プロフィール
嫉妬、怒り、憎しみ。フィリップ・レストンの秘められた想いはその鏡精である彼にも共有され影響を与えた。主にとって大切な幼馴染二人の存在が主を苦しめている。負の連鎖を断ち切るため対峙するも旅を通じ成長した二人に自身の剣は届かなかった。ならば次に成すべきことは……。幻影から解き放たれた彼は新たな仲間、そして主と共に宣言する。新生救世軍の創立を。
ミリーナの一言
マークは新生救世軍のまとめ役として活躍しているみたい。ガロウズさんによるとマークがしばらく留守にしただけでケリュケイオンの中が戦場と化すらしいわ。個性的な人が多いから心配していたけどマークがいれば大丈夫そうね。さすが救世軍で上司にしたい男ナンバー1だけあるわ。もちろん私のナンバー1はイクスだけどね。
イクスの一言
一人目のフィルが戻ってきてからマークはすごく丸くなった気がする。コーキスもそうだったけどそれだけ鏡精にとって主の存在は大きいんだな。事実はどうあれ俺の中でマークはやっぱり命の恩人で信頼できる人だから、もう敵対せずに済むことになったこと含めてよかったなって思うよ。今度フィナンシェでも差し入れしようかな。
キャラクター | マークはつらいよ |
---|---|
マーク | うおぉぉぉぉい ! ? 誰だ今日の食事当番は ! ?シンクに油を直接流すんじゃねぇよ !排水管が傷むだろうが ! |
ローエン | 確かバルバトス組の皆さんだったと思いますが……。なるほどこれはひどい有様ですね。 |
マーク | まったく、褒めてなだめて食事と掃除ぐらいは協力してくれるようになったが仕事が雑なんだよなぁ……。 |
ゼロス | ――お、マーくん発見 !なぁなぁ、ミリーナちゃん達からのお裾分けのメロン、食べてもいいか ? |
マーク | 駄目だ。食べ頃まであと2日はかかる。それに一つはダオスのところにもっていくつもりだからな。 |
ゼロス | はぁぁぁぁ ! ? 俺さまの大好物をあのくそ真面目そうな堅物に譲るだと ! ? |
マーク | たくさんもらったんだから、ケチケチするなって。大好物を譲ってやれるスマートな大人だろ、ゼロスくんは。 |
アイゼン | ――マークはいるか ? |
マーク | 何だ何だ…… ?次から次へと忙しいな。 |
アイゼン | エルレインがケリュケイオンの中に神殿を作りたいから、資材を発注しろとさ。 |
マーク | ……これ以上この船に変な物作ったらガロウズが卒倒するぞ。 |
アイゼン | 俺の知ったことじゃない。確かに伝言は伝えたぞ。 |
フィリップ | マーク。部屋の明かりが切れたんだけど―― |
マーク | あああ ! ? 明かりが何だって ! ? |
フィリップ | ! ? |
フィリップ | ご、ごめん……。その……マークに迷惑をかけるつもりじゃなかったんだ。じ、自分で直すよ……。 |
マーク | あー、悪かった悪かった !お前だとは思わなかったんだよ。 |
マーク | ほら、そんな顔するなって……。明かりなら後で直してやるから。 |
クラトス | ……何だ、この騒ぎは。また神子が何かしでかしたのか ? |
ゼロス | またとは何だ、またとは。 |
ヴィクトル | フィリップは……泣いているのか ? |
ローエン | いえ……ちょっとマークさんに怒鳴られて驚かれたようで……。 |
ゼロス | まぁ、なんつーの ?俺ら、ちょっとマーくんに頼りすぎかなって反省してたとこ。 |
ヴィクトル | 確かに、マークはケリュケイオンの要だからな。 |
クラトス | 補給計画に資金繰り、指揮系統の確認からもめ事の仲裁まで、ほとんどの案件がマークの下に持ち込まれているようだからな。 |
ローエン | さしずめケリュケイオンの母――といったところでしょうか。 |
マーク | ……勘弁してくれよ。誰が母親だってーの。 |
キャラクター | パイセンの教え |
ミリーナ | イクス、顎にお弁当つけてるわよ。 |
イクス | え、何処だ ? |
ミリーナ | うふふ♪ とってあげる♪ |
イクス | い、いいよ、自分でとれるから ! |
マーク | ………………。 |
カーリャ | あれれ ? マーク、来てたんですか ? |
マーク | ――あ、ああ。ちょっとフィルに頼まれて、荷物を届けに来た。 |
カーリャ | ふーん……って、ああ、ミリーナさまたちを見てたんですね。声をかけなくていいんですか ? |
マーク | おいおい、俺はそこまで野暮じゃねぇよ。 |
カーリャ | もしかしてマーク、妬いてるんですかぁ ? |
マーク | 軽く言ってくれるねぇ……。まったく。……いいよな、こっちのパイセンは。ミリーナの気持ちを受け継いでないから気楽で。 |
カーリャ | んん ? どういう意味ですか ? |
マーク | いいや、何でもないさ。 |
マーク | 鏡精って何なんだろうな。自分の中の想いが本当に自分のものかもわからないなんて……。 |
カーリャ | カーリャはロイドさまもユリウスさまもちゃんと大好きですよ ? |
マーク | そうか。そいつはいいな。俺は駄目だ。これはフィルから受け継いだ感情なんだろうと思うのに心がかき乱されることがある。 |
マーク | ……なんて、単なる愚痴だ。忘れてくれ。 |
カーリャ | マーク……。 |
マーク | それにしても、パイセンの好みは一貫性がないな。優しくされたらみんな好きになっちまうタイプかよ。 |
カーリャ | カーリャの気が多いみたいな言い方はやめてくれませんかね。大体カーリャはマークの先輩じゃないですけど。 |
マーク | そうだったそうだった。 |
マーク | ……悪かったな、カーリャ。 |
カーリャ | ……また、その顔。何でそんな悲しそうな顔するんですか。 |
カーリャ | そ、そんなにカーリャのことを先輩として尊敬したいならまぁ……特別に許してあげてもいいですけど。 |
マーク | ……カーリャ先輩は優しいな。そういうところ、可愛いと思うぜ。 |
カーリャ | ずきゅーん ! ? な、何です、このイケメン力はっ ! ?駄目です、カーリャにはユリウスさまという心に決めたイケメガネが……。 |
カーリャ | あ、でも、ガイさまも捨てがたいし……アスベルさまも頼りがいが……。けどやっぱりロイドさまも……。 |
マーク | 愛がいっぱいで最高じゃねぇか。無理して一人を選ぶことはねぇよ。パイセン。 |
カーリャ | マークはそうやって人に優しく出来るんですから自分にも優しくしてあげればいいじゃないですか。 |
マーク | ! ? |
カーリャ | ミリーナさまは最高のマスターですからマークが好きになるのは当然です。 |
カーリャ | フィリップさまとかどうでもいいです。好きなものは好きでいいんですよ。 |
マーク | ……はは。最高だぜ、パイセン ! |
マーク | けど、フィルはどうでもよくないぞ。ミリーナなんかよりずっと最高のマスターなんだからな。 |
キャラクター | まだこれからも |
マーク | おーい、イクス ! |
イクス | あれ ? こっちに来てたんだな。……ひとりなのか ? |
マーク | まあな。フィルは各地から届いた精霊の調査結果の分析中だ。 |
マーク | ……で、その最中に気になる情報が入ったから調査してこいって言われてね。 |
イクス | そうだったのか。なんだか最近はマークとフィルさんが一緒にいるところばかり見てた気がして。 |
マーク | 別にそこまであいつと一緒にいるわけじゃない……と言いたいところだが、最近はそうでもねぇか。 |
マーク | 見張ってねぇと時間も忘れて研究に没頭しちまうからせめてちゃんと寝ろって声がけしねぇといけなくてさ……。 |
マーク | それが何かに追いつめられてっていうんならこっちも気を遣ってやるところなんだが……。 |
イクス | ただ好きでやってる……って感じなのか ? |
マーク | そうなんだよ。あの野郎、人がどんな気持ちで面倒を見てると思ってるんだか……。 |
イクス | ……ははっ。 |
マーク | なんだよ、今の何が面白かったんだ ? |
イクス | いや、あの野郎、なんて言い方をしている割にすごく優しい顔をしてたから。 |
イクス | だから、フィルさんも安心して自分のやりたいように出来るのかな、って。 |
マーク | ……そういう言い方をすると良いことをしてるみてぇに聞こえるんだがな。 |
イクス | まあ、心配なのは変わりないけど……。 |
マーク | ん ? ……噂のフィルから魔鏡通信文だ。 |
イクス | え、すごいタイミングだな。フィルさん、なんだって ? |
マーク | ……あ、あの野郎……。欲しい資料があるからついでに買ってきてくれって。 |
マーク | この調子だと、まーた無茶して研究を続けるつもりだな…… ? |
イクス | はは……なんだか、いい意味で変わらないって感じがするよ。 |
マーク | どこがいいんだよ。ったく……どうにかして寝かしつける方法を考えねーとな。 |
マーク | ……けどまあ、それが呑気なニュアンスで話せるようになったのは、悪くねえな。 |
イクス | そうだな。前はずっとヒリついた感じだったもんな……。 |
マーク | ホント、因果な時間を過ごしてきたもんだぜ。ま、それも今は悪くない思い出として振り返れそうだけどな。 |
イクス | ああ。決してよかったとは言えないけど……今は、全部を抱えて前に進めそうだ。 |
イクス | たぶん、フィルさんもそうなんだよな。 |
マーク | ……きっとな。俺としては、マスターのそういう姿を見られてよかったと思ってるよ。 |
マーク | まだまだあいつには長生きしてもらわなきゃならねぇし……。 |
マーク | あいつのわがままを聞く代わりにこっちの話も聞いてもらうことにするかな ! |