プロフィール
お人好しで借金を背負った両親を盾に取られ、大詠師モースの手先となる。\n導師イオンの護衛役。つまりは、スパイのようなもの。仲間を裏切り続け苦しんだ末、本当に大切な人を失ってしまう。絶望の淵に落とされても、涙を拭いて、ルークと共に行く。それが、彼の人の遺志だから、と。
ミリーナの一言
アニスは口では玉の輿玉の輿って言ってるけど、本来はとても健気で優しい女の子なんだと思うわ。お金にこだわるのも、ご両親の借金を返してあげたいからなんだってルークが教えてくれたの。それで料理研究にも熱心なんですって。\n時々きつい言葉を口にするけれど、それは自分にも向けられている気がするわ。\nアニスが全てを許し許される時が来るといいわね。
コーキスの一言
最初はカーリャ先輩に似てると思ったけど、あの眼鏡の毒舌にも動じないとか……見た目よりずっととんでもねーよ。大した神経してるぜ。人を値踏みして、裏と表の顔を巧みに使い分けるらしいけど、それって観察力が優れてるってことでもあるよな。しかもあの歳でティア様より上の位の軍人らしいんだ。うるさい奴だけど尊敬するよ。
キャラクター | 人形の使い手たち |
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ティポ | じっとー……。 |
アニス | ちょっとちょっとぉ~ ! その謎の人形的生物がすごい睨んでくるんだけどなんなの ! ? |
エリーゼ | ご、ごめんなさい…… ! ダメですよ、ティポ。もう怖い顔しないで。 |
ティポ | エリーゼは危機感なさすぎ ! 戦うマスコットがまた増えたんだよ ! ! |
ジュード | 戦うマスコットって……アニスのトクナガのこと ? |
ティポ | 戦ってよし、いるだけで癒し ! 伸縮自在でパートナーが可愛い女の子ってところまで丸被りだよー ! |
ティポ | ボクとエリーゼの存在意義がどんどんなくなっちゃう ! |
アニス | 存在意義って……。別にトクナガは可愛いだけで喋らないからなぁ。方向性違うような……。 |
アニス | ってゆーか、敵視するのやめてくれないかなー。同じ分類なら仲良くしようよー。 |
ジュード | そういえばディストも機械の人形を操作してたよね。アニスたちの世界ではよくある技術なの ? |
アニス | んー、人形を使って戦うのは珍しい方かも。人形士(パペッター)って呼ばれたりしてるんだよね。 |
アニス | でもディストと一緒にされるのは複雑……。あいつは人形士じゃなくて変態だから。変態飛行博士。あーキモ。 |
ジュード | ハハハ……アニスって結構辛辣だね。 |
アニス | 大佐には負けるけどね。 |
ジュード | 確かにジェイドさんはディストのこと嫌がってるね。仲が良さそうにも見えるけど……なんて言ったら怒られちゃうな。 |
アニス | あはは、大佐はちょっとディストをいじめすぎだからなぁ。 |
アニス | うっとうしいのはわかるけど憎めないところもあるのに。 |
エリーゼ | レイアも似たようなこと言ってました。イクスも「さん」付けしてたり……。 |
アニス | あいつ根が単純だからね。単純だから大佐的には面倒なのかも。 |
アニス | それにバカならまだいいんだろうけどディストってマジモンの天才だからなぁ。 |
アニス | トクナガが巨大化するように改造してくれたのもディストなんだよね。凄くない ? |
ジュード | ええ ! ? そうだったの ? でも、言われてみればタルロウXXに通じるものがあるような…。 |
アニス | 自分のこと天才って言うだけのことはあるんだよね。見かけによらず。 |
ジュード | ということはディストは戦える機械やぬいぐるみをどんどん発明できるってことだね。迷惑な…。 |
ティポ | これ以上ライバルが増えたら困るー ! 倒すべきはディスト ! メラメラ燃えてきた~~ ! |
アニス | ――うんうん。ディストならガンガン敵視してくれていいからね♪ |
アニス | (よっしゃ、これでおかしな生物に因縁つけられなくてすむぞー。ディスト様々だわ♪) |
キャラクター | 紳士協定 |
アルヴィン | ……ハンカチはいるかい、お嬢さん。 |
アニス | 三十の男 ! ? |
アルヴィン | 三十じゃなくて三重な ! ?いや、三重もどうかと思うが……。 |
アニス | ……ごめん。でも、ハンカチは大丈夫。アニスちゃん、別に泣いてないし。 |
アルヴィン | そうか、目が真っ赤だけどな。……しかしまあ、こんなところでこっそり泣いてるとはやっぱりアニスも俺と同類ってことなのか。 |
アニス | ………………。 |
アルヴィン | なんだよ、その微妙な顔は。裏切り者と一緒にされるのはごめんだってか ? |
アルヴィン | 俺が言いたいのはそっちじゃなくてまともな子供時代がなかった奴の匂いがするってとこ。 |
アニス | 私、アルヴィンのことよく知らないけど裏切り者だから嫌だとかそんなことはないよ。だって私も同じだもん。 |
アルヴィン | そうか。アニスもそのクチか。 |
アニス | ……っていうか、まともな子供時代って何 ?誰がまともの基準を決めたの ? |
アニス | アニスちゃんはアニスちゃんなりに充実した子供時代送ってきました。 |
アルヴィン | 今もまだ子供時代だもんな。一応。 |
アニス | ………………。 |
アニス | ……ねぇ、アルヴィンも子供じゃいられなかったの ? |
アルヴィン | まあな。――おい、『も』って言ってるぞ。 |
アニス | アルヴィンのお父さんとお母さんは ? どんな人 ? |
アルヴィン | ………………そっちは ? |
アニス | 質問に質問で返すのはずるい。 |
アルヴィン | ――と、ごまかすのもずるい。 |
アニス | まあ、しょうがないか。切り出したのは自分だし。 |
アニス | 私は……パパとママのことが大好きだった。だから……二人を守りたかった。 |
アニス | もっと上手くやれる方法もあったんだろうけど色んな人たちを……苦しめて……死なせて……。 |
アニス | でも子供だったからなんて言い訳はしたくない。アニスちゃんは、大人です。 |
アルヴィン | 泣きながら宣言されてもな。やっぱり、ハンカチいるか ? |
アニス | ……借りてあげるから、みんなには言わないでよ。特にイオン様には絶対。ぜーったい ! |
アルヴィン | わかってるよ。アニスこそ、この場所のことを言いふらすなよ。ここはアジトの中でも滅多に人が来ないんだ。 |
アニス | 紳士淑女協定だね。 |
アルヴィン | そういうことだ。一人で考え込むにはもってこいの場所だからな。 |
アルヴィン | さて、俺はそろそろ退散するか。そのハンカチは貸しておいてやるよ。じゃあな。 |
アニス | エリーゼも言ってたけどけっこういい奴じゃん、アルヴィン。……色々ありがとう。 |
アルヴィン | ああ、どう致しまして。 |