プロフィール
天族の杜イズチで育てられた人間の子。\n浄化の力を持つ導師になり、“穢れ”に染まりゆく世界を知った。相容れない想い、救えない悲しみ――この世界の何物も、彼の心をくもらす事はできなかった。\n繋がれた因縁が引きずりゆく、穢れの鎖から世界を解き放つため、導師は災厄の元へと向かう。
ミリーナの一言
スレイさんに出会ってからイクスが少し変わったと思う。今までは、鏡士として、具現化の旅を続けることに気を張っていたと思うんだけど、導師って大きなものを背負っても自然体のスレイさんから学ぶ事が多かったのかも。\nだからかな?最近イクスの背中が少し大きく見える気がするの。
イクスの一言
スレイは俺と同じ位の年なのに、導師って言う伝承の存在になって、世界を救う道を選んだ。でも、全然そんなに特別な感じはしなくて、自分の行った遺跡の話をしてる時とか、新しい遺跡を見つけた時は、本当に楽しそうに笑うんだ。\nそんなスレイを見て、自分も気負い過ぎたらいけないって思えたんだよ。
キャラクター | 導師って何? |
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ルーク | スレイは導師なんだよな ? そっちの世界では導師って どういう存在だったんだ ? |
スレイ | 導師っていうのは…そうだなぁ。 |
スレイ | 伝承の内容をわかりやすく説明すると、 特別な力を持った救世主って感じかな。 |
ルーク | ローレライ教団の 導師(フォンマスター)とは また違うんだな。 |
ルーク | けど、大変な使命とかあるんだろ ? その…あんま背負い込みすぎるなよ。 俺にも手伝えることがあれば言ってくれ。 |
スレイ | ありがとう。オレは大丈夫だよ。 確かに導師として やらなくちゃいけないことはある。 |
スレイ | だけど、ずっと変わらない オレ自身の思いや夢を譲るつもりはない。 導師になってもオレはオレだからさ。 |
ルーク | オレはオレ…かぁ。 なんかその言葉、すごく…わかる気がするよ。 |
ルーク | 自分の…自分だけの思いや夢って 大事だよな ! |
スレイ | ルークは ? オレの話ばかりじゃなくて ルークのこともたくさん教えてよ。 |
スレイ | 旅の途中に立ち寄った遺跡が すごかったとかさ ! |
ルーク | 俺の世界の遺跡が気になるのか ! ? なんかもうマジでスレイだな。 |
スレイ | えへへ…よく言われる。 けどルークの話が聞きたいのは本心だよ ? |
ルーク | わかったよ。日記持ってくるから 待っててくれ。 俺の経験してきたこと話してやる。 |
スレイ | ありがと。楽しみだ。 |
キャラクター | 乗ってみたいな? 遺跡船 |
スレイ | ミクリオも左利きだけど、やっぱり杖と剣じゃ間合いが違うね。 |
リオン | 当然だ。 |
スレイ | お陰で、今日は良い稽古ができたよ。 |
リオン | お前が頼むのなら、また付き合ってやってもいいぞ。 |
スレイ | うん。ありがと。 |
セネル | スレイにリオン、二人に伝言だ。クレスが討伐に行くから、あとで来てくれって。 |
スレイ | わかった。ところでセネル。 |
セネル | なんだ ? |
スレイ | 君は『遺跡船』ってのに乗ってたんだよね ? |
セネル | ああ。 |
リオン | (遺跡船……船だと ?) |
スレイ | オレたちの世界には航海できるような船がなかったんだ。遺跡船っていうのは船に遺跡があるの ? |
セネル | 船自体が遺跡なんだ。それに遺跡だけじゃなくて、街がいくつもある。 |
リオン | (船の上に街が ?) |
スレイ | すっげー ! 街がいくつも入る程の船かー ! !どれぐらい大きいんだろう。 |
セネル | 船の端から端まで移動するのに何日もかかる。 |
リオン | (馬鹿なっ ! それじゃ、降りられないじゃないか ! ?) |
スレイ | じゃあ、船の上の街に泊まるの ? |
セネル | 結果的にはそうなるな。船の上を旅しなきゃならないし。 |
リオン | (船の上を旅……船に酔ったらどうするんだ…… !) |
スレイ | じゃあ街の人たちは船の上に住んでるんだ ! ? |
セネル | 俺みたいに外から来る人もいるし、ずっと遺跡船に住んでる人もいるよ。 |
リオン | (船の上に……住む…… ! ?) |
スレイ | 船自体が遺跡ってことは、船のそこら中に遺跡があるってことだよね ? |
セネル | 元創王国時代の遺跡の他に、いくつかの年代の遺跡がある。 |
スレイ | いいなあ ! 遺跡を探検しながら、航海もできる !遺跡船で別の大陸に行って、そこでも探検……。オレも乗ってみたいなあ、遺跡船 ! ねえ、リオン ? |
リオン | …………。 |
スレイ | あれ ? どうしたのリオン。顔色が悪いみたいだけど。 |
セネル | 汗も出てるぞ。 |
リオン | な、何でもない ! クレスが呼んでいるんだろう ?僕は先に行くぞ ! |
スレイ | 待って ! そんなにふらついて ! ! |
セネル | 大丈夫か、あいつ……。 |
スレイ | あのままじゃ放っとけない。医者を……ジュード !いや、ルカかな ! ? それとも回復ができる人を……いや、それよりリオンが倒れないように支えなきゃ ! |
セネル | お、おい。スレイ、落ち着けって……。 |
スレイ | ああっ ! よろけて壁にぶつかってる !助けないと ! リオン、大丈夫 ! ? |
セネル | ……結局なんだったんだ。 |
キャラクター | 出版オファー |
スレイ | うーん……。 |
エドナ | あら、悩みごと ?聞くだけなら聞いてあげるわ。 |
スレイ | 今書き進めてる新しい天遺見聞録のことなんだけど。 |
スレイ | どこから聞いたのか「うちから出版しないか」って話が来てて。 |
エドナ | へえ。物好きもいたものね。しかも書き終わる前からオファーなんて。 |
スレイ | それが、レイア出版部からなんだ。 |
エドナ | ああ、そういうこと。 |
スレイ | レイアたちなら安心して任せられるんだけど……。 |
エドナ | アグリアが編集を担当したら面白おかしく脚色されるかもね。 |
スレイ | それに元々ロゼから、セキレイの羽のツテで出版しないかって言われてるんだ。 |
エドナ | だったら迷うことはないじゃない。先約があるんだから。 |
スレイ | オレもそう言ったんだけどグリンウッド大陸以外にも広めたいって熱心で。 |
エドナ | 確かに、ロゼたちのツテがどの程度かは知らないけど別大陸まで、となると時間はかかりそうね。 |
スレイ | グリンウッド大陸内での出版はセキレイの羽に任せるとして……。 |
スレイ | 別の大陸でも出版するならレイアたちの力を借りたいんだよね。 |
エドナ | じゃあ何を悩んでるのよ。別の大陸では出したくないってこと ? |
スレイ | 気持ちとしては……出したいよ。グリンウッド大陸はこういう場所なんだって伝えたい。 |
スレイ | ただ、思った以上に大ごとになっていて自分の手に負えるかちょっと不安なんだ。 |
スレイ | 実際今だって執筆中な訳でいつどんな形で出来上がるかもわからない……。 |
エドナ | ……なるほどね。今のスレイに必要なものはわかったわ。 |
スレイ | え ? |
エドナ | アシスタントよ。 |
エドナ | 雑事をこなし、スレイが執筆だけに集中できる環境を整える人。 |
スレイ | そっか、オレの手に余るなら他の人の手を借りればいいんだ…… ! |
スレイ | じゃあ、エドナ……手伝ってくれる ? |
エドナ | イヤよ、面倒くさい。 |
スレイ | そっか……エドナだったら安心できるんだけどな。 |
エドナ | ……まあ、暇を持て余しているときはやってあげないこともないわ。 |
スレイ | エドナ……ありがとう ! |
エドナ | 全部貸しだから。後で利子付けて返してもらうわよ。 |