげるからそれでやる気出してよね。 |
リフィル | 悪いわね、ジーニアス。本当はもっと私がロイドの面倒を見たいのだけどなかなか時間が取れなくて。 |
ジーニアス | 仕方ないよ。姉さんにだってやることがあるんだし。それに、ロイドの面倒を見るのは慣れてるから。 |
ロイド | おいっ、人を子供扱いすんなよ ! |
ジーニアス | あれ~、いいのかな~ ?そんな態度だと、宿題手伝ってあげないよ ? |
ロイド | うっ、そ、それは困る……。 |
ジーニアス | 冗談だよ。ロイドはボクがいないと駄目だもんね。 |
ロイド | 駄目ってことはないと思うけど……お前を頼りにしてるのは、確かだぜ。 |
ジーニアス | 調子がいいんだから。ま、悪い気はしないけどさ。 |
リフィル | そうね、あなたたちはこれからもずっと今と同じような関係でいてほしいわ。 |
ジーニアス | ボクがロイドの世話をするってこと ? |
リフィル | そうではなくて、お互い気兼ねなく話し合える関係ってことよ。 |
リフィル | あなたたちも大人になればわかるでしょうけどそういう関係って本当に貴重でなかなか築けるものではないの。 |
ロイド | そっか。じゃあ、ジーニアスと親友になれたのはすっげー貴重なことだったんだな。 |
ジーニアス | そうだよ。だから、もっとボクに感謝してくれていいんだよ ? |
ロイド | おう ! やっぱお前は最高だぜ、ジーニアス ! |
ジーニアス | ええっ !? 冗談のつもりだったんだけど……。 |
ロイド | 別にいいだろ ? 本当にそう思ってるんだから。お前はずっと、俺の最高の親友だ ! |
キャラクター | 飛翔 |
ロイド | ハァ……やっと先生の補習が終わったぜ。雲と天気の関連性、複雑過ぎなんだよ。雲の名前もあんなに覚えられないって。 |
ミトス | ……ロイド。まだこんなところにいたの。ジーニアスとコロセウムの観戦をする約束忘れているわけじゃないよね。 |
ロイド | いっけねぇ、もうそんな時間か。ミトスこそ、のんびりしてていいのかよ。お前だってジーニアスに誘われてるだろ。 |
ミトス | ボクは空を飛べるから。 |
ロイド | あ、そうだった。便利だよなー。それに、お前がジーニアスとの約束をすっぽかすはずないもんな。 |
ミトス | お前なんかが、ボクのことをわかってる風に言うのは、百万年早いんだけど。 |
ロイド | 天使時間で言うなよ !それに、俺、お前のことまだそんなにわかってないしわかってるなんて、思ってるつもりもないぜ。 |
ロイド | けど、お前はジーニアスの友達だからジーニアスとの約束は守ると思ってるし……。元の世界でのことも……ジーニアスには謝ったんだろ ? |
ミトス | お前なんかに話す義理はないね。 |
ロイド | そういうとこだよな。いけ好かないって言うか、素直じゃないって言うか。 |
ミトス | お前なんかに好かれたいと思ってないからね。 |
ロイド | それは俺だってそうだよ !でも……考えてみたらミトスと俺って色々似てるとこあるよな ? |
ミトス | はあ ? |
ロイド | 二人ともクラトスから剣を習ったしジーニアスの友達だし ! |
ミトス | 一緒にしないでくれる ?お前に似てるなんて、考えただけでも虫酸が走るよ。 |
ミトス | それに、ボクたちはこの世界に連れてこられてしまったから、仕方なく協力しているだけだ。 |
ロイド | それはこっちも同じだぜ。俺はお前のことを許した訳じゃない。けど……ジーニアスは、多分許したんだと思う。 |
ロイド | ジーニアスは親友だからさ。あいつが許した奴なら俺も許すとまではいかなくてももう一度友達になってやり直せると思う。 |
ミトス | …………。 |
ロイド | ミトス ? |
ミトス | ねぇ、ロイド。友達ぶらないで欲しいんだけど。 |
ロイド | なっ……お、お前 !そんな返しがあるかよ ! ? |
ミトス | いちいち突っかかってこないでよね。そろそろボクも出発しないといけないからお前にかまっている時間はないんだ。 |
ロイド | ――えっ ! ? あ……やべぇ !俺、歩きだから、もう間に合わないんじゃないか ! ? |
ミトス | ……一つ貸しにしておくよ。 |
ロイド | えっ…… ?ミトス、何を――うわっ ! ! |
ロイド | ……ありがとう、ミトス。俺を運んでくれて。 |
ミトス | お前のためじゃないよ。ジーニアスのためだ。 |
ロイド | 知ってるよ。けど、俺は助かったんだからお礼を言うのは当然だろ。 |
ミトス | その偽善者気取りの台詞をやめないとお前をここから落とすよ。 |
ロイド | 偽善者だって良いことしてるなら悪人よりマシだと思うけど……って、おい !ちょっと速度が速すぎないか ! ? |
ミトス | 馬鹿な人間がお喋りしていて、舌を噛んで死んだ。……これならボクの不手際じゃないからね。 |
ロイド | わかったよ、黙ってりゃいいんだろ。けど、最後に一言だけ言わせてくれ。 |
ロイド | ミトス。お前と飛べて、俺は嬉しいぜ。 |