プロフィール
事故で異世界に母親と共に取り残された少年は、生き延びるため、母のために汚れた仕事に手を染め続けた。他人とは利害だけの関係、本音なんて弱み。母という楔を失くした時、彼が望んだのは、見返りなく許された居場所。本当の自分を知りながら共にいてくれた仲間の傍だった。
ミリーナの一言
アルヴィンさんは、ルドガーさんのいたエレンピオスでは超がつくほどの名家の跡取りだったそうなの。言われてみれば、服もブランド物だっていうし、字も綺麗だし。育ちが良いのは端々に感じるわ。女性の扱いも上手でモテそうだけど、レイアやエリーゼには頭が上がらないのは何だか微笑ましいわね。
コーキスの一言
最近アルヴィン様はクレア様のピーチパイがお気に入りみたいでさ。お母さんが昔よく焼いてくれたらしくて、それを思い出すんだってさ。本当にお母さんが好きなんだなぁ。俺たち鏡精には親はいないけど、マスターやミリーナ様がそれに近いのかなって思うと、大切に思う気持ちもわかるな。そういうのは「マザコン」じゃねーと思うんだ。
キャラクター | ヒゲ |
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ユリウス | クリスマスのときは世話になった。おかげで助かったよ。 |
アルヴィン | 大したことはしてねぇさ。同じエレンピオス人なんだって ?こんなところで出会えるなんて驚きだよ。 |
アルヴィン | しかも、おたくら大企業クランスピア社の“エージェント”様らしいな。エレンピオスじゃ憧れの。 |
ユリウス | 君の方がすごいだろう。名家スヴェント家のご子息様だ。 |
アルヴィン | すごいのは家名であって俺じゃない。ユリウスさんやルドガーは実力だろ ? |
アルヴィン | …にしても、変な気分だぜ。俺はおたくらのこと知らないのにおたくらは一年後の俺を知ってるなんてな。 |
ルドガー | …兄さんは「泣き虫アル坊や」も知ってるかもな ? |
アルヴィン | えっ ! ? なんでそれを…。 |
ルドガー | まぁ、こうして会えたのも不思議な巡り合わせだ。あらためてよろしく、アルヴィン。 |
ユリウス | 俺のことはユリウスでいい。 |
アルヴィン | ああ、そうさせてもらうよ。よろしくな、ユリウス、ルドガー。 |
エル | じーー。 |
アルヴィン | うん ? 確か……エルだったよな。俺の顔に何かついてるのか ? |
エル | その逆。この頃のアルヴィンってヒゲがないんだなーって。 |
アルヴィン | なに ! ? 未来の俺ってヒゲをはやしてるのか ! ?信じられねえ…。 |
ルドガー | 仕事のためだって言ってたぞ。 |
ユリウス | ふっ……ヒゲも過去と未来の違いの一つだな。 |
エル | ウサンくさくもないし、若く見えるね。その服、リーゼ・マクシア風 ?いまも未来もオシャレなんだ。 |
アルヴィン | オイオイ、実際まだ若いぜ ?けど嬉しいこと言ってくれるね。うっかり俺に惚れないように気をつけろよ。 |
エル | あっ。オジサンくさいところは昔からなんだ ! |
ルドガー | 過去と未来の繋がりを感じたよ。 |
アルヴィン | 胡散くさいとかはわかるけどオジサンくさいまで言われてんのか、未来の俺…。ちょっとショック…。 |
ユリウス | 気持ちはわかるぞ、アルヴィン…。 |
キャラクター | いつかはなくなるもの |
カロル | ごめんね、アルヴィン。ボクがよそ見してたから……。 |
アルヴィン | いいって。気にすんな。 |
カロル | お気に入りなんだよね ?それ、すごくおしゃれだし。 |
リッド | どうしたんだ ? |
カロル | あっ、リッド。 |
リッド | うへぇ、アルヴィンそれ……。コートに飲み物こぼしたのか ? |
アルヴィン | ああ。しかもミルクをな。 |
リッド | 革ってのがまた……匂いが残りそうだな。 |
アルヴィン | だからこれからすぐクリーニングに出したいんだ。うちの有能なお嬢さんたちでも手に負えないだろ ? |
カロル | ボクも一緒に探すよ。ボクのせいで汚しちゃったんだから。 |
アルヴィン | いいんだよ。どうせしょっちゅう戦闘で汚してんだし。 |
リッド | いっそ服も仕立て直した方が早いかもな。いざとなったら、オレも狩りで皮とか調達できるぜ。 |
アルヴィン | 仕立て直すってことは……。全然別物ってことだよな。 |
リッド | まぁな。その服なかなか凝ってるけど、腕のいい職人に頼めば近い物ができるだろ ?ついでに軽量化とかできるかもしれねぇし。 |
アルヴィン | ……そっか。 |
リッド | そういうんじゃダメみたいだな。 |
カロル | このコート、死んだ叔父さんから貰ったものなんだって。 |
リッド | そうだったのか……。じゃ、簡単には手放せねぇよな。 |
アルヴィン | いや、いいんだ。ロクでもない叔父さんだったし。異国で唯一、頼れる親戚ではあったんだが人を騙すわ、勝手だわ。 |
アルヴィン | ……って、俺も人のこと言えねぇか。まっ、カロルが教えてくれたドンって男とは天と地ほどあるぜ。 |
カロル | でも、大事にしてたってことは思い入れがあるんだよね ? |
アルヴィン | デザインが気に入ってるだけだって。 |
アルヴィン | ダメならダメで諦めるさ。物はいつかなくなるんだし、それが思ったより早いか遅いかの話だろ。 |
カロル | いつかなくなるとしても今じゃない方がいいよ。早くクリーニングに持って行こう ! |
カロル | もし、それでダメでも……ボクがなんとかするよ !例えば、アップリケ付けるとか ! |
アルヴィン | アップリケ ! ? |
リッド | 匂いが残ったら ? |
カロル | それは……強力な消臭剤を中に縫い付ければいいんじゃないかな ? |
アルヴィン | カロルのネーミングセンスからするとアップリケのセンスにも不安が残るな……。 |
カロル | ひどいなー。とにかくさ、早く行こうよ。専門家のところ ! |
アルヴィン | へいへい。 |
リッド | オレも探すぜ。よく買い出しに行ってる奴に心当たりがあるか聞いてみるか ? |
アルヴィン | このコートも、結構使い込んだよなー……。 |
アルヴィン | 綺麗になっても、いつかは、これも着れない日が来るんだな。……叔父さん。 |