プロフィール
女性らしいことが苦手と感じるようになったのは「あの夢」を見るようになってから。夢の中の彼女、それは自分の前世の記憶。己に持ち得ない物を持つ彼女を羨望することもあった。断片的な記憶を紐解く内に知る彼女の大きな過ち。後悔の念に苛まれ、そんな自分を励ますのは気弱で臆病者の優しい彼だった。
ミリーナの一言
イリアは自分の村に学校を立てて、校長になる夢があるんですって。でも勉強はあまり得意じゃないみたいで、リフィル先生の授業で唸ってるイリアの姿を見掛けるの。夢のために頑張る姿がとても可愛くて素敵だわ。努力を惜しまない彼女の姿勢はつい応援したくなっちゃうのよね。
コーキスの一言
拳銃の腕はピカイチなんだよなぁ。ルドガー様にも引けを取らない位の早撃ちでさ。何で銃を使ってるのか聞いてみたんだ。そしたら男女関係なしに対等に戦えるから、だって。下品な笑い声あげてルカ様をからかってる時もあるけど、結構しっかり考えてるんだよな。やっぱ鏡映点の人はすげぇよ。
キャラクター | 前世と今 |
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リフィル | 後学のために、もう少し掘り下げて聞いておきたいのだけれど……。 |
リフィル | 前世の記憶があるってどういう気分なのかしら ? |
キール | ぼくも興味がある。今の所、非科学的なものという認識しか持てない。 |
イリア | ん~。記憶があるつっても断片的なのよね。 |
イリア | うまく言えないんだけど簡単に説明すると二つの記憶を共有してるって感じ ? |
イリア | そのせいで「異能者」なんて呼ばれて家族とも離れ離れになったしあんまり、いい思い出はないけどね。 |
リフィル | そう……。 |
リフィル | 普通と違う、というだけで世間の目は冷たいものよね。 |
イリア | 怖いんでしょうね。何をしでかすか分からないからあらかじめ蓋をしとく、みたいな。 |
キール | ……ぼくも経験があるな。言い伝えを鵜呑みにして仲間に辛く当たってしまったことがある。 |
キール | イリアの言う通り、怖かったんだろう。そいつが本当にどういう奴かも確かめずにさ。 |
リフィル | 辛いけれど……残念ながら仕方ないものでもあるのでしょうね。一種の動物的な防衛本能ですもの。 |
イリア | ま、村を出たおかげでルカたちと会えて退屈しない毎日になったけどね。 |
イリア | だから、分かってくれる人と付き合えばいいのよ ! 前世とか関係ないわ。 |
イリア | だって、前世で敵同士だった奴とも気にせず一緒に旅をしてたし、 |
イリア | その逆もあったりしたけど……あームカツク ! |
キール | な、なんだ急に。 |
イリア | ルカにつきまとってくるいけ好かない女がいたのよ ! |
イリア | 前世でもムカツク奴だったの ! |
キール | 今、自分で前世なんか関係ないって言ったばかりじゃないか ! |
リフィル | ふふ。これも防衛本能かしらね。 |
キャラクター | 計画 |
イリア | ……イッヒッヒッ。イイ感じに決まってきたわ。 |
カイル | うわぁ、イリア。また悪い顔で何か考えてるよ……。 |
アルヴィン | どうせ、またロクでもないことだろ ?毎回付き合わされるルカも大変だな。 |
イリア | ちょっと、聞こえてるわよ。 |
アルヴィン | おっと、失礼。たまたま通りかかったもんでな。 |
カイル | イリア、まさか本当にルカにやるイタズラを考えてたわけじゃないよね ? |
イリア | 違うわよ。ちょっと将来の計画を色々とね。 |
アルヴィン | 将来の計画 ? |
イリア | そう、今はやることがいっぱいあるけどそれが解決したらこっちの世界でも学校を建てようかなって。 |
カイル | ええっ、イリアが学校 ! ? |
イリア | なによ、その「意外だ ! 」っていうリアクションは……。 |
アルヴィン | ははっ、カイル君は素直だねぇ。それで、その学校建設の計画はどういったものなんだ ? |
イリア | まぁ、資金とかの問題は色々あるけど、雇ってみようと思っている人は何人かリストアップしてるわ。 |
カイル | へぇ~、ちゃんとメモしてるんだ。って、オレが生徒の一人になってる ! |
イリア | リフィルを教師として雇う予定だからあんたたち生徒も全員こっちに移ってもらうの。 |
イリア | あと、勉強ばっかじゃ飽きるだろうし特別授業であたしが直々に乗馬とか教えてあげてもいいわね。 |
カイル | おおっ、なんか面白そうな学校になりそう ! |
イリア | でしょう ?あたしだって、ちゃんと考えてんだからね。 |
カイル | じゃあさ、他にも授業を作ろうよ。父さ……、じゃなくて、スタンさんみたいな英雄に近づける授業とか ! |
イリア | 一体どんな授業なのよ、それ ?大体、そんなのスタンに直接聞けばいいじゃない。 |
アルヴィン | 先生ー、生徒の要望には応えたほうがいいと思いますー。 |
イリア | あんたも面白がって乗ってこないの !それに、あたしがなりたいのは教師じゃなくて校長なんだから……。 |
カイル | あれ ? ねぇ、イリア ?ここ、どうして空白になってるの ? |
イリア | ん ? |
カイル | ほら、ここの……。 |
アルヴィン | 養護教諭、だな。怪我をした生徒とかの面倒をみる先生のことだ。 |
カイル | なんだ。だったらジュードに頼んだら……。 |
イリア | あっ、いいのよ、ここはまだ決まってなくて ! |
イリア | ……あっ、そうだ ! あたしこの後、出かける予定があったの忘れてたわ ! じゃあね ! |
カイル | えっ、ちょっとイリア ?ああ、行っちゃった……。 |
アルヴィン | なるほど。将来のお医者様に席を残してるってわけね。 |
カイル | ん ? どういうこと、アルヴィンさん ? |
アルヴィン | あいつも案外、可愛げがあるってことだよ。 |