プロフィール
預言を奉ずる教団に仕える身にとり、それに仇なす兄ヴァンは敵。しかし同時に忘れる事のできない兄妹の強い絆に彼女は苦悩する。誰が敵で誰が味方なのか。正しいのは、間違っているのは何か。そしてルークの贖罪。見極め見届けるため彼女は戦う。
ミリーナの一言
最初はクールで大人って感じがしたんだけれど、お店のぬいぐるみをずっと見ていたり…可愛らしい所があるの。\nこの間は女の子だけで怪談話をしていたんだけど、ティアったら涙目で「怖くないわ」って呟いてて、思わず頭を撫でちゃった!
イクスの一言
ティアと一緒に買い物に行ったときに、ルークがリンゴを買ってティアにプレゼントしてたんだ。それだけのことなのに、ティアは感動して震えながら「ルークがリンゴをちゃんと買ってくれたから」って言ってた。\nそんなに感動することなのかな? よっぽどリンゴが好きなのかな…。
キャラクター | 違うんだってば |
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ティア | あの…ジュード。ちょっといいかしら。 |
ジュード | ティア ? どうかしたの ? |
ティア | ジュードってお医者様の卵なのよね ?あの…あなたから見てルークの調子は…どう ? |
ジュード | いつもと変わらないと思うけど…。何か気になることがあるなら、ルークを診察するよ ? |
ジュード | いずれにせよ、近々みんなに定期的な健康診断を実施するつもりだったんだ。ジェイドさんから言われてね。 |
ティア | 大佐が…。 |
ジュード | …ティア、何だか顔色が悪いよ ?ルークのことも大事だけれど自分の体調もちゃんと気にかけないとね。 |
ティア | ごめんなさい…。ありがとう。私なら大丈夫。その…ルークが元気ならそれで。 |
ジュード | ティアはルークのことが大事なんだね。 |
ティア | え ! ? あ、ち、違うの。 |
ルーク | ――違うってどういう意味だよ。 |
ティア | ルーク ! いつからそこに ! ? |
ティア | ち、違うの!あ、その、違わないのよ。でも違うの。違うのが違っていて違わないのが違って―― ! |
ジュード | え ? え ? え ?ティア、落ち着いて ! |
ルーク | ティア、顔真っ赤だぞ。熱でもあるんじゃ…。 |
ティア | ち、違うのっ ! もう!ルークのバカ ! |
ルーク | な、何怒ってるんだ ? ティアの奴…。なぁ、ジュード。ティア具合悪いのか ? |
ジュード | ははは…。君たちって似たもの同士だね…。 |
キャラクター | 兄の威厳 |
コハク | わたしのお兄ちゃんは、見ての通り心配性だから。あ、それはシャーリィのところも同じかも。 |
ティア | (コハクって色が白くて、黒髪がよく映えて本当に美少女だわ……) |
シャーリィ | はい。そうかもしれません。お兄ちゃんは優しいからわたしのことを色々心配してくれるんです。 |
ティア | (シャーリィの金髪って絹糸みたい。笑顔も優しくて、守ってあげたくなるわ……) |
コハク | ティアのお兄さんは ? |
ティア | ……すごく可愛い。 |
二人 | ! ? |
コハク | え ! ? ティアのお兄さんってそんなに可愛いの ! ? |
ティア | ……え ? |
シャーリィ | 意外でした。ティアさんのお兄さんならクールな感じなのかと……。 |
コハク | 可愛いって、どこが ?タイプとしてはどんな感じなの ?このアジトに近い感じの人っている ? |
ティア | え……ええっと……。 |
ティア | (ま、まずいわ。何だか話がおかしな方向に……。とにかく兄さんに似ている人をあげないと……。えっと……) |
ティア | クラトス……とはちょっと違うしガイアス……とも違うし……。 |
シャーリィ | お二人とも、可愛いとはちょっと違うような……。 |
ティア | そ、そうよね。えっと……ええっと……。ローエンさん……にはちょっと似ているかも。 |
コハク | え ? ティアのお兄さんっていくつなの ! ? |
ティア | ち、違うの。歳はまだ27歳よ。ただ、その……ひげが……。 |
コハク | あ、ひげが可愛いってことなんだ。ティアってひげ男子が好きなんだね。 |
シャーリィ | やっぱり大人なんですね、ティアさんは。でもティアさんのお兄さんのおひげってどんな感じなんでしょう。 |
コハク | 可愛いって言うぐらいだからくるんって巻いてるのかも。 |
ティア | くるん……。え、ええ、そ、そんな感じかしら……。なんとなく。ええ、遠くはないかも……。 |
コハク | フフッ、想像したらわたしも可愛く思えてきちゃった。一度会ってみたいなぁ。 |
ティア | (ごめんなさい……兄さん。異世界での兄さんの印象(イメージ)、守れなかったわ……) |
キャラクター | 気になるたまご丼 |
リグレット | ――ここまでだ。 |
ティア | く……っ ! 油断しました。せっかく久しぶりに教官に稽古をつけていただいているというのに……悔しいです。 |
リグレット | 確かに、お前らしくない判断だったな。いや、私の知らないお前の判断、というべきか。 |
ティア | 教官の知らない、私の判断 ? |
リグレット | まだ自分のものにしきれていないようだがこの世界で新たに会得した身のこなしだろう。 |
ティア | ……確かにそうかもしれません。別の世界から来た仲間が繰り出す、新しい技を目の当たりにしたり……。 |
ティア | 未知の敵と戦っていくなかで得た知識や経験は少なくないと思います。教官のおっしゃる『判断』もそのひとつかもしれません。 |
リグレット | そうか。磨くといい。悪くないからな。 |
リグレット | さて、訓練はここまでにしましょうか。それにしても、新しい技や、未知の敵との遭遇……。確かにティアの言う通りね。 |
リグレット | この世界で初めて得たものは少なくない。私もまだまだ知らないことだらけよ。日々翻弄されているわ。 |
ティア | 意外です。教官はいつも堂々としていて少しのことでは動じない方だったので……。 |
リグレット | 何事にも動じずにあろうとは思っているのだけれどここには変わった人間が多くてね。特にビフレスト聖騎士団は無法地帯よ。 |
ティア | 噂には聞いています。けれど教官が来てからというもの、見違えるように統制が取れるようになったとか。 |
リグレット | 私がというより、人手が足りなかったのでしょうね。ヴァン総長のお手を煩わせるわけにはいかないし私ができることは何でもするつもりよ。 |
ティア | ……あ、あの、教官…… !兄は、その……元気で―― |
ナーザ | 大変だぞ、リグレット !ヴァンが ! また ! たまご丼ぱーてぃーを開催すると言っている ! |
リグレット | な…… ! ? それはまた騒ぎになるな。私もこちらが落ち着いたらアジトに戻る。 |
リグレット | ――悪いわね。閣下の手伝いをしなくては。 |
ティア | ……。 |
リグレット | ティア、どうかしたの ? |
ティア | す、すみません !兄の、たまご丼……。幼い頃、作ってもらったことがあって。 |
リグレット | ……そう。まだ少し時間はあるわ。よかったら話を聞かせてくれるかしら ? |
ティア | はい。すごく美味しくて……初めて食べた日から三日連続、たまご丼を作ってって兄にわがままを言ってしまったんです。 |
リグレット | 可愛いわがままね。それで、閣下は ? |
ティア | 嫌な顔ひとつせず、作ってくれました。美味しい美味しいと食べる私を嬉しそうに眺めていて……。 |
ティア | 懐かしいなぁ……って。……あ、すみません。長々と引き止めてしまって ! |
リグレット | ……ねえ、ティア。機会はいくらでもあるわ。この世界でまた、作ってもらえるといいわね。 |
ティア | そうですね。いつか、また……。教官、今日は本当にありがとうございました。 |
リグレット | こちらこそ。 |
ティア | 兄さんのたまご丼……食べたいな。 |