プロフィール
人魔戦争を生き抜いた強者、帝国騎士団隊長首席。そう呼ばれても、魔導器の心臓には響かない。自分の正体を知りながら傍に置くドンと、おっさんといって引っ張り回す若造たち。彼らの声だけが、自分の二度目の生を照らした。探すのは死に場所ではなく、彼らの紡ぐ未来…それも悪くない。
ミリーナの一言
この前ね、みんなで魔物を討伐した帰り、レイヴンさんが「こんなのも再現されてるのね」ってお花の前で足を止めたの。レイヴンさんがお花好きなんてちょっと意外。キルタンサスっていうお花なんですって。きっと大切な思い出があるのね。船でも育てられないかしら。
イクスの一言
レイヴンさんとユーリさんとリタは同じギルドのメンバーなのかな ?あの三人をまとめ上げるなんて、ボスはよっぽど度量のある人なんだろうな。レイヴンさんも普段はまぁ…アレだけど、戦う時にはすっごく頼りになるよ。回復は女性、犬優先なのは…まぁ、いいんだけどね、俺たちの扱いって…。
キャラクター | その叫びが!その想いが! |
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ジュード | レイヴンさんはどうして技を使うたびに愛してるぜって叫ぶんですか ? |
レイヴン | おっ ? 少年気になっちゃう ? 気になっちゃう感じ ? |
ジュード | き、気になるというか…。大きな声でああいうこと言うのは恥ずかしくないのかなって。 |
レイヴン | ちっちっち。少年はわかってないなぁ。恥ずかしいと思うから恥ずかしいのだよ。 |
レイヴン | 胸に秘め、仕舞い込んだ想い…。それを一気に解放することによって術の威力が上がるのよ。 |
ジュード | へぇ…。ちゃんとした意味があるんですね。 |
レイヴン | ものは試しだ。少年も愛してるぜと叫ぶといい。 |
ジュード | えっ ! ? 僕が言うんですか ! ? |
レイヴン | そうだ。百の言葉より1つの行動というだろ ! さあ早く ! |
ジュード | |
レイヴン | 声が小さい ! |
ジュード | 愛してるぜ。 |
レイヴン | もっと腹から声を出すように ! |
ジュード | スー…。 |
ジュード | |
ミラ=マクスウェル | ままならぬ激情を、一人虚空に向かい咆哮する…。ソフィ、あれが思春期というやつだ。 |
ソフィ | 思春期って大変だね。 |
ジュード | えっ ! ミラ、ソフィ ! ? あれっ ? レイヴンさんがいない ! |
レイヴン | いや~、若いっていいね。 |
リタ | またおっさんは…。ちょっかい出すのもいい加減にしなさいよね。 |
ユーリ | あれがからかってるんならまだマシなんだが、おっさんのあれはそうじゃねえんだよな。 |
ルーク | めんどくさい人なんだな…。 |
キャラクター | 餓狼 |
レイヴン | ……シング君。そりゃあいかん ! |
シング | わかってる。わかってるんだ !けど、どうしようもないんだ……。 |
レイヴン | いいかい ? この道はひとつ間違えただけで破滅なんだ。 |
レイヴン | だから俺たちは飼い慣らさなければならない。自分の中の獣を……。 |
シング | 獣を……飼い慣らす…… ?それは一体……。 |
レイヴン | ついてきな ! シング ! |
シング | わ、わかった ! |
レイヴン | どうだ ! シング ! |
シング | くそ ! ダメだ ! どうしても見てしまう ! |
レイヴン | 乗り越えろ ! シング !たしかにコハクちゃんのあの脚はイイ ! |
レイヴン | だが自分の中の獣を飼い慣らさないと道を違えかねない……。 |
レイヴン | あれは健康美だ ! 邪心を捨てろ ! |
シング | 健康美 ! ! あれは健康美 ! ! !あれはイイものじゃない ! ! |
レイヴン | 違う ! そうじゃない ! あれはイイんだ ! |
シング | どういうことだよ ! どうすればいいんだよ ! ! |
レイヴン | 全てを見ろ ! 脚だけじゃない !全てだ ! すると見えてくる ! 先にある尊さが ! |
シング | 全て……先にある尊さ…… ! |
レイヴン | そうだ ! 例えば目の前に裸婦像があったとする !想像してみろ ! どうだ ! |
シング | ……ど、ドキドキします ! |
レイヴン | 馬鹿野郎が ! ! |
シング | あいたー ! ! |
レイヴン | いいか、シング。俺たちの道はそうじゃないんだ…… ! |
シング | じゃあレイヴンはあのジュディスやミラを見てどうなんだよ ! |
レイヴン | どうって……。 |
シング | どうって ? |
レイヴン | くっ……たまらん ! ! 大好き ! !くそ ! くそ ! ! |
シング | ほら……。 |
レイヴン | ……おっさんもまだまだだったか……。シング……一緒に……歩いてくれるか ? |
シング | ……遠慮しとくよ……。 |
レイヴン | え~ ! なんでよ !ここは固く手を握り合うところじゃないのよ ! |
リタ | あんたら…… ! |
二人 | あ……。 |
リタ | 大声でバカなことを !死ね ! ヘンタイども ! ! |
二人 | ぐはぁぁぁ ! ! |
キャラクター | 華麗なビーチボーイへの道のり |
クロエ | 今日は呼び出してしまってすまない。協力、感謝する。 |
セネル | この近くの海域で魔物の目撃情報が多くあってな。それで、以前ライフセーバーとして働いていたクロエが声を掛けられて、俺も手伝うことなったんだ。 |
ジュディス | 構わないわよ。私たちもギルドの仕事として来ているんだから。 |
クロエ | ああ。ジュディスたちがいてくれれば心強い。ただ……。 |
レイヴン | ……………………はぁ。 |
セネル | レイヴンのやつ、どうしたんだ ?さっきからため息ばかりついているが……。 |
レイヴン | そりゃため息も出るわよ !おっさんたちの他に人っ子ひとりいないじゃないの ! |
クロエ | 当たり前だ。魔物が出没する可能性がある以上海水浴場を開ける訳にはいかないからな。 |
レイヴン | 少年にまんまと騙されたわ…… !また可愛い子ちゃんたちとの出会いが待ってる楽園の海に行けるって言われてたのに ! |
ジュディス | あら、私たちじゃ物足りなかったかしら ? |
レイヴン | 全然 ! ジュディスちゃんとクロエちゃんに会えただけでも来た甲斐がありましたっ !本当にありがとうございますっ ! |
セネル | 怒っているのか喜んでいるのかわからないな……。 |
レイヴン | なによ ! セネルだって男ならわかるでしょ ! |
レイヴン | 海といえば美女 ! 美女ときゃっきゃウフフな一日を過ごすのは漢のロマンでしょうが ! ? |
クロエ | なっ、なんだと ! ? そうなのか、クーリッジ ! ? |
セネル | 俺はそんなことを思ったことは一度もない ! 変な誤解を広げるな ! |
レイヴン | はぁ……でも、仕方ないわ。こうなったらサクッと仕事を終わらせて帰ります……。 |
クロエ | ……ジュディス。レイヴンはこのままで大丈夫なのか ? |
ジュディス | そうね、おじさまなら問題ないでしょうけどせっかく来たんだから、楽しんでもらいましょう。私に任せておいて。 |
レイヴン | ……ん ? どうしたの、ジュディスちゃん ? |
ジュディス | ねえ、おじさま。よく考えてみて。おじさまの活躍で魔物を退治出来たらおじさまはこの海のヒーローにならない ? |
レイヴン | ……ヒーロー ? |
ジュディス | ええ、きっとみんなおじさまに感謝すると思うわ。そうしたら、海水浴に来た人たちもおじさまに釘付けになるんじゃないかしら ? |
レイヴン | ! ! た、確かに…… ! !つまり、これはおっさんがモテモテになる千載一遇のチャンス ! ? |
ジュディス | ええ。だからおじさま。私たちと一緒に頑張りましょう。 |
レイヴン | ……そうね ! ! ジュディスちゃんの言う通りだわ ! |
クロエ | ず、随分と態度が急変したな……。 |
セネル | だが、本当にこれでよかったのか ?レイヴンの願望が叶うとは限らないと思うんだが……。 |
ジュディス | あら、私は大丈夫だと思うわ。だって、おじさまが素敵な人なのは本当なんだから。 |
レイヴン | ありがとう、ジュディスちゃん !よ~し、それじゃあおっさん !この海でヒーローになっちゃうわよ~~ ! ! |