プロフィール
ハイランド王国の王女。災厄の時代を終わらせるべく騎士として奔走する彼女は、王位継承権は低いながらも、国民の人気が高い。一時導師スレイの従士となるが、王族の責務から、彼らとの旅を離脱。師と仰ぐマルトランの裏切りを乗り越え、二大国の戦争を回避、和平への一歩を踏み出す一助となる。
ミリーナの一言
アリーシャって、お姫様なのに、すごく真面目で、努力家なの。白い肌や綺麗な髪が汚れるのも厭わず毎日鍛錬してるし、国民のために知識見聞を深める勉強も怠らない…。とっても健気で可愛いわ!私も応援してあげたいな。…そうだ、アリーシャの練習着、洗濯しておいてあげようっと。それに替えの練習着も何枚か作ってあげなくちゃ !
イクスの一言
アリーシャが以前、槍で食材を刻もうとしたって聞いたときは驚いたな。でも、アリーシャがこの前、日光で温かくなった鎧を利用してパンの発酵させていたのを見たら、いいアイディアだと思ったよ。そういうのは常識がないって言うんだって、エドナ様には言われたけど…発想にとらわれないってのも時には必要なことだよな ?
キャラクター | 剣の天族 |
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スタン | 留守番って退屈だよなぁ。眠くなってきちゃったよ。ふあぁ~むにゃむにゃ…。 |
ディムロス | おいスタン ! 寝るな ! 立ったまま寝る奴があるか ! |
アリーシャ | こ、この声はどこから… ? スタンではない、よな。 |
アリーシャ | はっ ! まさかこの船にはまだ天族がいらっしゃるのか ! ? |
エドナ | その通りよ。ソーディアン天族と言って、特別なダンスを踊らないと眼に映らないの。 |
アリーシャ | ダンス ? なるほど。儀式によって可視化する天族も存在するということか ! |
アリーシャ | 確かに、信仰によって加護の力が増幅されると聞いたな。それと関係しているのでは… ? |
ディムロス | お、おい…何か大きな勘違いを―― |
アリーシャ | なあスタン ! 見えているのなら、そのダンスを教えてくれないか ! ソーディアン天族とぜひお会いしたいんだ ! |
スタン | んあ ? あぁ、アリーシャか。寝ぼけててよく聞いてなかったんだけど、ディムロスがどうかしたのか ? |
エドナ | ダメよ ! 選ばれた戦士にだけ伝えられた特別なダンスなの。私だって知らないもの。 |
ディムロス | 選ばれた戦士、というのはあながち間違ってはいないがな…。 |
アリーシャ | そうだったのですね…。ディムロス様。どうかご無礼をお許しください。 |
スタン | ははは ! ディムロス様って呼ばれてるぞ。なんか面白い響きだな~。 |
ディムロス | スタン ! 笑ってないで早く彼女の誤解を解かんか ! |
アリーシャ | この船は本当に素晴らしいな。ミラ様をはじめ、こんなにも神聖な存在が一堂に介しているなんて… |
アリーシャ | 私も選ばれた戦士となるべく、もっと精進しなければ ! |
キャラクター | 不器用な二人 |
アリーシャ | ガイ ! 見てくれ !私にもクッキー生地が作れたぞ ! |
ガイ | なかなか上手じゃないか。次はこいつを切ってもらうが……槍は使わないでくれよ ? |
アリーシャ | わかっているよ。食材などを切るのは包丁を使うのが普通なのだろう ?料理の本もそう書いておいてくれればいいのに。 |
ガイ | あはは……ともかく包丁を使うことを覚えたなら一歩前進だ。 |
ガイ | (これで俺も髪や顔を切られる心配をしなくてすむしな……) |
エレノア | あら、アリーシャ。お菓子作りですか ?ずいぶんと熱心ですね。 |
アリーシャ | ああ、エドナ様がお茶会に焼き菓子をご所望だったのでな。 |
エレノア | ……またエドナの用事ですか ?このところ多い気がしますが。 |
アリーシャ | おかげで充実しているよ。この後はエドナ様のハンカチを洗って次はエドナ様のマッサージをする予定なんだ。 |
ガイ | で、明日はエドナの部屋の掃除だろ。本当よくやるよな。使用人だった俺も驚かされるくらいだ。 |
エレノア | ………………。 |
アリーシャ | エレノア ? どうかしたか ? |
エレノア | ちょっと ! エドナ !ここに来なさい ! |
エドナ | ……なによ。 |
エレノア | 二人から聞きましたよ。おやつ、洗濯掃除、マッサージまでアリーシャにやらせているそうじゃないですか。 |
アリーシャ | ち、違うんだ !私がやらせてもらっているんだ ! |
エレノア | 貴女は話がややこしくなるので黙っていてください ! |
エレノア | エドナ、少しは自分の身の回りのことを自分でやったらどうですか。 |
エドナ | イヤ。メンドー。ダルイ。 |
アリーシャ | そうおっしゃるので、代わりに私が働かせてもらっているんだ。 |
エレノア | ですから貴女はエドナを甘やかしすぎです !それはエドナにとってもよくないことをわかっていますか ! ? |
アリーシャ | ……エドナ様にとっても ? |
ガイ | まぁ……何でも言うことを聞いてやってるとワガママになっていくというか……。自分で何もできなくなる……こともあるな。 |
エレノア | ガイの言うとおりです。エドナの教育上もよろしくないのですよ。わかりましたか ? |
アリーシャ | わ、わかったけど……。 |
アリーシャ | つまり……私がやっていたことはすべてエドナ様にとって良くないことだったのか……。 |
エレノア | ちょ、アリーシャ ?重く受け止めすぎていませんか ? |
アリーシャ | だが……私は天族の方に………。 |
エレノア | ! |
エレノア | (しまった。聖隷……いえ、天族に救いを求めたアリーシャにとってはエドナは信仰の対象……。配慮が足りずにアリーシャを混乱させてしまった……) |
アリーシャ | …………いったい私はどうすれば。 |
エレノア | あ、あの……アリーシャ、落ち込む必要はありません。貴女の気持ちを考えずに私も少し言いすぎました。気にしないでください。 |
アリーシャ | いや、きっとエレノアの言うとおりなんだ。 |
エレノア | そ、そんな……私の言ったことの方が……。 |
エドナ | どうやら二人とも反省が必要ね。 |
エレノア | 反省…… ? |
アリーシャ | 反省……ですか ? |
エドナ | そうよ。アリーシャは私に対して反省し、大急ぎでお茶会の準備をなさい。 |
エドナ | エレノアはアリーシャに対して反省し、お茶会の準備を手伝いなさい。わかったかしら ? |
二人 | わかりました ! ! |
ガイ | 二人まとめて懐柔とはなかなかやるじゃないか。 |
エドナ | あの子たちが不器用なだけよ。 |
キャラクター | 二人でクッキング |
レイア | はいっ。これでもう大丈夫。ちょっとした擦り傷でも大事になることもあるんだから、あんまりほっとかないでね。 |
アリーシャ | ああ、これからは気をつける。医療班が忙しそうなこともあってつい後回しにしてしまったんだ。 |
レイア | だと思った。ルカやアニーやアトワイトさんのおかげで最近は土気色の顔をしたジュードを見る機会も減ったけど、忙しそうなのは変わりないもんね。 |
レイア | わたしも元の世界では看護師の見習いだったし今みたいな膝の軽い擦り傷とかならすぐ手当できるから、いつでも声をかけて。 |
アリーシャ | ありがとう、レイア。これで心置きなく料理に専念できる。 |
レイア | ? |
アリーシャ | ? |
レイア | えっと、料理をしているときにうっかり転んで擦りむいちゃったの ? |
アリーシャ | いや。エドナ様がご所望だったのでピザを作っていたんだ。その際、活伸棍・神楽の着地でよろけてしまってな。 |
レイア | ちょ、ちょっと待って。まさかその槍でピザを作っていたってこと ? |
アリーシャ | ああ。それがどうかしたのか ? |
レイア | えっと……アリーシャ。今のわたしの本音を言わせてもらってもいいかな ? |
アリーシャ | も、もちろんだが……。 |
レイア | その話、詳しく聞かせて !実はわたし、アジトかわら版に使える面白そうなネタを探していたところだったんだ ! ! |
アリーシャ | ロゼと同じぐらいの食いつき様だな。面白そうなネタかどうかはわからないがもちろん話す分には構わないぞ。 |
レイア | ありがとう ! それじゃあさっそく本題だけど槍を使ったピザの調理ってさいったいどんな感じなの ? |
アリーシャ | ピザ回しは知っているか ? 生地を回転させることで厚さが均一になり生地の中の空気も抜ける。すると焼き上がりのムラや表面の凹凸がなくなるんだ。 |
レイア | あ、うん。それは知ってるよ。けどピザ回しってすごく難しいんでしょ ? |
アリーシャ | ああ。だが私の技量不足だからといってピザ回ししていないピザをエドナ様にお出しするわけにはいかない。 |
アリーシャ | ならばどうするか……私は考えた末槍でピザの生地を扱えばいいと閃いたんだ。 |
レイア | そこで活伸棍・神楽なんだ !あれすっごくぶんぶん回すもんね ! !なるほど、ようやくわかってきたよ ! ! |
レイア | そうだ。よければピザ回しの様子を見せてくれない ?個人的にもちょっと気になってきた。 |
アリーシャ | もちろん……と言いたいところだが私の槍の腕前でピザ回しをするのは難しいようだ。回転に意識を集中させると技にキレがなくなる。 |
アリーシャ | 実戦では問題なく使えていたので慢心していた。この槍でピザ生地と対峙するには私は未熟過ぎる。もうピザ作りは諦めるしかないのか……。 |
レイア | 諦めないで ! アリーシャなら大丈夫だよ !もしよければ、わたしにも手伝わせて ! この棍で ! |
アリーシャ | 私と共にピザ生地に立ち向かってくれるのか ? |
レイア | もちろんだよ。特ダネを逃したくないってのもあるけどこんなに一生懸命なアリーシャのことわたし、放っておけないしさ。 |
アリーシャ | レイア……。 |
レイア | さあ ! 一緒にぶんぶんしよう ! |
アリーシャ | ああ ! 一緒にぶんぶんだ ! ! |
二人 | おおー ! ! |